2008年12月31日

12月の戯れ言 [2008年12月]

日々の戯れ言、UP数はこちらにまとめました。

※ ブログのリンクの調子が悪いみたいです。
 「Not Found」がよく出るのですが、リンク切れしていません。
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2008年12月27日

風と木の詩(完) 全17巻+番外編

【風と木の詩】 全17巻+番外編  /竹宮 惠子

1880年、南フランス、プロバンス地方に位置するラコンブラード学院。
両親を失ったがバトゥール家の継承権を持つセルジュ・バトゥールは、父が青春を過ごした学院にやってきて入寮する。
同室になったのは誰にでも躰を許すと噂される問題児のジルベール・コクトーだった。
ジルベールは奔放で脆く、セルジュは彼に翻弄されていく。

前半部は学院に来たセルジュとジルベールの生活。
中盤はそれぞれの生い立ち。
後半部は、セルジュの愛を取ったジルベールがオーギュストの手から逃れて……。

今から32年前から連載が始まった作品。
安保闘争から約10年後(wikiによると安保の頃の構想がこの作品の基盤になっている)。
当時の反体制、自由への渇望と精神を無視して、この作品は語れない。
作者は背徳への美を描きながら、背後にはその主張を展開している。

1976年といえば、村上龍が芥川賞を取り、邦画が大ヒットした。「およげ!たいやきくん」が流行って、ピンクレディーがデビュー。
前年にベトナム戦争が終結している。この年にジョン・レノンは育児休暇に入る。「イマジン」のヒットは1975年。
そんな時代にホモセクシャルを真っ向から扱うって、どんな社会派だったんだろう。衝撃を持って受けとめられただろうと思う。
子どもで、なおかつ漫画を読む環境になかった私でさえ、この作品の名前は知っていた。
小学生から中学生になりかけるくらいの年頃からの同性愛なんて、今だって問題にされるはず。
ダダイズム的な古典作品を継承、と文学なら言えるかもしれないが、当時は“子どもたちの読み物であった漫画”からしてみると、ずいぶん叩かれたことだろうと思う。

名前からして同性愛者だったジャン・コクトーの影響も受けているはず。
寺山修司の解説を読みながら……退廃の美学は、今はどこに行ってしまったのか。
雁字搦めに思考能力を奪う体制や圧力に対し、個人の尊厳を持って自由に叫ぶ、それが根底にある。
でも、体制そのものが崩れてしまった今、戦うべき相手がオブラートに包まれ、甘くシャンティされてしまった今は、共有認知的良識がなければそれらは存在しない。
個人的にはその美学は自己陶酔にも思ってしまうのだが。

シナリオ、よく練られてる。
行為ひとつひとつに、思想的裏付けがある。その人物の生い立ち、背景、感じ方、それぞれの立ち位置から行動が繋がっている。
当たり前のことなんだけど、最近の漫画でそこまで考えられているのってどのくらいあるのだろうか?

文体が古典文学を読んでいるよう。フランス戯曲なんて、こんな感じに訳されてた。昔は名訳が多かったのだ。訳者は日本語にも繊細に長けていた。
バルテュスとかバタイユとか……ちらちら向こうに見えてくる。

感情部分の感想では、反社会的なモノが美化され過ぎ。
それを“青春”と片付けてしまうのも気持ちが悪かった。
好みの問題としては、絵は好きじゃない。
構図は素晴らしい。でも、あまり好きなカットではない。
ここは超個人的な感想部分。

パスカル、良いなあ。こういうキャラ好き。

名作と言われた理由もわかる気がした。
これは読まれるべき作品と言える。
                         2008/12/26

番外編/
本編の三年後。残されたセルジュのその後。
アリオーナ・ロスマリネとジュール・ド・フェリィの過去と今。
                         2008/12/26

UP追記>
結末のつけ方は「なんだかなー、そう締めくくっちゃっていいの?」みたいな一抹のがっかり感はあったんですが、上記のような時代とともに生きた作品としてみると納得出来るものがありました。
連載は8年続き、折しもバブル最盛期で終わっている。つまり、あのラストは「理想の終焉」だったのかなと思えます。戦後、もっとも変動した時代かもしれません。
感傷的に言えば「美学の死」だったのかもしれませんね。
最後まで失速することなく、ハードな世界を描き続けてこられたこと……すごいです。

《こんなふうにおススメ》
ずいぶん漫画を読んできて、ここまで「時代」や「思想」というものを感じさせられた作品はなかった気がします。
漫画史を考えるのなら、読むべき作品。
安保闘争、少し考えたいと感じました。

【コミックスセット】


ラベル:竹宮惠子
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た【竹宮惠子】

【竹宮 惠子】 たけみや けいこ

風と木の詩


ラベル:竹宮惠子
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2008年12月18日

こ【こなみ詔子】

【こなみ 詔子】 こなみ しょうこ  →こなみ 詔子(BL漫画作品)

シノビライフ

ラベル:こなみ詔子
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2008年12月12日

かごめかごめ(完) 全03巻

【かごめかごめ】 全03巻  /唯 登詩樹

竹内正面(まさみ)は父を亡くし、家庭の事情で家を半ば勘当されてしまう。
ガールフレンドの西野かごめに相談、とびきり安いアパートを紹介してもらうがそこは訳ありで。
一方、西野かごめはサークルである超常現象観察部を部に昇格させたいと目論んでいる。親友の森本賢治は部に賛同。巫女の血筋の霊能力者、日下かごめは正面に興味を持って入会してくる。顧問の梶原リカも何かを隠していた。

かんなぎ』後に神様漫画を読みたいなと探して、これを手にしたけどどちらかというとオカルトだった。

正面のアパートで見つけた護符が、ある神社のものをわかりそこの奥宮の井戸に引き込まれてしまうメンバー。
井戸の底に三柱鳥居があり、まるで向島の三囲神社にそっくりだった。
ここは三井家に所縁のある神社である。三柱鳥居は遡れば秦氏に関連してくる。
目次欄の絵は六芒星が描かれていたりするので、どこまで言及してくれるのかと大きな期待をしていたのだが……。

バラバラにして封印するなんてどんな平将門だろうか。
大幣型の剣が出てきたり、鬼が関わったり。

うまくご都合主義にまとめられてしまったのが残念。

竜穴、埋めちゃまずいんじゃないでしょうか?
二人のかごめまで登場したけど、結局はカゴメ唄も肩すかしだったなあ。
                         2008/12/10

《こんな人におススメ》
オカルティックな話が好きだけど、怖いのがダメな人に。

【コミックスセット】


【コミックス】


ラベル:唯登詩樹
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ゆ【唯登詩樹】

【唯 登詩樹】 ゆい としき

かごめかごめ

ラベル:唯登詩樹
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2008年12月11日

私と王子様

【私と王子様】 全01巻  /星野 リリィ

短篇集。
・表題作。金髪のハンサムは某国の皇太子。社会勉強のために日本の高校に留学するが、日本語もペラペラですでに学校のアイドル。本当の目的は花嫁探し。王子を煙たがる花岡ちよりにプロポーズする。
・「カラダからじゃダメ?」 アカネは家庭教師の柾広先生を好きになってしまい。柾広はアカネがテストで100点を取ったらエッチをしても良いという条件を飲む。
・「恋する夏祭り!」 初子(ういこ)は従兄弟の悦治が好き。年にそんなには会えず、夏休みで田舎に行った時、去年の告白の返事を迫る。
・「夏を待てないッ♡」 水泳部のハレナは泳ぐことが何よりも好き。彼氏の佐倉くんを誘って、海開きしたばかりの海に行く。
・「巨乳喫茶」 すごいタイトルだよな。深夜に開いている喫茶店の話。内容は……書けない……。

どんな内容であっても、ツッコミどころ満載で内容にたまにムカついても、デフォルメキャラが可愛くて、この作家さんの作品はすべて許してしまえる私はすでに病気。

前半の二篇以外は成人系漫画。要注意。分けたら良いのに。
表題作とその次はほのぼのしていて中学生でも読める。
他はなぁー。ちょっとなー。編集が乱暴すぎると思う。

ちよりの寝起き頭可愛過ぎ。
いつも寝坊助なのになんでお弁当が作れるのか謎。ちっとも感想になってないじゃん。

夏祭りの話は手抜き感たっぷり。

ハレナは可愛いんだけど太眉が気になって仕方なかった。そこは作者さんも言及していて可笑しかった。

喫茶店の話に関しては……何も言うまい。
                          2008/10/08

UP追記>
なんでしょうね。初期の作品も混ざっているそうですが、手抜き感が多い本でありました。BLとかほんとにうまいんだけどなぁー。「ざくろ」も力入ってるんだけどなー。

《こんなふうにおススメ》
それでもこの作家さんが好きな人に。


ラベル:星野リリィ
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2008年12月10日

かんなぎ 06巻まで

【かんなぎ】 06巻まで  /武梨 えり

産土神として産子たちを見守っていた神社のご神木の梛(なぎ)の大木。区画整理で神社が合祀される為、木は切り倒されてしまう。
それを譲ってもらった御厨仁(みくりやじん)は、樹霊の像を彫り上げるが……それは依代として梛の神霊を降ろしてしまう。
ミニスカ少女の神霊は自らをナギと名乗り、仁の家に居着いてしまう。
やたら霊感の強い仁とナギを中心に、幼馴染みのつぐみ、ナギの妹のざんげちゃん(白亜)、仁が所属する美術部のメンバーなどがともに巻き起こす破天荒コメディ。

2巻の短篇は「怪傑妖精プニャタ」怪しいおっさんから妖精をもらったあさみ。好きな人に告白出来ずにいたのだが、プニャタのお陰で……?
4巻短篇「ヒルデガルトの城」魔術アカデミーを主席で卒業したジュド。強力な魔力を持つといわれるヒルデガルトに弟子入りを請うが。
5巻短篇「モーリー」諸葉は幼い頃に事故に会い母を亡くす。その時に魂の契約をしたメメント・モリの名を持つ悪魔(?)と契約する。
ファンタジー好きなんだろうなぁ〜。

星野リリィさんのブログで絶賛されていたので(アニメが)、他に読んでいたものをすっとばしてこれを手に取る……。
読み出して爆笑してしまった、いかにも好きそうな作品ですね。お友だちなのかな? コスプレ三昧。

それにしても男好きする絵を描く作家さんだなあ…が、第一印象。
オタク部分かなり多し。

導入部分の、ナギが木彫りの像から“顕現”する様がなんともチープで昔のロボットアニメのようで大爆笑した(アニメでは感動した)。
きっとそれ、作者は狙っていると思う。

梛って熊野系の神様には付き物の神木、あんなに大木になるのね〜。小さいものしか観たことがない。
梛がこんなアイドル扱いだなんて、熊野の神様もびっくりだな。

「魔法少女★ロリッ子キューティー」にも大ウケ。ナギの「これしかないという気さえしてきた」という展開に笑った。
オオヌサに☆ついてるし。

「懺悔をお望みですか?」のシスターにうっかり萌えた。

神事、ここまではっちゃけるってすごいなぁ。ある意味感動すら覚える。
気楽に何も考えずに楽しめる自由度の高いエンタテイメント作品。
こういうの、好き。
主人公二人の悪食ぶりはたまに気持ち悪くなるけれど……。
3巻目くらいから『うる星☆やつら』の、ナギがラムちゃん、仁があたる、つぐみがしのぶにも被って見えてきた。

こんなはっちゃけているのに仁がナギを疑い出すところとか、押さえるところは押さえてて上手い。
笑いの中にうまく核心を入れている、上手いなあ。やばい、はまりそう。
神の分御霊とネットゲームとの関連の説明は唸った。確かに。

5巻のざんげの言葉はかなり響く。
「悪い因果なんて清浄な心があれば誰だって祓えるのよ!要は清く正しく強い心なの!」
その通り。

4巻のカバーを外した表紙は、『LOVELESS』のパロ?
ガンダムパロとかあれやこれ多くて、それも見どころのひとつ。

頭の良い作家さんなんだろうな。バランスが良い。

かんなぎとは、巫女の別な呼び方をいう。

UP追記>
アニメ観ました、すっっっっっげー! 絵がキレイ! 感動! 原作、超えてる??
コンテもうまいし、はまりそう……声も下野サンだし……。やばい。
アニメ出来過ぎじゃないか? 原作改変すら愛おしいくらいだ。
ナギちゃんかわい過ぎ。
ED曲が大祓詞なのも驚愕した。タイトルも「産巣日の時」。しかもかなり良いのでは!?
思わず、友人でご神事の奉納音楽などをやっているミュージシャンに送って聴いてもらったら、「まさか『六根清浄』ってアニメの主題歌で聴くとは思わなかったよ」……だよねー。
世の中、かなりすごいな。
                         2008/12/09

《こんなふうにおススメ》
いやいや、萌え漫画だと舐めちゃいけない。エンタテイメントしてます。読みやすいし。
面白いです。

6巻/
昨日感想をUPしたら、新刊を貸してくれた。ありがとう、私は友に支えられてます。

仁の自分探し。中学時代の仁の荒れていた頃の回想。仁が公園で会った子どもがナギを探しに来て。

短篇は「Croquis」 サダエと仲良しの水越はやせ。二人はまったくタイプの違う親友。百合もの……らしい。

大東(おずま)が話す“天職スイッチ”。上手い表現。このスイッチが入らない人生も寂しい。決断とジャンプは、直感と感情で良いんだよね、同意する。
うどんにマヨネーズは断固拒否したい。
なんかざんげの行動は低級霊みたいになってきたなぁ。
ちなみに私はつぐみ派。
                         2008/12/10



ラベル:武梨えり
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2008年12月09日

た【武梨えり】

【武梨 えり】 たけなし えり

かんなぎ

ラベル:武梨えり
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2008年12月08日

BASARA(完) 全27巻

【BASARA(バサラ)】 全27巻  /田村 由美

砂漠に生まれた双子。世界を変える運命の子として育てられた兄のタタラ、そして妹の更紗(さらさ)。
圧政を強いる王の末子の赤の皇子に襲われ、村を焼かれ、兄のタタラはそのまま殺されてしまう。
運命の子としての役割を全うするため、妹の更紗は身代わりを買って出る。
タタラとなった更紗と出会う、赤の皇子の朱理。
ふたりを巡る日本改革ファンタジー。

天は赤い河のほとり」の日本版のような感じ。
こちらは歴史には沿っていない完全オリジナルファンタジーなんだけど。
それでも熊野や沖縄あたりの表現は面白かった。
砂漠あたりって中国地方かな? そこから畿内、熊野、東北に向けて話が進んでいく感じ。
歴史好きから見ても、大河ファンタジーとして秀逸だと思える。物語のスケールから見て、この感想が1/100も語れていないのがかなり悔しい。かといって、ネタバレもしたくないし。

生き様に学ぶことも多く、考えさせられた。
長篇でも読み応えがあって面白かったし、余裕があれば読み直したくなる。
力のある作家さんだと思えた。

敵役の事情や心情、それぞれのキャラクターをちゃんと描いていて好感が持てる。
勧善懲悪を見たいわけじゃない、面白い話が読みたいんだな、読者って。

外伝の2巻はそんなに必要なかったかも。ファンサービスかな?
どうしても思い入れのあるキャラクターが多くなっていくので、戦物って感情が入りやすくなりますね。

ちなみに、「バサラ(婆娑羅)」とは、「カブキもの」の意味合い。
今でいう、パンク(Punk)のこと。
                         2008/2/24

《こんなふうにおススメ》
日本史って難しいし、男の人が好きなものでしょ?って思っている人にもおススメかも。
でもできれば、日本史を知っている方がファンタジー具合もわかって、なお面白いんじゃないかと思う。
かえって、こだわりのあり過ぎる歴史好きには、まったくおススメできません。

【コミックスセット】


【コミックス】
ラベル:田村由美
posted by zakuro at 18:43| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

た【田村由美】

【田村 由美】 たむら ゆみ

BASARA
7SEEDS
ラベル:田村由美
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