2009年04月17日

夢から醒めても恋してる

【夢から醒めても恋してる】 全01巻  /坂井 久仁江

相原万里香の恋模様を綴る。
・「朝比奈」
万里香は見た目はイマドキの派手目な女子大生だが、優等生をさらりと演じる為に陰では努力を怠らなかった。
図書館の閉館間際、貸し出しの本の冊数でカウンターで大もめしているとき、館員の朝比奈が助け舟を出す。
万里香は恋人の史彬(ふみあき)がいたが、興味はオトナの男の朝比奈に移ってしまって。彼を誘い出すのに成功し、夢中になる。

・「三上」
25歳になった万里香。
同期で恋人の三上智也に誘われて競馬場にやってくるが、そこで元カレの友人、黒崎一彦にばったり再会する。
万里香は結婚を考えて、条件の良い三上を落とそうとしているのだが、街でも偶然に黒崎に会い、気持ちが揺れる。

・「黒崎」
万里香とつき合い出した黒崎の話。

・「夢のつづき」
万里香の妹、弓絵の恋。10年思い続けた史彬と結婚し、イラストレーターの仕事も上手くいって、順風満帆のようであったが。

すっげー。この発想はなかった。
いや、あるのだけど、ここまでオンナを晒すことは無いかも。まるで林真理子の手法みたいだ。
レディースコミックって案外面白いのかも!
今は、国枝 彩香の名前でBLにシフトしている作家さんだけど、レディースも是非是非続けて欲しい。とにかく上手い、面白かった!

現代はどの女性だって、普通に数人の男性と恋に落ちる。落ち着くまでは何人かとつき合って、自分を磨いていくものだ。
憶いだしたくもない恋もあるし、忘れられない相手だっている。しかしそれは親友には話せても、なかなかオープンな話題ではない。秘め事になっているかもしれない。
それを万里香という女性が、恋愛遍歴を重ねて成長していく姿を描いている。
青年漫画ではこれはだいぶ見かけるけど、男性相手に商売をしている女性や、悪女で描かれることが多い。女性への処女信仰はまだあるのだ。
でもなー。こっちがより真実に近い。共感が持てた。

万里香は至ってどこにでもいる普通の女性。
意地っ張りでワガママで、でも思い遣りもあって。特別良い子でもないけど、ひねているわけでもない。
読みながら、万里香のモノローグに「あった、あった。そんなこともね」と微笑ましく思えるのは通ってきた道だからか? 同年代だと、同族嫌悪かもね。

性格の正反対の弓絵で締めくくったのも秀逸。
こちらは、スタンダードな恋愛模様といったところ。
                         2009/4/14

《こんなふうにおススメ》
読めて良かった、久々に心に沁み入るようにそう感じた作品です。



ラベル:坂井久仁江
posted by zakuro at 00:09| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

さ【坂井久仁江】

【坂井 久仁江】 さかい くにえ  →国枝 彩香(BL漫画作品)

夢から醒めても恋してる

posted by zakuro at 00:03| Comment(0) | 作家別【さ行】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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