2009年06月01日

マスカラ ブルース

【マスカラ ブルース】 全01巻  /咲坂 伊緒

短篇集。
・表題作。
マッチョ型の男らしい子が好きで、ホレっぽい小橋麦乃(むぎの)は困った癖があった。告白すると、そのとたんに恋していたキラキラのキモチが冷めてしまうのだ。そうすると身の周りも無頓着になって、マスカラ付けることさえ忘れてしまう。
そんな些細な本人さえ気づいていない麦乃の変化を、ずっと恋のお悩み相談で聞いていた秋也(しゅうや)は気づいていた。
気楽な男子の親友の秋也といると麦乃は楽。ところがある時、ちょっとした秋也の配慮から、麦乃は秋也を好きになってしまったことに気づく。でも、怖くて告白出来ない。

・「ロマンスの輪郭」
津田は、クラスメイトの高須賀に興味津々。一見怖そうな高須賀なのだが、高校に入学したての頃、下校時にバスを追いかけ転んだ際に、津田を助けてくれた男子に似ているのだ。パニクっていたのと逆光で顔はわからないが、首筋に黒子があったのを覚えている。
それが彼にもあって、それから津田は気になっていた。気になっていても、想いの伝えられない女の子の気持ち。

・「私が私であるために-長い夢-」
朝比奈ひかるは頼まれたら断れないお人好し。街で美容師の眞島瑛士(ましまえいじ)に声をかけられ、カットモデルをやる。
瑛士の真面目さ、優しさにいつの間にか惹かれていくひかるだが、ひかるには秘密があって。

ストロボ・エッジが思いのほか面白かったので、他にも手を出してみる。

この作家さんの大きな特徴なのだけど、絵の構成が少女漫画の王道なのだ。
演出がもろ、なのだけど、それがいい。
何もかもが少女漫画のキホン。うーん、ここまでベタだと素晴らしい。
アオリの入れ方、コマのバランス、見事。
適度にオシャレで、でも、行き過ぎのアートっぽさまでいかないので、どんな読者層も置いていかない。
ホントに良く出来ている。教科書みたい。

表題作は楽しい。男子の気持ちまで伝わってくる。
「ロマンスの……」はういうい。

続きはどうなるんだろう? って思うところもあるけれど、短篇ってまとまっているから良いよなー。
最近、放置プレイな作品、読み過ぎなのか?

最後の話は、重くなるテーマなのにさらりと少女漫画の枠内で収めたのは、かえって秀逸。
                         2009/5/30

《こんなふうにおススメ》
楽しく、The 少女漫画を堪能出来ます。おススメ。



ラベル:咲坂伊緒
posted by zakuro at 01:43| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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