2009年06月23日

スプラウト(完) 全07巻

【スプラウト】 全07巻  /南波 あつこ

池ノ内実紅(いけのうちみく)は高校一年生。バイト先で仲良くなった三年生の片岡先輩が彼氏。
しかし、職員室で見かけた男子にはっと気を取られる。
そして父が会社を辞めて下宿を始めると聞かされる。急に生活が変わる不安と、アメリカにいる兄がそれを先に知っていたことなど、実紅は拗ねる。
加えて彼、楢橋草平がその下宿人のひとりだったことも気にくわない。草平の彼女が、学校で人気の美少女小澤みゆきで、女子からはやっかみでウザミユとも言われているのも引っかかる。その想いが嫉妬だと気づくのに、そんなに時間はかからなかった。
下宿人は、女子大生の巨乳美女の谷山清佳、大学院生で明るいギャルゲオタクな滝川直治(なおはる)らで、始まってみれば楽しい日々。
実紅は自分の恋心と葛藤し始める。

別冊フレンド。
人気があると聞いて読む。

等身大の話で好感が持てた。
主人公が異様に格好良かったり、特殊能力系の話ばっかり読んでいた後だったから。
どこにでもいる子たちが迷いながら、自分たちの生きていく道を模索していく。

草平の心の内を、相手に投影させた描写は見事。それを本人にも気づかせたところが良い。
オザミユの独白が一切ないのも上手い、こういうの難しいのに。

実紅がいくら草平に対して一目惚れだったとしても、最初のこだわりにはあまり共感ができなかったのだ。
それが下宿人との交流の中で思い遣り、温かさを学んでいきながら、大人になっていくのは理解出来る。
人を好きになることが子どもっぽい感情でしかなかった実紅、なのだ。

見開きの構成が素晴らしかった。全体で見せようとしているのがわかる。

いいなー、こういう大きな家で合宿みたいに暮らしたい。楽しそう。
こういう作品はそういった群像劇、疑似家族的なものに流れていきやすいけど、草平と実紅の心の動きから軸がぶれないのは秀逸だった。
                         2009/6/19

《こんなふうにおススメ》
家族的コミニティは好きなので、この設定は楽しかったです。
毎巻の最後の見開きの、庭からの家の風景、好きだー。

【コミックセット】


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