2009年08月31日

8月の戯れ言 [2009年08月]

日々の戯れ言、UP数はこちらにまとめました。

※ ブログのリンクの調子が悪いみたいです。
 「Not Found」がよく出るのですが、リンク切れしていません。
 何度かenterまたはreturnを押してみてください。
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DRAGON BALL(完) 全42巻

【DRAGON BALL ドラゴンボール】  全42巻  /鳥山 明

人里離れたところに棲む子どもの孫悟空は、おじいさんの形見とともにひとりで暮らしていた。
そこにやってきた少女ブルマは、龍球(ドラゴンボール)を探していると言う。それは7つあり、全部揃うと神龍が現れ、ひとつだけ願いを叶えてくれるのだ。
悟空が日々語りかけ大事にしていた形見こそ、そのドラゴンボールのひとつだった。
それを譲れない悟空はブルマとともにドラゴンボールを探す旅に出ることになる。

道中で亀を助けて、亀仙人(武天老師:ぶてんろうし)から筋斗雲を貰ったり、豚のウーロン、泥棒稼業をしていたヤムチャ、猫のプーアルら仲間も増えて…。
ピラフ大王の陰謀から地球を救った後、孫悟空はクリリンとともに亀仙人の元で修行を積み、やがて地球を救うべく、大きな戦いの中に巻き込まれていく。

週刊少年ジャンプ。1985年から11年の連載。
日本で二番売れたコミックス(※)で、累計約1億5000万部。世界では3億5000万部の人気コミック。アニメに映画も大ヒット。
これを読んで育った子どもが、今を支える漫画家に育っている。
 ※ 現在のトップは「ワンピース」で1億7500万部。それまでは、この作品が1位。

昔、アラレちゃんが好きで読んでたなー。
絵の上手さはすごい。特にメカ。そしてキャラクター。わくわくしてくる。
図柄もポップで読みやすく80年代に流行ったポスターみたい。アニメ化しやすい絵ですよね。
特に驚いた顔が特徴的でユーモラス。
さすがにトーンを使わない絵というものに驚いた。ペンが自由に動いている感じ。

コンテもどんどん良くなっていくし、スピード感もたまらない。
3巻のランチ登場のカーチェィスにわくわくし、戦いも11巻の悟空と天津飯との決勝から面白さが加速していく。
後半のバトルの絵は、動画を観ているよう。
28巻でトランクスが登場あたりから、映画の「ターミネーター」っぽくなってきた。
セルはゴキブリの羽根みたいで気持ち悪かった。
後半はすっかりゲーム脚本になってしまう。

戦いの場面は、そこに状況を見渡す第三者がいて、戦う主体と客体が入れ替わりながら進み、わかりやすいのも特徴。
テンションの高い戦いでは、モノローグすらなくひたすら絵で魅せていく。

感動した台詞。
亀仙人の武道を学ぶ意味。「武道を学ぶことによって心身ともに健康となり、それによって生まれた余裕で、人生をおもしろおかしく、はりきって過ごしてしまおうというものじゃ!」
これだけで亀仙人の凄さがわかる。
「神の目にも見えない」には爆笑した。

面白いけど、これ以降に秀逸な作品が増えてそちらのパワーがすでに大きく、話自体はそんなにすごいと感じなかった。
とはいえこんな変わった話、ふつーに思いつくとも思えない。
天才肌が考えつくような構成。
既視感がなぜか「星の王子様」なのだ。
カリン様から神の宮殿に行くところ、そして界王の住む場所の設定は、考えつきにくい。

ご都合主義の綱渡りなのだが、それが一貫しているので素直に楽しめる。
この作品があってこそ、後進が育ったのでしょうね。

気になったのは、作者の「暗い話にしたくない」
気持ちはわかるのだが、生死が曖昧なこと。
辛いのは読者だってイヤだけと、死を重く受け止めた方がいいのでは?
死んでもいろんな方法で会えたり、すぐに生き返るのも死に対して希薄な感じがする。
やはり、多くの子どもが読むものだから。

それから、困ったときにはすぐにドラゴンボールなのも気になる。
まぁ、「ドラえもん」に通じるものがあるのかもしれない。

一見、真似できそうな絵に見えるけど(誰もが真似して見本にするそうですが)なかなか奥の深い絵で、描けば描くほどそれに気づかされそう。
この作品から、今の漫画業界が出来上がってくるまでの試行錯誤がわかる。

現在ハリウッドで映画化進行中。
しかし…これをどうやって実写化するのか? 内容はだいぶ変わるらしいんだけど。
                         2009/8/16

《こんなふうにおススメ》
漫画界をいまだ代表する作品。読むべし。

【コミックセット】


【コミックス】


ラベル:鳥山明
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と【鳥山明】

【鳥山 明】 とりやま あきら

DRAGON BALL ドラゴンボール

ラベル:鳥山明
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2009年08月28日

異国迷路のクロワーゼ 02巻まで

【異国迷路のクロワーゼ】 02巻まで  /武田 日向

19世紀後半。
日本に買い付けに行った祖父オスカー・クローデルが連れて来た、長崎出身の湯音(ゆね)。
パリの「ロアの歩廊(ギャルリ・ド・ロア)」の鉄工芸店「ロアの看板店(アンセーニュ・ド・ロア)」に“奉公”に来たというのだ。
店は親子三代で守って来た、ガラス屋根のアーケード商店街の顔。
主人のクロードは驚き、反対するが。

ドラゴンエイジPure。

最初に若干の違和感を感じて入れなかったのだが、2巻目くらいからは楽しかった。
その違和感とは…奉公に出される娘がこんな豪華な着物は持てないし、振り袖も一部の富裕層のもので、しかも働き者である湯音がそんな姿で仕事はおかしいだろう? と、まずはツッコんだが、どうも湯音はお嬢で留学的な奉公らしき匂い。それも変だけど。
他に、帯揚げと帯締めもわりと近代の晴れ着用で、この時代の普段着にはまだなかった…と、ツッコミどころは満載なのだが、たぶん「レトロなパリで、ロリ系日本人形のコスプレ」を楽しむための作品だと思えるので、このあたりで文句は止しておく。

絵はキレイ。コマの流れも読みやすくて、溶け込みやすい。
まだ、設定とキャラ構成に、全体が振り回されている気もする。そこが今一歩で惜しい。

とはいえ、2巻のラストはちょっと泣けた。

クローデル家と、日本趣味のブルジョア少女の姉の名前がカミーユなのも、店の仕事が彫刻に近い看板業も、作者の趣味なんだろう。

着物は好きだからコスプレは楽しいです。
今後に期待。
                         2009/8/18

《こんなふうにおススメ》
今どきの萌え絵です。お好きな方にはとくに。



ラベル:武田日向
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た【武田日向】

【武田 日向】 たけだ ひなた

異国迷路のクロワーゼ
ラベル:武田日向
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2009年08月25日

も【望月淳】

【望月 淳】 もちづき じゅん

PandoraHearts

ラベル:望月淳
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2009年08月22日

NANA 21巻まで

【NANA】 21巻まで  /矢沢 あい

ドラッグ、セックス、ロックンロール。
同じナナという名前を持つふたりの少女の、少し異常ともいえる結びつきと、その少女らに絡む男たちとの恋愛と、音楽と、サクセスストーリー。

少女漫画で単巻平均発行部数、歴代第一位。

1〜18巻/
物語の進行は、想い出を辿る形式であり、出会いから時系列に追っている。
なんだろうね?女の子の感傷がテーマなのかな。人気があるのはわかるけど、ここまで売れる理由がわからない。
ファッションはオシャレ。参考にしたくはなるかも。
ちょっと不良っぽい男の子に惹かれたい、そんな女の子心なの?
                         2007/11

19巻/
やっと出た19巻。前の内容忘れちゃった。
ハチの台詞回しは相変わらず可愛い。その能天気さと、性格のアマ甘さって同居するもんなんだろうか? ハチの人生舐めているイマドキの女の子っぷりはイヤなんだけど。
私がハチが嫌いなのは、自分の失敗をすぐに忘れて次にいけることなんだよな。私だったら無理。人を傷つけたことも覚えているし、そんな自分は許せない。
いつまでうだうだ進むのかな、この話。漫画に読み慣れたのか、前程つまらなくなくなった。
                         2008/6/19

                         2008/7/17UP

20巻/
レンは薬に依存して自力では止められない。ナナはひたすら仕事の日々で、すでにレンと会うことが怖くなっている。
奈々(ハチ)はナナに会おうと大阪まで行く約束をするが、トラネスのメンバーにボイコットされた落ち込みが酷いタクミを置いていけなかった。ハチが大阪に行けないことを知ったレンは車を飛ばすが。

たぶん、これで次巻に渡ってのクライマックスなんだと思う。いよいよナナが失踪した経緯に入るんだろう。
作品の中のモノローグがきつすぎて、ますますよくわからなくなってきた。
後でまとめて読んだら面白かったと思えるのかな。
タクミってハチ命って感じになってきたなぁ。クールだったのに。残念。
                         2008/10/08

《こんな人におススメ》
イマドキの若者事情を知りたい人に。
《こんなふうにおススメ》
オシャレのバイブルには良いかも。
表紙にも物語があるんですよね、とてもキレイです。
                         2008/10/11UP

21巻/
薬を止められないレンは、パパラッチから逃れるために暴走、事故死する。
ナナの誕生日に死んだレンを悼む巻。

もうそろそろ、終結に向かった方がいい。
なんだか作者の自己陶酔感が強くて、物語に感情移入できず、冷めて読んでしまった。

何しろ単巻では日本で一番売れている少女漫画なのだ。
編集部も言い出しにくいだろうな。
                         2009/8/12

【コミックスセット】


【コミックス】

ラベル:矢沢あい
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2009年08月20日

えいえんのすむところ

【えいえんのすむところ】  全01巻  /榎本 ナリコ

・表題作。
羽田とりこは久しぶりに故郷に帰る。ずっとそこには帰っていなかった。
散歩に出て、過疎化で廃校になった母校に寄る。懐かしく思った時、クラスメイトだった刈谷咲也に会う。彼はあの時のままの姿で。
とりこの初恋だった彼は、事故で17歳でこの世を去ったのだった。

・「星の光はむかしのひかり」
小山内一人(かずと)は友だちもいない内気な少年。クラスの百井春花が好きだが、春花に恋人が出来て密かに失恋する。
このまま世界が消えてなくなればいいと願って、目を覚ました翌日。16歳だった自分はどこにもいず、42歳の男が鏡に映っていた。
息子だという一也(かずや)に記憶喪失扱いされ、春花そっくりな一也の彼女が気になって仕方ない。

コーラスで連載。
面白かった! 特に、2作目。これは私自身がすでに親の年であるのが関係しているのだろうけど、せつなくて困った。
夏花の存在がどうなのかはわかっていたけど、ストーリーのオチも読めなくて、最後までハラハラできて楽しかった。
絵も良いし、読み応えのある一冊。
                         2009/8/01

《こんなふうにおススメ》
優しい絵なのですが、けっこう切り込んでくる内容で。
面白かったです。



ラベル:榎本ナリコ
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え【榎本ナリコ】

【榎本 ナリコ】 えのもと なりこ  →野火 ノビタ(BL漫画作品)

えいえんのすむところ

ラベル:榎本ナリコ
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2009年08月12日

タッチ(完) 全26巻

【タッチ】  全26巻  /あだち 充

上杉達也と和也の一卵性の双児と、お隣の浅倉家の南は同じ歳で一緒に育つ。
やんちゃな三人のために良家の敷地の間に立てられた子どもたちの家。遊び場だったそこは、大きくなるにつれて勉強部屋になる。
達也と和也は、性格がまったく違い……、和也は成績優秀の品行方正、将来は甲子園を期待されているスポーツマンで人気者。一方、達也はなんの取り柄もなく、女好きの出がらし扱い。南は成績も優秀、可愛く男子の人気を集めている。
南の夢は、甲子園のスタンドで応援すること。その夢を叶えるのは?
南がほんとに好きなのは?
明青学園の中等部三年生から高等部三年の秋まで。

週刊サンデー。80年代を一世風靡したラブコメ野球漫画。
アニメになり、映画では実写にもなり、ドラマにも……どれもがヒット。
しかもこの当時は「うる星やつら」も連載していて、サンデーの黄金期でもある。
時を超えての人気振りで、今でも「心に残る野球漫画」の第一位(2009年夏、オリコン調べ)。

一見何でも出来る弟は、実はひたすら努力の人で、ちゃらんぽらんの兄は天才肌だが、弟思いで何でも譲っていく。一番大事なものさえも…。
ここは、作者と、実兄のあだち勉との関係そのものなのだろう。
尊敬する兄の背中を見て漫画家を目指すも、兄は弟の才能を見て裏方に徹して弟を支える決意をする。
だからこそ、作中では兄に花を持たせたかったのかもしれない。
子どもの頃は、こういったモノの見方はできなかった。
この作品の主人公からつけられた名を持つ子たちが、今の甲子園で活躍している。

この作品の初見は、かなり辛くて泣き暮らしたものだった。
だからか、全巻持っていて読んだにもかかわらず、最初の頃しか覚えていない。
多くの読者のトラウマになったんじゃなかろうか? 思春期には辛い仕打ちだった。
主人公たちが背負ったものは、大人になった今、考えても大きすぎると感じる。

やっぱり野球漫画家だ、すごい。
特に野球の実況が面白い。さすがだ。
改めて感じたのは、これは視点がスタンドで応援している側。試合運びが、南の視点なのだ。「おお振り」はゲーム中の選手視点で、また面白さが違う。どちらも楽しい。

この作家さんの魅力のもうひとつは女子。
いろいろ考えてみたけど、グラビアアイドルっぽいのだ。グラドルの二次元化の萌えだったんだなー。
南が新体操にいったのは、そのあたりの読者サービスだったのか……。子ども過ぎて気づかなかった。

ゴジラの重ね撮りには、大爆笑した。

中盤からはかなりもたついている感がある。それでも上手いけど。
後半はかなり詰めが甘い。急にサイドストーリーが入ってしまったり……それまでにもそういう寄り道があったならともかくも。
もちろん物語には原田のような潤滑油は必要で、そのキャラにサービスがあったとしても、だ。売れっ子アイドル歌手はいらない。印象に残ってなかったのはそのせいだったか。
最後にエンジンがかかる。
男同士の勝負などと重みをつけなかったのは素晴らしいし、和也との自己同一化を悩ませるような説明入りの展開にもっていかなかったのは秀逸。
試合会場に足を運べなくなった両親の心の痛みも泣ける。

作品には、読者のいろんな解釈があって良いし、それだから成立するのだということを、この作品で初めて実感出来たかも知れない。

やっぱり泣いた。特に、マウンドに向かう達也の背中に。

うん、名作です。
もちろん私に言うべき資格はないが、あだち充ってすごい。
この齢にもう一度読めて良かった。ノックを始めて良かった。
                         2009/8/03

《こんなふうにおススメ》
誰もが読んだ作品だと思いますが、大人になってからの再読、特におススメです。
改めて気づくこと、多いです。

【コミックセット:完全版】


【完全版】

ラベル:あだち充
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2009年08月09日

心霊探偵八雲(完) 全02巻

【心霊探偵八雲】  全02巻  /都戸 利津

小沢晴香は明政大学の二年生。友人の美樹が幽霊騒ぎに巻き込まれ意識がはっきりしないまま入院しているのをなんとかしようと、学内の噂を頼りに映画研究同好会の部屋にいる斉藤八雲を訪ねる。
彼は「超能力者」だと学内では囁かれていた。映画研究同好会の部屋に“住む”彼は、霊の姿が視える体質だったのだ。
晴香に巻き込まれ、事件を解決していく物語。

1巻短篇。「メール×トモダチ」
横山ひとみは、周囲と出来るだけ関わりを断って生活したがっていた。面倒になるとリアルは関係が切りにくいからだ。
“蝶々”とHNを名乗り、“いつでも切れる”メル友に会いに行くが、相手の“蜜蜂”は予想とは違っていた。

花とゆめ別冊。
原作はベストセラー小説。
都戸利津さんのオリジナル作品「環状白馬線 車掌の英さん」が面白すぎたので、こちらも。これは原作あるのだが。

都戸利津の作品が放つ温かみはないが、面白い。きっと原作が面白いんだろう(未読)。

「死んだ人間が無差別に他人を殺そうとしている(と、勝手に被害者意識で思い込む)なんて、死んだ人間に失礼だ」その通りだ。
「死は逃げ込む場所じゃない。それまでの人生を全て抱えていく場所だ」これも共感。
スサノオの和歌も上手く入れている。

原作がある漫画は、絵描きさんが消化しきれずがっかりするものも多いのだが、これは楽しかった。
短篇は、デビュー作。今後も期待。
                         2009/8/04

《こんなふうにおススメ》
八雲が、クールで,実は人付き合いがヘタで…。
設定に上手く萌えも入れていて、それは小説らしいなと思いました。
眼鏡とかね。
女の子、好きだろうと感じます。だから、少女漫画なんだなー。



【原作はまだまだ続きます】

ラベル:都戸利津
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2009年08月08日

環状白馬線 車掌の英さん

【環状白馬線 車掌の英さん】  全01巻  /都戸 利津

環状白馬線の車掌さんの英(はなぶさ)さん。
一見、口べたで素っ気ないふうな接客なのだが、そこにはさり気ない思い遣りが詰まっている。そして、英さんの電車に乗った人は……。
乗客と英さんの物語。

作者の初のオリジナルコミックス。
別冊花とゆめ。

エマ」の森薫さんのブログで大絶賛だったので、気になって読む。
わざわざブログで奨められるだけのことはある。この空気、好きだー、癒される。
森 薫びっけ、共通する、心を温かくする作風なのだ。

話の繋ぎが素晴らしい。

品の良いクラシック映画を観ている気分。
読後にも充実感を与えてくれる、嬉しい作品。

泣けた、めちゃくちゃ泣けた。
ああ、幸せだったー。自分の行為が世界のどこかで、自分の知らないうちに誰かを幸せにしているかもしれない。自分が知らない誰かから、幸せを貰っているように。

絵も素晴らしい。
余談ですが、チビ英さん、悶えるほど可愛かった。
次の作品もとても楽しみ。
                        2009/8/02

《こんなふうにおススメ》
親しい友人には特に、「読んで読んで〜〜!」とおススメしたくなる、素晴らしい一冊。


ラベル:都戸利津
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み【都戸利津】

【都戸 利津】 みやこ りつ

環状白馬線 車掌の英さん
心霊探偵八雲
ラベル:都戸利津
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2009年08月07日

都立水商!(完) 全22巻

【都立水商!】  全22巻  /猪熊 しのぶ(原作/室積 光)

文科省のキャリアの滝川が遊んでいる席で、風俗豊かな日本にモラルとプライドを築くべく構想した、水商売を学ぶ公立の高校。
紆余曲折を経て、歌舞伎町の一角に設立に至った、都立水商。
ホステス科、フーゾク科、ホスト科、ゲイバー科、マネージャー科に分かれ、その道のプロになるべく教育される。問題児ばかりが集められた一年目。
教師と生徒が、地域の人々に支えられながら学んでいく姿を描く。

ヤングサンデー。

一見、言っていることがうっかり正論に聴こえてしまうのだが、いやいや待てよ?
そもそも性産業に従事する学校を、税金で作る必要はないし、個人資産で専門学校でも作ってください。入学は成人してから、ね。
萌え系のおバカなネタとして楽しいだけの笑える話にするなら、こんなふうにツッコミを入れないのに、世に問うようなヒューマンドラマに仕立てて、まるで落ちこぼれた(と、される)子どもたち、しかも学校に行かない生徒は、性的産業しか道がないようなレッテルがすでにヤだ。
なんか、子どもの味方のフリして、子どもたちを性産業に従事させるレール教育に、偉そうに大義名分つけてるとこが、気持ち悪いんです。
描かれていることは法律違反ばかりで、そこにさも道を説いているふうで、矛盾だらけだという……。違反しててもネタとして笑かしてほしい。

それに学校側が危機管理に甘すぎるのも気分悪い。
どうせなら、秘密結社並みに用意周到なら楽しかったのに。
やたらと言い訳のように頻繁に出てくる「我々は正しいことをしている」って……「正しさ」って何?

BLに、似たような内容のはちゃめちゃ作品があるが、そちらは完全にそのシチュエーションをネタとして楽しんでて、あまりにぶっ飛んでいるので、もはや清々しいし楽しめる。
そんなふうにこの設定でふつーに、エンタテイメント作品じゃダメなんですか?
原作があるそうですが、それもこんなに説教臭いの?
まあ、「そういう部分もネタなんです」って返されそう。
帯のコメントがすでにネタじゃなくなっている。

それと、サービス業にマニュアルはない。こういうのは、学校システムで教わるもんじゃなく、徒弟ですよね。
ノックやってなかったら、途中で投げてた。
エンタテイメントとはなんぞや、勉強になったことは感謝です。
                         2009/7/29

《こんなふうにおススメ》
ネタとして笑えないのが、おススメしにくい。

【コミックセット】


【コミックス】

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い【猪熊しのぶ】

【猪熊 しのぶ】 いのくま しのぶ

男性作家。

都立水商!
ラベル:猪熊しのぶ
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2009年08月05日

シャーリー

【シャーリー】 全01巻  /森 薫

短篇集。
・表題作。
カフェーの女主人ベネット・クランリーは28歳。良家の家柄だが、店は繁盛していて充実した日々を送っていた。
しかし忙しすぎて、メイドを雇うことにする。応募を見てやってきたのはシャーリー・メディスン。天涯孤独な、まだ13歳の子どもだった。
モナ・リザと街の人々に噂される美しいベネットと、表情に乏しいが真面目なシャーリーとのほのぼのした生活。

・「僕とネリーとある日の午後」
ご当主5歳のレスター家。坊ちゃまは、とくに若いメイドのネリーに懐いていた。

・「メアリ・バンクス」
いたずら好きの大旦那様に仕えるメアリと、執事のエリック。
貴族の称号を持つ家柄なのだが、主人は変わった人物でメアリたちはいつも振り回されていた。

エマ」のスピンオフ扱いされることが多い作品だが、話も人物もつながっていない。
「エマ」連載前に同人誌で発表されたものから再録の一冊。

この作家さんが描く人物って、なんでこんなに魅力的なのだろう。きっと人が好きなんだと思う。
そして、ほんのかすかな心の動き、心情の描き方が素晴らしいのだ。
だから、読後感が幸せなキモチでいっぱいになる。

後書きはいつも面白い。
                         2009/8/01

《こんなふうにおススメ》
幸せなキモチになれます。
どなたにもおススメできるのが、嬉しい。


ラベル:森薫
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2009年08月02日

BOYSエステ(完) 全07巻

【BOYSエステ】  全07巻  /真崎 総子

私立永谷学園高校の小岩井静香、16歳は、ダイエットを試みてもすぐにリバウンドしてしまう体質。
高校に入って初めてできた彼氏に、ホテルでその三段腹を萎えられ目的を果たせず。しかも彼が友人たちと陰口を叩いているのを聞いてしまう。
一方、県立北高校に通う16歳、赤城響は包茎の悩みがあるが、家計は火の車でバイト代も入れていて、手術費用を捻出するどころではない。

学校の理事長の息子、敷島七里(しきしましちり)は登校拒否している静香のもとに訪れ、男性が施術師のエステティックサロンの研修所の被験者になるのを勧める。
痩せられると静香は飛びつく。
一方、響は割の良いアルバイトを探して、姉の勧めるままに齢を誤摩化し、ボーイズバーの面接に飛び込む。特技を聞かれて、姉相手に強制されてきたマッサージを披露、系列のエステ研修所に入るのを強く推される。

それぞれの事情を抱えて入所。
静香の担当に響があたる。
静香は二ヶ月で痩せられるのか、響は痩せさせられるのか?
イケメン揃いのエステシャンに囲まれて…と、いう願望物語。

短篇。
3巻。「SとMの関係」
日向雛江は、彼氏の浅井敦史の自己中に振り回されてばかり。
親友の瀬戸愛子にも、いい加減に別れろと説教されている。
敦史の浮気現場に遭遇してショックを受ける。
優柔不断な雛江は、敦史と別れられないまま、愛子に紹介された鮎原光一郎と会い出す。

7巻。「ダサかわ」
ダサい、キモいと言われ続けて18年の女子高生、芦辺吉伊(あしべよしい)。
たった一度だけ見たことのある男子に焦がれていた。
ある日、吉伊は呉にナンパされる。ついていくと、後から来たのは奈良尾裕斗(ゆうと)で吉伊が憧れた人だった。呉は裕斗に、吉伊の“改造”を頼む。

デザートに連載。
エッチ系の得意な作家さんなんだなー、短篇を読んでとくにそう思う。

ハリセンが出てきたのには笑った。このあたりから、のめり込めた。
読んでると、ふつーにダイエットしたくなってくる。

二等身かわいい。男の子たちの言動がオモチャみたいでかわいい。
でも実際に彼らがそばにいたら、その言動にむかつくんだろうなー。
こういうのを、リアルでかわいいと思った時に、若い子に貢いだり、ホストクラブで散財しても良いと考えちゃうスイッチが入っちゃう気がする。ありえそうにない。

静香の甘ったれぶりはたまに、いや、かなりムカつく。
ハリセンくらわしたいのは静香のほう。
こんなにお金と時間をかけたらキレイになれない方がおかしい。安く見積もっても1ヶ月に70万は最低でもかかっている。それが全部タダなんて、どんなにファンタジー。しかも、2つのサロン掛け持ちなんて(←八つ当たり)。自分でも努力しろ。
両親もダメ過ぎ。
さくらの方を応援したくなって困った。お金払っているし、ね。

でも読んでて気づく。エステとはなんぞや、という漫画なのだ。
すごいなぁ、エステって怖い。

一番感心したのは、包茎のこと。
よく知りませんでした。大変なんだなー。詳細にありがとうございます。

「ふられるということは、自分見直しのいい機会だから、自分の足元見つめてみたら?」
まったくだ。

正しい読み方は、4巻まで読んで、そこでスピンオフの「BISEXUAL」を読み、それから5巻から読んでいくのがベスト。
敷島七里と名糖吉馬の関係が、話の流れに大きいからだ。
少女漫画なのだけど、「BISEXUAL」は、がっつりとBLストーリー。しかもそちらが面白かったので、二度びっくり。

吉馬、かわいい。
短篇含めて主役の女の子に共感できないから、も、大きい。

男子の顔の見分けがつかない。
途中、「こいつは、たぶん□□」と、想像しながら読んだ。

いろんなところでむかつく、このやるせないキモチはどーしたらいいの?
                         2009/7/29

《こんなふうにおススメ》
割と面白いんだけど、ムカツキ度も大きい。
スピンオフで、話に厚みが出るって、どうなのか?

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:真崎総子
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ま【真崎総子】

【真崎 総子】 まさき そうこ

BOYSエステ
BISEXUAL
ラベル:真崎総子
posted by zakuro at 19:36| Comment(0) | 作家別【ま行】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月01日

お伽もよう綾にしき(完) 全05巻

【お伽もよう綾にしき】 全05巻  /ひかわ きょうこ

幼い頃から“もののけ”に好かれやすく、両親のいない鈴音(すず)は、昭善尼の庵で育つ。
7歳になり、いじめっ子にいじめられている時に助けてくれた日高新九郎義景を、勝手に父と呼び慕うようになる。
新九郎の教えで、それらを退ける能力も育っていた。
しかし出会いから一年半後、妖術師の大木源八郎と一騎打ちした新九郎は、死んだものと教えられ……。
それから10年、すずは国を揺るがす跡目争いに巻き込まれていく。

歴史もののラブストーリーかと思って手に取ったけど、それだけでなく物の怪ものだった。しかも面白い。棚ぼた気分。
飯綱法まで出てきて、驚き、一気にのめり込んだ。
おじゃる様が飯綱狐ということらしい。

時代は500年前くらいの設定かと予測したが、室町中期とのこと。およそ550年前。

新九郎が眠っていて目覚めるまでに10年。つまりまだ19歳ということになる。すずは、18歳。
この流れの作り方は上手い!さすがだ。
名で縛るのも、これに関連づけていてそこも唸った。

新九郎が幼いすずに宇宙の理を話す時、背景にシェルピンスキーのギャスケットが描かれている。
フラクタル構造の宇宙を何気なく表現していて興味深かった。
音が宇宙を動かすOSであることもわかりやすく説明している。

修験道を修めた新九郎の術は主に真言密教に伝わるものが中心。
もっと道教的なものも取り入れて欲しかったけど、この時代は密教が主流だったと思う。
不動明王の真言が、1巻では微妙に違っていて、「音で捉えるからこれでも良いのかな?」と思ったのだけど、2巻ではよく使われているものになっていた。
源八郎も真言使っているのに、不動明王は壊しちゃうんだ……。

俄然、長く作品を発表している大御所のこの作家さんに興味が湧いてきた。
五郎太可愛い。そばにおきたい。
3巻ラストの、新九郎と源八郎の幼い姿にじーんときた。
                         2009/1/02
                         2009/1/03UP

《こんなふうにおススメ》
久々に、「続きが読みたい! 連載ってどうなっているの?」と思えた作品です。
楽しく読めます。

5巻/
おじゃる様の危機。生死を彷徨うのを鈴音は祈る。
鈴音と新九郎はそれぞれへの想いを自覚しているが、鈴音の中にまだ「ととさま」の新九郎がいることにも戸惑いを覚えていた。
貴船は大江家政を操り、自ら表に出ることなく伊摩の沢田城を攻めてくる。鈴音と新九郎は、おじゃる様と現八郎とともに貴船に向かう。

この巻でラスト。もっと続くような気がしていた。

許しと解放がテーマ。
こういうのって説教臭くなりそうなのに、しかも精神性の高い話を、少女漫画の中に見事に昇華している。作家さんの真の実力を垣間みる。
偏見ではないけど、阿字観の説明が少女漫画に出てくると思わなかった。

全体的に見ても、真言密教系、詳しい。すごいなー。
作者コメントを読んで納得、なぜ最後に蔵王権現が急に出てきたのか違和感があったのだ。権現は、明王や観音とは、少し様子が違うからだ。修験からきた密教、と、いうことらしい。
なんだかんだいっても面白かったなー。
                         2009/7/27

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posted by zakuro at 20:50| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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