2009年10月08日

アマテラス 04巻まで + 番外編

【アマテラス】 04巻まで + 番外編  /美内 すずえ

千倉沙耶は、非科学的な考えにも耳を傾ける柔軟な医師である父健史と、大自然に囲まれ神事を守ってきた実家を持つ母の安耶子の間に生まれる。
大病院を経営する祖父と父、家族に愛され育ち、弟の真史も生まれて幸せに育つ。
沙耶は幼い時から勘の鋭い不思議な娘だった。その魂は、スサの娘クシュリナーダの生まれ変わりだったのだ。
高校生になり、16歳の誕生日に封印されていた沙耶の力が解放され、目覚める。
後見人の白上老、かつての臣下ジュリアス・レイアらに守られ、“運命の人”スサノオを探しながら、宇宙の命運に巻き込まれていく。
地球はかつての光と闇の記憶を取り戻し、再び神軍と魔軍の戦いが始まる。日本神話を元にしたSF。

番外編「倭姫幻想まほろば編」
本編にもちらりと出てくるカメラマンの大庭直日古(おおばなおひこ)。
元伊勢取材で三輪に向かい、過去に落ちて倭姫と出会う。

ASUKA。角川だから出せたのかな?
今から20年前、1986年からの始まった作品。まだ続いている。
20年以上前は、日本のスピリチュアリズムは戦前から一度分断されて、西洋から入ったモノの吟味を始めだしたばかりの時。シャーリー・マクレーンの書物が発行されて、一般人は驚きと共にそれを迎えた時期だ。その頃にすでにこれだけの内容を発表しているのが感嘆。
4巻で本編は休載状態、番外編は1巻。ファンとしては、「ガラスの仮面」をなんとかしてねの心情だと思うので、こちらはいつ再開されることか。

古代史を追いかけて秘境に行くと、そこには美内さんの足跡が必ずある。どんな僻地、場所であっても、だ。友人にこの方と親しい人が何人かいて、話を聞くとその人柄が偲ばれる。
直接作家さんから伺ったわけではないが、この作品はある方に降りてきたメッセージを元に作られていると聞いたことがある。数年前、優しい面立ちのその方にお目にかかったのだが、たいへんご高齢でありながら達者に舞を舞われた。
この作品を読むと感じるが、きっと多くの取材を重ね、研究されたのだと思う。先の人は、そのおひとりなのだろう。
美内さんは、精神世界の研究団体を主催されているとのこと。真面目に研究されているのだと思った。
「エースをねらえ!」の山本鈴美香さんは宗教団体の教祖になってしまったそうだけど、立ち位置はまったく違う。既存の宗教に対しての疑問は作中で語られていて、例え何かの宗派に傾倒していたとしても、この作品の魅力は充分に楽しめる。
沙耶の祖母の、自然に感謝しながら生きる、命あるものを神とする考えは、日本人の元来持っている信仰そのものだ。

さて、感想を書くのに再読。
古文書から様々な文献、仮説を踏まえて、大胆な説が展開され面白い。
エンタテイメントとしてSF仕立てを楽しめればいっそうのこと。日本書紀や古事記を読んでいたら、もっとわくわくすると思う。知らなくても作中で丁寧な説明もある。
古代史ファンとしては、番外編も続きを読みたい。これは、ニギハヤヒ伝承に繋がっていくのだと思う。

最近、沙耶みたいな子どもは増えているそうだ。でも、沙耶のように理解ある環境に育っているわけではない。
これに限らず、多くの文化を理解し、多様な価値観を受け入れられる大人育てがまず必要なのだろう。
是非に完結して欲しい。
                         2009/10/06

《こんなふうにおススメ》
最近流行の、いわゆるスピリチュアル本は苦手です。ピンク系の表紙のヤツですね。
でも、これはそんな甘いのと違って、ほんとに面白い。そういう世界が苦手な人にもオススメ。



ラベル:美内すずえ
posted by zakuro at 16:32| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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posted by zakuro at 16:20| Comment(0) | 作家別【ま行】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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