高木清美は大学生。吹奏楽部に在籍しているが練習熱心でもない。
彼氏にするなら面食いだが、その彼との妄想ではなく、異常な思い込みによる発情に悩まされている。そして飼っていたバター犬ビリーを糖尿病で死なせてしまい。
大学の不細工な根暗男の中島にあれこれと性欲処理を頼むが、これは愛かと尋ねられ、つい「犬」と答えてしまう。
2巻短編「君想う夏に」
高木清美の14歳。性に目覚めた頃。
ヤングサンデー。これがこの作者さんのデビュー作。
他の作品を読みたくて、まずは最初からと考えたのがアウトだったかも。超男性向け。インパクトありすぎ。びっくりした。
キャッチは、女の子の性欲を赤裸々に、みたいなのだけど、うーむ。
変態というよりみんな自己中で思い遣りないキャラばかりで共感できず。
「だって人間、もれなくみな自己中心で生きてて、客観的には呆れて笑えて仕方ないでしょ」という、穿ったテーマなのかもしれないけど、そんなの見たくない。
高木清美、淫乱な変態と付き合ってくれ。中島くん、かわいそう。
中盤からの、清美と中島のそれぞれの勝手な思い込み、勘違いで進むところが読みどころ。
笑いがあればなー。難しいとこですね。
かなり悲しくなったし辛かった。ノックやってなかったら投げていた。好きな人は好きだと思う。
最後に自分に「じゃ、読むなよ」とツッコミ入れておきたい。
2010/1/14
《こんな人におススメ》
人生を斜めに見たところから救われたい変態チックな方に。
【文庫版】
ラベル:柏木ハルコ