2010年01月26日

ハニー・クレイ・マイハニー

【ハニー・クレイ・マイハニー】 全01巻  /おがき ちか

短編集。

表題作。
考古学者の楯宮章は信州八巻村の古墳で6世紀頃の塙を見つける。うっかり落としそうになり、手を伸ばした時にそれが唇にあたり、そのきっかけでそれは女の子に変身する。飛んだ煙草の火が彼女の乳房にヤケドを作って、少女は口を開く。額へのくちづけと乳房に所有の証をもらって、今日からあなたの奴隷です。
甲斐甲斐しく世話を焼くハニーと楯宮の物語。

・「仔羊は迷わない。」
一乃(いちの)は幼少時にサンタクロースと約束する。サンタに勝てたら好きなプレゼントが貰える。それからサンタと一乃のバトルが始まる。

・「スーパーウール100%」
女子高生の田丸は眠りを越える夜の死者たちに目をつけられる。親友の夏井に相談しているところに彼らが顕現化して。夏井をはじめクラスメイトはみな眠りに落とされてしまうが、不眠症の男子生徒葉山には効かなかった。

・「恋屋15(フィフティーン)」
恋屋パティこと、波庭里子(はていりこ)、キューピーこと生徒会長の九日(きゅうひ)、家出のバニーこと場西幸太。失われてしまった「子供の恋」は蘇るのか。

・「エアー・マイラブ」
倉地は彼女の宮本より友だちを優先させてキレられる。宮本の気持ちを取り戻すため倉地は命をかける。

ヤングキング。
大好きなおがきちかさんの初作品集。

とくに最初の2作が面白すぎる。
この作家さんのぶっ飛び設定にドキドキわくわく。最初っから飛ばしまくり。最高。大笑いした。
導入で驚かせて笑わせて、最後は泣かせる。コンテの作り方は天才とすら思うよ。

格闘シーンはこの作者さんの見どころのひとつだけど、躰道が基本だったのだとこの作品集で納得。
サンタは神様の特殊工作員だからいろいろと狙われやすいので強いっていうのも笑った。

でも、どんなに笑わせても本質はびしっと伝えてくる。
「世の中はそのまんま。わかろうとするとわからなくなる。心を広く持つのが良い」
読後の満足感もとびきり。これって大事ですね。一生ついていきます。

「恋屋15」のみ、わかりにくかったのがもったいない。
                        2010/1/23

《こんなふうにおススメ》
他の作品、とくに「エビアンワンダー」あたりを読んでみて、気に入ったら是非に。
おがきマジック最高です。


ラベル:おがきちか
posted by zakuro at 18:05| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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