2010年01月28日

文車館来訪記

【文車館来訪記(ふぐるまかんらいほうき)】 全01巻  /冬目 景

町の裏通りの細い路地を抜けたところにもうひとつの“町”が現れる。そこは人間から忘れられたり、役目を終えたものが集まる裏の町。棲まう彼らは人間から“物の怪”と呼ばれる。
イアンは明治26年に作られた青い瞳を持つ生き人形。その町でたったひとりの人間、本業は文筆家のヨオが営む文車写真館に住んでいる。その写真館は訪れる人々の心の糧である“思い出”を写していた。

「新マグナム増刊」と「月刊アフタヌーン」にて連載。ショートのお話が一冊になっている。
オールカラーで絵本を読んでいるみたい。幸せになった。
ひたすら感心。

イアンは生まれて20年と言っているので、1916年。大正では5年のお話。世は第一次世界大戦中ですね。

詩を紡ぐように歌っているような話の数々。
物も人として描かれ、そこに交流が滲む。気持ちが流れてきてじんわりくる。
良質な舞台を観ているよう。
止まった世界に、猫の身体のしなやかさが動きをもたらす。
アンティーク調の着物姿もこの時代を表現していて楽しい。帯留が可愛い。

モノたちとの付き合い、考えたくなるなぁ。
自分にとって良質で、一生大事にしていくものたちと暮らしていきたくなった。
                         2010/1/25

《こんなふうにおススメ》
ずっと気になっていた作家さん。他にも早く手を伸ばしたい。
これは静かな寒い夜にココアと一緒にベッドで読みたい作品。



こちらは「百景」
ラベル:冬目景
posted by zakuro at 13:49| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【冬目 景】 とうめ けい

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ラベル:冬目景
posted by zakuro at 13:40| Comment(0) | 作家別【た行】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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