2010年04月05日

家族八景 (完) 全02巻

【家族八景】 全02巻  /清原 なつの(原作/筒井康隆)

18歳の火田七瀬(ひだななせ)はテレパス(精神感応者)。その能力を知られないよう慎重に生きている。
住み込みの家政婦として一箇所に留まることなく転々として生きていた。尾形家に住み込み始めた七瀬は、家族の秘密のひどさに愕然とする。
七瀬が渡り歩く中で、それぞれの個性的な家族を観察していく話。

角川書店から発刊されていた青年漫画誌、コミックチャージ連載。
少女時代に好きだった「りぼん」で連載のこの作家さん、こういったのも描いていたんだ! と軽い衝撃。

絵を描く人によってこんなに変わるものかと感嘆。山崎さやかバージョンの「NANASE」と大違いだ。
どちらも良い。それぞれに原作の魅力を出していて興味深い。あちらがドロドロした情欲に合った図柄で、こちらは淡々としている分、浮き出るモノがある。
「NANASE」は、「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」がメイン。こちらは第一部の「家族八景」。

内容は原作のまま。
とにかく中学生ではまってほとんど記憶するんじゃないかと思うくらい繰り返し読んだ。それがそのまま蘇ってきた。懐かしいというより、よくこんなの読んでいたなと思った。

テレパスの話に思っていた。しかしそのオブラートにすっかり目眩ましさせられていたのだ。実は高度経済成長を経て病み始めた日本の姿を浮き彫りにした作品。
子供の時は潔癖に七瀬に感情移入したが、今はそれぞれの家族に想いを馳せてしまう。年を取ったということか。

第二部から様相が変わるので、これはこれで完結した素晴らしい作品なのだと感じる。
清原なつのさんもまとめて読みたくなった。
                         2010/3/31

《こんなふうにおススメ》
原作ファンとしてもかなり感嘆。良く出来ています。秀逸。


posted by zakuro at 03:16| Comment(4) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

き【清原なつの】

【清原 なつの】 きよはら なつの

家族八景
ラベル:清原なつの
posted by zakuro at 03:10| Comment(0) | 作家別【か行】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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