2010年06月30日

6月の戯れ言 [2010年06月]

日々の戯れ言、UP数はこちらにまとめました。
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自殺サークル

【自殺サークル】 全01巻  /古屋 兎丸/(原案/園子温)

ターミナル駅で女子中高生がホームから走行してきた電車に一斉に飛び降り集団自殺を図り、54人のうち、たったひとりの少女が生き残る。
残った高校二年生の甲田小夜(さや)は、光子が一緒に死のうと言ったと言う。家庭環境が複雑で元々自傷行為が激しく身体を売っていた小夜を、10年来の親友京子は唯一心配する。
小夜が通っていた光子の自殺サークルを、今度は小夜を中心した信仰が生まれる。伝染していく“光子”。
思春期の不安定さに、インターネットを通じて広がる現代の病理を描く。

ずっと気になっていた作家さん。
同名の映画のアナザーストーリー。ワンツーマガジン社。全編書き下ろし。
最初の設定だけ一緒らしい。ところどころに共通項があると後書きから(旧版)。

ありそうで背筋が寒くなる話。よく描けている分、恐怖も増す。
この作家さんのオリジナルの作品もますます読みたくなった。

年頃の少女は不安定だ。何事も同じ一線上で考えてしまい、命も同列にしてしまうところがある。
個人的には中二の時、一週間後にみんなで死ぬとクラスの仲良したちと計画したことがある。
何か大きな不満があったわけではない。死ぬと決めたことが格好良く感じたのだ。命を使い切るつもりで、一週間なんでも夢中にやってみた。頑張った分、できなかったことができるようになる快感を感じた。
一週間経って、みなその話題を出さなくなった。「イベント」だったのだ。
あの時、誰かか、または何かが背を押したら、実行していたのだろうか?
そんな危うさはいつもある年頃なのだ。

京子、偉すぎ。
この時期、変わっていく友人は離れていってしまいがち。

存在証明は、どこかで自分自身で区切りをつけて決めなくちゃならない。誰かが決めてくれるわけでも、運命が降ってくるわけもない。
強さは自分が見つけるしかないのだ。
                         2010/6/28

《こんなふうにおススメ》
いろんなこと想い出し、考えちゃいました。どんなに苦しくても思考停止しちゃいけないよな、そう感じた夜。


ラベル:古屋兎丸 園子温
posted by zakuro at 03:08| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ふ【古屋兎丸】

【古屋 兎丸】 ふるや うさまる

自殺サークル
彼女を守る51の方法
ラベル:古屋兎丸
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2010年06月29日

とある科学の超電磁砲 05巻まで

【とある科学の超電磁砲(レールガン)】 05巻まで  /冬川 基(原作/鎌池和馬)

とある魔術の禁書目録」の科学サイドで外伝。話は重なっているので発行順に読むのを推奨。

東京西部の未開拓地を切り開いて作られた学園都市。その実態は一大能力開発機関都市で、人口230万人のうち8割の学生が超能力開発に勤しむ管理された街だった。
その学園都市でも7人しかいないレベル5の超能力者、名門常盤台中学の御坂美琴(みさかみこと)が主役。美琴は、低能力者レベル1から努力で超能力者になった多くの学生の憧れの存在。10億ボルトの電流を音速の3倍のスピードの破壊力で自在に操る最強の電撃使い(エレクトコマスター)、彼女の腕そのものが超電磁砲(レールガン)なのだ。
ルームメイトで後輩のテレポート(瞬間空間移動)能力者、美琴崇拝者の白井黒子は都市の風紀委員(ジャッジメント)も兼ねていて違法者を取り締まっている。同じく後輩で風紀委員の初春飾利(ういはるかざり)らも。
負けず嫌いな美琴は、魔術サイドの主役の幻想殺し(イマジンブレイカー)の能力者上条当麻とともにトラブルに向かっていく。

月刊コミック電撃大王にて連載。
アニメにもなる。アニメから入った友人曰く、魔術サイドよりこちらの方が面白い、らしい。
なるほどこちらは超能力の戦いなので、絵の見せ場が多いのと、学園が中心だから女子キャラが多くて楽しい。お姉様と妹設定も、好きな人多そう。そして変なキャラばかりなのは、最近のラノベの傾向なんだろうなー。
かつて面白い作品のポイントを尋ねた私に、若いオタク友が言っていたのは「ダメダメな主人公が大事なんですよ」。この作品の主役はダメダメではないけど、落ちこぼれとされている人たちをクローズアップしたのも評価されているんだと思う。

絵を描かれている作家さんは、魔術と科学では違う方なのに続けて読んでも違和感がない。すごい。登場人物はばっちり重なっているのに。素晴らしい。

魔術の方でも感じたけど、出てくる固有単語がかなりマニアック。物理学専門なら普通の会話だけど……原作者は物理寄り科学おたくなのかと思っていたけど、大量の本読みの人なんだろう。

ちなみに、魔術で疑問にした「当麻が幻想殺しを持っていると知る場面、なぜ美琴はわかったのか」はこちらで解消。

最初の話は面白かった。この仕掛けはDNAコンピュータの発想に似ている。
「幻想御手(レベルアッパー)」という、相手の能力のレベルを引き上げる能力のこと。当麻の能力と真逆。
この能力は実際(リアル)にも持っている人がいて、確かに能力者の垂涎の的になる。
先日、テレビ局のプロデューサーに「最近会った超能力者の人は不思議だったんだよ」と話された。ただ話していただけなのに、翌日から体調も思考も良い方向に変わりどんどんラッキーが起きてくるという。
「あー、話すだけで相手の能力を引き出したり、レベルを上げる能力者がいるんですよ」と伝えて、私の知っている人の話をしたのだ。その人は会話だけで、なんの力も持たなかった人に念動力で瓶を空中に浮かせるくらいの力を持たせることができた。その話で「ものすごく納得した」と話していた。ということは、少なくともその能力者はこの世に2人は実存しているわけだ。事実は小説より……。

木山さんには、初春の頭の花にもっとツッコんでほしかった。
クレープ食べたくなった。
                         2010/1/01

《こんなふうにおススメ》
イマドキの萌え設定が多すぎるのには辟易するけど、それが今の主流で致し方なし。
それを差し引いても話は面白いし個性的。

5巻/
御坂美琴と一方通行(アクセラレータ)が対峙。姉妹計画とは。
御坂は各施設を壊していく。対御坂に雇われた殺し屋集団とのバトル。布束動く。

シリアスモードが続く。
女の子バトルなので人気なんだろうな。バトルトーンは見応えがある。
御坂がビルから飛び降りるシーンで、子どもの頃ジュブナイル小説でわくわくした気持ちが一瞬蘇った。今の私には萌えが足りない。
                         2010/6/28


ラベル:冬川基 鎌池和馬
posted by zakuro at 19:25| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月28日

とある魔術の禁書目録 06巻まで

【とある魔術の禁書目録】 06巻まで  /近木野 中哉(原作/鎌池和馬)

東京西部の未開拓地を切り開いて作られた学園都市。“一大能力開発機関”、それがこの都市のもう一つの顔だった。
落ちこぼれでレベル0の高校生上条当麻(かみじょうとうま)は、夏休み目前に不幸を感じていた。
1年7組の担任月詠小萌から休みの間の補習を告げられ、変な女をうっかり助けたことにより騒動に巻き込まれ、翌朝自宅7階のベランダの手すりには少女が干されていた……。

イギリス清教のシスターである少女は自らを“インデックス”と名乗り、その脳「禁書目録(インデックス) 」に完全記憶された10万3000冊の魔道書を秘密結社が追っていると言うのだ。
インデックスの能力を使えば世界中の魔術を中和できるが、世界をねじ曲げる力にも使うことができてしまう。
うっかり助けた女は学園都市でも7人しかいないレベル5の超能力者で超電磁砲を使いこなす、名門常盤台中学の御坂美琴(みさかみこと)。彼女から、自分が相手の異能力を打ち消す希有な、幻想殺し(イマジンブレイカー)の能力者と知る当麻。
当麻はこの幻想殺しの右手とともに、インデックスの知恵を借り、彼女と美琴を護りながら戦いに身を投じていく。

月刊少年ガンガン。人気のラノベ作品。アニメにもなる。
こちらは魔術サイドと呼ばれ、科学サイドは美琴がメインの「とある科学の超電磁砲」で、外伝としている。そちらはこの本作に伴走して書かれている。

この後にいろいろ書いてはいるが、話はとっても面白い。正直、この原作は読もうと決めた。
基本設定は面白いし、ストーリーはなるほど、今もっとも人気の作品と言われるだけある。
褒め言葉は後半に書いてみた。

イマドキの構成。ヘタレ気味(←最初だけだったけど)の主人公を取り巻く女の子たち。女の子のジャンルもお約束。不可抗力的な萌えシーンもお約束。
漫画は「きっと原作やアニメはそれなりに面白いんだろうな」のパターン。
コンテがもう少し整理されて、決めのシーンはダイナミックに凝ってたらいいのに。残念。
新人さんを使うことで、読めば読むほど原作を読みたくなる(というより、期待したくなる)のは出版社の作戦?
しかしこれは2巻目以降にだいぶ改善されて、読みやすく楽しくなってくる。ここまで変わると1巻が作家さんの暗黒歴史になりそうでかえって気の毒に……。なので続けて読んでいくのを推奨。

とはいえ他にもいろいろある。ツッコミどころは満載。
ラノベ未読としては、やはりここは不親切じゃないかと感じるところを列挙。
当麻が幻想殺しを持っていると知る場面、なぜ美琴はわかったの? それも能力?
最初はインデックスを邪険にしていた当麻なのに、彼女が出ていくと言った時に引き留めるような言動に走るまでの感情の流れが曖昧すぎて違和感。当麻のキャラがわからないまま進みすぎて、なんであんなに熱いのかわからない。元々そういう性格なら最初にそれなりのエビがありそう(ここは原作もそうなの?)
基本はラノベだからそこは原作で補完しなさいってことなのかな?
やはり漫画は漫画として独立して楽しませて欲しい。漫画だから奥行きを出せないなんてことはない。
もちろん、ここは原作がまずいんだろうなと感じる箇所も多いので、こればかりは絵師さんの責任だけでもない。
後書きを見るとこれからの作家さんだとわかるけど、読み手はあらゆる作品と同列に並べて評価するから大変だよね。

いやいや、生体実験や投薬って……そこまでこなしてスプーン曲げじゃ割に合わない。
学園都市は暴挙な怖い世界だなー。

ここでは、超能力≠魔術。
禁書目録が記憶しているのは、「目を通しただけで魂まで汚れる」と教会が指定した悪書や邪本。この設定だけでもわくわくする。日本の古書の記憶を持つ禁書目録がいてくれたらいいのに。
とくに共感したのは、「能力のない人間のために組み上げられたシステムは、能力のある人間には使うことができない」。新しい次の世の仕組みを設定するのは、特別な力などないごくごく普通の人たちだと持論があるので、共鳴した。「回路が違う」んだよね。
だんだん当麻がキョンのようなキーマンにされていく。

キリスト教には興味が出てきた。そこまでの記述はないけれど。
旧約新約ともに聖書は読んだし、教義については一通りは理解しているつもりだが、各派分かれていく今までのシステムに対する知識はほとんどない。そこに興味。
                         2009/12/30、UPは2010/1/01

《こんなふうにおススメ》
今、もっとも人気で売れているラノベのコミカライズ。世界観をざくっと押さえるのにも、漫画オススメ。

6巻/番外編。
実験は凍結。シリアルナンバー打ち止めNo.、ラストの個体ミサカは路上生活をしていたが、一方通行(アクセラレータ)を見つけ強引に押しかける。
研究所で事実を知った一方通行は、打ち止めを守る決意をする。しかし、特別能力進化実験、量産型能力者計画の元責任者、天井亜雄(あまいあお)に攫われてしまう。

良い話だったなー。うっかり感じ入った。ラノベ読めたらもっと面白いと思う。
                         2010/6/25


posted by zakuro at 22:55| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月27日

な【ナイロン】

【ナイロン】 ないろん

フロッグマン
ラベル:ナイロン
posted by zakuro at 17:27| Comment(0) | 作家別【な行】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月25日

神のみぞ知るセカイ 09巻まで

【神のみぞ知るセカイ】 09巻まで  /若木 民喜

舞島学園高校二年生、桂木桂馬(かつらぎけいま)は、天才ギャルゲーオタク。クラスメイトには、オタメガネと蔑まれているが、実は、「彼に落とせない二次元の女子はいない」とネットのセカイでは超有名人の、通称「落とし神」。現実の女子にはまったく興味がなく、ゲームの女子を生き甲斐とする。
このセカイにライバルはいない、そのプライドが、うっかり冥界の契約を結んでしまうことになる。
冥界法治省から派遣された、元掃除係を300年、やっと駆け魂隊に昇進したエルシィ(エリュシア・デ・ルート・イーマ)の協力者(バディー)となってしまった桂馬。「悪魔と契約した神」として、桂馬は、地獄から抜け出した罪人の魂を、うっかり心のスキマに迎え入れてしまった三次元の女子たちを、恋に落として救うという、もっとも苦手なミッションに取り組むことになる。

週刊少年サンデー。最近の、アキバ系男子が崇める神作品。
ここでいう神は、「ネ申」。直訳すると、「まるで神のような行為」とすべきか? 究極にこだわる人や、職人芸、神のように崇めたい程すごいっ!みたいな時に使われるアキバ系用語。

とにかく笑った。こんな作品だったとはっ! ちらほら話に聞いてたけど、もっと早く読めば良かった。
しかしこれ、オタク事情がわからなければ、さっぱり意味がわからない。ゲーマーの話だが、そこはゲーマーでなくても充分に楽しめる。ゲーマーならもっと面白いんだと思う。
でも、二次元(ゲームや漫画、ネット、アニメなどの創作されたコンテンツの中の世界や、その登場人物を総じて言う)では、どんな風潮なのか、どういう感覚で思考しているのか、そのベースがわからないと面白さは半減してしまう。
読者を選ぶ作品ではあるが、現代社会をよくよく表しているので、実は多くの人にススメたい。
今の20代より若い子たちは、生活の中に二次元が普通に重なっているので、気にしないで読めるんだろう。なにせ、物心ついたころには、ネット環境が整っていた世代なのだから。
だからこそ、オトナに読んでいただきたい作品。思想家、ジャーナリスト、学者、教育者らの皆様に特におススメ。その理由は書いていく。

ここまで閉鎖的なテーマを、こんなにエンタテイメントにしちゃえたのは、作者の実力もそうだけど、なによりそのこだわりと好きだという視点。
テンポと決め台詞のタイミングが絶妙。読みやすくて、どんどん進める。

桂馬のキャラは、データオタクでもあり論理を美学としているのだが、それは桂馬の狭い個人的観点からなので、客観的には論理が破綻しているのが笑えるポイント。ここがオタクたちの、自分たちの脳内的妄想空間の狭い範囲の中だけでは許されるという特権を見事に表しているのだ。
作家はそれを狙っているのだが、わかってても手の内ですっかり遊ばれてしまう。かえって気持ちいいくらい。まさに「胡蝶の夢」で、すっかり蝶になりきっちゃっている桂馬。そこに迷いは一切ない。荘子もびっくりだ。こういう男子、今、多いんだろうなー。
現代哲学は、ここから語った方がいいんじゃないか? 病理と紙一重になるけれど。

台詞とモノローグが上手い。粋なのだ。実は笑わせておきながら、意味が反転していて、感じ入るモノが多い。この作者の狙い、すごすぎる。
例えば、「現実(リアル)のような、不合理かつ、不条理なものに、かかずらう必要はない!!」
現実はいつだって、不合理で不条理なものなのだ。まったくおっしゃるとおり、リアルというものは混ざり物多し、純度も完成度も低いものなんですよ。だから、そこに人が生きていく価値がある。それをこのような台詞で言い切っているのは、結構心地良かったりもする。
今までは、思想的活動って、真っ正面から体制に切り込んでいって、自爆していくものが多かった。こういう脇から攻めるやり方ってあるよね、そう思わせる。
作家にはたぶんそこまでの意図は無い。ただ、遊んでいるだけ。そこが面白いのだ。

「心のスキマを埋めるのは、恋が一番!」これ、すごい台詞だ。究極かも知れない。
「現実(リアル)の女も、ゲームのように落とせるのでは?」「現実(リアル)とゲームを一緒にするな。ゲームに失礼だろ」大爆笑した。しばらくリアルに戻ってこれないくらい笑った。これで一気にファンになる。
萌え記号を、ここまでバカにして、いや、もとい……使って、楽しめるとは。秀逸。
「『好き』と『嫌い』は変換可能」すごいよね。これ、思想の域ですよ。笑いながらだけど、桂馬のやっていく様々な方法は、かなり実際の恋に有効なものも多い。
「攻略は、悩みを聞かないことには始まらない」名言。二次元崇拝男子よ、実際の3D女子に向かっても頑張れ。
まあ、これは漫画なんで、三次元女子の攻略も、ゲーム的ではある。確かに実際の恋愛は、変則値が多すぎて攻略が難しいのは事実なのだ。

絵も細密に考えられている。男の子の線はあくまで堅めに、だからこそ女の子は際立って柔らかくぷよぷよしてみえる。
妹設定が甘いと言われたエルシィが、桂馬の指を咬む表情は、私でさえ攻略された。
おまけ漫画の4コマもかわいい。

話数のタイトルは、「FLAG.」。これも、オタク用語で「フラグ(旗)を立てる」。ゲーム用語で、攻略キャラにアクションを起こせる状態になった時に立つ。重要メールなどに、忘れないようフラグを立てるように、「主張したり、必要性があったり、意味がある(と思わせる、あるいは思い込んでいるものも含む)発言や行為や事項」などに「フラグを立てた」などとも言う。
FLAG.11の表紙、ゲーマーズバーは、実際にありそう。

ちなみに、桂馬のいう「ゲーム理論」は、フォン・ノイマンが着想したものの意味合いではない……が、遠からずもない気がする。

これもアニメになるんだろうな、ってか、してほしい。

ゲーマーでない私が学んだこと。ギャルゲーって、プロセスを楽しむものではなく、攻略するものなんだ……。そして正直、やってみたいとさえ思ったぞ。
これやっている人たちって、統計学者への道が開けるんじゃないだろうか? うーん、まさにゲーム理論だ。
                         2009/5/21、5/24UP

《こんな人におススメ》
実は、オタク系じゃない人に勧めたいです。面白いです。解説読本を付けて渡したい。
今、サンデーが「捨てたもんじゃない」と言われているのは、この作品のお陰らしい。

5巻/
今回のターゲットは、教育実習生の長瀬純。桂馬はうっかり教師ルートに入ってしまい抜けられない。新たに作戦を練るが…。
エルシィ、勲章貰えず。
次なる攻略相手は2年生の九条月夜。デザイナーの娘で友だちはいない天文部部長。しかし彼女は神隠しに? その実体は…。

面白い〜〜〜。つくづく思う、桂馬は才能の無駄遣い。リアル女性に興味を持ったら、どんな子も落とせるよ。
長瀬純は若さ故の傲慢さで、そこが駆け魂の隙間になる。人間心理だ。
エルシィの呪いのカレー、美味しそう。
                          2009/8/20、8/30UP

6巻/
ハクアがやってくる。エルシィと母は買い物。ハクアの挑発にわざと乗り、ゲームをしながら駆け魂について質問する桂馬。ハクアのバディー、姿を現す。
舞島学園中等部、生駒みなみ。塩素で髪が茶けるまで頑張ったが、水泳部の県大会のメンバーは補欠。その心のスキマは、桂馬への片恋に?!
エルシィはクラスメイトたち、桂馬に攻略された少女たちと軽音楽部を作る。
新地獄での駆け魂隊全体報告会。

今回も唸る。そーきたか。
桂馬、ゲーム強すぎ。まさに神。
この作品、シナリオ上手すぎ。痒いところに手が届く。作家さん、すごく親切。

桂馬のキラキラ笑顔、最強。キラキラしちゃうよね、ハクアのバディー格好良すぎっ! 一気にファン。この発想はなかった。丸井幸枝さん、ついて行きます。

舞高騎士団ファィル、笑った。今高校生なら、きっと作るね、自分がクラスメイト焚きつけて。
桂馬語録本、出して欲しいよ。
初恋展開に読んでる方がときめいちゃった。
アビイ・ロードのオマージュにちょっと泣きそうになった。盛り沢山で満足の一冊。
                         2009/10/18、10/27UP

7巻/
夏休み。隣に住んでいた鮎川天理に10年ぶりに再会。新悪魔と駆け魂の真実とは。ノーラとバディの浅間亮(りょう)。
桂馬のおじいちゃん、陶芸家の伝馬登場。墓参り。

出ました、幼馴染み設定。基本だよね。幼馴染み定義に笑った。
話の展開に奥行きも出てきて、これから楽しみ。なんでこんなに面白さ、加速してるんだろう、まさに神。
桂馬のお父さん、桂木桂一なんだ……。
                         2010/1/19、1/21UP

8巻/
田舎で子どもの愛梨と出会う。歳を重ねるがゆえのスキマ。
ラーメン屋の娘、上本スミレ。親子の喧嘩に桂馬は。
新しい地区長ノーラは地獄を潰した神を探す。
将棋の榛原七香。

帯裏が本編。アニメ化ですってよ、奥様。嬉しい。おめでとうございます。
田舎のご飯、美味しそう。続いてはラーメンで、夕食後なのにお腹が空いてしまった。甘いのはヤダ。
いろいろ読み進めるとわかってくるけど、なんでこの作品はこんなに笑いのセンス良いんでしょうね。感心。ゲームやらない私でさえこんなに爆笑、面白いんだもの。そして人生の勉強になる気がするよ。
                         2010/4/17、4/18UP

9巻/
将棋のプロを目指す榛原七香。天理(ディアナ)に負けて心に隙間ができる。
ディアナの姉妹の「ユピテルの姉妹」。ユピテルとは天界の王族。桂馬がかつて駆け魂を出した娘の中に、女神がいるかもしれないと、ディアナ。手がかりは記憶。
舞島市一の旧家、五位堂家の末娘、結。桂馬と結は入れ替わってしまう。居心地が悪くなって駆け魂を出す予定が、結(中は桂馬)は乙女ゲーにはまり、桂馬(結)はドラムに夢中。
そして元お嬢様の青山美生。もしかして記憶が?

桂馬の「人ってなんでこんなに簡単に隙間が空くんだ?」感じ入った。天理の「幸せを求めるため」というより、「不幸を数えたがる」と桂馬の言う方が現代人ぽい。
よくできてる。ほんと感心する。
                         2010/6/23

【コミックス】

ラベル:若木民喜
posted by zakuro at 18:43| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月24日

い【糸杉柾宏】

【糸杉 柾宏】 いとすぎ まさひろ

あきそら
ラベル:糸杉柾宏
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2010年06月21日

青春少年マガジン1978〜1983

【青春少年マガジン1978〜1983】 全01巻  /小林 まこと

週刊少年マガジン50周年記念に描かれた作品。
1978〜1983年頃の週刊少年マガジン黄金時代のドキュメント。作者のデビューから、「1・2の三四郎」の連載時を、同期の小野新二、大和田夏希、当時から活躍の大御所にも触れての漫画奮闘記。
デビュー作の「格闘三兄弟」も収録。

週刊少年マガジンに短期連載。
とにかく懐かしかった。たぶんそれでこの作品が人気なのだと思う。
「コミックナタリー」で絶賛されていて、気になっていた。

漫画が売れていた時代だよね。幼い頃を想い出した。
私は若干ずれていて、この後の「バリバリ伝説」連載の頃が一番漫画に触れていた時期かも。とはいえ、クラスでまわし読みしていたものを読ませてもらっていた程度なのだけど。

作中、描かれているのは、人気漫画家のステキな日々だけじゃない。過剰なストレスを抱えて、一歩間違えばどうなっていたか、そんな心情にも触れている。命を削る仕事だと思う。

絵の素晴らしさは格別。すごい才能だよな。とくに表情が最高なんだよね。見ているだけで笑える。
なんでこんなに面白い漫画描けるんだろう。やばい、「1・2の三四郎」読みたくなってきた。
笑って、最後には泣けてきた。


追記/
中学に入学して初めてできた男友達が、「俺のバイブルだ、読め」とドサッと置いたのが、「1・2の三四郎」。今でもよく覚えている。
私はネコのマイケルの方が好きだったけど、一通りこの作家さんの作品を読んでいるのは、その親友のお陰。
今でも仲が良く、先日「1・2の三四郎」が全巻揃って、感慨深くなってメールした。速攻で返事があり、「なめるな、今でも俺のバイブルで、枕元には常にある」。
何十年! 人生とともにある作品なのだと思った。
                         2010/6/20

《こんなふうにおススメ》
当時読んでいた人にはとくに勧めたい。


ラベル:小林まこと
posted by zakuro at 04:54| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

こ【小林まこと】

【小林 まこと】 こばやし まこと

青春少年マガジン1978〜1983
ラベル:小林まこと
posted by zakuro at 04:46| Comment(0) | 作家別【か行】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月18日

ぼくと未来屋の夏 (完) 全02巻

【ぼくと未来屋の夏】 (完) 全02巻  /武本 糸会(原作/はやみねかおる)

夏休み前の終業式の帰り道、いきなり「未来を知りたくないか?」と見知らぬ男に声をかけられた小学六年生の山村風太。男は名乗っていない風太の名を知っていた。風太には怪しく見える猫柳健之介は未来を扱う「未来屋」だという。
女好きでやっかいな猫柳は風太の落とし物を届けるついでに、そのまま髪櫛町の山村家に居着いてしまう。少年名探偵WHOとして、風太は猫柳に対抗できるのか。神隠しの森の謎とは。

月刊少年シリウス。ジュブナイル小説原作。
ひと夏の少年の経験。

うわー、絵、好き。遠景の見開きにツボった。これは「あまんちゅ!」ではまったのと同じ。
風景はとくに良い。

風太が素直じゃないところがこの作品のキモ。未来屋の猫柳を胡散臭く、しかし気になって見ている。本来の子どもはたぶんそう。その距離感が作品を面白くしている。
猫柳の喰えなさ加減の表現が絶妙。うっかりムカついてくるほど。

キャラや設定は良いのに、肝心のミステリーがどうも残念。
小学生が読者だったら楽しい。大人の闇さが垣間見れ、モノを知った気分になれる。
ティーンエイジャーならミステリー部分のプロセスがかなり端折られて誤魔化された気分になるんじゃないかな。
ここがじっくり伏線されてたら、膝をうって喜んだのに。

風太の「本を読んだ時のワクワクを返せ」には同感。子どもの時はこんな想い、ずいぶんしたなぁ。
2巻の風太が「おおふり」の三橋にそっくりで笑った。ネタ?
                         2010/6/10

《こんなふうにおススメ》
子どもの時分を想い出す作品。


posted by zakuro at 00:35| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

た【武本糸会】

【武本 糸会】 たけもと いとえ

ぼくと未来屋の夏
ラベル:武本糸会
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2010年06月15日

勉強しなさい! (完) 全02巻

【勉強しなさい!】 (完) 全02巻  /中原 アヤ

元校長の祖父のスパルタで、東大合格率80%の難関進学高校に合格してしまった南美空。
クラスメイトの梶圭介には、度重なる失態に巻き込んで迷惑がられている。落ちこぼれ目前のふたり。
その圭介の祖母が美空のじいちゃんに、圭介の塾教師を頼んで美空の家に通ってくるようになり……。
口が悪く一見乱暴な圭介の優しさにだんだんと気づいた美空は、いつの間にか好きになってしまったのを自覚。そんな折り、ぶつかった拍子に唇が触れてしまい!

1巻短編「買物ブギ」(「い」が抜けているのは仕様)
8人きょうだい大家族の長女桃ノ内さおりは家事のいっさいを取り仕切る。
同じクラスの春名は女好きのアホでうかれポンチ。そんな春名に振り回されてばかり。

行き詰まったので、取っておいた中原アヤ。
初連載の作品。別冊マーガレット。

絵はほんとに上手い。
花椿ヨネコが出てきてから面白くなった。美空は存在が薄すぎ。サブキャラ濃すぎ。

真面目な絵さえ笑えるのが、この作家さんの素晴らしいギャグセンス。
ラブ★コン」の原点がここにある。
ああ、元気になった〜。癒された。ありがとうございます。幸せ。
                         2010/6/10

《こんなふうにおススメ》
「ラブ★コン」から読むのがオススメ。独特のギャグセンスがきらり。


ラベル:中原アヤ
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2010年06月12日

バガボンド 13巻まで

【バガボンド】 13巻まで  /井上 雄彦(原作/吉川英治「宮本武蔵」)

宮本武蔵と佐々木小次郎の物語。

1巻〜13巻までが武蔵編。
関ヶ原の惨敗側にいた作州吉野郷宮本村出身の新免武蔵(しんめんたけぞう)。齢17。鬼の目をした野獣。
同郷の本位田又八(ほんいでんまたはち)のみが親友だが、途中で助けられたお甲母娘を襲うチンピラと戦う武蔵を捨て、母娘と又八は逃げる。残された許嫁のおつうに又八が生きていることだけは伝えようと宮本村に戻るが、追っ手と又八の母に殺されそうになり幾人も返り討ちする。
沢庵僧侶に厳しく諭され、宮本武蔵(むさし)の名を受ける。天下無双を目指しての流浪の旅。

モーニングにて連載。読書途中だけど、キリの良いところでUPしておく。
友だちから強く勧められたのと、今年いっぱいで連載が終わるとのことで追いつきたくて読み始める。

すごい迫力。全てのページに気迫がある。漫画というよりドラマ観ているみたい。すぐに夢中になった。
読み始めたら止まらない。これ連載追いは辛いかも。ここまで巻が進行していて良かった。
どんどん禅問答している境地になってくる。
何度も読み直したくなる。そしてとても哀しい話だ。

作品としてまずすごいのは、世界観も武蔵の視野に合わせてあること。
殺気と闘争心で生きているだけの若い武蔵は視野が狭く、最初の頃の巻の武蔵の周囲も狭い。
武蔵の視野が広がるにつれて世界の表現が大きくなっていくのが絶妙に現わされている。上手い。

人間がとにかく良い。年寄りがとくに。
武蔵はなんて可愛い男だろう。

何から読み始めたら良いか見当もつかなくて(「漫画コンシェルジュ」がいたらいいのに)まだ100冊も読んでいない頃に、勧められた「スラムダンク 」を読んで、個性的すぎたキャラとそこの人間模様の面白さがわからなかった。こっちが先だったら良かった。
それでこの作品もなかなか手が出せなかったのだ。
漫画って、初心者の時は物語で読ませるものを選ぶべきかも知れない。
初めて思った、今の子どもたちが若い内にこういう作品と出会えるのはとても羨ましい。

生活することは誰にでも出来るが、“生きる”ことはなかなか難しい。
最初は我(エゴ)との戦いになる。日常においてそれと向き合う日々になる。
目の前に起きる現実は自分の合わせ鏡で、どこまで行っても非力を感じる。
親しい友人たちとはそんな話をしながら「因果の帰りが早くなったよね」と語り合う。
剣の道もそうなのは納得。根っこはみな同じなのかも知れない。
ここで語られる物語はまんま日常だ。ライバルとは魂の戦友でもあり、人生には必需。好敵手の意味を初めて理解できたかも。でも戦うことでお互いを認識し合うのは哀しすぎる。
漫画を読んでいる話をして、これを勧めてくれたのは旅仲間で武闘家でもある写真家の友人。本音でなんでも話せる仲間。彼もそんなことを感じ取っていたのかも。

今の自分の壁が人生の中の序の口だとも理解。
考え込んで自分の今のダメダメ加減を知ることができたのも嬉しい。深いなぁ。
だから面白いんだよね、生きるのも。
                         2010/1/30、6/12UP

《こんなふうにおススメ》
深度の高い物語。ゆっくり読み進めたい。

【コミックセット】


【コミックス】

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2010年06月09日

バロン・猫の男爵

【バロン・猫の男爵】 全01巻  /柊 あおい

その日の吉岡ハルは朝からついていなかった。自分にウンザリしたところ、あげくに憧れの町田の頭上に黒板消しを落とす始末。
親友のひろみにからかわれる帰宅途中、ぼーっとした猫をトラックから救う。猫ははっきりと人間の言葉でお礼を言って去っていった。ハルが助けた猫は、猫の王国の王子ルーンだったのだ。
お礼に猫王(みょうおう)はハルを息子の嫁に迎えるという。断るために猫の事務所に訪れたハルは、男爵と呼ばれる猫の人形に会う。

描き下ろし。アニメージュコミックスペシャル。掲載誌から一応、少年カテゴリーに。

耳をすませば」を読んだので、こちらも読もうとしてハタと気づく。
あ、ジブリ映画「猫の恩返し」、これは観てないや。知り合いが声優で出てるのに。
ストーリーは、「耳すまの男爵が主役らしい」としか知らずに読んだ。

まずは絵が、「耳をすませば」と違いすぎて、別作家かと思った。
徳間書店から描き下ろしなので、映画がありきでコミカライズと言って良いのだろう。
映画観て、補完的にこの作品を読んだら楽しめるのかな? これが先なら、決して映画観ようとは思わない。

ドタバタファンタジーになっていて、あえて感情移入出来るのはムタくらい。うーん。
                         2010/6/05

《こんな人におススメ》
映画で盛り上がった方に。


ラベル:柊あおい
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2010年06月08日

テガミバチ 10巻まで

【テガミバチ】 10巻まで  /浅田 弘幸

アンバーグラウンド、夜の明けない星。人工太陽の届かない危険な地域を旅し、“テガミ”を届ける国家任務がある。国家公務郵便配達員BEE、通称では彼らを“テガミバチ”と呼ぶ。
ある廃墟のポストに繋がれた、ゴーシュ・スエードが運ぶテガミは、7歳の少年ラグ・シーイングだった。
アンバーグラウンド国は階級制度で3つに分かれ、裕福層のアカツキは太陽に照らされている。中級層のユウサリ、そして下層のヨダカに至っては命の危険も多い。それぞれのエリアは川で分断され、政府の発行する通行証がなければ渡ることができない。
ヨダカ最果ての地キャンベルまでラグを届ける為に旅をする間に、ゴーシュはラグが精霊琥珀の義眼を持つことを知る。
キャンベルに着いて、ラグは決心する。ゴーシュのようなテガミガチになることを。
5年後、ディンゴ(相棒)になった女の子ニッチとともに、ラグの旅が始まる。

ジャンプスクエア(SQ)、創刊からの連載作品。

夢中で読んだ。泣いたなー、正直、曝泣きした。ファンタジーとしてとてもよく出来ている。面白いー。

イラストとしても切り取れる、アーティスティックな独特の絵。私は好きで、この絵に惹かれて読み出した。
色合いがなんだか宮沢賢治をイメージするのだ。ポップで、異世界のファンタジーなんだけど、ここには日本があるんだよね。なるほど、ゴーシュは、「セロ弾きのゴーシュ」からなのか。

実は……やっちまいましたの連載追いも始めちゃいました。あああ。
そこで、ゴーシュそっくりの絵に、中原中也の詩があるのを発見。いろんな意味で納得。中也の詩集の表紙をこの作家さんが描いているのだ。「DEATH NOTE」の小畑健さんが「人間失格」の表紙を描いて、また太宰がベストセラーになったので、集英社がこぞって古典に人気作家を投入している……それが今ブーム。こういった作品が若い人たちに読まれることは良いことだと思う。個人的感想、表紙買いとしては、この2点に、荒木飛呂彦さんの「伊豆の踊子」が佳作。
ちらっと作者のブログを見たら、小林秀雄について書かれていた。私も大学で小林秀雄やったので、共通項を見つけて、なるほどますます納得。どうやら鎌倉詣でをされたらしい。私もしました、文芸の出版社の編集者と。いいよね、あの周辺。懐かしい。
この作家さん、谷崎もきっと好きだろうな。

演出過剰なところもあるけど、少しだけ読んで現在は止まっている「ジョジョの奇妙な冒険」に通じるものも感じる。

確かに、テガミには、たくさんの心や希望、願いがこめられている。私がココロを伝えたい人は誰なのか、しばし考えてしまった。
隙間に余韻が詰まっていて、感じること多し。

瞬きの日に生まれたラグとシルベット、二人とも身体の一部を損失しているのも、伏線。
その大事なものを取り戻す旅なのか?
ニッチのキャラは強烈。すごい。感激して震えてしまった。可愛いし、なんともカッコいい。ステーキとの関係も最高。自分の髪をスキーにして滑る姿に爆笑した。
ニッチとは、元々は聖母や花を飾る場所のことを言うらしい。ほおお。

これ、ハリウッド映画になったら面白いのに。ちなみに、秋からアニメになるらしい。あの独特のタッチが出てくれると幸せだなー。そして心弾に楽曲の名があるように、それも楽しめると嬉しい。
                         2009/3/31

《こんなふうにおススメ》
エンタテイメント作品です。面白い。漫画の良さを余すことなく駆使、表現している。
ガイチュウの絵は強烈。上手過ぎ。
                         2009/4/01UP

7巻/
ラグとニッチは“略奪者”の足跡を追って氷河の里に。そこの洞窟は、摩訶(まか)の住処で里の人の聖地だった。
ニッチの出生の秘密が明かされる。双子の姉と再会。感情の揺れを経験すると、成長を遂げるという。
ザジはゴーシュに襲われる。
“こころ”が留まるか、抜け落ちるか、で、精霊琥珀になるか、鎧虫になるか、その秘密がニッチの姉から語られる。

ニッチは可愛すぎる。とくに真っ直ぐな心。それは自分自身を信じている強さだ。
心が挫けそうな時、何度も読みたい作品。
                         2009/7/15、9/02UP

8巻/
ノワール(ゴーシュ)は鎧虫をどうするつもりなのか? ザジがラグをサポート。ふたりはラメントの街に入る。
コナーと再会、修道女を好きになったと聞かされる。その厳格な修道院はリバースの拠点と、ラグは見当をつける。
男子禁制の院に女装して忍び込むラグ。リバースの集会が行われていて「『人柱』が世界を再生する」と煽っていた。
ロダに変装を見破られたラグは戦いながら、政府のことを聞く。人々の“こころ”を救うため、アンバーグラウンドを闇にしようとするリバース。テガミを囮にし、首都を襲わせる計画だった。
ゴーシュに手紙弾を打ち込もうとしたが失敗、ラグはありったけの心弾を打ち込むが、ゴーシュの“こころ”には届かなかった。ザジは手紙弾を探し、ラグに渡す。
修道女サニーの“こころ”が鎧虫に喰われ、悲しむコナーと怒るラグ。ゴーシュに手紙弾を打つ。戻ってきた鎧虫に捕らわれたラグとゴーシュ、一瞬だけ意識を取り戻したゴーシュとともに撃退するが。

政府のアンバーグラウンドと、反政府組織「リバース」の実体がようやく少しだけ見える。
萌えどころはラグの女装と聞いていたが……。かわいい。
この話、ホントに好き。ただ今、テレビ東京系でアニメ放映中。
                         2009/10/09、10/13UP

9巻/
ラグはゴーシュを連れてユウサリの中央ハチノスに戻る。ユウサリの職業斡旋所で日雇いのディンゴ、ビル・ビッシュを雇い配達に。ニッチ戻る。
首都からの監査人、カリブス・ガラードとヘイズル・バレンタイン。ハチノス館長のラルゴ・ロイド解任される。凍結物件課に左遷されたラグ、そして副館長のアリア。ラノアとシャズの物語。

ラグにはニッチ。ニッチとステーキいないと調子が出ないよ、読んでても。髪技が神業に進化したニッチ活躍の巻。
ラノアとシャズの話、良かったなー。こういう話がテガミバチらしく感じる。これを続けて、クライマックスでゴーシュの話にして欲しかった。創刊したばかりのSQだといつまで続くか、それが不安材料だったのかも。
                         2010/4/20、4/26UP

10巻/
ラグ、風邪で倒れ、アリアが配達を。ニッチはラグの頼みでアリアにつく。アリアのディンゴのボルト。
ゴーシュ覚醒。飛行船墜落の謎と、人工太陽の秘密。

ニッチ狂おしいほど可愛い。
それにしてもネーミング、すごすぎだな、いろんな意味で。
内容は変わらずドキドキ。
                         2010/6/08

【コミックセット】


【コミックス】


【集英社文庫から】
これが、中原中也詩集の表紙。
ちなみに、集英社版のこの「人間失格」。太宰が愛人との間になした太田治子も鑑賞を寄せている。

ラベル:浅田弘幸
posted by zakuro at 06:50| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月06日

す【杉基イクラ】

【杉基 イクラ】 すぎもと いくら  →くおん 摩緒(BL漫画作品)
                 →くおん 摩緒(一般漫画作品)

サマーウォーズ
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2010年06月03日

耳をすませば

【耳をすませば】 全01巻  /柊 あおい

向い原中学一年生、本が大好きな少女月島雫は、自分より先に図書館で本を借りている天沢聖司を、貸し出しカードで知る。どの本にも読書家の雫の名の前に書かれていて…。
そして親友の杉村夕子の恋を知り、雫はその名前をますます意識し出す。
夏休み、我がもの顔で電車に乗ってきた猫の後をつけて知らない駅に降り立った。そして見つけたアンティークショップ地球屋。そこで知り合ったのが姉の同級生だった天沢航司。聖司の名を知っているか聞こうと思ったが切り出せなくて、再会もできず。
雫の読んでいる本をバカにした男子と何度か会ううち、彼がその聖司で、航司の弟だとわかって。初恋物語。

りぼん。
漫画というより、ジブリ映画の方が知られている。この作品を原作に描かれたのが映画。
これをよく国民が悶えるほどのういうい映画にしたよなーと感心。ジブリマジック。
りぼんでは打ち切り扱いだったらしい。なので後半は描かれることができずに駆け足で残念。

航司は映画には出てこない。聖司が目指しているのは、原作では画家。
漫画の感想なのに映画と比べて申し訳ないが、映画はふたりの夢を追う物語。こちらは初恋のういういに特化で、夢に向かって頑張るシーンはない。
映画観てなかったら、たぶん記憶には残らないと思う。
作中物語は「バロン・猫の男爵」に描かれる。
                         2010/6/02

《こんなふうにおススメ》
少女の頃を想い出します。

           ↓ こちらは文庫版

ラベル:柊あおい
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ひ【柊あおい】

【柊 あおい】 ひいらぎ あおい

耳をすませば
バロン・猫の男爵
ラベル:柊あおい
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2010年06月02日

百舌谷さん逆上する 04巻まで

【百舌谷さん逆上する】 04巻まで  /篠房 六郎

東京から5年2組に転校してきた、金髪碧眼少女百舌谷小音(もずやこと)。彼女は百万人にひとりしか発症しない極めて稀な「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」通称「ツンデレ」の持ち主だった。
最初は小音の障害を面白がっていたクラスメイトだが、異常なキレ方で問題行動を起こした小音を皆が無視することで事態は収まる。
樺島番太郎はクラスのガキ大将的存在竜田揚介(ようすけ)に虐められ使いパシリにされていたが、小音に気に入られる。理由は見た目も能力も決して小音の心を揺り動かすことがないから、だった。
竜田はクラスの連中が相手にしなくなっても小音を構う。やがて事件は起き竜田が血だらけで倒れている横に、皆は小音を見た。

月刊アフタヌーン。「こすヨメγ2009」で1位の作品。
なんか大昔にはじめて「時計仕掛けのオレンジ」と「未来世紀ブラジル」の二本立てを中野の名画座で観た後と同じ気分になった。うわーっ。

まず最初にかなり余計なツッコミ入れておく。
障害≠病気だ。ここで双極性障害となっているのでこれは病気ではない。病気は治る定義だが、障害は治らない。遺伝子そのものに影響していたり、生まれつきの何かが原因であることが多く、現代においては症状を抑える処置があれば良い方なモノ、それを障害という。
作中で作者自身が病気としているのは残念だが、一応ここで書いておきたかったのは、障害も治るとの誤解を受けて、現在「治す努力をしていない」と多くの障害者が苦しい差別を受けているからだ。一応記しておく。

さて。オタクに詳しい作者さんの話題の作品。かなり濃い。かなりの爆笑もの。
ツンデレというキーワードをど真ん中に置いただけで、こんなに明後日な展開になるんだ、ウロコだったなー。しかも特筆すべき点は、ツンデレとサディズムをしっかり線引きしているところ。
とはいえ、こんな障害があったらホントに大変。このツンデレの手に負えなさはひたすら同情する(本人はもちろん周囲にも)。
百舌谷小音は頭のキレすぎる(ふたつの意味で)小学生だ。その大人びた口調に共感させられたり、考えさせられたり。上手いなぁー。
「正真正銘のツンデレ」には笑った。

かなり面白いんだけど2巻で少し飽きてくる。ゲテモノ喰いは最初は盛りあがるが続かないのと同じ。緩急って難しい。
でも、3巻では急展開で“やられる”と噂だったのでひたすら頑張って読む。そして違うベクトルに入ってまんまと泣かされた。正直大泣きした。「バカが見るわね」と後ろ指差されてもいいくらい、感じ入ってしまった。

番太郎は見上げた男だ。こういう男と一緒になったら幸せだろうなー。
そして個人的には番太郎の婆ちゃんみたいになりたい。
仔犬の登場では爆笑した。
ドMの師匠にはひたすらやられた。ただお姉ちゃんにぶっ叩かれるだけで7千円って……。あるのかも。ドMの魂深すぎる。この師匠のストラップかフィギュア欲しい。
美沙緒さん、愛の人だ。
後書きとカバー裏最高。

作家さん、ものすっごく内省して、日記やノートに書き込んでいるんだろうな。そこまでしないとこの作品は生まれない気がする。
一見記号的テーマでそこには自分がなさそうなのに、どっぷりとした自己投影が続いていく中、独りよがりになりそうな話をぎりぎりエンタテイメントのエッジに乗せているのはすごいと思う。
失踪日記」と対極にあって、失踪は自叙伝に近いのに突き放したところが身に迫り、この作品と比べると感慨深かった。

この作品、映像で観たいけど、地上波で放映は出来ないよなー。OVAではマニアックすぎて採算取れないし。でも観たい、そういう同志は多いはず。
ファンド作って、一定数のユーザーに達したら制作の仕組みが出来たら良いのに。
                         2010/3/06、3/10UP

《こんなふうにおススメ》
マシンガンスピードで押されまくって、気づいたら落とし穴の居心地にやられる。
新刊読みたい。

4巻/
竜田揚介はオタクな兄にツンデレに萌えを告白。揚介側から見た入院話。
そして黒頭巾。樺島番太郎とのタイマン勝負。樺島はかっこいい男を目指し、揚介は小音を喜ばそうと努力を始める。
そして運動会。クラスはチアをすることに。千鶴の受難。しかし意外な方向に。

このテンポはほんと好き。
ばあちゃん、かっこいい。こんなこと言える年寄りになりたい。
今回は男子がかっこいい、愛おしい。頑張れ、みんな。
指先から出る煙! なつい!
チアリーディング、笑った、倒れそうになった。すでにこの作品を愛してる。
                         2010/5/11


ラベル:篠房六郎
posted by zakuro at 00:00| Comment(2) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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