2010年06月28日

とある魔術の禁書目録 06巻まで

【とある魔術の禁書目録】 06巻まで  /近木野 中哉(原作/鎌池和馬)

東京西部の未開拓地を切り開いて作られた学園都市。“一大能力開発機関”、それがこの都市のもう一つの顔だった。
落ちこぼれでレベル0の高校生上条当麻(かみじょうとうま)は、夏休み目前に不幸を感じていた。
1年7組の担任月詠小萌から休みの間の補習を告げられ、変な女をうっかり助けたことにより騒動に巻き込まれ、翌朝自宅7階のベランダの手すりには少女が干されていた……。

イギリス清教のシスターである少女は自らを“インデックス”と名乗り、その脳「禁書目録(インデックス) 」に完全記憶された10万3000冊の魔道書を秘密結社が追っていると言うのだ。
インデックスの能力を使えば世界中の魔術を中和できるが、世界をねじ曲げる力にも使うことができてしまう。
うっかり助けた女は学園都市でも7人しかいないレベル5の超能力者で超電磁砲を使いこなす、名門常盤台中学の御坂美琴(みさかみこと)。彼女から、自分が相手の異能力を打ち消す希有な、幻想殺し(イマジンブレイカー)の能力者と知る当麻。
当麻はこの幻想殺しの右手とともに、インデックスの知恵を借り、彼女と美琴を護りながら戦いに身を投じていく。

月刊少年ガンガン。人気のラノベ作品。アニメにもなる。
こちらは魔術サイドと呼ばれ、科学サイドは美琴がメインの「とある科学の超電磁砲」で、外伝としている。そちらはこの本作に伴走して書かれている。

この後にいろいろ書いてはいるが、話はとっても面白い。正直、この原作は読もうと決めた。
基本設定は面白いし、ストーリーはなるほど、今もっとも人気の作品と言われるだけある。
褒め言葉は後半に書いてみた。

イマドキの構成。ヘタレ気味(←最初だけだったけど)の主人公を取り巻く女の子たち。女の子のジャンルもお約束。不可抗力的な萌えシーンもお約束。
漫画は「きっと原作やアニメはそれなりに面白いんだろうな」のパターン。
コンテがもう少し整理されて、決めのシーンはダイナミックに凝ってたらいいのに。残念。
新人さんを使うことで、読めば読むほど原作を読みたくなる(というより、期待したくなる)のは出版社の作戦?
しかしこれは2巻目以降にだいぶ改善されて、読みやすく楽しくなってくる。ここまで変わると1巻が作家さんの暗黒歴史になりそうでかえって気の毒に……。なので続けて読んでいくのを推奨。

とはいえ他にもいろいろある。ツッコミどころは満載。
ラノベ未読としては、やはりここは不親切じゃないかと感じるところを列挙。
当麻が幻想殺しを持っていると知る場面、なぜ美琴はわかったの? それも能力?
最初はインデックスを邪険にしていた当麻なのに、彼女が出ていくと言った時に引き留めるような言動に走るまでの感情の流れが曖昧すぎて違和感。当麻のキャラがわからないまま進みすぎて、なんであんなに熱いのかわからない。元々そういう性格なら最初にそれなりのエビがありそう(ここは原作もそうなの?)
基本はラノベだからそこは原作で補完しなさいってことなのかな?
やはり漫画は漫画として独立して楽しませて欲しい。漫画だから奥行きを出せないなんてことはない。
もちろん、ここは原作がまずいんだろうなと感じる箇所も多いので、こればかりは絵師さんの責任だけでもない。
後書きを見るとこれからの作家さんだとわかるけど、読み手はあらゆる作品と同列に並べて評価するから大変だよね。

いやいや、生体実験や投薬って……そこまでこなしてスプーン曲げじゃ割に合わない。
学園都市は暴挙な怖い世界だなー。

ここでは、超能力≠魔術。
禁書目録が記憶しているのは、「目を通しただけで魂まで汚れる」と教会が指定した悪書や邪本。この設定だけでもわくわくする。日本の古書の記憶を持つ禁書目録がいてくれたらいいのに。
とくに共感したのは、「能力のない人間のために組み上げられたシステムは、能力のある人間には使うことができない」。新しい次の世の仕組みを設定するのは、特別な力などないごくごく普通の人たちだと持論があるので、共鳴した。「回路が違う」んだよね。
だんだん当麻がキョンのようなキーマンにされていく。

キリスト教には興味が出てきた。そこまでの記述はないけれど。
旧約新約ともに聖書は読んだし、教義については一通りは理解しているつもりだが、各派分かれていく今までのシステムに対する知識はほとんどない。そこに興味。
                         2009/12/30、UPは2010/1/01

《こんなふうにおススメ》
今、もっとも人気で売れているラノベのコミカライズ。世界観をざくっと押さえるのにも、漫画オススメ。

6巻/番外編。
実験は凍結。シリアルナンバー打ち止めNo.、ラストの個体ミサカは路上生活をしていたが、一方通行(アクセラレータ)を見つけ強引に押しかける。
研究所で事実を知った一方通行は、打ち止めを守る決意をする。しかし、特別能力進化実験、量産型能力者計画の元責任者、天井亜雄(あまいあお)に攫われてしまう。

良い話だったなー。うっかり感じ入った。ラノベ読めたらもっと面白いと思う。
                         2010/6/25


posted by zakuro at 22:55| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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