2011年02月28日

あんどーなつ 江戸和菓子職人物語 13巻まで

【あんどーなつ 江戸和菓子職人物語】 13巻まで  /テリー 山本(原作/西ゆうじ)

江戸から250年続いた老舗の和菓子屋満月堂。和菓子の衰退、そして若旦那が亡くなって存続の危機に立たされる。
職人梅吉と竹蔵のふたりは縁のある洋菓子屋を訪ねるが、職人を紹介しては貰えなかった。その洋菓子屋の新卒募集に面接に来た安藤奈津とぶつかり、帰りの公園で再会する。浅草に誘って就職祈願をし、そこで奈津がパティシエを目指していることを知る。なんとか口説いて、アルバイトとして満月堂に迎えるが。奈津のケーキへの想いは亡き父の笑顔だった。
満月堂のあんこは、甘くて懐かしくてあったかい味がする。それに同じ心を感じた奈津は、厳しくも温かい職人と女将に囲まれて、和菓子職人を目指していく。

ビックコミックス。
読み易くてほっとする。バトルややたらと頭を使うモノばかり読み続けていると、こういうほっとして義理人情で進む作品が心に沁みるのだ。

奈津の和菓子への出会いや、あしながおじさん的会長の登場も、もう一捻り欲しかったが、それはそれで良いかと思わせる。
その後の出来過ぎな魔法展開も、読んでいるうちにこんなお伽話があっても良いじゃないかと嬉しくなるほど。斜めに見るひねくれ読者としては珍しい。

奈津の天然と一生懸命には嫌みがなく、好感度が高い。どんどん奈津が浅草娘になっていくのも小気味よい。
孫娘に夢中になる祖父母たちの可愛らしさが微笑ましい。

そしてなりよりの面白さは職人気質に手が抜かれていないこと。
和菓子の奥深さが伝わってくる。奈津と共に成長できるのだ。

会長の「和」の説明は幸せになった。
知らなかったレシピのあれこれ。嬉しい。とくに古漬けをつかった「かくや」。そうだったのかっ! おろしショウガと醤油か。似たようなのは自分レシピで勝手に作っていたのだが。
落語聴いているような、心の栄養になる優しい物語。
                         2009/12/07、12/08UP

《こんなふうにおススメ》
ほっとする一杯のお茶と小さなお菓子のようなお話。

9〜10巻/
奈津と家元の旅は続く。若狭、小浜編。家元継承40周年茶事に満月堂が参戦。竹蔵見合い。

新刊にまだ追いつけていない。
一度っきりの使い切りの箸が日本人の美徳だったなんて…。環境と文化・伝統の狭間。ここにも。
若狭に小浜、行きたい。
ちょっとした所作の描き方が、それぞれの登場人物を巧みに表していて脱帽。読んでいると日本人で良かったと思う。ほのぼのした気持ちになる。
吉祥草は好きな花なので嬉しかった! 竹さん、頑張れ。
                         2010/5/10、5/15UP

11巻/
源月堂に修行中の竹蔵。大園珠子、おはぎを習う。桃の夜舟、完成。

この作品読んでいると日本のものばかりに目がいく。日本奥深い。楽しい。日本人特有の生きていく姿勢みたいなものを教えてくれる。こういうのを他の国の方に読んでもらいたい。それにしても、古くからのマナーが身についていない自分を実感。
                         2010/7/20、7/21UP

12巻/
三日間の実習生。丸屋GINZAで「一ツ橋流と全国老舗和菓子屋展」。母の足跡を訪ねて。

「お釈迦になる」の意味が面白かった。
ニーズに合わせるって大事だなー。
                         2011/1/17、UPも。

13巻/
奈津、観音小学校の総合学習で和菓子の拵え方を教える。桜饅頭と健太と関取。

かなりこの作品好き。ほっとする。毎巻楽しみにしてる。扉の蘊蓄、心が癒される。
他人のテリトリーに入る時にはマナーがいる。心遣いするのはほんとにそうだよね。
しっかり躾けられた子ども。やっぱり何代かが一緒に暮らすって大事なんだなぁ。
隅田川関、はらはらした。
                         2011/2/28、UPも。

【コミックセット】


【コミックス】

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2011年02月22日

惑星のさみだれ (完) 全10巻

【惑星(ほし)のさみだれ】 全10巻  /水上 悟志

騎士の一人として世界を滅亡から救うために力を貸して欲しいと頼まれた、大学生の雨宮夕日(あまみやゆうひ)。相手は人間の言葉を話すトカゲでノイ=クレザント卿と名乗り夕日の従者だという。戦う相手は“魔法使い”のアニムス。この惑星を砕くビスケットハンマーを阻止するのがミッション。
突然の出来事に夕日は、ただの学生が地球侵略者に勝てるわけがないと相手にしないのだが、そこを魔法使いの泥人形に襲われる。それを助けてくれたのはなんとお隣さんの女子高生朝比奈さみだれ。トカゲ曰く、彼女が護られるべきプリンセスアニマ、“お姫さま”だと言う。さみだれの姉氷雨(ひさめ)は雨宮の大学の助教授で、極度のシスコン。そしてさみだれ自身も心に魔王がいて野望を抱えていた。
「私のものになりなさい」 夕日はさみだれに忠誠を誓い、トカゲの騎士となる。
犬の騎士、東雲半月(しののめはんげつ)。カラスの騎士、東雲三日月。馬の騎士、南雲宗一朗。蛇の騎士、白道八宵(はくどうやよい)。黒猫の騎士、風巻豹(しまきひょう)。亀の騎士、月代雪待(つきしろゆきまち)。亀の騎士、星川昴。ネズミの騎士、日下部太朗。カマキリの騎士、宙野花子(そらの)。フクロウの騎士、茜太陽。カジキマグロの騎士、秋谷稲近(いなちか)。一癖も二癖もある騎士たちが向かう惑星救済物語。

少年画報社のヤングキングアワーズ。
長いこと「惑星(わくせい)のさきみだれ」と読んでいて、勝手になんでか海の萌え漫画だと思い込んでいた。
同じように「ハチワンダイバー」もバトル漫画だと思い込んでいて、知り合いに「何言ってんですか、将棋漫画ですよ」と驚かれ、こっちもえらく驚愕してしまった。
何かのきっかけに脳に誤ってインプットされているんだね。糸井重里ふうに言うと「聞きまつがい」「覚えまつがい」なのだが、それはそれで面白いので放っておこう。

さて、「こすヨメγ2010」にて2位の座を獲得した作品。昨年も入ってた。
そんなに面白いんだー、読まねば、と手をつける。

で、内容。
なんだろう、この爽快感は。痒いところに手が届いた感じ。安心して楽しんでいられる。それってすごいよな。
「ありえないよねー、こんなこと」って展開にちゃんと主人公がツッコミ入れてくれるし、夕日がさみだれに巻き込まれる流れに違和感を感じないで楽しめる。「よくある巻き込まれ型のお話の主人公は、相手にペース握られるからダメなんだな」 こんな真理を言っていたにも関わらず、だ。
出版社希望の記号は取り入れているのに、お約束的な不文律はどんどんぶっ飛ばしてくれる。本来のちゃんと漫画を描きたい作家さんの夢を担ってる気がする。
コメディじゃないのに軽く笑いもあって、漫才みたいに絶妙なテンポ。
巻が進むにつれて正直、こんな話になると思わなかった。揺さぶられる。
なるほどなー、漫画読みってこういう作品選ぶんだ。面白い。でも、この面白さって実はマニアックなんじゃなかろうか。
話がカバーする範囲も広い。バトルファンタジーかと思いきや、ディープな内面も扱って深く潜るように見せかけて、軽妙に本筋に上手く絡めていく。そうなんだよね、一見普通っぽかったり、良い人そうでも、実は誰でも深いところに歪みはある。そしてそれは優しく、温かかったりする。人の感情はとても複雑で薄っぺらくない。そこが愛おしいのだ。その内面をあえて台詞として描かずに、みっちりストーリーの中に組み込む手腕。なんでこんなふうに描けるんだろう。
人を喰ったような台詞もなんとも。気怠い毒に心地良く浸食されていくような感じ。うぅむ。この用意周到なプロットには唸るしかない。
この作家さん、相当な漫画読みなのではないだろうか? そして“視える”人なんじゃないか?(わかる人だけわかればいい)
これは漫画読みでないと面白さは半減かも。タイミングといい、笑いのツボといい。本来は脇役キャラの特徴を持った夕日が主役にくることで、心地良い歪みまで起きる。いやー、巻数を重ねれば重ねるほどはまる。こういう作品を読んでかないと漫画読みの醍醐味ってないよなーと思うくらい。そろそろ丁寧に作品を選んで読んでいってもいいのかもしれない(ただ今3,070冊)。

放課後保健室」を思い出した。この作品から笑いを外すと「放課後〜」になる。これに笑いがつくこと自体が神作品だよ。「ぼくらの」のイメージもある。

トカゲのノイさん最高。真っ当なツッコミが爆笑もの。ノイさんのぬいぐるみ、ほしー。
さみだれ、すげー。
「答えは、全知が語る事実ではない。心が語る真実だ」 唸った。
2巻のラストと、師匠の言葉に泣けた。巻が進むにつれて泣けて泣けて仕方ない。
主力メンバーが死んでいくのは、ほんとに心が痛む。感情移入を充分にしちゃっているし。でもこの気持ちを抱えることが大事なんだよなー。
なんでみんな日本人で、同じ町内会(くらいの範囲の狭さ)なんだろうとか、ツッコミどころはあるけど、面白いから別にいいや。

8巻、ちょうどクライマックス。このタイミングで追いつけてラッキーだった。
                         2010/1/10、1/12UP

《こんなふうにおススメ》
いろんな作品に不平不満の漫画読みさんへ。

9巻/
アニムスとアニマの過去。ビスケットハンマーの真実。はじまりとは。ラストバトル。

次巻で終わりだそう。変に先延ばししないのも好感。
それにしてもすごい作品。エゴによる哀しい話だったとは。さみだれの強さは超エゴなのか、それとも完全放下なのか。
良い言葉だ。「道は確信が創る」
夕日が過去の自分を拾いながら走るシーン、思わず泣けた。
次巻は心して向き合いたい。
                         2010/6/21、6/22UP

10巻/
隠しボス戦。黒龍(インビジブル)出現。そして終わりに。

まさか…そうくるとは。
こんな愛もあるんだな。もう泣く。涙しかない。私も、声あげて泣きたいよ、太陽〜。

この作品に出会えて良かった。好きだー!
タイトルの意味、いろんな伏線も回収してくれ、作者の読者への愛も感じた。

完結記念特別小冊子にも爆泣した(感動的意味で)。皆さんの萌えツボが納得で嬉しい。
白道姐さん、愛され過ぎ。おがきちかさんの、本編かと思ったっ!
                         2010/11/10

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:水上悟志
posted by zakuro at 17:36| Comment(2) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月13日

JIN -仁- (完) 全20巻

【JIN -仁-】 全20巻  /村上 もとか

2000年。南方仁、34歳。東都大学付属病院脳外科医局長。
当直の日、頭に裂傷のある男性患者が運び込まれ、脳に腫瘍も発見される。手術を施すが、腫瘍は胎児の形をしていた。患者は意識をなかなか取り戻さなかったが、その晩病室から消える。南方が見つけた時には、腫瘍の標本を持ち出していた。揉み合ううちに南方は階段から落ちたはずが、138年前の1862年の幕末の江戸時代に時空を越えてしまう。
気づけば武士の斬り合いの渦中に飛び込み、助けた男橘恭太郎の家、橘家に身を寄せる。恭太郎の妹の咲を助手に、未来から来た医師の奮闘物語。

スーパージャンプ。ただ今ドラマ中。まだ観ていないが、視聴率がかなり良いらしい。

医療モノに興味が出てきたので手にする。あまりにも面白くて一気読み。途中で止められずに、友人との約束をキャンセルして読みふけってしまった。
現代医学の知識を、道具のない中でとっさに判断し究明していく南方の姿は爽快だが、あまりにもリアルすぎて何度か本を閉じた。
一話目からショックだったのが、脳内腫瘍が胎児の形をしていたこと。それに続く台詞で「幼児や子どもにはこういう例がある」と封入奇形胎児を説明している。人が“一般に言う正常な状態で”生まれてくるのって奇跡だと思った。
一話目でこの作品のオチが見えてしまった気がするが、敢えて失念しておきたい。

日本はこの150年でいろんな発展を遂げたのだとわかりやすい。過去のまだ発展途上の医療に切り込む姿と、明治に変わるまでの幕末の日本の動乱期を描くのは、とくに男性読者にはたまらないと思う。
南方の「過去に来たことに意味がある。できるだけ知識を活かし、積極的に人命を救う」考えは共感できるし、その時々の歴史への介入の不安と悩みも理解できるが、ここまで変えて良いのか読中にだいぶ考えさせられた。最初のベクトルが少し傾けば、後の角度は大きくなるのは仕方ないのだ。
モノが無い中で、工夫し道具を作らせ、困難な手術を行うシーンは夢中になる。作者さんの研究と詳細な取材、工夫に感服する。専門家が見たらより面白いのではないか。
裏テーマともいえる、西洋と東洋(医学を中心に)のバランスを取ることは、今の時代でも重要だと感じる。

10巻の板東吉十郎の歌舞伎には泣けた。
気になるところまで一気に読めたのはとても有り難かった。次巻がクライマックスか?
過去に飛ばされたのが南方のような優秀な人間であれば役立つが、自分なら3日で殺されている気がする。
                         2009/10/28

《こんなふうにおススメ》
医療と歴史、どちらも引きが良いもの。でも本来はミックスが難しい。この作者さんの力量に脱帽。
                         2009/10/31UP

17巻/
坂本龍馬を助けるべく京に向かう途中、金谷で子どもの緊急手術。しかし咲はお初を亡くしたトラウマで動けない。龍馬暗殺のXデーに向けて京都が動く。

絵の見事さ、話の面白さも変わらずで安心しながら楽しめる。
さすがに南方熊楠が登場して驚いた。仁は龍馬を助けられるのか。次巻も楽しみ。
                         2010/1/22、1/25

18巻/
仁は龍馬の運命を変える。しかし…。

この巻はクライマックスでもある。仁と龍馬との友情。ネタバレになるので詳しくは書きたくない。
運命というものをひたすら考えさせられた。四海兄弟に泣けた。
                         2010/5/01、5/05UP

19巻/
龍馬死す。鳥羽伏見。明治に向けて…。

歴史が大きく動く。主に歴史をなぞって進む巻。
                         2010/9/07、UPも。

20巻/
上野戦争。仁は咲との結婚を決意。恭太郎は間者から仁を守って…。三隅の策略。21世紀の東京に戻った仁は。

どれだけ龍馬が好きなんだよとツッコミ入れたくなる。

いよいよラスト巻。ちょっと無理あるけどうまく収めたと思う。
仁の心を考えると切なすぎる。
                         2011/2/06

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:村上もとか
posted by zakuro at 17:25| Comment(2) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月04日

と【堂本奈央】

【堂本 奈央】 どうもと なお  →えのもと 椿(BL漫画作品)

コスプレ刑事
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2011年02月03日

のだめカンタービレ(完) 全25巻

【のだめカンタービレ】 全25巻  /二ノ宮 知子

片付けられない女で変態な“のだめ”(野田恵)は、生活能力はまったく皆無の音大生。幼稚園の先生を目指して、暢気に日々を過ごしていた。しかし実はピアノだけは天才的な潜在能力があったのだ。
ある日、音楽的にも人生においても何でも完璧、勝ち組の天才王子様、千秋真一を家の前で拾ってから、すっかりフォーリンラブ。千秋のそばにいたくて、必死になる。
音楽一家に育って何不自由なかった千秋真一は、夢みていた指揮者への道に挫折気味。すっかり腐っていた俺様千秋の前に現れた謎のオンナ、のだめ。
運悪く、その不気味なオンナは隣人で……持ち前のつい構ってしまう精神で、嫌々ながら相手にしているうちに……うざいと思いながらも、そのピアノの音色に惹かれてしまう。
だが、のだめと出逢ってから、なぜかいろんなことがうまく行き始めたのだった。
憧れていた指揮者への道を歩き出した千秋、それを追うのだめは、ピアニストを目指すことを決意する。
9巻まではラブコメ的な日本の音楽大学編、そして10巻から本格音楽修行のパリ編に突入。14巻を過ぎたあたりからは完全に音楽漫画になっていく。

テレビドラマでも大ヒット。主演の二人の代表作となる。
テレビアニメは、2008年秋現在、二期のパリ編がスタート。

私の人生を変えた作品と言っても過言ではない。
今のように漫画を読みだし、今の仕事のジャンルにも進むきっかけになったのは、実はこの作品と出逢ったからなのだ。漫画に縁のなかった私に、勧めてくれた叔母に感謝。叔母は、この作者さん、二ノ宮さんのご母堂様と友人。

きっかけはそうだったけど、読んでみたら面白くて夢中になった。他の作品も読破してしまった。毒の入り具合が好きなのだ。それ以来、二ノ宮作品はファンなので、評価は甘々。いや、好きすぎてまともな感想が述べられないと言う方が正しい。でも、甘々や贔屓目を差し引いても、とても良く出来た作品。
笑いとシリアスのツボが絶妙で、楽しみながらもテーマに惹き込まれてしまう。
これだけ長くなっても、だれないのはすごい。編集者や周囲の支えも大きいのだろう。

連載を追っている作品でもある。絵が苦手な人は多いらしいけど、私はこのさっぱり感がとても好き。
そして、断然パリ編の方が好き。音楽的にも頷いたり驚いたり……勉強になる。千秋とのだめの成長も著しくドキドキする。二人の想いが音楽への情熱と重なっていく。
とくに、パリ編での吹っ切れたようなのだめがすごい。のだめのモノローグがない分、これからの展開がますます楽しみ。
                         2007/9

19巻/
のだめと千秋の別居後、のだめのサロンコンサートをすっぽかした千秋。夜中にのだめの家に詫びにいって。
リッピの追悼で指揮をするヴィエラ。
ウィーンにシュトレーゼマンを訪ねる二人。久々に清良にも会って。
ターニャの恋。そして峰龍太郎が、清良のコンクールを応援しにパリに来た。

清良とのだめが初対面なのが不思議。イラストではとうに会ったことになっていたから?
音楽で身を立てるって難しい。芸術とはそういうものなんだけど。
どんなに努力してもダメなことって、人生にはある。しみじみしてしまう。
                         2007/11/15

20巻/
ターニャと清良のコンクール。ユンロンは落ちてしまい国に帰ることに。
黒木くんの告白?
のだめはコンクールを観て運命の曲と出逢うが、その曲名を聴いて千秋は青くなる。千秋がRuiと共演する曲だったからだ。それを知ったのだめは落ち込むが、千秋と言い争い……話し合っているうちに千秋はのだめのレッスンに向き合うことにする。そのうち、千秋にはオクレールの本心が見えてきて。

コンクールとかコンテストとか……ほんとに辛いよなー。必死に好きなことで頑張っていても、非情に評価されていく。仕事でコンペに参加していると、いつまでこの辛さにつきあっていくんだろうと考えたりするもの。
のだめは「早く終わらせたがっているような気がする」と思う千秋。それもわかる気がした。終わらせたがっているのは作者もそうかも。
千秋とのだめが二人でしっかり向き合って、ずっと会話しているのって、もしかしてこの巻が初めて? でも、やっぱり音楽を通じて繋がっている二人なんだなぁ。こういうカップルってぎりぎりエッジを歩いている。きついよね。
そして、音楽を“理解する”ってほんとに大変。自分の中の深さも試される。改めてそう感じた。

ほんとに好きな作品で、いつも枕元にあったくらいなんだけど、しばらく放置しておいていた。他の作品を読んでからまた読み直してみると、二ノ宮作品って独特な作風なんだなーとわかる。
絵はさっぱりしているし、間がなんとも。やっぱ、好きだわー。
                         2008/3/15

21巻/
のだめに拒絶され、のだめと過ごしていた部屋を出た千秋。Ruiとの公演が間近に迫る。
自分がやりたかった運命の曲。ウィトールオケでの千秋とRuiの最高のコンチェルトを聴いたのだめは、千秋にプロポーズする。疲れ果ててしまったのだった。そこに現れたシュトレーゼマン。のだめを誘う。

何があっても別れる話にならないのは、もしかして一番大事なものが二人にとって音楽だからかもしれない。
千秋のコントロール下でない自分の音楽をしたいと望むのだめ。のだめの自立は嬉しいけど、なんか寂しい。
しかし、Ruiとの演奏を聴いて自暴自棄になってしまうのもわかる。ここに来て、一気にまた面白くなってくるのがすごい。
読んでいてだいぶ苦しい。それは乗り越える辛さが充分に描かれているからだと思う。
Lesson121の扉絵のネギに笑った。
                         2008/8/15

《こんなふうにおススメ》
好き過ぎてうまく言えない。どんな人にも勧めたい。作中の音楽も聴きたくなります。
現在、作者産休で、休載中。進行は、22巻分のLesson126まで。お大事に、健やかなご出産でありますように。
                         2008/10/08UP

22巻/
のだめ、行方不明騒ぎ。千秋も知らない。千秋にのだめがプロポーズした朝から行方がわからず、千秋はもんもんと悩む。実はシュトレーゼマンに拉致されていたのだった。
ずっと千秋を追いかけてきたのだめ。今までの努力、学んできたこと、そして重ねてきた恋、それらが走馬灯のように蘇るのだめ。シュトレーゼマンのオケのソリストで世界に出る。ロンドンでデビュー。公演は大成功を収め、一夜にしてのだめは世界の時の人になってしまう。そして千秋からも独立?

休載があって一年振りの本。今回の表紙はシンバル。
連載を追いかけながら、ずっとずっと待っていたのだめの躍進。長かったー。パリ編はほとんど千秋の活躍だからだ。
それにしても切ない巻。のだめのデビューは泣けた。思わずまじでYouTube検索しそうになった。
オクレール先生の、のだめへの愛情も泣けた。
コメディ色もところどころ健在。ガラカメネタとか。
やっぱり、私の少女漫画No,1だと思う。終わってほしくない〜〜><
                         2009/8/12、8/13UP

23巻/
一応の最終巻。なぜ一応かというと、現在番外編が描かれているから。

千秋親子の再会。しかし真一は行方不明ののだめでそれどころではない。父に自分は振られたのか訊く。優先順位を自覚した真一。
のだめはアパルトマンに戻りヤドヴィと競演。子ども相手ののだめの日々。
真一はのだめと結婚する意思を固めるが。しかしのだめの本気のピアノを聴いて……。
のだめに協奏曲を持ちかけるが断られて、そこで無理やりニナの家まで連れて行き、2代のピアノの前に座らせる。ふたりが演奏するのは、出逢ったばかりの最初に弾いたモーツァルト。

あっさりスルーだったな、なぜ憎しみまで感じさせる父への想いがあるのに、姓を千秋と名乗るのかの謎。
三善の家を継ぐ従兄弟に配慮したのだろうとも思うけど、小学生の真一にそれができたとは思えない。で、スルーして、父との確執もあっさり終わらせてしまった。
それだけ真一にとってのだめの存在が大きいということ。

千秋真一を泣かせたベートーベン、ピアノソナタ31番→演奏聴けます
彼が一番ののだめのファンなのだとわかるシーン。
抱きついてくるのだめをかつては殴り飛ばしていたのに、今はしっかり抱き留めるんだもんなー。じんわり。

音楽ってクラシックでさえもコミュニケーションなんだ。
良い作品に出逢えて良かったです。ありがとうございます。
                         2009/11/27、12/01UP

24巻/
千秋は峰に誘われて、日本でオペラを振ることになる。懐かしい面々たち。

いや、嬉しいんですけどね。番外編です。24巻表記ですが。
千秋カンタービレです。千秋とのだめは淡々とこなしていきますが、周囲の人の葛藤が面白いというところ。
ファンとしてみれば、読めれば嬉しいけど、ね。ま、そこのところは濁してみる。
                         2010/4/30、5/09UP

25巻/
白い薔薇歌劇団、オペラ編。演目は「魔笛」。千秋は悩み、のだめは我が道を行き「世界のNODAME」に。またもや奇跡を起こすのは。それぞれの決着。

のだめのハルヒコスプレに癒された。
くろきんとターニャの番外描き下ろしも必見。

納得した。ここまで書いてのだめなんだ。オールスター勢揃い(ミルヒーはいないけど)。だけどみんな悩んで、そして成長し進んでいく。それは、いつもの「のだめ」なんだよね。
いい意味で読者を裏切り喜ばせたと思う。最後に「魔笛」だった意味も。
ありがとうございます。読み続けて良かった。

気になる絵の間違いも毎巻変わらずそのままだけど(峰が半袖になったり長袖だったり)いーんです。
男心と女心も勉強になったし。大変だけど、成長し合えるパートナーっていい。

ほんと、この作品を好きで良かった。
で、主人公は千秋真一だったという……。
                         2010/12/15

【コミックセット】


【コミックス】


タグ:二ノ宮知子
posted by zakuro at 23:00| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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