2011年03月03日

BISEXUAL (完) 全02巻

【BISEXUAL(バイセクシャル)】 全02巻  /真崎 総子

BOYSエステ」の、敷島七里(しちり)と名糖吉馬(めいとうきつま)の恋物語。
なぜふたりがつきあうようになったのか、吉馬がどうして女の子の格好をするようになったのか、ふたりの間にある秘密とは?

ファザコンの七里は尊敬する父に指導され、双児の弟の七慰(なない)と剣道に没頭する。
小学生大会で、父の学生時代からの友人の息子、吉馬に出会う。七里は小学一年生。吉馬は三年生だった。
中学に入る頃には、それぞれに名を上げるまでになっていた。

中学入学式の日、ふざけて覗いていた吉馬は、ひとりの少年に一目惚れする。たった一度だけ会っただけの七里を吉馬は覚えていた。
その日から、吉馬の強引なアタックが始まる。
どんどん吉馬に流されていく七里だが、心の中では夢中になっているのも自覚していた。
歯止めをかけようと、憧れの上級生の加込かすみとつきあいだすが、かすみは吉馬の元カノで。

デザート連載。
「BOYSエステ」のスピンオフ。タイトル通り、バイセクシャル(男も女も分け隔てなく恋愛対象になる人のこと)な話。
この作品を読まないと、なぜ「BOYSエステ」で吉馬が七里にあんなに執着するのか、見えてこない。そして、何度別れても、七里が吉馬の元に戻ってしまうのかも。

内容はがっつりBL。
でも、正直言おう。BLと謳っている作品の、たいていのものより面白い。いいのか、本家たち。
際どい表現は控えめなので,普通に読める。でも、かなり禁断。
話の運び方といい、本編より面白い(言って良いのか、こんなこと)。

吉馬ってリアルに傍にいたらうざいけど、ペットにしたい。

伏線が三段構えで笑った。かなりおススメ。

ところで七里は、一番大きな秘密は未だに知らないんだよな。知ったら悩みそう。
それもわかっている吉馬は墓まで持っていくんだろう。
                         2009/7/29、8/03UP

《こんなふうにおススメ》
面白いです〜〜。

2巻/
高三と高二になったふたり。
誤解から七里は吉馬に別れを宣言。父の元教え子の森永叶のところに入り浸る。叶が好きなのか、吉馬が好きなのか、悩む七里。吉馬は七里を取り戻すための剣道大会。

なんとも絵が可愛らしいんだよね。表情も好き。
本編よりスピンアウトのこちらに惹かれる。
さそり座なめんなよに爆笑。
こっち読んでから本編「BOYSエステ」をオススメ。
                         2011/2/28


タグ:真崎総子
posted by zakuro at 00:15| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月01日

マイガール (完) 全05巻

【マイガール】 全05巻  /佐原 ミズ

笠間正宗は、大学付属の高校時代に出逢った陽子という彼女がいた。4歳年上の陽子に憧れていた正宗。つき合えることになったが、やがて陽子は別れを口にし、正宗の大学受験の日にイタリアに留学してしまう。
以来、人生に張りがなくなり何となくの日々。
それから5年、大学を出て就職し一年めの23歳、陽子の母から電話があった。陽子が事故で亡くなったとの知らせだった。
葬儀の席でひとりの少女に逢う。彼女は陽子の子どもだった。裏切られていたのかと一瞬目の前が暗くなったが、その娘コハルは正宗の子どもだと聞かされて。
子どもが出来た陽子は、正宗の人生にマイナスの影響が出ないよう、ひとりで産んで育てていたのだった。
正宗はコハルの希望を受け入れ、自分も望んで、彼女と暮らすことにする。

週刊コミックバンチ。

1年くらい前に1巻を読んで感想を書いたと思っていたら、なかった……。
泣けて仕方ないのは、ストーリーもだけど、佐原ミズさんの余韻の残る絵の影響だと思う。
大好きな作家のひとり。彼女が描くものなら、どんな作品でも読み込もうと思ってしまう。オチなく描きっぱなしも多いんだけど。
切なく、儚く。絵のチカラっていうものを教えてくれた作家さんなのだ。

さて、この作品。
奇しくも『うさぎドロップ』に世界観が似ている。しかも、あちらの方がよりリアルな子どもの日々。
こちらの作品は、どちらかと言えば大人の事情に焦点が合っている。

1巻は、コハルと正宗の出逢いと、コハルの幼稚園の友だちの秋と離婚問題を抱える両親のやり取り。子どもが大事なことを大人に教えるというもの。
2巻は、小学校にあがったコハル。正宗も彼女がいる生活が当たり前になってくる。
同じアパート内で広い部屋に越したふたり。大家のお祖父さんとの生活や、正宗の親との関係が描かれる。
小学校の友だちのお姉ちゃんの妊娠騒動から、コハルは自分がこの世に生まれてきて良かったのか悩む。6歳の子どもはどう考えるのだろう? と、疑問も出るのだが。

正宗とコハルはひたすら陽子の面影を追って行く。ダブルで、なのでそれが切なすぎる。
ずっと好きだった大事な人、忘れられない人がもう想い出の中にしかいないって、辛すぎるだろうな。
それも理解の上で、もっと明るいエピソードも欲しいと感じる。
                         2008/9/04

《こんなふうにおススメ》
別名義の夢花李(ゆめか すもも)を知っている方も多いのかも。夢花李の一般作品もありますので、どうに分けているんでしょう。
絵が儚げで余韻が残ってステキ。『ほしのこえ』の新海誠さんも絶賛。
                         2008/9/09UP

3〜5巻/
3巻。母陽子の通った女子中学校を目指して猛勉強のコハル。入塾テスト。
4巻。母に似た女性に面影を追うコハル。正宗は見合いをする。コハルと話した正宗。迷いとともに前に進むことにする。
5巻。正宗を愛するコハルの願い。正宗は同僚の片桐と付き合うことにする。片桐の葛藤。コハルが行方不明に。

最初から読み直し。
ジャニーズ嵐の相葉雅紀でドラマ化もされる。
この作品、ファンタジー部分もいっぱいなのに、切ないんだよね、ひたすらに。泣いた。

淡い絵にも癒される。
あーやっぱり好きだ、ほんとに好きツボ押されまくる作家さん。絵も雰囲気も構成も何もかも、好み。冷静になれない。
4,000冊読んで、一番好み。出会えて良かった。
好きな作品の一位ではないけど、総得点一位の大好きな作家さん。

まずは完結おめでとうございます。未完が多いので、これはすごく嬉しい。
ショック受けたくないから、途中で追うのをやめていた。

5歳から中学生までのコハルの成長。正宗とコハルは少しずつ家族になっていく。
周囲の優しさも交えたハートウォームなお話に帰着した。
                         2011/2/28


posted by zakuro at 00:18| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。