2012年02月29日

きのう何食べた? 05巻まで

【きのう何食べた?】 05巻まで  /よしなが ふみ

弁護士で43歳、ハンサムと周囲に騒がれる、ちょっとナルシストでマイペース、倹約家の筧史朗は料理が趣味。それも日々のおうちごはんを出来るだけ安価にバランス良く食べることに執念を燃やす。
同居の恋人は美容師の矢吹賢二、41歳。人当たりが良くヤキモチ焼きで、史朗を大事に想う姿が滲み出る。
ふたりのゲイカップルの日常と日々の食事の記録。

モーニング連載。

面白いのはわかってた。でもあまりにもこの作者さんの作品ばかり読んでいるので、少し積んでおく。
久々に大きな読書スランプでリズムを崩したので手に取る。やっぱ面白いー。
大奥」みたいなしっかりストーリーを組み立てたのも良いけれど、この日々の雑文スタイルに人情が織り込まれているのには唸る。なんか、内田百閧ニか、池波正太郎らの文に触れているみたい。何気に癒されるのだ。

そして季節感たっぷりなレシピ本でもあるので、作りたくなってくる。
よしながさんの作品には美味しそうな料理が必ず出てきて、それはそれは幸せな気持ちにしてくれる。
良い食材の手に入る場所にすぐ越したいなー。と、すぐ影響された。史朗は主婦の鏡だ。
史朗の料理は、自分自身に戻るためのバランスを調整する時間だったり、リセットであり、集中することで安定する、大事なプロセス。だからどんな時でも料理する。
黒蜜って、けっこう簡単に作れるんだな。

ゲイの愛されファッションの説明に爆笑した。確かに!
ゲイの友人の中でも、もっとも仲良しの友だちはこのスタイル。オシャレには命かけているし、お金のかけ方は半端じゃない。確かに彼はモテると思う。
ゲイの友だちは、気が合いまくると女子の親友よりも、良い意味で厳しく的確な意見をくれ、熱い心で接する頼れる心友になる。心から信頼できる女の親友たちも、裏表が無くクールに付き合ってくれて感謝だけど、うざいほど相手のために熱くなってくれるゲイの親友もありがたいのだ。

賢二は女の子っぽい。こういうゲイの人、いるー。一緒にいたら、私も史朗みたいにちょっとめんどいって思いそう。だけど優しいんだよね。
                         2009/12/20

《こんなふうにおススメ》
料理したくなりますが、まずは自分を大事にしてあげたくなる優しい本。
                         2009/12/26UP

3巻/
史朗は乞われて正月に実家に。ふたりの生活も淡々と続く。

サッポロ一番のラーメンの話題はあちこちに登場してて、読んで納得。ラーメンだったから、電話に出なかったと言って納得し合うのはどれだけ理解し合っているんだと羨ましいほど。価値観がこれだけ合うといいよなー。
作ってみたいのはうなぎ混ぜご飯、ナスとトマトのサラダ、酸辣湯! 水炊きも良い。
ほんとにバター高くて買えないよね。
                         2010/4/18、4/20UP

4〜5巻/
4巻。テツさんとヨシさん、ゲイカップル友だち。史朗は苦手だが会食することになり。賢二の料理。苦手な天ぷら。テレビ出演を断る。リンゴづる。定年の佳代子の夫。お互いの大事さ。
5巻。富永さんのジルベール。指輪を買う。正月の実家。裁判員裁判。

タマネギ炒めてないハンバーグも良いんだよね〜。4巻のおもてなし料理はいくつかメモ。バナナケーキは私もよく作ります。
指輪に頬を染めたケンジさん、可愛い。

知り合いの経済学者の方から愛読書と聞く。娘さんに勧められたとのこと。ゲイ的なところは、まったくのファンタジーに捉えてらしたけど、レシピ本として作るのが楽しみなんだそう。仲良し父娘、嬉しくなった。
ただ、話を聞いていて確信したのは、お嬢さん、腐女子だと思います……。
                         2011/12/20、2012/2/29UP

【コミックスセット】


【コミックス】

ラベル:よしながふみ
posted by zakuro at 12:35| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月28日

脳内ポイズンベリー 01巻まで

【脳内ポイズンベリー】 01巻まで  /水城 せとな

フェルト細工が趣味で思い込みの激しい30女櫻井いちこは、東急東横線のホームで、1ヶ月前に親友の川上礼子がセッティングしてくれた合コンで知り合い気になっていた青年、23歳の早乙女亮一を見かける。いつも頭の中が大騒ぎしているいちこは、逡巡した挙句に亮一に声をかけるが。
いちこ脳内会議のメンバーは、小心者でサプライズに弱い議長の吉田、ストイックな真面目女子の池田、やたらポジティブに妄想が突っ走る石橋とハトコ、記録係で年配男性の岸らで構成。彼らの大騒ぎがいちこを走らせ、恋を混乱させていく。
いちこの書く携帯小説の出版を希望する編集者の越智も巻き込み、間の悪い墓穴型波乱万丈女子の恋。

コーラス。

恋ってひとり脳内でじたばたしてしまって、傍から見るとかなり滑稽なもんだと思う。それをデフォルメさせた恋愛漫画。
なんて言うんでしょう、お布団被って「わーーーっっ!!!」って言いたくなる、あの凹んだ気持ち。それが全編に繰り広げられていて、読んでいてすっごく体力使うし、HP削られるのだ。
どうしてこの作家さんは、この隙間みたいな感覚描くのが上手いのか……。感心ばかり。
あとがきでは、「誤解で溢れている」戸惑いがテーマ、みたいです。

なんつーか、人生で隠しておきたい暗黒歴史、胸の触れられたくないところ、グリグリされちゃうんですよ。
面白いけど、キッツい。
続きも読むけどね、好きな作家さんだから。
                         2011/9/30、2012/2/28UP

《こんなふうにおススメ》
人間心理に興味があれば。


ラベル:水城せとな
posted by zakuro at 02:22| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月27日

NARUTO -ナルト- 59巻まで

【NARUTO -ナルト-】 59巻まで  /岸本 斉史

火の国である木ノ葉隠れの里に育った、身寄りのないうずまきナルト。
落ちこぼれで忍者アカデミーを落第しまくっていたが、里の人たちに嫌われている心の傷の方がずっと強かった。里一番の忍者になってみなを見返したい。
イルカ先生らわずかなナルトを支えてくれる人々の愛情でなんとか下忍になる。
ナルトが忌み嫌われているのは、かつて里を襲った妖狐の九尾を、生まれたばかりの赤子のナルトに封印したからだった。

下忍のナルトは、ライバルでもある天才忍者の家系出身のうちはサスケや、おませな春野サクラらと、上忍のはたけカカシの班に配属され、無鉄砲で根拠のない自信家から少しづつ成長をみせていく。
ナルトは木ノ葉のトップ忍者の“火影”の名を受け継ぐことができるのか?

第一部は、27巻半ばまで。
ナルトがアカデミーを卒業。下忍として任務を果たす。中忍試験。5代目火影。木ノ葉隠れの里を捨てたサスケを追う。
27巻には「カカシ外伝」も収録。カカシが写輪眼を持った理由。

第二部は、28巻より。
修行の旅に出たナルトが2年半ぶりに戻ってきた。成長したナルトたちが逞しくみえる。
抜けたサスケを追う木ノ葉、そしてナルト。大蛇丸、暁との戦い。サスケとイタチの戦い。

じき7,000万部になるであろう発行部数を誇る漫画。海外でも人気が高い。

うずまきナルトは最初からスーパーヒーローではない。どちらかといえば、背負うものがある貴種流離譚(主には高貴の血脈に生まれ本来ならば王子などの高い身分にあるべき者が、不幸の境遇に置かれ、その恵まれない境遇の中で旅や冒険をしたり巷間で正義を発揮すること)な不遇闊達型(不幸の境遇におかれても正義を発揮するタイプ)なのだ。
そのアーキテクチャーは日本の神話の基本にあたるが、それが今は新しく感じる。
もうひとりの主人公、サスケもこのタイプ。ちなみに彼は贖罪型(同じような高貴であっても、人類の背負った罪などをあがなうタイプ。サスケ的にはそのDNA)といえるかもしれない。

とっても読みやすい。絵で見せてくれる。上手い。
しかもどんどん演出もカメラワークも、絵そのものも上手くなっていくのだ。すごい。
「自在」、その言葉がもっとも合う。
そして随所に工夫が見られる、背景もすごい。オモチャ箱をひっくり返したよう。わくわくしてくる。パースペクティブが特に上手い。
ところどころ大友克洋っぽいと思ったら、やはりかなりの影響を受けていると作中にあった。
ダイナミックな構図には惚れ惚れする。漫画家じゃなくて良かった。こういうのを見ちゃうと嫉妬で苦しんだかもしれない。213話の見開きの扉は、まるで浮世絵のようで素晴らしい。構図も絶妙。
この作家さんにとってのライバルは、総合芸術である映画なのだと思う。

少年系をまだまだ読み慣れていない分、リズムに乗るまでに時間がかかったが、10巻を越えたあたりではかなり夢中になれた。20巻を過ぎたあたりからはもう手放せなかった。

最初はナルトがただの元気バカに見えて読んでて辛く、しばらく放置。
半年してもう一度読み直してみると、少年が主人公の漫画のスタイルというものがわかってきた。最初が面白くなかったわけではない、読者の私の問題なのだ。
この作品は現在の43巻までずっとテンションが変わらない、落ちずに惹き込んでくるくらいのパワーを持っている。つまり、漫画って読み手にも素養が必要だということだ。
イマドキの人たちはみんな子ども時代から読んでいるから、提供側の、そこの不親切はあるのかもしれない。オトナから鍛えるのは珍しいから、どこか子ども時代に洗脳していかないと、大人になってから漫画を習慣づける人はいなくなるのかも。でも、読み手に合わせてしまうと、この面白さは半減するかもしれない、難しいところ。

11巻目くらいから、ナルトが可愛くなってきた。ダメな子ほど可愛い。それでもナルトは一生懸命。
テーマは「自分を信じること」。
これがどれだけ難しいかは、大人の方が実感しているかもしれないね。
たまに落ち込むけど、自分を信じてひたすら進んで行くナルトを応援したくなる。
15巻くらいからナルトもどんどんカッコ良くなってきて小気味良い。

脇キャラもとても個性溢れ、ひとりひとりに丁寧に焦点を当てている。
もちろんそれは、人気漫画だからこそやらせてもらえるのだろうけど、嬉しい。
そして話が進むに連れてどんどんキャラクターの個性、面白さが際立ってくるのだ。そこは圧倒的。感動すらする。その遊び心がなんとも言えない。
シカマル、面白い。ネジも限界を知って、ますます強くなっていったり……。みんな努力の人たちなのだ。それは作者の生き方に繋がっているのだろう。
どんどんみんなが成長していって……もうね、可愛くて仕方なくなる。お母さんな気持ちになる。
31巻は泣いた。大泣きした。

チャクラという表現があるが、ヨガや東洋医学的意味合いのチャクラではなく、体内に温存されるエネルギーの使い方に近い。どちらかというと“気”?
ナルトと仲間との友情と成長物語だけど、完全なる作者の創作の中の忍者設定は面白い。
ここまでオリジナルって天晴。(ここはハガレンにもみられる傾向)
もちろん中世の忍者のあれこれだけでなく、神仙道や道教、古事記、易経までもから影響を受けていて、しかもまんまそれをその通りに使うのではなく、どれもオリジナルにもどいているのだ。そこがすごいし面白い。それらがとても良く出来ているのだ。この自由度はまるで子どもの発想……。唸った。
また、技のひとつひとつは、他に影響を受けているものもあって、例えばNLP(神経言語プログラミング)やコーチングのテクニックなどまで使われているのが、興味深かった。

火の国、木ノ葉隠れの里とは、まんま熊野じゃないか、と感じたが、深読みしすぎ?
この作者なら、そのくらいは設定していそう。

本編とは関係ない余談だが、作者の「生い立ちヒストリー」が為になる。
特に新人賞を取った後の、辛くて苦しい時期に努力したあれこれは、才能だけでなく頑張る指針を伝えてくれる。やれることってある。その勇気をくれる。
演出方法も、どんどん進化している。常に実験と練習を繰り返す人なのだとわかる。
そこが尊敬。この作者のコメントを読むだけでも価値がある。これからもこの作家さんを応援したいと思った。

余談もうひとつ。影分身術のメリットを知って、これ、習得したい。人生が倍になるよね。密度が濃くなる。いいなー。
43巻まで手元にあって良かった。ちょうどキリが良かった。
                         2008/9/15、9/16UP

44巻/
自来也の死。師匠を失ったナルトは、自来也を育てた師の元で修行を始める。
サスケは新たな目標に向かって動き出す。
次のステージに入った巻。

電車の中で新刊を読んでいる人がいて、つい覗き込んだ私は重症。
物語としては大きな話なので、本来は一区切りしてからまとめて読む方が分かりやすいんだと思う。
中の扉絵に、サスケとナルトがそれぞれの相手をペンダントとしている絵で、それってどんなに腐女子サービスなんだろうって思ってしまった。
                         2008/11/20、11/28UP

45巻/
暁と組んで八尾攻略に乗り出すサスケ。サスケらと、雷影の弟キラービーとの闘い。
ナルトは妙木山(みょうぼくざん)で修行の日々。いよいよ仙人モードに入る。
木の葉の里、暁に襲撃される。カカシの見せ場。

綱手、カッコいい。NARUTOは女子もカッコいいのだ。サクラもイイ女になったなー。
ナルトがナルトとして、人から信じられるようになっているのが嬉しい。
いよいよクライマックスに入ってきましたね。スピード感はなんともすごい。
                         2009/4/10、4/12UP

46巻/
カカシとペインの戦い。木の葉の忍は次々とやられていく。
ナルトは変わらずフカサクの元で修行中。
木の葉の里の窮地で、里が一体となる。ナルトを毛嫌いしていた人たちも、ナルトを守っていく心根が育っている。
木の葉の里、ペインによって崩壊。ナルト登場。

ナルトが登場するまでは読んでいて痛い。木の葉が崩壊していく様は、描いているのも辛いだろうな。
クライマックスへ向けての序章って感じ。ナルトへの信頼が一気に表現されている。綱手の言葉、木ノ葉丸の覚悟、そして里の人々が一丸となって戦う。
すごいなー。ここまで来るのに、45巻も……。涙。そして何年連載が……。読んできて良かった。

見開き、俯瞰で観た木の葉の里、圧巻。すごい。それが一瞬で崩壊する。ここまで粘ったからこそ、ナルトの登場にわくわくする。
カカシファンには辛い巻。
テンションは下がらない。どれだけすごい作品なんだろう。
カツユって喋れるんだ〜。
UP時現在、累計発行部数が9600万部らしい。
                         2009/5/30、6/02UP

47巻/
ナルトとペインの戦い。八尾まで顕現したナルト。
封印が解かれる手前で、四代目火影が登場する。父子の対面。

そろそろ終焉に向かっているという作者のコメント。すごい作品だよな。正直、「ドラゴンボール」を読み終えたからこそわかる、この作品の密度と充実度。
10周年記念に、作家さんからのお祝いイラストも収録。
                         2009/8/23、8/26UP

48巻/
六人目のペインを倒し、本体に単独で向かうナルト。ペイン本体の長門と対峙する。平和という概念が抱え持つ矛盾に悩み出すナルト。自分の行動が正しいのか、答えを見つけようとする。ナルトが初めて理解する自来也の言葉。そして相手を理解したいと長門の過去を受け止めていく。長門はナルトと理解をし合い、外道輪廻転生の術を使う。生き返る木の葉の人々。
木の葉ではダンゾウが新たな火影に。

バトルはないけど、ほんとの意味でクライマックス。
憎しみの連鎖を重く受け止め悩むナルトの成長が嬉しくなる。双方に「正義」がある。ここから抜け出すには善悪の概念を超えていかねばならないのだが、どこまで成長できるのか、ナルトたち未来を背負う彼ら。すべては対話からなのだ。
そーなんですよね、その場では決してわからない師の教え。でもきっといつかはわかるもの。師の立場になってみるとそれが理解できてくる。

重い話になってきたが読み応えがある。面白い作品で大人にも勧めたいけど、ここまでの巻数を読んでもらうのはかなり難。もったいないことだ。
バクマン。」の連載を読んでいて知ったのだけど、ジャンプでは「人が人を殺すシーンを描いてはいけない」成文律があるらしい。うーむ。すべての漫画にいえることだが敵を倒し続ける内容は、もうそろそろ限界なんだろう。それに対して、作者の答えはここにあるんだと思う。
                         2009/11/12、11/23UP

49巻/
五影会談が開かれる。ナルトは雷影と交渉を図る。
サスケも火影暗殺に動き出す。ナルトの恋心。ナルトとサスケの運命。

早売り見つけて読んでしまった。わーい。通常発売は、年明け4日。
テーマが語られていく巻。カカシとの会話で見せたナルトの笑顔にうっかり泣きそうになった。
大人の頭の固いのは現実も一緒。社会のルールを振りかざし、人をみない。子どもたちの未来に託すしかないのか。法は大事で守る基準だけど、それに囚われて芯を見失うのは怖いこと。ナルトのやり方は幼いけど、その行動は真だ。
作者の表紙裏のコメントから。私もながら族。どちらかといえば音楽。映画は集中しちゃって絶対ムリ!
                         2009/12/30、12/31UP

50巻/
風影の我愛羅、サスケを諭す。しかし。ダンゾウを追って五影会談に殴り込むサスケ。
うちはマダラが話す“月の眼計画”とは? マダラが仕掛ける第四次忍界大戦に向けて忍連合軍結成。
八尾のキラービーと暁の干柿鬼鮫。

まとめて読みたい。感心しきり。
                         2010/3/31、4/06UP

51巻/
木の葉が総意でサスケに向かうと決める。サクラの覚悟にナルトは。
風影の我愛羅はナルトを友と呼ぶ。
マダラは、サスケVSダンゾウを仕掛ける。そしてカカシ。

上手いなぁ、人気の乏しいダンゾウと、サスケを戦わせるとは。
ほんとによくこんな話思いつけると感心。絵、変わりましたね。
                         2010/4/30、UPも

52巻/
カカシとサスケ。サクラは…。そしてナルトとサスケは顔を合わせ、ナルトは想いを伝える。
忍連合軍動き出す。フカサクの予言から九尾と合一する鍵を渡されたナルト。導くのはタコ? ナルト、八尾の苦悩を知る。ナルトの敵は自分の中。

この物語は、ナルトとサスケの陽と陰の話なんだなぁ。そして巴のようにふたつが入れ替わり戻る。まさにこの世の理だ。
展開もまた楽しくなってきた。
                         2010/8/05、8/07UP

53〜55/
53巻。ナルトは自分の中の九尾を受け入れる。そして九尾の封印を解き戦う。ナルトは母クシナに会う。母の愛。ナルトの出生。
54巻。ナルトは九尾の力を手に入れる。54巻。ガイと干柿鬼鮫。鬼鮫の過去。月の眼計画とは。マダラに勝負をかける小南。土影動く。カブトとデイダラ。
55巻。ヤマトが人質に。

読みっぱなしで感想も途中にしてて、新刊出たので慌ててUP。

みんな元は愛だったという……。そして母の愛がもっとも強力な武器。ベタベタな王道内容なんだけど、泣けたなぁ。普遍。ミナトかっこいい。家族の風景を描いた503話の扉絵に涙。一見平和に見えるシーンがどれほど貴重か。

シリアスの中の笑いも変わらずに楽しい。セリフの粋さは健在。
ナルトの昼ドラツッコミに笑った。
この作品って回想が切なくて良いんだよねー。
気になるといえば、この絵。ラフすぎないか? 確かにこれも作風、言いたいことが伝わればとりあえずはいいんだよねモードだ。勢いというのも感じるけど、読者に疑問持たせていいのかな。とっても上手いし、個人的には好みの画風だけど。
                         2011/3/10(震災前日に読んでいた…)

56〜59/
56巻。暁との総決戦。大蛇丸の術、穢土転生。金銀兄弟。戦いの中でそれぞれの成長。ナルトは異変に気づく。
57巻。イルカの想い。マダラは月の眼計画の成就へ向かう。ナルトは参戦を決めて。キラービーの大切なもの。
58巻。我愛羅の母の愛。イタチと長門。
59巻。五影集結。ともに戦う。本物のマダラ。

前回は震災前日に読んでそのままにしてた。月日速し。
56巻にはこの作品らしからぬ戦略紹介。珍しいよね、でも確かに話が複雑にはなっている。

死者を蘇らせ戦わせる。師だったり家族だった大事な人たち。こういうのがもっとも深い罪と思う。愛や家族、仲間とはなにか、の、見せ場に沿っているけれど。
チョウジの活躍はこの作品ファンには格別なんだと思う。一作品づつちゃんと向き合うっていいよなーとノック中心読みだと寂しく感じることもしばしば。
                         2012/2/25、53巻からの分、2/27UP

《こんなふうにおススメ》
2,000年代を代表する作品。読むべし。

【コミックスセット】


【コミックス】


ラベル:岸本斉史
posted by zakuro at 23:02| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月26日

百姓貴族 02巻まで

【百姓貴族】 02巻まで  /荒川 弘

北海道の酪農農家の三女として育った作者の、リアル農家エッセイ。
自然の過酷さ、酪農の不条理と逞しさ。コミカルに描きながら、問題定義の作品。

新書館のウンポコが廃刊になり、ウィングスに移動。そちらで連載。
内容は全方位なのだが、雑誌は少女系なのでそちらにカテゴライズする。

荒川家の生き抜く力に感動し、大笑いしながらも、日本の食事情のバランスの悪さに憤り、考えさせられ、唸らせられる。
鋼の錬金術師」に感じた、生死が隣合わせで、この世は不条理であり理不尽である、それを描く度量は生まれ育ちなのだろうと想像していたが、まさにその通りだった。

搾乳から直に乳をキャッチするネコたち(テレビ出演して自分たちのえさ代も稼ぐ)や、食の感覚の違いには笑った。
台風で一掃されても大笑いして済ます家族、ケガは日常、生きていることが不思議な逞しさに頭が下がる。

医学部でクローンの勉強をして獣医になってから漫画家になろうとしていた作者だったことを知り、それも納得いった。
漫画家さんになってくださって感謝です。

特にハガレンと同じ作者かと思うくらい、気の抜けたフリーダムな作風も楽しくて好き。
応援してます。
これを日本国民の教科書にしたら良いよ。
                         2010/4/30、5/04UP

《こんなふうにおススメ》
漫画読み関係なく勧めている。食や環境に関心の高い方には特に読んでいただきたい。

2巻/
冬到来。依田勉三とは。大型特殊免許。牛の事情。もし北海道がロシアになっていたら。親父伝説。頼もしい犬たち。牛乳の味。自然からのお報せ。牛をペットにしてみる。

タイトルについての想いは同感。言葉狩りには憤懣やる方なし。

今回も笑った笑った。夜中に読んだり車中はめっちゃ注意。
なんかもう、とにかくすごい。なんで「銀の匙 Silver Spoon」が生まれたのかわかる気がする。もっと読みたいと思うもんね。
「なるほどね〜」「そうなのかっ!」どれだけ感心させられるかわからない。もう本気で国民の教科書にしたらいいよ。

かまくら作り最高。十勝開拓史凄過ぎる。頭下がる。牛乳豆腐食べてみたい。分割統治は知らなかった……。無知って怖い。角切りネタは身悶え……。
パラパラ漫画も堪能。

専業農家、憧れるけど、正直ムリ(涙)。
生きることについて自分の甘さを思い知る。人としての無能を思い知らされる。
                         2012/2/25、2/26UP


ラベル:荒川弘
posted by zakuro at 03:31| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月24日

夏目友人帳 13巻まで

【夏目友人帳】 13巻まで  /緑川 ゆき

夏目貴志は、両親を早くに亡くし親戚縁者を点々としていた。幼い頃から妖怪が見え、それらはたまにちょっかいを出してくる。ところが最近それが頻繁になってきていた。
彼らは夏目を「レイコ」と呼ぶ。母ですら記憶にない祖母の名前だ。
その日も妖しに追われて飛び込んだ神社の結界をうっかり破ってしまう。中から出てきたのは招き猫を長年依代にしていた化け物だった。「友人帳」と持っているかと尋ねてくる。その帳面はレイコのもので、悪意を持ってレイコが調伏した妖怪たちの名前が描いてあった。
夏目は事情がわかってくる中、その名前を妖怪たちに返してやろうと決意する。猫の姿をした化け物、斑(まだら)は「先生と呼べ」と強要、ニャンコ先生とともに始まる夏目の冒険物語。

形式は「蟲師」のように進んでいく。一話完結方式。
相変わらず、導入も何もかもうまい。姿態が美しく、読んでいて幸せな気持ちになる。面白い、早く続きを読みたい。くー!!
ツユカミさまが消えるときは思わず泣いた。燕の話も、泣かせるものが多い。とにかく妖怪たちがユニークでかわいらしい。どんどん感情移入していく夏目に同化してしまう。
藤原さん(夫)が謎だったけど、5巻でお目見え、嬉しかった(笑)。
孤独に生きていたレイコはなぜ様々な呪法を知っていたのか。死因は何だったのか。なぜ友人帳を作ったのか。夏目はどう成長していくのか。ニャンコ先生との関係はどうなっていくのか。楽しみが尽きない。
                         2008/4/18(2008/7/18UP)

6巻/
頑張った自分ご褒美にしようと読まずに取っておいた作品。そのくらい好き。
今回は小学生のカイとの出会い。廃墟から悲鳴が聴こえて夏目はそれを追っていく。棺桶のような箱に子どもが閉じ込められていた。しかしカイは自分を閉じ込めたのが夏目だと勘違いする。忘れ物を渡そうと夏目は小学校まで出向くが。カイと夏目を巡って、名取りやタキも登場する。
番外編でチビ狐が夏目に会いに街まで行く話。ヒノエとレイコの出逢いの話。

短篇は「まなびやの隅」 
野田かな子は、現国の教科係。現国の菅(すが)先生は無口でクール。生徒から鉄仮面と呼ばれていた。かな子はどんどん先生を好きになっていく。

カイの話もだけど、狐は泣けた。優しさだとか、人を想う気持ち、思い遣りについてとても考えさせられる。大事なものを大事と思うのは、自分の心で、その気持ちに対して責任を取る。でも、いつの間にか相手に期待していくんだよね。どんどん欲張りになっていく。そして大事な相手を傷つける。それでもどこかで、その素なる自分の気持ちに気づけていくといいなと思えた。
                         2008/8/18

UP追記>
アニメが2008年7月よりスタート。この情緒感たっぷり、行間に様々な感覚を埋めてしまう緑川作品を、はたしてどう創るのか、興味津々でしたが、想像以上に素晴らしかった。
スタッフ優秀。素直に作品をそのままアニメにしようという努力が伺えて、第一話から泣きそうになりました。しかも、一話より二話目の方が断然良かったという……すごいですね。期待です。
                         2008/7/18

UP追記2>
6巻を読んだ後、アニメの放映がすぐに始まりました。仔狐が夏目に会いに行く話で、もう泣けた泣けた。重ねて感情が迫ってきました。すごいタイミング。嬉しかったです。
                         2008/8/28UP

《こんなふうにおススメ》
おじいちゃんおばあちゃんの家の日なたの匂いがしてくるんですよ。あと、プールの後にバスタオルに包まれた時の感覚。懐かしさとか、大事な感覚、蘇ってきます。

7巻/
妖祓い人の的場家。同業者からも煙たがられる容赦ない存在。
夏目の街で、妖が次々と襲われ血を抜かれていく事件が多発。自分を助けてくれた羽の妖を放っておけなくて夏目も首を突っ込んでしまう。
名取周一も巻き込んで、的場家との因縁が始まっていく。
もうひとつの話は、夏目を慕う妖たちが酒飲み会を開く。未成年の夏目と楽しむ為に、影踏み遊びをするちょっとほろりとするホノボノ話。

短篇は「夏にはため息をつく」
矢島は炭酸飲料を飲むと身体能力が高くなり、跳躍力が上がる得意体質。幼馴染みの委員長に告白しようと想いを固めるが……。

この作品の感想は変わらない。胸をきゅっと突く切なさが、湧いてくる。
今回はいよいよ夏目も、いろんな意味で意思を持って決断を下していかざるを得ない序章のようなものだった。鬼ゴッコの和みとセットで読み応えあり。
短篇は初期の作品。なんだか読んだことがあるようなデジャヴを感じた。
                         2009/2/03

UP追記3>
アニメの2期。2009年1月からスタート。人気ありますね。
サウンドトラックですが、映画「バクダット・カフェ」の音楽によく似ています。音って耳につきますよねー。
                         2009/2/04UP

8巻/
学校での文化祭。ニャンコ先生は妖祓いの矢で怪我の療養中。その合間にも夏目は妖に襲われるが、周囲の理解もありいつの間にか夏目は救われている自分に気づく。
今更な気もするが田沼と多軌(たき)は初顔合わせ。夏目を庇って、田沼は妖に憑かれてしまう。多軌らも協力し、憑いた妖の“鏡”探しを手伝うことに。
藤原家に来る前に、夏目を取り込もうとした妖。辛うじて封印してきたのだが、夏目を追ってくる。
番外編は、ちょびからみた夏目の日々。

今までは傍観者であろうとしてきた夏目が「帰りたい場所ができた」と、周囲の人たちと積極的に交わろうとし始める。夏目の成長を感じる。
全編、夏目の話なのも嬉しい。
                         2009/8/16、8/24UP

9巻/
渡り妖怪の“ケマリ”と夏目、心通わせる。
猿面の妖に攫われた夏目。そこを仕切っていたのは。

「わたしのかわいい肉球がアスファルトでヤケドしてもいいのか!?」に笑った。
夏目が周囲に頼りだしているのが嬉しい。他の漫画だと、ここら辺までは2話くらいで消化されちゃう。「なんでそんな受け入れるのが早いの?」などの疑問を残して。これはじっくり描かれている分、気持ちもゆっくり追いつける。でもそろそろ次が見たい。
                         2010/2/09、2/13UP

10巻/
西村と北本といるところに、かつて小学校の時に一緒だったという榊西高の柴田が現れる。公園で出逢った女子高生の村崎を人間なのかと聞いてきて。
月分祭。名取は豊月神を探しに行く。

ここまでの設定であれば派手な話に展開できるのに、ゆったりとした物語運びは、作家さんの品の良さ。やっぱり良いなー。
                         2010/7/11、7/15UP

11巻/
田沼とタキ家の蔵掃除。人形の妖の仕返し。
両親の写真と、夏目家の売却。

友だちや大事な家族の絆がテーマになってきている。タキたちの、偉そうなにゃんこ先生の扱いに笑った。
ふんわりと切なくて、最後はいつも泣かされる。
アニメ3期が始まるらしい。
                         2011/4/20、4/21UP

12〜13巻/
12巻。古堂に想い出を持つ妖ヨビコ。老婆と影茶碗。瓶の中に閉じ込められた夏目はオミバシラ様の生贄に。それを助けに行ったのは田沼。
13巻。的場からの招待で会合に。西村、北本との出会い。

アニメもまたやっている。
自分なりの繋がり方を考え出す夏目の成長。友だち大事。振り返ってみると友情が人生を支えてくれたことに気づく。
12巻ラストのシルエットの名取さん、カッコイイ。
                         2012/1/29、2/24UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:緑川ゆき
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2012年02月22日

ラブひな (完) 全14巻

【ラブひな】 全14巻  /赤松 健

浦島景太郎19歳。幼い頃に女の子と約束した「トーダイで再会しよう」を胸に東大受験するも、頭が悪すぎて2浪中。親に啖呵を切って祖母の経営するひなた旅館で受験勉強に勤しもうと向かったが、そこは男子禁制の女子寮ひなた荘に変わっていた。女子たちに叩き出されそうになるが、寮長の叔母に既に東大生と勘違いされ、女子たちの早とちりから東大生として寮に置いてもらうことになってしまう。しかし景太郎にやたらつっかかる成瀬川なるには嘘がバレて。追い出されたその日に、海外にいる祖母からFAXが届く。孫の景太郎にひなた荘を譲るという権利書だった。管理人として浪人生として、美女に囲まれた景太郎の日々が始まる。

週刊少年マガジン。
アニメにもなる。作者本人が電子書籍無料配信にもして最近でも話題に。
この作家さんの、コスプレ好きのアイドルみたいな奥様が有名すぎて、漫画を読んでなかった頃の私でさえ知っていた。そのイメージが強すぎてなんかなかなか手を出せなかった。
矢吹健太朗さんと同枠で良いですか?
「ねぎま」が気になるけどまずはこれから。

一言で言ってしまえば、運が悪くて裏目ばかりの冴えない男子を取り巻く様々な美女たちの、お約束のハーレム漫画。ギャルゲーのシナリオみたい。
98年から2001年連載。当時ってこういう傾向、まだ初期なんですかね? 今流行りの萌えの基礎盛りだくさん。
女の子は可愛いし、構成にもスピードやテンポがあって楽しい。高橋留美子の「うる星やつら」に似ていて、わくわくしながら読んでいた子どもの頃をちょっと思い出した。「うる星」も自分勝手なキャラばかりだけど、この作品は自分の恋愛感情押し付けの人物ばかりなので、そこが大きく違う。
ストーリよりお色気満載の、気楽に読めるジェットコースターみたいなドタバタラブコメ。

お色気セクシーショットは毎回あって、それを楽しむだけって気もしないでもないんですが。
元旅館なのも、お風呂シーンのためだけなんじゃないかと思う。
設定はめちゃくちゃありがちで見慣れたパターンなんだけど、センス良く、可愛らしい絵や面白おかしいキャラクターで魅せる。
女の子への憧れ満載。男子には、妄想が暴走していくさまは身近なのかも。女子目線だとこんなキャラたちが揃ったら、しかもこんな展開ならば、みんな仲悪くなりそうなのに、酷いことをしてすねても怒っても必ず許してくれ、女子同士でライバルでもとっても仲良しの女の子たち。これが男子の究極の理想なのだろうな。出てくる女子のアンドロイド的なプロポーションも男子の理想なんだろうな。二次元にしかありえん。究極の男の子の漫画、女子には若干イラっとしてくる。

30半ばで結婚するまで童貞だったという作家さんの告白をテレビで見てたのですけど、これ描いている時ってそんな憧れと妄想が詰まっていたのかな、見事に昇華されていると感心(どんな感想)。才能に転換されてる。

内容よりノリなので、単行本のまとめ読みは辛いかも。萌えが同調できないと飽きる。
頑張って何日もかけて読み終わった達成感ったらなかった。

芋煮会の鍋の大きさに爆笑した。何人分。
旅ばかりだなー。
11巻からしばらく主役がいないのも笑った。
                         2012/2/19

《こんなふうにおススメ》
現実逃避したい男子に。

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:赤松健
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2012年02月21日

あ【赤松健】

【赤松 健】 あかまつ けん

ラブひな
ラベル:赤松健
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2012年02月20日

弱虫ペダル 21巻まで

【弱虫ペダル】 21巻まで  /渡辺 航

血と肉と骨で、人類最速。それが自転車。
千葉県立総北高等学校に入学した秋葉原をこよなく愛するオタク、運動嫌いの小野田坂道は、愛車ママチャリでどこまでも行く。交通費を節約すれば、好きなアイテムを買えるからだ。
斜度20%の勾配を持つ“激坂”の通学路は、生徒たちは通らないので思いっきりアニソンが歌える。自転車競争部に入部して全国大会を目指す今泉俊輔は、その坂を鼻歌まじりでママチャリを漕いでいく坂道に驚く。勝負を挑み、負けたらアニメ研究会に入ってやると宣言する。部員か5人になればアニ研は成立、坂道はそれを受ける。
自転車オタク娘で家は自転車屋の寒咲幹(かんざきみき)は、学校から秋葉原まで往復90kmを自転車で行く坂道に興味を持つ。
大阪からの転校生のロードレーサー、浪速のスピードマン鳴子章吉ら、クセのある友だちと共に、坂道の小学校3年から秋葉原に自転車で通い続けた脚力は、これからどう活かされていくのか。

週刊少年チャンピオン。
ずっと気になっていたのは、コミックナタリー「漫画のプロが選ぶ漫画賞」で3位だったから。
帯に銀輪青春巨編。やばい、まじ面白い。一話で、いつもの鳥肌が走る。これに裏切られることはまずない。

最初のサブカルみたいなデザインチックな絵は好み。魚眼的な構図も好き。途中から割と普通っぽくなる。

坂道が友だちができたことが理由で自転車部に入ろうとするのは、高校生として理解が出来る。この辺りも上手い。

自転車、奥深すぎ。集団で走る意味も知った。
初めてギアチェンジを体験した坂道のシーンで、うっかり泣きそうになった。
ウェルカムレースで坂道が鳴子と今泉に追いついた時は泣いた。その後はめちゃ泣きした。
自転車の話だからか、ストーリーそのものが前のめりで勢いがあって、もう止まらない。
自転車で友だちと走ることが嬉しくてたまらない坂道がなんといっても魅力的。他のキャラたちもいい。
まとまった巻を読めて良かった。めちゃくちゃ興奮した。

そういえばスタジオジブリが信州でレースやってたこと思い出した。
それにしても、ママチャリすげぇ。
                         2009/12/03

《こんなふうにおススメ》
ノノノノ」にも似た感じだけど、あちらの最近の無意味なエロ展開にウンザリしている方には特にオススメ。「ちはやふる」好きな方にも読んでほしい。
                         2009/12/04UP

9巻/
インターハイ開幕。全国から猛者が集まる。江ノ島スタート。最初はスプリント勝負。

いよいよだー。どきどきした。
最近いろんなスポーツ漫画読んでるけど、頭脳プレイだよね、どれも。戦略ないと勝てない。頭良くないと何事もダメだなぁ。
                         2010/2/01、2/03UP

10巻/
インターハイレース。箱根学園の主将福富が総北の主将の金城に宣戦布告。
泉田のスプリントに対して鳴子と田所は。

え? バトルもの? と思う展開に。面白いけど。
なんか苦手な展開(“消える魔球”的なスポーツファンタジー)になったら困るイヤな予感が少し。超人的なのは良いけど、せめて天才の人間の範囲までにしてほしい、読んでて感情移入できなくなるから。
走っているのになんで会話できるんだとかツッコミはあるけど、漫画だし。説明必要だし。
次巻はクライマーレース。
                         2010/3/23、3/27UP

11巻/
箱根の山。いよいよ坂道の出番。そしてまさかの!? 巻島と東堂は…。

いきなり目が覚める展開。そして本来の面白さに戻った感。嬉しすぎる。
自転車競技はそれぞれの得意分野で話を作るから面白い。
あーここで終わるの?? 次巻、待てない。
                         2010/4/12、4/14UP

12巻/
今泉のライバル御堂筋と坂道。ハコガクの“山神”東堂と巻島のクライム勝負。そしてエースの走り。

御堂筋の方がキモいよ。面白くて涙出そう。
                         2010/7/30、8/01UP

13〜15巻/
13巻。エースを追う御堂筋。一日目の勝者は。2日めがスタート。
14巻。調子を崩した田所。チームの選択。
15巻。スプリントラインまでのバトル。

御堂筋がキモくて怖すぎる。どれほどだよ。
ヒメの魔法最強すぎる。笑って面白かった〜。
坂道の強さを鍛えたのは実は母だったという番外編も。
自転車って体力使うんだなー。やっぱやりたい。
                         2011/1/20、1/27UP

16〜21巻/
16巻。箱根学園vs京都伏見の二日目。総北は三番手。総北揃う。
17巻。王者の貫禄。後半戦へ。総北追い着く。御堂筋、策を捨てる。
18巻。エースの底力。福富と金城の約束。御堂筋の理由。
19巻。三日目最終日。広島呉南工業の待宮。集団の力。
20巻。坂道、のまれる。荒北と真波と強調。
21巻。闘犬待宮と荒北。総北は追い上げる。

インハイ、長いです。まだ終わらない。特に9巻からまとめ読み推奨。
何キロ出てるんだろう。命がけだよな。考えないと勝てない。
前を向いて進みたいと感じる21巻。22巻がクライマックス。
ところでラブ★ヒメって「ラブひな」みたいな?
                         2012/2/20、UPも。

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:渡辺航
posted by zakuro at 00:00| Comment(2) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月19日

君に届け 15巻まで

【君に届け】 15巻まで  /椎名 軽穂

貞子とあだ名される見た目が暗い黒岩爽子は、周囲が勝手に誤解して避けられている。思い込み勘違い主ではあるけれど、実は中味は超ポジティブシンキングな性格で。
そんな爽子に、クラスメイトで爽やかくんの風早翔太が、素直に感情を表に出して話してみる感覚を引き出してくれた。
爽子は少しづつ表現をしはじめ、周囲の誤解を解き始める。
矢野あやねや吉田千鶴ら、友だちも出来て。それを見守る教師の荒井一市らも。
ここまで書くと、なんか「ああ、青春!」って感じ(笑)。

CRAZY FOR YOU」でこの作家さんの作品を毛嫌いしてました、ごめんなさい。
読み切りからスタートしたせいかうまくまとまっている。読み切りから連載への移行が絶妙。微妙な恋心とか間とか心情描写はうまい。コマの使い方、表情、うまい。
暗いのじゃなく明るいのが読みたかったから嬉しい。

これがギャグテイストになると「ヤマトナデシコ七変化」になってしまうのではないか? とちょっと思った。
爽子は、まんま「おお振り」の三橋。“三橋”爽子を応援していく話。空気の「読める」"田島”風早と、恋愛していく話なのだ。

「すべては対話から」というけど、ホントに人ってちょっとの誤解でおかしくなっちゃう。ちゃんと正面切って素直に話さないと進まないんだよね。そんなことを考えさせられた。
大人はそれを器用にわかったように処理するけど、傷つかないって訳じゃない。ただ蓋をするのがうまくなっただけ。

お互いを好きなのにじりじりと時間のかけ方はうまい。少女漫画の王道。
二人がくっつくのは10巻くらいでしょうか? 「ラブ★コン」みたいに「人気があるから長く引っ張る」ようにはなってほしくないけど。
ちっちゃいおじさんの話、好き。
                         2008/6/22

7巻/
誕生日プレゼントに家族から携帯電話をもらった爽子。初詣に風早を誘う。友だちはみんなバックレて、ふたりだけの年越し。
そしてバレンタイン。爽子は風早にチョコを渡せなくて。

これ、連載で読んでたら辛いなあ、きっと。すっごいじれじれしてしまう。
「そこは行っとけ! 風早!」とかツッコミ入れちゃう自分が痛い。こういう“ういうい”を楽しめなくなった私はすっかりオトナの汚れにまみれてしまいました。
                         2008/9/03

《こんなふうにおススメ》
「今年を代表する少女漫画」なのだそうです。ランキング1位。
確かに、最近ではみられないようなジレジレした少女漫画の王道です。気持ちはわかる。
この作品は、好きです。
《こんな人におススメ》
薄汚れてない夢がまだまだいっぱいのオトナに(笑)。私、すっかり汚れちゃったんで、このジレジレ感が辛い時が(苦笑)。
                         2008/9/04UP

UP追記>
今、連載は9巻半ば。作者出産のため休載中。

8巻/
2年生に進級。荒井の手腕で(?)、仲良しはみな同じクラスになれた。
新たなクラスメイトの三浦健人登場。
自分の気持ちを自覚した二人、風早と爽子。しかし想いを伝えられずに微妙にずれはじめていく。

正直言おう。これも連載を追い出している……。いったい私はどうしたいのか……。
だって、じれじれが辛いんだもん。オトナはね、いろんなことが待てなくなるのだ(悪い意味で)。でも、連載でもじれじれは続いていて、ただ今休載中なので、この状態が解消できていない。
この巻は風早じれじれの巻。三浦健人に嫉妬する姿を楽しめる(←性悪)。

龍の「オレにはこけしにみえるけど…」に笑った。恋するとね、あばたもえくぼ。
二人の恋を見守るあやねと千鶴はほんとに良い友だち。真田龍もね。大事にしてほしい(←すごい感情移入)。

こんなだったかなー? 高校生の時って。遠すぎる昔ですっかり忘れちゃったよ。
恋するのも精一杯だったのは覚えているけど。ういうい。
                         2009/4/01

9巻/
三浦健人は、爽子に風早から離れるように勧める。今のままだと風早に迷惑をかけると。
風早が飛んでくるが、泣き出した爽子を見てキレ、買い言葉で爽子が好きだと言い切る。
それは同情からだとまだ勘違いの爽子は、それで風早にまた迷惑をかけると泣くが、その涙を見て風早は自分が振られたのだと思う。爽子も自分が振られたものと思い込み、三浦は周囲の騒ぎを見て勘違いしていたのは自分だったかもと気づく。
爽子は友人たちに叱られながら、自分に向き合い風早に告白しに行く。

休載していてやっと出た9巻だけど、連載に追いついているので10巻は当分先。
じれじれの勘違いの巻。まとめて読めば良かったと、若干後悔。
この巻は、惚れたはれたですったもんだする。今までの中では一番のクライマックス。

千鶴の「鈍さに慣れるな」は名言。ここで突っ込んでくれないと読者が救われない。
いい加減爽子がうざいのだ。まあ、そのうざさが爽子なのだけど(あまりの鈍さに「エロゲーの主人公並み」と読者に表されているのに爆笑してしまった)。

くるみを含めて、周囲の友だちたちが優しい。
恋愛ばかりだと疲れるけど、この友情に救われる。

一番盛り上がっている巻なのに、冷めて読んでしまった。
あんなに面白い! って思ってのになー。うーん。
                         2009/9/16、9/17UP

10巻/
爽子は風早に告白。やっと両想い。クラスのみんなの前でもそれをはっきりさせられる。爽子はくるみに会いに行く。

やっと。長かったね。ういういのクライマックス。
「盗み見しているつもりだったのに、盗めてなかった」爽子可愛すぎ。
夢ではない! にも笑った。
初恋が叶うっていいね。自分の時はどーだったかな。遠い昔過ぎて忘れてるけど記憶をほじくり返すとういういだったんだろーな。
それにしても一冊まるまるそれに費やすって。じれじれにも程があるよと思うのは、年取った証拠なんだろう。
一番の驚きは、単行本の出が早いこと。この続きは今の別マの連載でリアルタイムで読める。アニメ放映中での戦略だからだろう。
                         2010/1/13、1/14UP

11巻/
風早ファン大失恋。爽子とくるみ。
風早がいつ爽子を好きになったかという話。ふたりのデート。

44話の扉の風早、どんなぶりっこ。
ちづとやのちんも良い子だねっていう。
同じ話の繰り返しだなぁ。別マって感じ。ういうい。
                         2010/6/11、UPも。

12巻/
夏休み。両親に紹介。千鶴とあやねの出会い。

影の演出にやられた。上手い。風早の背中も良かった。

真面目な高校生たちだなー。文科省推薦だよ。
爽子の反応、育ちだよなー。

実写映画の三浦春馬は風早に合ってると思う。
                         2010/9/30、2011/1/25UP

13巻/
風早の家族に会う爽子。やのちんに彼氏が出来る。沖縄に修学旅行。

震災ストレスマックスの時に読んで、普通の生活にある風景を楽しんでいる爽子に共感。普通って素晴らしい。
                         2011/3/26

14〜15巻/
14巻。沖縄修学旅行絶賛続行中。あやねのキス。風早は風呂上りの爽子を待っていて、キスしそうに。龍の告白。それぞれの恋。
15巻。あかねは茂木と別れ、龍と千鶴も変化。千鶴のフォローを風早がする。

いいっすね、今時は沖縄とか。いや、私の頃も楽しかったですけどね。想い出づくり、青春ですね〜。沖縄で爽子の髪は暑くないかと思ったり。作中の飲み物飲みたい。
やのちん、応援。龍と千鶴の話もサイドストーリーって感じじゃないのがいい。

                         2012/2/01、13巻UPもまとめて2/19

【コミックセット】


【コミックス】


【実写映画版】

ラベル:椎名軽穂
posted by zakuro at 12:30| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月18日

ゴッドハンド輝 61巻まで

【ゴッドハンド輝】 61巻まで  /山本 航暉

T県竜宮市の安田記念病院に勤務が決まった新任医師の真東輝(まひがしてる)。15年前に飛行機事故で命をおとした天才外科医真東光介のひとり息子だった。その時の心臓マッサージを施した父の手形の痕が、輝の胸には今も刻まれている。
しかし輝はその父に似ず、成績が悪く失言も多く注射一本まともに打てず、まったく使えない。ガラが悪いが名外科医として知られる院長の安田潤司は「どんな重症患者でさえ死なすことのない」輝の絶対的な天運の噂を見てみたいと思い、この病院に採用したのだった。
ところが内視鏡もまともに扱えず、外科部長の北見柊一を失望させた日の夜、鉄骨が貫通した少女が運ばれてくる。院長たちは別な手術で輝しか処置できる医師はいない。みなが絶望しかけた時、輝の手に奇跡が宿る。
ドジテルとあだ名されたやたらと熱い輝が、同僚の四宮彗(しのみやけい)、看護師の佐倉綾乃ら仲間とともに、ヴァルハラ(神々の座す処)と呼ばれる最良医療の医師集団として成長していく物語。

週刊少年マガジン。2000年より連載開始。ただ今50巻。すごい。
この作家さんも女性なんだー、絵柄的にちょっとびっくり。

医療モノ漫画にしてはファンタジックすぎるきらいはあるけど、勢いとともに面白く読めるのは巻数が続いているだけある。
輝の日頃のヘタレぶりと、神がかったゴットハンドの落差を楽しむ、王道の筋書き。話の展開に捻りはない。ストレートにぶつけてくるので構えずに読める。80年代頃の昔の漫画っぽい。
キャラは欲求にストレートでステレオタイプ。全体的に大の大人も人として幼いが、子どもが読むのを前提であればわかりやすいのかも。
とはいえ、読み進むにつれて見方は変わってきた。ここまで理想を追求したら、とても気持ちいい。漫画だから思いっきり夢みて熱いのも良いよな、と楽しかった。

最初の頃は心情的に北見に同情した。こんな危ない新人で、しかも腕もないのに刃向かってくるやたら熱いヤツは、命を預かる身としては辞めてほしいと思うよ。医療ミスはあってはならないのだ。それと先輩は立てようよ、呼び捨てはどうなのよと輝に説教もしたくなった。
漫画なのでドラマチックにしたてているとはいえ、輝のタイミングの悪さにも同情する。言い訳もやめようね。

蓮の歪みはここまで引っ張り広げた分、余程うまく帰着させないとファンが反乱しそう。
作者のお気に入りキャラに違いなく、甘々の逃げ設定になりそうで大きな不安要素。

描いていないだけなんだろうけど、なんでここはいつも医者がいないの?
それでどうして重傷患者を受け入れられるの? フィクションにしてもなー。
もう漫画だからと言うしかないけど、こんなに勝手に手術しちゃって良いものなの? ここに報告と指示の連携はないの? と疑問だらけだったのは10巻くらいまで。
それでも惹き込まれ、考えさせられる箇所が多い。
この、理想を追い続ける面白さは、漫画というエンタテイメントならでは。医療の症例集めてそれを作品に仕立てるのだって大変なのにね。

うまくやれる人ほど活路が見つかりやすい、でもだからこそ常識範囲内にこぢんまりと収まってしまう。
道がなければ常識の枠を超えて、新しい可能性が開けることもある。
そんなことを考えさせられた。

6巻は泣けた。
高額機器には神主さんを呼んでお祓いをするというのに驚いた。
10巻からだいぶ医療漫画らしくなる。
Ns’あおい」は看護師が主役なのでチームワークがクローズアップされる。こちらは医師の成長なので立ち位置が違う分、同じ医療漫画でも見方が変わって面白い。
全身科医は理想の医療。これからリアルにもそうなっていったら嬉しい。
当たり前のことなのかも知れないが、医術も練習在るのみ。目からウロコだった。
傷の新しい治療法など知らなかった、日々進歩しているんだね、実感。
25巻あたりを過ぎた頃から違和感はほとんどなくなり面白さが増す。大人でも読み応えを感じるようになる。途中からだと人間関係がわかりにくいので、やはり最初からをオススメ。
35巻の古武術介護は必見。
46巻の寝違えを直すやり方、肩こりにも効きそう。かなりお役立ち。

ここに登場の癒しペットロボット、まじでほしい。
                         2010/1/25

《こんなふうにおススメ》
気軽に読めて楽しいです。
ありがたいことにふだん医者に行くことがないので、医療の進化に驚きました。
                         2010/1/30UP

49巻/
輝と四宮はやっとヴァルハラに戻る。早速北見のフォンタン手術のサポートに入るふたり。
蓮はまだふたりを諦めず、四瑛会竜宮病院の医院長に就任する。新生児の健太が再手術になり、輝だけ神戸に戻る。
ヴァルハラVS四瑛会が続く。そろそろ次の展開が見たい。
                         2010/2/13

50巻/
蓮VS輝。四瑛会に最新型レーベンが導入される。蓮と輝、これからをかけてレーベン勝負が始まる。
理想や希望がなければ人は生きることはできない。実は病気を見つけることって存外難しいんだと知る。
                         2010/2/16(UPも)

51巻/
蓮VS輝レーベン勝負。輝は光介に追いつけたのか?
VS四瑛会編がこれで終了。長かった。ゴッドハンド誕生の巻。いよいよ風呂敷畳むのか?
「足下を見ろ」そうだよなと自分にも言い聞かせる。
ストーリーとして四宮を必要だったとしても桧山をこんなふうに倒させていいの? とちょっとだけツッコミ。
最低限の救命処置法を義務教育で学べたらいい。
                         2010/3/22、3/31UP

52巻/
ヴァルハラに帰ってきたテルたち。難関な怪我や病気に挑んでいく。
この読みやすさは貴重。楽に読める漫画っていいよね。医療の専門知識はないが、だから素直に楽しめる。後書きの白色ワセリンのアトピー治療、気になる!
                         2010/6/17、UPも。

53巻/
輝と四宮、ライバル健在。ヴァルハラの森内科部長につく輝。新任外科医、神矢翔子。
作家さんの勉強はすごいと改めて実感。ファンタジー部分は多い作品だけど、ひとりひとり自分の身体に責任を持つことを教えられる。
                         2010/8/18、8/19UP

54巻/
真の手術。沖は神矢翔子に告白。材木事故で運ばれた18歳の青年。命の重さ。

たぶん多くの人が一番好きな作品には挙げないと思う。でも気軽に読めて感動もあって、たくさんに読まれているだろう作品では。
ご都合主義だよなと斜に構えたくなるのもあるけど、こういうのが漫画の醍醐味なんだよな〜と感じる。
読んでいるとこういう医師に出逢えるのも運だよなと思う。私は医師ではないけれど、誰かのためのそういう人物になっているのだろうか? そんなことも考えた。
                         2010/10/16

55巻/
死に立ち会わなかった輝のプレッシャー。命の重圧の恐怖にひとりで耐えていることに四宮は怒る。院長は。

冊数読んでくるとみえてくる。この作品、ほんとエンタテイメントで秀逸。専門知識をここまでわかりやすく楽しく面白く。
作家さんのカバー裏コメント同意。
                         2011/2/03、UPは54巻共に2/09

56〜58/
56巻。院長に連れられて父の亡くなった事故現場の山に登る輝。初心を取り戻す。神矢の苦悩。四瑛会も動き出す。特別編は、実は輝と四宮は中学生時代に出会っていた話。
57巻。四瑛会、総合診療科勉強会。
58巻。輝はプロポーズ。ヴァルハラと四瑛会のタッグ。健太の再手術のため神戸へ。羽鳥島の全身科医。そして母。

生八つ橋とコーラって合うのか試したい。
理想の病院追求マンガになってきた。
57巻はなんか冷めた。かなりイラッとする。真東光介がどんだけすごいんだと思うけど、いつまでもみんながそれを崇めているのが気になりすぎる。それとキャラが安定しないところも。
なんかそろそろ風呂敷畳んでいる感じ。
                         2011/8/20、9/05UP

59〜61巻/
59巻。母で医師、真東海清。蓮が語る輝の父母のこと。綾乃もともに母のいる羽鳥島へ。母と再会。そして事故。緊急手術に入る輝と母。
60巻。父の日記を母に渡し、輝の幼少の記憶が戻る。輝に生まれた新たな夢。ヴァルハラに戻る。公開手術。
61巻。本編最終巻。輝の神がかった診断の秘密。新プロジェクト。運命の患者。はじめの一歩。輝の結婚式。

いよいよ収束、番外編の62巻で終わりとのこと。このまま続けられそうだけど、終りにしたのは良かったかも。面白かったです。

そーいえばお母さんの存在、ガン無視でしたね、今まで。家族より仕事を選ぶことはあるもんね。
島での手術は設備のない中なのでドキドキ。だからこそ、最近そんな医療物が流行っているのか理解。

蓮って作者に愛されているよなー。
実際の医療現場って、こんなふうな進化を見せているのかな? 理想の医療が描かれているけど。

人間の身体って不思議。神の創造物なんだなと実感。健康の有り難さをヒシヒシ。
この作品で知った治療法、日常に活かしています。感謝。
                         2012/2/17、2/18UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:山本航暉
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2012年02月17日

BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Last Season 03巻まで

【BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Last Season】 03巻まで  /
                                 龍門 諒&恵 広史

米大統領が暗殺されたテロから一年。主要12か国首脳会談「東京スーパーサミット」が開催される。
藤丸が失踪し行方知れずになって一年経つが、THIRD-iも藤丸を探すことは出来なかった。遙は音弥の家に住まう。
Jと組む藤丸はテロリストの一員として首脳会談を襲う。対するはTHIRD-iと自衛隊精鋭で組まれたCRAUNS(クラウンズ)。
クライマックスのラストシーズン。

週刊少年マガジン。
今更ですが……。あんまり面白いので原作者を調べたら…。かなりびっくりしました。他の知られた原作も多数。そうかー。天才なんじゃないかと思いました。

これは三巻までの感想。
物語綴(ストーリーテラー)が要求する、この世の不公平をなくす。これ自体は世界の民の願いとしてかつてからあったこと。60年代安保だってそれが理由だ。
ずっと私の中にくすぶっている「それで人類は幸せになれるのか」。それは経済第一主義になった現代において、ストーリーテラーのそのやり方はJが言うように「壊滅的に独善的」だ。またこれは独善的な物言いになるけど、平等であることで、思想していく自立としての人間たちの手足をもいでしまうことも否めない。もちろん生きて行く上ですべての人々が安全で健康に守られ暮らしていくことは最重要。
だからこそ、この物語にはそこを曖昧にせず、原作者の想いの範囲で良いので、何かしら答えを提示してほしいと感じる。それも踏まえて夢想してみたいのだ。

内容については変わらず面白みが増す。
響の登場はもう少し勿体付けてほしかったけど。響を振ったら殺されそう……。
人が守れる範囲のモノってどれだけあるんだろう、そんなことも考えた。
個人的にはミハエルがツボ。続きは楽しみ。
                         2012/2/17、UPも。

《こんなふうにおススメ》
マンガ読みじゃなくてもオススメ。ドラマは存在しなかったことにして、一気読み推奨。
01 BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Season1
02 BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Season2 絶望ノ匣

【コミックス】

ラベル:龍門諒 恵広史
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2012年02月16日

結界師 (完) 全35巻

【結界師】 全35巻  /田辺 イエロウ

墨村家結界師22代目予定の墨村良守(よしもり)。
霊的エネルギーの強い烏森家の殿様に仕えていたのが開祖の間(はざま)時守で、その間流結界術の正統継承者には、出生時に身体のどこかに方印が出る。良守の右掌にその印があったため、幼い時から厳しい修行をさせられていた。
同じ流派から始まって、弟子同士の後継者問題で400年経っても揉めている雪村家はお隣さん。良守より2歳年上の時音(ときね)も、方印を持った22代目の継承者である。
今はもう烏森家は滅びたが、その土地には妖怪を成長させてしまうエネルギーが残っていて、結界師たちはいまだ活躍していたのだった。
小学生の頃、妖怪にうっかり情けをかけた良守は時音に怪我を負わせてしまう。良守は泣いているばかりじゃなく強くなろうと決意する。
ふたりは、14歳と16歳になり……。良守と時音、妖犬の斑尾、白尾を従えて、ふたりを中心に巻き起こる妖怪退治物語。

良守の趣味はお菓子の城をつくること。
そして優先順位一番は、時音に怪我をさせずに守ること。
こういう何が何でも守っていこうと思いのある男子は現実には少ないので、嬉しくなる。

週刊少年サンデー連載。
前にも書いたが、この作家さんは女性。
いやはや、これだけスピード感と躍動感のある作品が創れるとは。
もう、女は大きな話が創れないという思い込みはやめた方が良いです、世の中は。まあ、この15年はそんなこと言う人はもういないか。ハリー・ポッターだって女性だしね。
子どもの時に出会って、もっとワクワクしたかった。

絵がとにかく上手い。また、カラーが特に素晴らしい。
このノックを始めて思ったのは、絵の上手い作家さんがとにかく多いこと。進化している。
8巻くらいから線が特に美しくなってきているのもわかる。

4巻までは挨拶のようなもの、5巻で良守が烏森に対して疑問を持ち始めるところから、急速に面白くなっていく。

ウロ様の棲む神の領域は、まるで夢見のセカイにそっくり。
自分が自分であることを認識するために掌に名前を書く方法は、精神療法での夢見治療に似ている。面白い。

黒兜の出現とその後は、ナウシカの巨神兵の話にそっくり。
以下はコネタ。
マザーさんって金持ちでびっくり。何が本職?
元パティシエの夏彦さんが成仏する時は不覚にも泣けた。
出てくる料理が美味しそうで幸せになる。
茶野元晴(さのもとはる)にはショック。いくら漢字が違っても……。

お茶の間設定の話ではあるのに、スケールもあって、面白い。
設定的にずっと場所が動かない不満は22巻から解消される。

まだまだ風呂敷は広がったままなので、これからどこまで回収されるのか。
楽しみに待っています。
                         2009/5/15

《こんなふうにおススメ》
タイトルの文字も好き。
ずっと「子ども向けだから」と、手にしてなかったのが残念!

23巻/
良守が時音を追って断頭島に乗り込んで。時音が見せた涙が良守の力を開放し、夜城(やしろ)の洗脳を解く。
烏森に戻ってからは、良守と時音の気持ちに焦点があたるラブモードに。
神佑地の危機は続き、次は烏森の予言が出る。夜行から助っ人三人が登場。裏会総本部から、氷浦蒼士(ひうらそうじ)が派遣されてくる。

この巻の感想は、一言でいい。良守、時音を好きすぎる。

あ、もうひとつだけ。影宮、可愛すぎる。
                         2009/7/27、7/28UP

24〜25巻/
24巻。烏森を守るために来たという氷浦を良守は信用できない。
そして妖怪退治中に、何者かに何かを烏森に仕掛けられる。裏会の裏切りなのか?
良守は力をつけるため、祖父に結界術の神髄の伝授を頼む。
一方、閃に頼んで、烏森に仕掛けられたものを探る良守。夜行から、まじない班がやってくる。

25巻。烏森と「会話した」良守。烏森を一時的に説得。術を解除する。
無想箱の特訓から無想部屋に。縞野の特訓。
正守は裏会総本部として、扇一族の討伐に入る。裏会の危機。

良守、大人になったなー。周囲と協力しながら、なんとかしようとする。
面白さが増してきた。もしかしたら今までで一番好みな展開かも。

「集中」ってことに大きなヒントを与えてくれる。
井戸底でまやかしと戦う良守。「超スゲー」に爆笑した。
人間くさいネコの妖、縞野、最高。顔を見ているだけで笑える。
                         2009/9/07、9/10UP

26巻/
蛇の目の巫女サキが烏森に現れ、裏会の崩壊と幹部連続殺人について報告、烏森に神佑地の未来を託す。
裏会総帥逢海日永(おうみにちなが)。
良守の修行は最終段階に。
扇七郎も接触。裏会崩壊に向けて動きが早まる。それぞれが烏森に向かい始める。

新キャラを出すより、え!? この人が? の展開が欲しかったな。割と先まで考えて作ってはいないのかも。
23巻終わりから、この後に続く巻を一気読みの方が面白い。
そろそろ烏森の正体がわかるのか? 40巻超える気がしてきた。
                         2009/9/28、9/30UP

27巻/
カケル、ミチル烏森襲撃。烏森全体に術をかけられ、街そのものを“人質”にされる。正守と十二人会の夢路対峙。壱号と参号と呼ばれる氷浦の戦い。まじない師染木文弥を中心に夜行結束、反撃に向かう。この騒動の真相は。逢海日永(おうみにちなが)、月久の兄弟。

ホントに面白さとは難しいものだな。伏線多すぎて、しかもドキドキしなくてかえって見えてこない状態にイラッとする。後からまとめて読んだ方が良いのか。
なので数巻にまたがる、神佑地狩りの真相に着手し始めた巻なのに、感動もなかった。
この敗因は、「あの人怪しいかも」と読者を楽しませなかったこと。新キャラのように後出しはつまらない。ここら辺の作り込みは「BLEACH」は上手かった。
良守、良いとこなしでもあった。
                         2009/12/19、12/22UP

28巻/
良守の分身“しぐま”。無想の境地の修行完成。
ミチルとカケルの烏森を壊す歯車、回り始める。対まじない、地の龍。
正守と夢路(月久)の駆け引き。奥久尼が話す烏森の謎。それは魂蔵持ちと呼ばれる“人間”なのか。
扇七郎の乱入。

良守の格好いいところが始まるのかと期待した。なんだろう、もうドキドキしない。うーむ。クライマックスを作るの、上手くない作家さんと思う。
                         2010/2/18、2/19UP

29巻/
氷浦蒼士が斬られ、良守暴走。扇七郎が良守に会いに来る。扇家は総帥から契約を解除される。
いよいよ総帥VS裏会。正守は昇進、記録係を集める。そして水月。
氷浦失踪。母、守美子(すみこ)帰る。

話が動き出して面白くなってきた。
努力して自分の最高地点を知った後、その上を行くには基礎力の全体底上げしかない。確かにっ!それ、すごいよ。
烏森はどうなるのか。次巻も楽しみ。
                         2010/5/20、UPも

30巻/
良守と時音は、母守美子とともに烏森のお殿様に会いに行く。異界の城。宙心丸。烏森は学校から移動する。
そして良守は修行の地に赴く。山奥の廃屋が新烏森城。夜な夜な妖退治に良守は勤しむことになる。そして謎の敵。

なんか、あっさり? いやいやこれはこれで面白いけど。場所が移ると気分が変わって面白くなる。
                         2010/8/21、8/22UP

31〜33巻/
31巻。罠にはまった良守。開祖の間時守。正守は無道を蘇らせ。良守は時守と修行。真界。扇七郎の実家である神佑地、嵐座木神社。
32巻。嵐座木神社攻撃され、総帥の真の目的。総帥VS裏界総本部。間時守の過去。烏森との関係。
33巻。正守は諦めず。良守も覚悟を決める。良守と時音の再会。まほら様。

斑尾のデレぶりに爆笑。
「本気な人には本気で向き合わないと悪い」「世界を恨むな」真理。
伏線総回収。いよいよ収束へ。
良守、背が時音より高くなっていた。
今この時期に読めて良かった。
                         2011/4/10、4/15UP

34〜35巻/
34巻。時音はまほら様を覇久魔の地を譲ってもらうように説得に。開戦。水月の裏切り。
35巻。総帥の400年に渡る真実。時音は戻る。まほらは新しい神佑地に。宙心丸は新たな真界に封印される。守美子の決意。終幕。

途中いろいろ思ったけど、最後はかなり良かったんじゃないでしょうか。
最後は大人の話になった。諦めずに読みきったほうが面白い作品。見事。とても切なかった。楽しいシーンなのに切なくて泣けた。けっこう大泣きした。

自分の「枠」も確認したいと思った。それには謙虚さが必要。もしかしたら、私たちもこの「世界」というものに封印されているのかもしれない。
正守の視点が読者の私たちに一番近い気がした。次回作も超期待。
                         2011/9/20、2012/2/16UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:田辺イエロウ
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2012年02月13日

ニコイチ 09巻まで

【ニコイチ】 09巻まで  /金田一 蓮十郎

東二子玉小学校5年生の須田崇、11歳。美しく元気な母を敬愛している……と、いうよりマザコン。
その“母”、須田真琴、29歳、丸井紡績に勤める会社員。実は中身は男だった。
女装趣味も、性別の傷害もない。元彼女が事故死し、知らなかった子どもがいて、その子を引き取って育てる決心をしたのが8年前。懐かず、母を想って泣く崇のために化粧をしたのがきっかけだった。
そんな綱渡りのハンデの多い日常、朝の通勤電車で真琴は、ひとりの女性に恋をする。しかし、藤本菜摘を痴漢から助けたのは女装の時で、うっかり戸田須真子として親しくなってしまい……?

ヤングガンガン。
ヒューマンストーリーかと読み出したら、倒錯系ラブコメだった。
そうかー、「ハレグゥ」の作家さんなんだ。なんか、すごい。作品の傾向がまったく違う。
16歳でデビューの女性作家さん。

女性がファショナブルでキレイ。絵も好きだし、なんとも構成が読みやすい。

女の支度って面倒くさいんだよね。
しかも気合い度によって労力も時間もかなり違うのだ。真琴の力の入れ方はかなりMAX。
それを毎朝出来て、しかも会社前に全部消去なんて……。考えられなさすぎる。
こんな大仕事、仕事前に疲れちゃう、しかも毎朝。
女に女だってわからせない、そして親すら気づかないのもすごい。それだけで尊敬できるよ。

設定はかなり無茶があるとんでも設定だけど面白い。
しかもどんどん泥沼化していくのも笑う。

しかし、やはりどこまでもつきまとう不自然さは、なぜこんなに崇が大きくなるまでカミングアウトしなかったか、なのだ。
もちろん、真琴が一生女装で貫き通すのならわかる。その覚悟はないのに、先送りは崇のことを考えていなさ過ぎな気がする。
まあ、面白いから良いけど。

こういうキャラもお約束だけど、武内って最低。
男の時の真琴はへたれ過ぎ。脳内会議は面白すぎ。

手元に5巻まであって良かった、3巻までだったら放置プレイで死んでた。
4巻ラストは痛くて悶えた、5分ほど再起不能になった。
でも、ベストは全巻一気読みな気がした。
たまに入るアニメや漫画ネタにくすっとさせられる。作者すごい。

菜摘のモノローグがないすごさに気づく。
そのお陰で、真琴の心情に同化して一緒におろおろしてしまうのだ。菜摘、好きだ〜〜。

「ハレグゥ」読みたくなってきた。ギャグ漫画で人気を博したそれと比べてみたい。

女になるのも大変。
個人的には見習おうと大反省した。女子力、磨かないとね。

これ、ドラマにしたら面白そう。
                         2009/9/23、9/29UP

《こんなふうにおススメ》
人生で大きなモノを抱えた割には、行き当たりばったりの男を描くコメディ。
崇にカミングアウトした時、この作品の真価が問われる気がする。

6〜7巻/
6巻。真琴と菜摘がレズ疑惑。
真琴の高校時代の同窓会。多田理沙との再会。
菜摘が妊娠?
7巻。菜摘の義理の弟、智との問題再浮上。
とうとう30になった真琴だが、まだ崇にカミングアウトできず、菜摘に退路を断たれる。高校時代の親友三人に相談。
成り行きで男姿の須田と愛耶のデート。
いよいよ?

真琴たちのどんどん泥沼化が笑える。
でもかなり引っ張り過ぎな感もある。まぁ、カミングアウトは怖すぎるよね。次号か?
ピルの話はめちゃ勉強になりました。
                         2010/6/15、6/19UP

8〜9巻/
8巻。崇にカミングアウト。崇の家出。愛耶は話を大きくしてしまい勘違いした担任は。菜摘の悩み。プロポーズ。
9巻。藤本家、継母は結婚に反対。真琴は女装で継母に会う。菜摘、継母と和解。智の彼女探し。菜摘が連れてきたのは真琴の天敵、嘉村名保子だった。順風満帆かと思いきや、多田が訪ねてくる。

愛耶ちゃん、大人過ぎ。菜摘の懐、大き過ぎ。
お母さんのメールに笑った。今度使わせてもらう。お義母さんも、驚くよねー。理解できる方が稀。9巻は笑いっ放しだった。嘉村名保子にカミングアウトした時、大声で笑っちゃった。しかも夜中、やばかった。
絵、かなり好き。次巻で最終巻。
                         2012/2/07、2/13UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:金田一蓮十郎
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2012年02月12日

セキレイ 12巻まで

【セキレイ】 12巻まで  /極楽院 櫻子

和歌山から新東帝都に上京してきた佐橋皆人(みなと)19歳。
二浪が決定した日、空からミニスカ巫女服の巨乳美少女が飛んできて、皆人は押し倒される。結(むすび)と名乗る彼女は「セキレイ」と呼ばれ、葦牙(あしかび)によって羽化する。
放たれたセキレイは108羽。鶺鴒計画によってセキレイたちは闘い、最後の一羽の主人となる葦牙を至高の場所である嵩天(こうてん)に導き世界の命運を手にさせるという。その計画の背後にあるのは巨大企業のM・B・I。皆人は結の葦牙に選ばれてしまい、否応なしに巻き込まれていく。
結と一緒にいてアパートを追い出された皆人は、偶然知り合った未亡人が大家の出雲荘に越す。そこは訳ありの下宿だった。皆人は続けて他のセキレイたちの葦牙にもなっていく。

ヤングガンガン連載。アニメは今年(2010年)二期放映。美少女恋愛浪漫活劇(作者のコメント)。
鶺鴒計画そのものがバトルロイヤルゲームなので、プラスでギャルゲーの要素をくっつけたストーリー。カードゲームも意識していそう。
元々スーパードルフィーにしやすいような色気のある絵柄に、ゲーム要素たっぷりのファンタジーはこの作家さんの得意分野だと思う。

突然読みたくなった。萌えってなんだろう? と考え出して、記号的なお約束を上手く取り入れているこの作家さんを思い出した。そういうの大好きなんだろうな。
今までこれを読まない唯一の理由として、乳首が透けてるのが嫌で、ブラしろ! と思ってたが、そんなことにすっかり慣れてしまった今(いいのか)、拒む理由がなくなったので手にする。
イメージは「巨乳美女たちが乱舞してる」。その通りだった。
エロいシーン満載のギャルゲー構成。お色気シーンは無駄すぎるほどたっぷり。

未亡人の大家さんとか、しっかり者だけどブラコンな妹とか、引きこもり系三つ編み眼鏡っ娘とか、ロリ系マスコットとか。お約束の展開も期待を裏切らない。
登場人物が多いのがやっかいだけど、それもこのキャラたちみんな出したかったんだろうな。ボンテージ双子の美女とか、ツンデレコージャスとか、マイペースお姉様系とか……やたら感心。
もちろんコスプレ三昧、入浴シーン、朝起きると美女たちが添い寝しているびっくりイベントも忘れてない。そういう合間に本筋がちょこちょこ描かれている感じ。
8巻でようやく全容が語られる。アニメ化がなければ、これも先送りになった可能性は高い。
役者が揃ってバトル本格スタート。
BLあり、GLあり、ショタあり、TS(性転換)までも入っていて、全方位OK。さすがのオンパレード。まったくもって恐れ入る。
趣味と仕事が一致している。しかもオタク傾向のない人でも読めるのも作者さんの力量か。

それにしてもでかい乳にばかり目がいく。パンチラなんて可愛いモノじゃなくて、パンツが戦っているみたいで、これって有り難みも何もなくないですか? って読者の気持ちを聞いてみたい。
5巻くらい読み進めると、このスイカやメロンみたいな乳にも慣れてくる。慣性って怖いわ。

名前のつけ方は面白い。
葦牙は、宇摩志阿斯訶備かららしい。
セキレイは伊弉諾と伊邪那美の国産み神話に出てくる鳥。
計画主の名は造化三神から。天御中主神は、M・B・I社長。高皇産霊神は、皆人の母。神産巣日神は、やはり結がラスボスになるんだと思う。
篝(かがり/焔;ほむら)はカグツチってことか。

鶺鴒紋は、鳩の上に鶺鴒が乗り(に見える)、陰陽魚太極図を勾玉が取り囲む。
細かく考えるとツッコみたいところもあるが、それは脇に置いといて、ノアの方舟から飛んでオリーブの枝を持ってきた鳩より上に、鶺鴒がいるのも象徴的だと思った。ラストの帰着はそこなのかな? それとも、この鳩も含めて鶺鴒のマークなのかな?
天磐船から降りてきたので、神器は十種かと思ったけど8つだった。設定は神道的神話がベースだけど、道教やら仏教やら混ざっている。

皆人が羽化させたセキレイは以下。シングルナンバーほど強い(松曰く「やんちゃな仕様」)。
羽化順。「88 結」「108 草野」「02 松」「09 月海」「03 風花」「06 焔」
                         2010/2/01、2/02UP

《こんなふうにおススメ》
慣れてくると面白いです。個人的には「カテゴリ:フリークス」の方が好き。

10巻/
結、月海、焔が協力してのバトル。皆人ははぐれ、懲罰部隊の葦牙、壱ノ宮夏朗と会う。葦牙が死ぬと羽化させたセキレイは機能停止になると聞かされる。

今更だけど、絵の線キレイ。
読むほどに萌え要素たっぷりでほんとに感心する。設定の勝利だ。
アニメがまた放映中。
                         2010/6/26、UPも。

11巻/
うずめの葦牙千穂が入院する病院の母体、その企業の跡取りが東の葦牙、氷峨泉。M・B・Iと敵対している。千穂を助けたいならM・B・Iまで連れてこいと皆人に言う御中。うずめは。

一番驚いたのが、皆人の父親の真実。
まあ、ツッコミ入れたいとこは満載ですが、面白いのでよしとする。←上から目線だけど。
                         2011/6/01、9/06UP

12巻/
うずめ機能停止。ユカリは氷峨の元を飛び出し椎菜を選ぶ。大家の美哉はセキレイNo,01で「人でもセキレイでも無い者」。美哉が語るセキレイの神話。神器の秘密。第四回戦。西の真田西と瀬尾、皆人で共戦。場所は帝都湾上、みなか号。

正直人物像とかもう追いついてない。キャラ多すぎ。まとめ読み推奨。
皆人は北の葦牙。南は御子上。東が氷峨で、西が真田。
                         2012/2/10、2/12UP

【コミックセット】


【コミックス】 反則な乳……

ラベル:極楽院櫻子
posted by zakuro at 01:29| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月11日

BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Season2 絶望ノ匣 (完) 全08巻

【BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Season2 絶望ノ匣(パンドラのはこ)】
                         全08巻  /龍門 諒&恵 広史

BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Season1」から2年が経つ。
高木藤丸は浪人生であり喫茶店でバイト生活。九条音弥は東大法学部の大学生に。朝田あおいは私学の大学に通う。
明日に総裁選を控え、まもなく音弥の祖父である九条総理大臣が誕生する時期、羽田行きの民間飛行機ハイジャック事件が起きる。ハイジャック犯の要求はテロ組織「魔弾の射手」の総帥火野アレクセイの解放。機内には偶然にも「THIRD-i」の槇村捜査官が搭乗していた。
「THIRD-i」は機内のLANにハッキングし操縦を外部からコントロールする策を練る。南海は藤丸を迎えに行くが「ファルコンは現れない」と拒否される。
槇村はチャンスを作るためハイジャック犯と接触。なんとひとりは藤丸の父親竜之介だった。

週刊少年マガジン。
まとめて読んだ方が良いのは前作で理解しているのだけど、手を出してしまった。

ただ今テレビドラマも放映中だけど、基本設定のみで内容は別物。テレビも観てはいるが、面白さは原作がはるかに勝る。
テレビは人間ドラマに仕立てているが作り込みが薄くてしらける。
こちらはテロリストと「THIRD-i」の攻防戦の手口が見物で、それが緊張感を与え続ける。前シリーズよりシャープになった感もある。
これから楽しみ。
                         2010/2/10

《こんなふうにおススメ》
変わらずのスピード感。新刊を待ちわびる姿が想像できますが、待てませんでした……。
                         2010/2/16UP
2巻/
九条新総理誕生。
竜之介はビーストの名を持ち潜入。火野アレクセイは監獄の中からもピーターパンとともに動いてきたという。藤丸へは折原マヤが近づく。
そして警視庁が爆破される。魔弾の射手はガス供給網を乗っ取る。「第三の皇帝」の在処を知るターゲットは誰なのか。
ファルコンVSピーターパン。水沢響は誰の差し金か。白雪の過去。ファルコンの顔が敵に知られる。

パズルみたいだ。やっぱりまとめ読みがBEST。連載終わったら再読したい。
「THIRD-i」みたいな仕事絶対にイヤだな。矢島さん、かっこ良すぎ。
                         2010/3/02、3/05UP
3巻/
魔弾の射手は幻の地下路線か。スパイがばれた父は神経毒を打たれる。
第三の皇帝の爆発を防げるのか。キーはまたもや折原マヤ。

ストーリー書くとネタバレするし、難しい。ほんとすみません。
完結してから読んだ方がいい作品。でも面白いんだもん。待てない。この化かし合い。
不満はひとつ。ほんとに女性漫画家か疑問。化粧の仕方がリアルじゃない。
                         2010/5/17、UPも。

4巻/
竜之介が犠牲に。折原マヤは行方不明。しかもプルトニウムは抜き取られ本当の狙いは。藤丸たちは原発に向かう。水沢響と藤丸はサーバールームに立てこもり。

有利不利もころころ変わって、そして誰もが怪しくてほんとハラハラ。
新刊で読むの、やめようかと迷う。
                         2010/8/22、8/23UP

5〜8巻/
5巻。水沢響の正体。藤丸と気持ちを交わす。藤丸は自分にハッキングを教えたピーターパンと対決。THIRD-iの突入を法務大臣に納得させるため、響は炉心までダクトをつたい写真を撮りに行く。ピーターパンは電力供給を止め、ファルコンに挑む。火野アレクセイは逃亡。テロリストを追う響。裏切ったピーターパン。
6巻。米大統領来日。軽井沢。ピーターパンが雇った傭兵が、魔弾の射手を皆殺しにし、運良く矢島は助かる。その意味とは。
7巻。米兵壊滅。米軍はTHIRD-iにサポートを要請。殺人ウィルスがパーティー会場を襲う。テロリストの目的が判明。
8巻。大統領は拉致。音弥も捕らわれる。米国は日本を核攻撃し、テロリストと共にパンドラの匣を殲滅することを決定。ラスボスは誰なのか。

中身が濃い。一気読み推奨。読み応えは変わらず。ストーリーも絵も素晴らしい。
このままラストシーズンに進む。
                         2011/10/05、2012/2/11UP

続きは、こちら→
BLOODY MONDAY -ブラッディ・マンデイ- Last Season

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【コミックス】

ラベル:龍門諒 恵広史
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2012年02月09日

はぴまり〜Happy Marriage!?〜 08巻まで

【はぴまり〜Happy Marriage!?〜】 08巻まで  /円城寺 マキ

間宮商事に勤めるOLの小鳥遊千和(たかなしちわ)、22歳。実は夜はキャバクラのホステス。家庭の事情で大学を辞め、借金を返済する日々を送っていた。派手な生活もなく、22年間まともには男性とつきあったこともない。男運もなく、同僚の恋バナに冷めた対応の毎日だった。
ある日、キャバクラに若い金持ち風な男性が現れ、店が注視する中、千和を指名する。そして千和に説教、ぶちぎれた千和は客に酒を浴びせ罵倒してしまい、そのまま店をクビになる。
怒り心頭の千和に、社長室からお呼びがかかる。社長、間宮北斗が、昨日の相手だったのだ。いきなり北斗は、千和と結婚するという。北斗にも目論見があり、結婚すれば千和の父が抱えた借金がゼロになる。千和はそれを受け入れるが。
恋も始まっていない結婚生活の、波瀾万丈物語。

プチコミック。
ちょっとエッチなシーンもあっての人気作家さん。

最初は、とてもお坊ちゃんと思えない北斗の言葉遣いに閉口したけど、作家さんが下町育ちなのかな。
言葉って、そのまま育ちが出るから、確かに難しい〜。最初は千和に敬語遣いで、だんだんと崩れていく北斗だったら良かったのに。そしたら北斗の出自も生かせる。

話は波瀾万丈で、漫画らしくて、人物の気持ちの推移も自然で面白い。
二度読みの方が、北斗の気持ちの流れも理解できて面白いかも。
楽しい。かなりはまって、他の作品も一気に読んじゃった。今後も期待。
                         2011/8/17

8巻/
千和と結婚して変わってきた北斗。見知らぬ千和と結婚してまでキープしようと固執していた間宮商事の社長の座を降りると言い出す。自分の幸せは何なのか。今までの自分とケリをつけ、千和との人生にかけるため、赤字の続く間宮観光の社長になる。朝比奈は千和を庇って事故に遭う。狙われる千和。疲労困憊の北斗に心配をかけたくなくて。

なんでしょうかね、後をひく。かなり好みです。
手に入った後でも、じわじわする少女漫画ってイイですね。続きも楽しみ。
                         2011/12/20、2012/2/09UP

《こんなふうにおススメ》
気楽に読めてわくわくできるレディコミです。楽しい。

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ラベル:円城寺マキ
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2012年02月08日

7SEEDS 21巻まで

【7SEEDS(セブンシーズ)】 21巻まで  /田村 由美

石清水ナツ高校一年生、青田嵐17歳の高校二年生、警官の早乙女牡丹、浅井蝉丸18歳の4人は嵐の海に突然放り出される。何が何だかわからない。自宅のベッドで温かい睡眠を貪っていたはずなのに。違和感のある島に漂流、そのままサバイバル生活が始まる。途中で、天道まつり16歳、美大生の守宮(やもり)ちまき、12歳の草刈蛍が合流。
彼らは、小惑星が地球に衝突後、人類が死滅した場合の保険、プロジェクト名「7SEEDS (セブンシーズ)」に選抜され、冷凍睡眠から未来の、人が住める環境をコンピュータが判断した後に解凍された少数の人類だった。絶滅に対しては各国対策を練り、日本ではチーム5つにそれぞれに季節の名がついていて、1チーム7名にガイドがひとり。
それぞれのチーム、登場人物に焦点をあてていく、人類生き残りのサバイバル。

今、もっとも話題になっているといえる少女漫画。
別冊少女コミック。2001年11月から連載。2巻から月刊flowersに移動。

映画の「Cube」のよう。ベッドで眠っていたはずなのに、気づくといきなりサバイバルに放り込まれている設定は一緒。
他の作品要素も多く、映画「アイランド」、コミックスでは「漂流教室」もそうかも。

スケールは半端じゃない。話が大きすぎて、まだまだ序盤から中盤の様子。
内容は一気に引き込まれた。途中から自分が「読んでいる立場」を忘れる。物語に同化してしまっている。こんな感覚は3,000冊以上読んできて初めて。さすがの大御所。

登場人物のそれぞれの思考の流れが納得できてムリがない。普通ならそう考えるよねと共感できる。練り込まれたストーリーなのがよくわかる。
とにかく良く出来ていて、伏線と回収が網目のよう。感嘆しきり。

考えていかなくちゃならないことが山ほど描かれている。怖いし、苦しい。
生き残っても絶望しそうだ。
でも読んでいるうちにわかる。現代社会に生きていることだってサバイバル。これは自分で考え選択して強く生きるための応援の作品だ。

いったいどこに辿り着こうとするのか楽しみ。
                         2010/2/06、2/18UP

《こんなふうにおススメ》
大河な大きな物語だけど、しっかり少女漫画なのがこの作家さんのすごいところ。
どこに辿り着く話なのか見届けたい。

17巻/
夏のBチームにAの安吾と涼。そして涼の思惑。

まとめ読みしないと登場人物が多くて忘れちゃいそう。wiki読みながら読んじゃった。
このパートはまだまだ続きそう。
                         2010/4/30、5/03UP

18巻/
嵐は船から行方不明。蝉丸たちは空母のような船を見つける。中に入るナツたち。嵐は海からそれを見つける。その船の正体とは。

ずーっとクライマックスな物語。読んでいても緊張する。
                         2010/8/13、8/14UP

19巻/
船艦に入ったスイッチ。蝉丸を撃った涼。安吾と嵐とナツ。まつりと涼と蝉丸。カウントダウン。

読むの悩んだ。この世界がリアルに思える今。だからこそしっかり見つめることにした。
新しい世界に生きる。実感としてここにある。
                         2011/4/10、4/14UP

20〜21巻/
20巻。安吾は嵐に「なぜ逃げなかったのか」問いかけられ。安吾と嵐とナツ、まつりと涼と蝉丸が合流。茂の死の真相。牡丹、蛍、まつりも合流。ミサイルを止めるために奔走。バクテリアも襲ってくる。
21巻。バクテリアがミサイルを止める。脱出。監視する要。鷹とあゆ。角又とひばり。そして物語は花へ。

「自分を守るために、自分で決めて、逃げるという選択肢」私も持っていたいと痛感。頑張り過ぎちゃ駄目だ。
危機的状況の時に「大丈夫と感じたら自分を疑う」精神状態がまっとうなのは、不安で当然。
良いことも悪いことも紙一重で、たいてい同じ場所にある。
いろんな言葉を読み落としたくない。震災以降、すごくリアルに感じる。
注意力に判断力、決断力、実行力。体力も覚束無い私には欠けているものばかり。全巻読み直したい。目が覚める。すごい作品。
ほんとにみんなで生きていきたい。ここで肉体生命をまっとうしたいよ。逞しくなりたい。
                         2012/1/05、2/08UP

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ラベル:田村由美
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2012年02月06日

黒薔薇アリス 06巻(第一部完)

【黒薔薇アリス】 06巻(第一部完)  /水城 せとな

1908年、ウィーン。
16歳の誕生日を迎えたアニエスカ。婚約者でマイアー侯爵の息子テオドールが彼女を祝う。
その席に駆けつけた、今や花形テノール歌手のディミトリは幼い頃から侯爵家に面倒をみてもらっていた。ディミトリは身分違いにもアニエスカに恋い焦がれていたのだ。
しかし誕生会の翌朝、テオドールが彼女ととうとう寝たと親友のディミトリに話す。ディミトリはカッとして飛び出し、馬に蹴られる事故となる。
誰にも死んだと思われたが命を取り留める。しかし、ディミトリの周辺に不吉な事件が起こり始め……。
まずは、一緒に講演のリハに出ていたメンバーのほとんどが自殺や事故に。
そこへ「あなたはヴァンパイアになった」と、マクシミリアンという男が迎えにくる。

そして、2008年、東京。
高校生の生島光哉(こうや)は、教師の菊川梓に恋をしている。
別れ話で揉めたとき、乗っていたタクシーが追突、梓は助かったが光哉は助からないとわかり、梓はディミトリと取引をする。

月刊プリンセス。
いや、もうどうしよう。期待以上だった。
これからどこまで面白くなるのだろうか? さすがだ。

心の動きの表現は、相変わらず秀逸。じれじれしてくる。
こんな感想で、作品の邪魔をしたくない気分。

梓、いい女だ。好きだなー。
好きなキャラのベスト3に入る勢いだ。
水城作品の女キャラは、今まで感情移入できなかったのに。
まったく、やられた!

「優れたオスを見極めるのはメスの役目だ。メスが賢ければ、種族は滅びない」
納得せざるを得ない。
                         2009/8/28、9/01UP

《こんなふうにおススメ》
期待を裏切らない面白さです。大人にオススメ。

3巻/
レオは弱っていき皆に緊張が走る。店の常連の作家、鳴沢瞳子の余命。レオの寿命。アリスはどうするのか。

この緊張感はきつい。わくわくするけど。すっかり感情移入して読者としても黒い気持ちが渦巻く。すごすぎ。
ああ、ネタばれしたくない><
                         2010/7/25、7/30UP

4巻/
アリスは納戸で大正時代の日記を見つける。日記の主は和泉小路伯爵家の娘、彰子。少女の目でディミトリとマクシミリアンが渡日してきた時の様子が書かれる。回想編。そして鳴沢瞳子が静寂館に現れる。

もうすでに起きたことなので、リラックスして読めた。この作品は手にするのに覚悟がいる。壮絶で壮大。面白すぎる。
大正編泣いた。
人間の「雌」としてどう生きるか、考えさせられるなぁ。軍配は瞳子。がーるずとーくにショックを受ける男どもが可愛い。
                         2010/9/18、9/19UP

5巻/
レオがいなくなって2年。アリスの前に光哉が現れる。アリスは動揺し、そして過ちを犯してしまう。
玲二は死んだときの記憶が戻り、櫂がしたことを想い出す。そしてディミトリは洋館を去る。

賛否両論を巻き起こしている巻。でも、こうに越えないと、この先のお話は進めないよねー。えぐいのがこの作家さんの良いところ。
                         2011/2/01、2/25UP

6巻/
アリスは光哉に別れを告げる。玲二は記憶から櫂と憎みあう。ディミトリは小樽から嫁を連れ帰り。皆の関係が変わっていく。

詳細書くのは憚れる。何というか、この作家さんの本領発揮みたいな。深層心理描いたら、清水玲子さんと同じくらい面白い。えぐいんだよね。よく思いつくよな、こんなお話、と思う。それを漫画で読ませてもらえて感謝です。
ドラマにしてほしい。
これで一部完。再開未定。待っています。
                         2011/12/25、2012/2/06UP


ラベル:水城せとな
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2012年02月05日

Lハート(トランプ)DK 08巻まで

【Lハート(トランプ)DK】 08巻まで  /渡辺 あゆ


高校二年の西森葵は親友の渋谷萌と離れるのが嫌で、両親と一緒に引っ越さずアパートに一人暮らし。
学校で有名な「王子様」の久我山柊聖(しゅうせい)に萌が理不尽に振られ、怒った葵は直接談判に行く。悪態ついて帰宅したら……隣に越してきて挨拶に来たのがその柊聖で。
ハプニングで柊聖の部屋が水浸しになり、改修のために葵の部屋に同居することになる。
柊聖の元カノの桜月(さつき)、兄の草樹(そうじゅ)らが絡み、波乱万丈なふたりの同居生活は?

別冊フレンド。フレンドって感じ。
匂わせるようなちょっとエロい表現と、笑わせるコメディ色との微妙な同居。

そして読みやすい。漫画ならではの表現はテンポも良くて感心。うまいなぁ。

話はこの設定だけでどこまでも繋げられるので途中で飽きる。
脇役がわらわら出てきてわけわかめ(死語)な、よくあるぐだぐだ展開に……。3巻から苦痛にさえなってきた。むー。

キャラが弱いんだな。柊聖のカッコ良さの羅列で、葵が描けていないのだ。
なので感情移入ができない。
だんだん葵が気の毒になる。Mっ気多い方には良いかも。

5巻、三条亘が同じアパートに越してきて、芯みたいなものが出来てきて面白くなる。
ただ、なんで「一緒に暮らしているなら、恋人なんだよね?」という台詞が出てこないのかは不思議。あえて言わせないのもわかるけど。
突き詰めるとストーリーに支障あるけど、不自然。

柊聖はクリスマス生まれなんだろうな、いつそのネタ出てくるのかなとか余計なことばかり考えた。
メインキャラは草木の名。

大家さん、かっこいい。
圧力鍋はめちゃ欲しくなった。
いろいろ書いたけど、続きは気になる。
                         2010/12/27、2011/1/07UP

《こんなふうにおススメ》
Mっ気強い女子に。

6〜8巻/
6巻。柊聖に宣戦布告した三条亘。亘との間を誤解され続けている葵は、どんどん柊聖と距離が出来、とうとう柊聖は出て行く。告白した葵は柊聖に拒絶され。葵は亘に好きと言われるが。
7巻。文化祭。亘の姉たちと会う葵。風邪をひいて倒れた葵に柊聖が駆けつける。亘と星を観に行った葵の決意。
8巻。柊聖の過去。進展。葵父来たる。

キャラ弁可愛い。
「グッドモーニング・コール」シリーズを読んで、この設定は王道と気づく。
すこーし面白くなってきた。S男好きにどうぞ。
                         2011/12/20、2012/2/05UP


ラベル:渡辺あゆ
posted by zakuro at 02:37| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月04日

ちょっと江戸まで(完) 全06巻

【ちょっと江戸まで】 全06巻  /津田 雅美

江戸開府405年。西暦は2008年、江戸時代。
大身旗本の殿であり江戸町奉行の要職につくストイックな男桜井貴晄(きおう)。セクシーフェロモン撒き散らし破天荒でラテンな父親の、妾腹の弟妹たちの面倒見も良く、家臣からも慕われる。
父の臨終の際残した言葉にまだ隠し子がいたことを知り、腹心の神谷正成を箱根に送る。正成はその子ども、薔薇(そうび)を一目見るなり面影が貴晄の幼い頃にタブり、気に入って屋敷に連れて帰ってしまう。
一見貴公子、凛とした美貌の薔薇は、貴晄の妹として学校に通いだす。彼女を気に入り側にいるよう要求したのは、お茶目でキュートな小悪魔、徳川御三家水戸の世嗣、迪聖(みちさと、ミッシェル)だった。
カレカノ」番外編、江戸バージョンも収録。

LaLa。
いやー、笑った。ミッシェルが可愛くて可愛くて可愛くて。ミッシェルのキュートさを愛でる作品。

美少年なそうびと、暴れん坊姫なミッシェルの、男女逆転コメディ。ラブは超薄め。
主役はシュガーボーイのミッシェルに取って代わられる。仕方ないよね、可愛すぎ。
想像以上に楽しかった。

彼氏彼女の事情(カレカノ)」が途中で重くなりやもやした気持ちが残ったので(面白かったんだけど)、この作家さんの作品は手を付けていなかった。
作者が途中でコメントしているように、力半分、気楽に描いているお話。
もちろん時代考証だけでない矛盾も多くてツッコミどころは満載なんだけど、そんなこともどーでも良くなるくらい楽しめる。やっぱ、実力のある方なんだなー。
「カレカノ」途中で変わってしまった絵柄は、このお話には生きていて楽しい。

設定は、SF色のない「銀魂」。
黒船が来航せず、維新も文明開化も起きず、民に特別な不満もなくそのまま幕府が愛されて、朝廷さえもきっと自らの在り方に疑問を持つことなくそのまま時代を重ねた、そんなパラレルな日本。
フランスから気軽に客人が遊びに来たり、他国との交流はあるようなので、鎖国はしていない模様。飛行機や鉄道は無さそう。
良いなーこんな日本とも思う。グローバリゼーションなんてまったく興味なく、自分たちの文化を大事にしていく。今、こんな日本があれば良かったのに。
士農工商は生きていて、ちょっと不自由。そうびはブラコン兄上と離れがたく、ミッシェルとの婚儀を決めてしまうのも、時代って感じ。
まぁ、設定が練られすぎてなくて良い。

きゅーんとなる箇所や、ほろりとなるところもあって、とても楽しめました。ご馳走さまでした。
「カレカノ」番外編でなく、そうびとミッシェルの、男性ホルモン不思議大人バージョンでのお話を、増量ページで読みたし(切望)。
                         2012/2/01、2/04UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:津田雅美
posted by zakuro at 12:24| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月03日

キスよりも早く 08巻まで

【キスよりも早く】 08巻まで  /田中 メカ

熊猫高校2年C組、まがったことが嫌いな梶文乃(ふみの)16歳。2年C組の担任の英語教師24歳、尾白一馬と結婚している。
きっかけは両親を亡くした文乃と弟の鉄兵が、親戚をたらい回しにされ疲れて家出し、自暴自棄に援交に身を落としそうになったところ、担任の一馬が必死に探しに来たことから始まる。
売り言葉に買い言葉、「同情するなら、結婚でもして養ってみろ」を受けて、勢いで結婚してしまう。しかし、一馬は文乃に手を出してくることはなかった。
一馬には秘密もあり……。
隣人で一馬の友人、鉄兵の保育園で働く保育士の進藤龍らの協力を得て、ふたりが本物の夫婦になれるかの物語。
熱血漢のクラスメイト黒沢、一馬の弟の翔馬も文乃に絡み波乱なラブストーリー。

1巻短編「月とひまわり」
熊猫高校、見た目は良いがバカな赤井朝日は、ノリも適当。A組のサイボーグと呼ばれる学年トップの紺野美月に、好きなアーティストのライブチケットで1ヶ月買われてしまう。

LaLa。
うちの子(スタッフ)が「LaLa」を購読していて、「いつも何を読んでんの?」と聞いたら、この作品が面白いと勧められる。早速。
読み切りからスタートだったんだな、と思ったらそうだった。今更だけど、そのくらいはわかるようになってきたなー。

癖のないきれいな絵。万民ウケの分、印象にも残りにくい。

甘いストーリーだけど、女の子のいっぱいいっぱいが出ていて可愛い。良いムードになるとチャチャが入るのも、漫画的お約束。
キスしてないのに、いろいろエッチなのが受けてるんだろーな。
お互いの気持ちはすでに出ているので、どこまで夫婦としての絆になるかが話の軸。
お迎えはコスプレでって、白泉社的なお約束だ。

表題が上手いと思った。
タイトルで読みたいかどうかって大きい。

そっか、3巻目で気づいた、熊猫ってパンダだ。
アメリカ土産になぜ日本語?

短編は予想以上に良かった。
                         2009/9/25

《こんなふうにおススメ》
結婚してから恋愛を始める、そういう話。
LaLaは乙女系が多いので今後の展開も楽しみです。

4〜5/4巻。一馬は文乃にやっと好きだと伝え……大雨でラブホテルに避難、しかし一馬は手を出さず。帰宅後熱で倒れる。ラブホから出てきたところを生徒に見られ、事件に?一馬の誕生日。苦手な英語は交換日記に。
5巻。翔馬の留学先のワガママお嬢、マーガレット・ダントン現る。振り回される尾白兄弟に文乃。温泉、クリスマス。そして文乃と鉄平の両親に墓参り。

じれじれは可愛いけれど、イラッとくるのは心がすっかり汚れてしまった大人だからです。でも、このキスは巧かった!やりおる。
早く新刊に追いつかねば。
                         2010/6/06、6/10UP

6〜8巻/
6巻。パッと見高校生の、文乃の叔父の梶智之が、文乃の高校に柔道部コーチとして赴任。28歳。智之、一馬に宣戦布告。文乃と鉄兵は、智之と同居することに。空木トモエが智之を追ってフランスからやってくる。一馬と智之の柔道勝負。修学旅行。
7巻。鉄兵の保育園行事。進路。一馬の過去。ディナークルーズとキス。
8巻。体育祭。翔馬の文乃へのアプローチ。

ラブラブ度高い少女漫画、久しぶりに読んだ気がする。
一馬のS度高いほうが安心して見ていられる漫画というのも……。
一馬の忍耐力は国宝級。タイトルがタイトルだけに、とは思うけど……。引っ張り過ぎには飽きてくる。
翔馬の変化を楽しむ巻が続く。
                         2012/1/19、2/03UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:田中メカ
posted by zakuro at 00:21| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月01日

BLOOD ALONE 07巻まで

【BLOOD ALONE】 07巻まで  /高野 真之

小説家のクロエと、英国風クラシカルペントハウスに隠れるようにひっそりと暮らす、吸血鬼の美少女ミサキ。彼女は「真実の眼(アデヴァラート・クライ)」を持つプレミア。
クロエの裏家業は探偵、その実は、元狩猟者(ヴァナトーレ)で、本質を見抜く瞳と、魔法使いの力を持っている。クロエの姉のモトエとミサキの父湊レイジの復讐を誓い、元凶の「真実の眼」を探している。
死んだ人間の記憶を見ることの出来る科学警察研究所のサイノメ、古い世代(アルハイク)の吸血鬼でボスのひとりである、少年の姿をしたヒグレらとともに、ミサキを守りながら、「真紅の剣(インシグラッド・スパルダ)」を追い詰める。

コミック電撃大王→イブニング。

はっきり言って表紙買い。
それってたいてい裏切られるのだけど、これはとっても面白かった。それに感激。

表紙の品の良さを裏切らず、かなりの冒険活劇なのにたゆたゆと流れる静かさが物語の底をすうっと通っていく。
ランドリオール」にもそんなエレガントな空気があって、私はそういう作品がものすごく好きなのだと改めて思う。
これは作家さんが纏う空気感。他の作品も読みたい。
コマを割っていないお話も好き。子どもの頃読んだ童話みたい。
お話は7巻の今でも、まだまださわりだけ。これからどのような展開があるのか、それとも詩を詠むようにいつまでもこの世界に漂っていたい気もする。これからも楽しみ。

スライとラリー、最高。この空気も好き。
80年代に流行った小説のようなんだよなー。洒落ているのだ。
クロエたちの住まいもステキ。見入っちゃった。住んでみたい。
デジタルじゃない味が生きる。

ジェシーはこんなにエレガントなのに、なんであんなエロ服着ているんだろう?
ヒグレの孤独は想像できなさ過ぎて心が痛い。
                         2011/9/10、2012/2/01UP

《こんなふうにおススメ》
表紙を裏切らないエレガントな作品です。

【コミックセット】


【イブニング版】


【電撃コミックス版】

ラベル:高野真之
posted by zakuro at 16:33| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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