2012年03月31日

僕等がいた (完) 全16巻

【僕等がいた】 全16巻  /小畑 友紀

高橋七美(ななみ、ナナ)15歳。高校に入学して友だちを作ろうとしたが、いきなりすべる。席近くの山本有里に声をかけたが、シンパシーまでいかず。
他の女子は男子の噂話ばかりで、その話題の中心は、一度は好きになる確率がクラスの女子の2/3と言われる矢野元晴だった。その矢野のことは、七美にはけっこうヤなやつに見えて。ムカついていたのだけど、いつの間にか惹かれていた。
ハイキング行事の時、矢野の彼女が山本の姉の奈々で、しかも昨年の夏に事故で死んだと知る。
12巻までに、七美たちの高校生編も終わって、大学をさらりとやって、一気に社会人に突入。

5巻番外編に「Run,baby,run.」 矢野と竹内匡文の中学の頃の友情。

小学館ベツコミ。
最初に言っておきます。噂には聞いていましたが、侮ってました。ごめんなさい。

コマの送り方は少女漫画の見本のよう。ういういきゃーきゃー系なのかと思ったら、不安要素、辛い予感もあってかなり期待しながら読み進め、裏切られなかった。
くっわー、やられた。
展開が早くてじれじれじゃない少女漫画にあまり免疫がないから、ところどころで読みながらパニックを起こす。いいのか? ほんとにいいのか? とツッコミ入れながら読んじゃう自分が痛い。溜めがないぞ。七美、好きになるの早すぎ。

なんか、ナナと矢野のやり取りを見ていると、友だちの息子とその彼女みたいな感覚になってくる。やばいじゃん、それって。イマドキの子たちを、生暖かく見守ってしまう気分なのだ。まあ、いいか。他の少女漫画ではないんだけどな、そういうの。

コネタ的なところから。
こんなに矢野はモテモテ(死語)なのに、ナナは他の女の子からイヤガラセされないのだろうか? そういったサイドにぶれなかったのはすごい。
竹内の配慮、なにかとGJ。私だったらきっと竹内とつき合うね。こういう男は女を安心させて幸せにする。とか言ってたらまじで恋愛に絡んできた。うぅぅ。
クラス替えしないんだ。いつまでナナは議長なんだ?
7巻で、よく脳内で天使と悪魔が会議したりするけど、そのシーンをナナの親友でやらせた設定は秀逸、上手い。

矢野が可愛すぎる。矢野を愛でる漫画。私の中の二次元男子キャラの理想は「ラブ★コン」の大谷だけど、それとは番外ってノリで、矢野は応援したい。

会話もけっこうリアルですごい。
最初の頃の話は……。恋したてのラブラブ期、離れ難くてずっといつまでも一緒にいて。相手が自分に、自分が相手になってしまったような感覚があって。そんな時期あったよなーと、遠い目で読んでしまうぜ。
このじれじれじゃなく、じりじりにやられると思わなかった。このあたりはすごく楽しい。
8巻以降、きつい。ひたすらきつい。
この先、どんな方向に進むんだろう? これは作者も連載していてきついよね。ただ今、12巻までで休載中。約二年? ファンの方に合掌。皆さんがこの放置に耐えていらっしゃるのもきつい。

私の中では、少女漫画ベスト10に入る勢いですが、とにかく後をひく。行間の深みがすごいのだ。
例えば、「奈々と七美って名前、一緒だよね」などの台詞は一切出てこない。これ、すごくないですか? 狙って描いているのに、でも、あえてそこに触れない。友だちも誰も触れないのだ。触れてしまうと壊れてしまうくらいの扱いで、矢野も意識して「高橋」とか、「ナナちゃん」とたまに甘えて呼ぶくらい。奈々には「奈々」だったのに。ここの回収を、犬のララ美でやったのも深い。
万事がこんな調子なのだ。あえてネタ振っておいて、余韻と行間で読者に読ませる。少女漫画ってそこ、今までベタベタじゃなかったですか? 勇気だ。

余韻がすごすぎて、夢にまで何回も出てくる程の感情移入。なかなか抜け出せない程、きつい。読んでいて、何度も悶絶死しそうになった。感想もなかなかまとめられなかった。安易に人に勧めていいのかわからないほど。
めちゃくちゃ面白いんだけど、恋愛というものが描かれていく過程と、その内容がリアルすぎるのかもしれない。
これ、コンプリートだったら、一ヶ月廃人になってしまっていた気もする。でも連載中でも、人に勧めるのに、この辛さも共有させるのもきつい。こんな作品、はじめて。
同じ、奈々と七美でも、絶対に「NANA」よりこっちの方が面白い。それだけは断言したい。

この夏から再開らしい。どうかどうかご無理なさらずに、応援しています。
ああ、やっぱり感想、上手く書けなかった……。
                         2009/5/19

《こんなふうにおススメ》
あまりにも感情移入し過ぎて、どう薦めていいのかわからない。とにかく、すごい。
ちなみにアニメにもなっています。まだ観ていない。
                         2009/05/22UP

13巻/
七美の同僚で、矢野が引っ越した先での高校の同級生の千見寺亜希子が、デザイン事務所にいる矢野と再会、それを聞いた七美は動揺する。
竹内は七美の24歳の誕生日にプロポーズ。
矢野には会わないと突っぱねていた七美だったが……。つかの間の再会。「きれいに別れよう」とケリをつけたふたりだが。

2年ぶりの新刊。ファンはどれだけこの一冊を待っていたんだろう。きつかっただろうなー。
こんなに読んでいて苦しい作品もない。作者さん、すごい。

生涯でこんな恋ができたら幸せだろう。でも諸刃だね。本気ってきついのだ。だからこそ手に入れられるモノがある。
ひとつだけつっこんでいいすか? 二度と泣かないと決心した後の号で涙するのはどうかと。でも、女の子ってそんなものです。
この巻で七美のことがほんとに好きになった。頑張れ。
それにしてもハッピーエンドにならなさそうな予感。禁じ手のエンドはやだなー。
                         2009/11/22、11/26UP

14巻/
矢野と竹内。
アキとナナは奮発してイタリアン。飲み過ぎて酔っぱらい、アキは竹内を呼び出したと思ったら、実は矢野で。
ナナと竹内の破局。矢野の真実。

相変わらずの重さ。ちっともハッピーエンドと思えず。どうに決着つけるのかその方が興味。
                         2010/9/05、9/06UP

15巻/
釣りに行き気持ちを整理する矢野と竹内。竹内はあえて七美の背を押す。矢野はパニック障害を再発させる。千見寺は矢野に突きつける。矢野は酔って七美に会う。有里の母の死。

親友と恋人の狭間の竹内が苦しすぎる。でも、七美が竹内とそういう関係にならなかったのも最近解る大人な私。自分で自分の気持ちなんてコントロールできないもんなんですよね。大人にオススメの作品と思う。
次巻で終わり。2012年実写映画化されるそうです。大人も見応えある作品になったら良いな。
                         2011/7/20、2012/2/10UP

16巻/
矢野は山本との生活を解消。竹内が残した指輪の意味。すれ違う矢野と七美。七美は駅の階段で落ち、意識不明に。矢野は愛知からタクシーを飛ばす。故郷に帰るふたり。

最終巻。ドキドキしながら読む。
私はアキに近いなあ。
指輪バトンは、先輩の説明あって納得。深い。

客観的に読めてないので気持ち的に難しいけど、どうやってもこの作品を終わらせるって大変。
そんな中、これで良かったんだと思えるエンディング。もっと感動したかったけど。
もう少し時間が経ったら最初からちゃんと読み直して、もっとまともなこと書きたいです。完結おめでとうございます。
                        2012/3/27、3/31UP

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2012年03月30日

スキップ・ビート! 30巻まで

【スキップ・ビート!】 30巻まで  /仲村 佳樹

中学を卒業した最上キョーコは、スター歌手を目指す幼馴染みの不破尚(ふわしょう)に頼まれて、京都から上京する。京都の老舗旅館の跡取り息子の尚の嫁と、尚の両親にも幼い時から仕込まれて、家事一切は得意。尚のために身を粉にしながら生活費を稼ぐが、実は尚はキョーコを家政婦代わりにしか思っていなかった。
その事実を知り、「地味で色気もない女」言われた尚に復讐から一念発起。芸能界に自ら乗り込んでいく。大手芸能事務所のタレント部門のスタッフ、椹武憲(さわらたけのり)につきまとい根性を見せ、オーディションを経験するが見事に落ちる。しかしその特異さは社長の目に留まり、キョーコの為に作られた新セクション、ラブミー部に所属することになる。そこは、人の為に動き、愛を学ぶ部署なのだ。そこで上手くいけば、プロデュースしてもらいデビューも可能。
キョーコは夢に(いや、復讐に)向かって邁進していくが、キョーコの秘密を知った今をトキメク大スターの敦賀蓮(つるがれん)のお陰で、やがて演技の面白さに目覚めていく。

花とゆめ。
現代のガラカメ(ガラスの仮面)。真面目にガラカメなのに、しっかりコメディなのが、すごい、面白い! 手元にあるのが21巻までだから、尻込みして予定としては近々に読むつもりがなかったのだけど、うっかり手に取ってしまい止まらず、徹夜で一気に読み上げた。3巻くらいからもうホントに面白くなっていく。

人気作品だけど、それがどうしてなのか想像していなかった。シリアスとコメディのメリハリが絶妙で、演技に入るとガラカメにどっぷり。話の運び方がスムースで読みやすい、引き込まれる。面白すぎる。

キョーコが早く夢から覚めて良かった、1話でそう思ってしまった。とはいえ、その後の振り切れ方がすごい。そこも見どころなんだけど、人間って愛情が強かった分こんなに憎しみにいけるもんなんだなと、リアルさを感じる程。
動機が強烈なだけ、その根性の覚悟が見える。ここも上手く計算されている。人ってどん底からじゃないと肚を据えられないことってあるもんね。

絵が結構怖い。なんとも驚くのが、主人公のキョーコの方が悪役顔なのだ。
そして“漫画によくいそうなイイ人”がほとんど出てこないのも笑う。みんな癖があって、イイ人は、社(やしろ)さんと百瀬さんくらい。
デフォルメの社さん可愛い過ぎ。個人的にちょっと損な役回りのツッコミ役が好きなのだ。
キョーコの性格もダークだし、イマドキってこうなんだなー。かえって潔い。意地悪に耐えていく、清い少女なんて今の時代、ガラじゃないよね。

そのキョーコも演技に目覚めて、自分なりの成長を目標にし出してから変わっていく。本来のメルヘンチックな部分と、負けず嫌いがバランス取れていく。

尚のキョーコへの本音「いつまでも俺のものだと思っている」は、なるほどなー。どこまでも俺様なら、その発想はありだろう。
敦賀には坊がキョーコだって絶対にバレてほしくない!同じだけ、コーンが敦賀だってバレないのが良いんだろうな。同じ微妙なバランスで。
ここらへんが、とくに上手い流れ。
「どうしてくれようかこの娘は」に大爆笑した。

恋愛絡みになったらもたつくのかとも思ったけれど、そんな心配はまったく無用でますます加速。自覚したらジレジレしないとこも人気の秘密だと思えた。
もちろん、関係はじれじれなんだけど、想いをちゃんと自覚してるって読者には逃げ道がある。敦賀のモノローグが可笑しい。

ツッコミ役がいなければ、作者自らツッコむというサービス精神も好み。

キョーコの出演しているドラマの、平均視聴率の高さに笑った。どんだけ。
今は昔とは違って、夜ドラマでは15%で及第点クリアで、18%でプロデューサーはホッとし、20%で頬が緩む。30%越えした日があれば、社長賞なので次の作品がやりやすくなるというもの。ところが、ここでは40%の話をしてるっていう(笑)。ありえん。昭和40年代ですかっ!

クオン編は泣けた。
やばい。冊数が多くて嬉しいと久々に思えた作品。20巻までくると、キョーコほんとに良かったねと感情移入も出来て、ここまで読んできて良かったなーと思えた作品は久々かも。

不満は少々。なぜあれだけの人気俳優なのに、しかも設定上はスキャンダルが無さすぎて皆不思議がっているというのに、敦賀に張り付くパパラッチが一人もいないんだろう? キョーコはそのやり玉にいつでもあげられそーなもんだ。
それから、軽井沢は湿度がめちゃ高いのでまず音が悪いし、プロ用のレコーディングスタジオがあったとしても、プロはもちろん海外の人は絶対に使わない。
まったくどーでもいい雑談ですが、軽井沢でいくつか。絵は違うけどお風呂シーンを見ていて、祥子さんとお風呂に入れて、その後風呂前で尚たちに会えるってことは、「星のや」の「トンボの湯」? ホテルの絵は「グリーンプラザ軽井沢」ですね。内装はまったく違うけど。

軽井沢編がイマイチに感じたのは、恋愛重視で、演技の部分がカットされたため。それまでが演技の闘いだったからかなー、そこは残念。
でも、この恋愛と演技の話のバランスが、両翼になっているから面白いのかも知れない。

本気でヤバいです。21巻があまりにも意味深で終わったので、つい連載分を読みに友だちのところ行っちゃいました。ただ今(2009年4月)で、24巻分スタート。
ああ。手を出してしまった、「花とゆめ」。いいのか、これで。
現在、友だちのところで連載まとめ読み作品が増えている。この作品は40巻までは行く気がした。面白すぎる。

漫画を読んできてわかるけど(これをUP時、1900冊越え)白泉社のマーケティングと蓄積された智恵、すごい。現代少女のニーズをすっかり把握している。
                         2009/4/15

《こんなふうにおススメ》
最近、友だちたちと、ガラスの仮面、読み直しが流行り出しているんですけど……。
これも一緒に読むと面白さ倍増。いやー、漫画って良いもんですね。

22巻/
ナツの役柄を掴めないキョーコは、蓮の家に押し掛けてモデルの訓練を受ける。そこでイメージを掴んだキョーコは、ナツにすっかりなりきる。
キョーコに対して陰湿なイジメをしていた千織。キョーコのナツが誕生した反動が、そのまま千織に出る。そして千織には暗い過去があった。

なんで、蓮とキョーコがスキャンダルにならないのか、そこのツッコミはもう入れても無駄なんだろう。
この巻はホントに面白い。でも、この巻の終わり方はかなり引っ張るのできつい。やっぱ、演技の話が勢いあって面白いし良いですね。
蓮のマネージャー、良い味でこのあたりから気になってきている。
                         2009/6/28、6/30UP

23巻/
階段から突き落とされたキョーコ。利き腕を痛めるが、演技にそれすら生かす。ナツとして、ユミカ役の天宮千織をとことん追い詰める。
この辺りまでがこの作品の最高潮だった気がする。連載を追っている今はかなりつまらない。この巻は最高に面白かった。
                         2009/10/24、10/25UP

24巻/
まるまる一冊バレンタインパニック。それぞれの思惑祭り。しかもまだ続くんですよ、奥さん。
連載時、なんでこんなに面白くない漫画になっちゃったんだろうと冷めてみていたが、まとめて読むとそんな程ではなかった。面白いとさえ思った。うーむ、深い。
                         2010/2/22、2/23UP

25巻/
まだバレンタインです。尚の独占欲全開。蓮の前でキョーコとキス。蓮、キレる。

連載はもう追っていない。だって連載で読むと面白くないんだもん。
キョーコのどこまでもずれっぷりが笑いどころ。蓮の洗脳に笑った。キョーコは蓮の掌の上。
一粒5千円のチョコって何物? これでバレンタイン編、やっと終了。
                         2010/6/20、UPも。

26〜29巻/
26巻。天宮千織、ラブミー部に。キョーコのミッション。カイン・ヒールの妹雪花として共に暮らすことに。
27巻。カインとセツの共同生活。不死身の蝶。
28巻。蓮は撮影であわや事故、茫然自失に。マウイオムライス。
29巻。蓮への気持ちを自覚するキョーコ。貴島が化けさせたキョーコに蓮は。ヒール兄妹、本格始動。殺人鬼ブラック・ジャック。撮影が始まる。主演の村雨がヒール兄妹に突っかかる。

こういうジレジレもある。だからこんな巻数進んでも楽しめるのかも。
いろいろ読んできてやっとわかったのだけど、この作家さん、独特の感性ですね。面白い。なんというか、整理できてなくてそのまま描いちゃったんだけど、そのプロセスに脳内ノリツッコミしすぎて、明後日の方向にまで展開して面白いので有り、みたいな。
それも計算なんだろうな−、すごい。作家さんがかなり冷静で、読者の半歩先で作品にツッコミ入れる。そのテンポが心地良いのだ。
でもこの作品、いったいどこに向かっているのだろう。
モー子さん、良い友だちだよなー。
                         2012/2/01、UPは30巻と。

30巻/
元族長、村雨。撮影始まる。クオンとしての過去の血。カイン・ヒールが暴走していくのか。

このふたり、キョーコと蓮、もう憑依と言っていいレベルと思う。
蓮のクオンの部分が癒されたら、物語として収束してくのかな?
                         2012/3/20、3/30UP

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2012年03月29日

おとめ妖怪ざくろ 06巻まで

【おとめ妖怪ざくろ】 06巻まで  /星野 リリィ

異世界の明治。そこは人間と妖怪が共存する世界。
新憲法によって妖怪の差別が廃止になったが、なかなか人の心はそれを受け入れられず。
半妖のざくろは、帝国陸軍の軍人たちと組んで、妖人省の任務として妖怪を治める仕事をすることになる。ざくろのパートナーになったのが、美男子ながらヘタレの総角(あげまき)景だった。
ざくろの仲間の薄蛍(すすきほたる)や、双子の雪洞(ぼんぼり)と鬼灯(ほおずき)。彼女たちを守る利剱(りけん)たちとの恋と冒険の物語。

星野作品にはケチはつけない主義なので、もうもう楽しい。
あえて言えば、もっと上手くなっていく予感なので、今は黙っていたい。青年誌は初めてなのだし、アクションはもっと練られても良い。←って言いながら、言ってるし。
それでも乙女チックなコスプレは可愛すぎるし、男子も格好良く今後の展開はとても楽しみ。
ああ、セカイに旅立ってしまうなあ、リリィさん。嬉しいけど。
個人的には利剱と薄蛍のカップルに超期待。

ちなみにここでの「ざくろ」は、西王母桃と書く。これ、実際は桃だよね。
伝説の神女である仙人、西王母の不老不死の桃。これで桃が神果となった。
日本に伝わって、古事記や日本書紀に出てくる。イザナミがイザナミから逃げる時に、黄泉平坂の坂上に立つこの桃を投げて阻止をして、桃太郎がどんぶらこと流れてきた桃でもある。
もちろん、これは当て字なんだけど、この字を使ってのザクロっぽい絵の図録が、江戸時代か明治ものにあった気がするんだよね。なんだっけ。調べてもわからなかった。
                         2008/6/01

UP追記> 
これ、探しました。ないんだもん。
秋葉原のまんだらけで買いましたよ。すごいですよね、まんだらけ。
最近、アキバ系を紹介するためのショウルームに使っています。新聞記者の人、面白いって言ってくれました。そりゃそうだ。あの集積はちょっと他にはないよね。

※一部、ネタバレあります! 注意!

うちのスタッフ、TCにも勧めました。BLは大っきらいな癖にリリィファン(笑)。まあ、気持ちはわかる。
勧めたきっかけ。「今なら初版が自慢できるよ?」……そこかよ。
『サクラ大戦』はまだ読んでないんですが(アニメは少しだけ)、「歌っちゃって踊っちゃって、戦うんだよ?」って言ったら、大笑いして「すぐに読む!」
別な意味でもね、なんか笑えて良いんですよ、この作品。
TC曰く「見開きの戦闘シーン、期待してます」
                         2008/7/20

2巻/
待ちに待った新刊。発売日翌日に買いに行ってしまった。
なんでこんなに星野作品が好きなのか、よくわからない。ツッコミどころも満載だし、しかも破綻しちゃってる作品も、他の作家さんに比べて多いのに……。
普段なら許せない範囲まで浸食しちゃってるのに、それでもこの作家さんが好きな自分が一番の謎。もはや愛しちゃってる。

双子の雪洞と鬼灯が活躍する巻。政府の人間が集まる夜会を狙って現れる妖人の蜘蛛。それを退治する指令を受けた総角やざくろたち。軍人たちが出入りする舞踏会にともに参加する。双子の過去や、彼女らが大事な人に執着する理由が語られる。また、総角家にお呼ばれするざくろ。

双子の話は切なかった。ドレス姿のざくろたちがかわいすぎる。この作品は、こういう萌えを楽しむ作品なんでしょう。
1巻を読んだ時の、期待感みたいなものはないけど、キャラたちがかわいくてかっこ良くて良かったねって言う……。

まだ物語の序盤で、キャラの紹介、物語設定の説明になってしまうんだけど、大きな話でこんなに期待して良いのよ、みたいな余韻まで踏み込めていない。手前の萌えで終わっちゃっているのが残念。
全体像を透かして見えるような余韻って難しいんですね〜、物語の構造を端々に見せるっていうような……。

なぜ、妖人が生まれるのかの理由、ざくろの母は見つかるのか? 総角とざくろ、薄蛍と利剱、双子たち、それぞれの恋の行方、妖怪と人間は仲良くなれるのか、などなど、話は振ってあるんだけど、ざくろが今の仕事をする本音の心情や、登場人物の信念みたいな奥の感情まで踏み込めていないのが、イマイチ感に繋がるのかなぁ? その時その時の感情は、よく表現されているんだけど……。

ケチをつけないって言いながら、けっこうつけてみた。
まだまだ次巻以降を楽しみにしてみたい。
                         2008/9/26

《こんな人におススメ》
リリィファンは必須。可愛い女の子好きな人にも。コスプレ愛好家にも!
                         2008/10/05UP

3巻/
総角と薄蛍は街で偶然会い、行動をともにする。薄蛍はざくろと間違えられ、そのまま総角と誘拐されてしまう。
ざくろは櫛松に動くなと命令されるが、口応えして監禁される。自らの処分覚悟で利剱はざくろの牢の鍵を破って、薄蛍たちを助けにいく。
他に、双子たちのコックリさんの話も。

絵は変わらずかわいい。コスプレはね、ホントに素晴らしいですよ。大好きです。
話も萌えの巻。ざくろ、可愛すぎだし。

だけど、こんなにファンだからこそ言わせてもらいたい。
もう一歩奥行きが感じられないというか。
なんでしょうか、こじんまりしている感がある。ファンタジーだし、アクションものでもあるので、そこはガツンと力一杯大きく行って欲しい。

そして、キャラクターについても、その空気も心情も上手い作家さん。
だけど、萌え記号からもっと奥には入らないんだよね。もうちょっと! と思ってしまう。
でも。期待して待っています。
                         2009/4/25、4/28UP

4〜6巻/
4巻。半妖の秘密。お祭りで何者かに攫われたざくろ。ざくろの兄と名乗る沢鷹(おもだか)。
5巻。ざくろの母、突羽根(つくはね)の恋。ざくろの出生。
6巻。総角たちはざくろを助けに「神がかりの里」へ。乱杭は嫉妬から沢鷹を襲い、庇った百緑。

アニメにもなる。
お話、だいぶまとまってきた感じはあるのだけど、もうちょっと。ツッコミどころは満載。伏線も、伏線らしきもので中途半端で、回収もがっかり感強くて驚きはなく。何も解決してない、かき回しているだけ……。
個人的には、この作家さんのはらむ空気が好きなのだ。これは才能。絵はすでに素敵だし、これにストーリーとアクションついたら言うこと無し。ずっと待っています。
                         2012/3/19、3/29UP

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2012年03月28日

3月のライオン 07巻まで

【3月のライオン】 07巻まで  /羽海野 チカ

桐山零(れい)は、幼い時に交通事故で両親と妹を亡くす。施設に入れられそうになったが、父の将棋仲間の人に引き取られる。それが零の生きるよすがだった。
プロの師匠でもある義父から仕込まれ、中学生でプロになった零はそのまま家を出て自立する。零に負けた義父の実子が棋士への道を諦めざるを得なかったからだ。
1年遅れで高校に入学したが、もともと人付き合いが良かったわけでもなく……。
ある日、棋士仲間に無理矢理飲まされ、道端に捨てられたところを川本あかりに拾われる。
川本三姉妹に迎えられ、疑似家族ではあるが人の温かさを知っていく。

羽海野チカの青年誌(「ヤングアニマル」)進出の作品。

うっわー、面白いっ!
「ハチクロ」の感想をまだまとめてないので、ついつい手に取らないでいたのだがっ!
羽海野チカ、やっぱすごい。

この作家さんは、最初が読みにくい。
独特なインナーワールドがあって、そこに惹き込まれるのに時間がかかるのだ。
でも、入ってしまうとそこに、深くてほんのり癒されるセカイが広がっているのだ。善的に温かいのではなく、傷も痛みも嗚咽さえもその中に含まれていて、それを丸ごと包んでくる。

一見うざいんだけど、勝負を通して零と絆を結んだ二階堂や、野球ではあるけど同じように勝負を通して真剣勝負で向き合う高橋くんもイイ。
次女のヒナ、そして三女のモモもその世代の特徴が出ていてリアルで楽しい。

下町感もこの話を緩やかに覆っていて、それを抜きには成立しないところも上手い。
感じとしては、築地や月島あたりの雰囲気。

一回惹き込まれちゃうと、カットの構図やアングル、ちょっとした心情を表す、しかも何気ない言葉で、それだけ抜き出しても意味をなさないものらが、危ういんだけど確信犯的に散りばめられていて、うっかり泣けてしまうくらい心に沁みてしまうのだ。
その、間の取り方と、ストーリーとしての光と影のバランスが絶妙。
読んで切なくなってくるのは、これ。
この作品だけでなく、心象風景の天才だと思う。
それを生み出せるのが、この作家さんの特徴であり、指示される所以なのだろう。
零の孤独感と虚無感、そして川本家の人々の抱えながらも優しく生きていく姿との対比が、なんとも心に迫ってくる。

うっかり将棋を勉強してみようかと、なまくらな私が思ってしまうくらいに面白い。
将棋の世界の仕組みを知ると、興味が出てくる。
ルールやゲームの進め方がわかっていたら、もっと面白いんだろうな。
うっかり棋士の給料調べちゃった。

プロの世界の厳しさってある。
そこは作者の心情と重なる部分もあるのだろう。
中途半端で手に入るものは、やはり半端なのだ。

よつばと!」の父ちゃんと被ったトーンの話、松永が「もやしもん」の樹慶蔵状態になっていたのも笑った。
あかりねいちゃん(本文まま)の巨乳には、私もドキドキする。
                         2009/3/15

《こんなふうにおススメ》
とうとう連載も追い出しちゃいましたっ!
やばい。でも、面白いんです。困った。
                         2009/3/16UP

UP追記>
邦画の「三月のライオン」は兄妹の近親相姦の話。
連載を追い始めて、この物語でも似たような隠喩があって、近い未来に暗い影を落としている。
そのまま、将棋の話中心であってほしいなぁ。
                         2009/6/27

3巻/
年末、ひどい風邪で寝込んでしまった零。孤独な中、悪夢を彷徨っている時、川本姉妹に救出され、看病されながら正月を迎える。
年が明けて、零は獅子王戦に臨む。そして島田開八段との勝負。零は、島田の研究会に入れて欲しいと頼み込む。

この作品はとても好き。いろんなことを考えるきっかけを与えてくれる。
応援しています。

将棋って、身を切る勝負なんだ。確かに勝負事ってみんなそうだよね。

川本家ってほんとにいい。ホームって感じがする。下町に住みたくなる。台所や狭いリビングもむりやり増設したお風呂も不自由そうなのに、幸せな家族が詰まっている。
零の言う「こたつみたいな家」って良い表現。
おせちも感激した。重箱を埋めなきゃ!って気持ち、よくわかる。
そして「達成感とめんどくささはもれなくセット」もそーなんだよねー。
なんで、こういうちょっとしたことを取りこぼさないんだろう。そこが好き。
後書きを読んで納得した部分も多い。
スミスさんといちごちゃんも可愛い。

人生にはいろんな選択肢がある。
自分の能力と、選択肢の中の何かが早めに一致できた人は幸せだ。改めて、そう感じた。
自分はこの歳になってまだまだ「若気の至り」をやっている。その恥ずかしさにも気づいた。
                         2009/8/31、9/07UP

4巻/
島田と、宗谷名人の対戦。零は進級。

なんでこの作品にこれほど吸引力があるのか、今更ながら気づく。
青春の痛み、置き忘れられてしまったモノを想い出す。それを機動力していけるのか、零への応援が自分に重なる。ああ、頑張っていこうと思う。
人が抱える痛みがクローズアップされた巻。期待を得て応えようとする痛み、優しさを受けて感じる痛み、切なくな嘆く痛み。人間だからだ、愛おしい。
生きるってすごい。泣けた。
                         2010/4/10、4/12UP

5〜7巻/
5巻。天童で人間将棋。百面指し。新作和菓子。放課後将棋科学部。第69期名人戦。幼き頃とイジメ。
6巻。ひなのイジメに零は思い悩む。二階堂の死闘。新人戦。
7巻。山崎順慶。将科部改め将棋部。ひなの担任の入院。イジメの行方。零は宗谷名人との記念対局戦。

面白さに陰りがない。昨年のマンガ大賞を受賞。
久しぶりに手にすると思う、絵、好きだなぁ。温かみのある背景も大好き。木造家屋も痺れる。
イメージ映像、凝りすぎ!笑った!

零の元担任、良い先生だ。正面から向き合ってくれる。
私にはイジメ問題に出す口がない。した方、された方、その周辺にもいなかったからだ。とても難しい問題。それにアドバイスできる言葉を何も持たない。それでも、あかりが倒れたときには心底怒りが沸いた。ひなの強さを応援。
国分先生に教師の光を見た。まとめて読めて良かった。でないと切なく悶々してた。
自分の居場所、それは誰もが追い求めるものかもしれない。

天童市のイベントすごい。一度行ってみたい。
7巻の表紙、新キャラかと思っちゃった。
新人戦記念対局、ポスター笑った。
7巻に「花とゆめ」の広告が登場しているのも、ネタのうちで笑った。
                         2012/3/25、3/28UP

【コミックセット】


【コミックス】

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2012年03月26日

新テニスの王子様 07巻まで

【新テニスの王子様】 07巻まで  /許斐 剛


高校日本代表候補(U-17)の合宿に選ばれた中学生の50人。中学テニス全国大会で活躍した猛者たちが、高校生に挑む。越前リョーマは、アメリカより帰国。
早速、彼らを半分にする試合。

ジャンプスクエア。「テニスの王子様」の新シリーズ。

新シリーズで期待したのですが、掲載誌が変わっただけ?
越前リョーマも中学1年のまんまですよ。誰も卒業してないし、展開も同じ。うーん。
もともとファンではなかったので……ファンだったら凹んでしまいますよ。

前作もそうだけど、1話だけはわくわくする展開。
感想少なくてすみません。

《こんなふうにおススメ》
ファンの方に。
                         2009/9/04、9/06UP

2巻/
中学選抜を半分にする試合。その間、リョーマと遠山金太郎は高校生に試合を申し込む。

もう読まなくても良いかなー、と思ってたんだけど、持ってきてくれた人がいた……。
話は別にして絵も構成もさすがに上手い、それはずっと感じてる。
                         2010/1/05、UPも。

3〜4巻/ 
脱落組、三船コーチの元での特訓。勝ち組もコート争奪戦。中学生vs高校生。青学新旧部長対決。

惰性読み。絵も上手いなぁって感心するほどじゃないのに、キャラ絵のセクシーさだけで売れてるんだろうな〜。
内容は興味ないです。私の血にテニプリ萌えはない。
でもサバイバルは「どこまでファンタジーだよっ!」とツッコミどころ満載で楽しいです。真面目なスポ漫画の後に読むのはダメ。
そもそもこんな老けた中学生いない(ry 
                         2011/1/29、2/01UP

5〜7巻/
5巻。手塚国光vs大和祐大。跡部景吾vs入江奏多。3番コートと5番コート総入れ替え。
6巻。中学生負け組27名、2番コートに入る。vs海外遠征組。
7巻。U-17日本代表候補一軍と中学生負け組。日本代表をかけての入れ替え戦へ。

無駄な大コマ、なんなんだろうとは思うけど、絵キレイ。
だいたいこんな驚異的に強い選手ばかりだったら、日本は世界一のテニス大国ですよね。
                         2012/3/24、3/26UP

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【コミックス】

タグ:許斐剛
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2012年03月25日

秘密 -トップ・シークレット- 10巻まで

【秘密 -トップ・シークレット-】 10巻まで  /清水 玲子

歴代の中でもっとも清廉潔白で人気を博した第57代アメリカ大統領が突然逝去する。暗殺か、それとも事故か。
脳内に埋め込まれたチップから生前の視覚を余すことなく覗くMRIスキャナ捜査が取り入れられ、真実が暴かれる。
2060年。その後捜査は進化を遂げ、脳に損傷がなければチップが埋め込まれていなくてもスキャニングできるようになる。
科学警察研究所法医第九研究室室長の薪剛警視正。第九研究室に赴任してきた新人の青木一行(いっこう)は、憧れていた有能な薪があまりにも童顔で可愛らしいのに驚く。薪から「向かないから移動願いを出せ」と詰め寄られ、同僚から薪が抱えている過去を知る。
第九研究室が追う事件の数々。

月刊メロディ。アニメにもなる。
「目で見ること、心で想うことは、誰にも止められない秘密の領域」それを扱う警察サスペンス。

繊細な絵とは裏腹に、なんとまぁ骨太なだろう。
冤罪や法についても考えていた時だったので、尚更感じ入った。
時系列は未来だが、現代社会の問題を浮き彫りにして、人の脆さ、危うさを深く描き胸に迫る。

もともとはそんなに連載が続かないと予測されたのかも。最初の巻でそれなりのまとまりをみせている。
続いて良かった、面白すぎるもの。
連載自体もゆっくりで、すでに10年かけて続いているらしい。

プロットは細密。唸ったり、感心したり。
一巻で1エピソード読み切り。
積み重ねた部分もあるので最初から順番に読んだ方が面白い。

百鬼夜行抄」のミステリー版みたいなイメージかも。
まとめ読みより、キリの良い話でじわじわ読んだら面白そう。

少女漫画カテゴリには当てはまらないよね、恋愛中心はないし、多少入ってくるのは青年誌的(青木の今後は楽しみ)。
女王系の薪がインパクトあるので、ちょっと腐の匂いもついていて、現代ニーズにも合っている。
内容はかなりエグいし、グロい絵のオンパレードなので、苦手な人は要注意。気の弱い人はアシスタントさんできないだろうな。大変だと思う。

でも、話の内容は全体的に「せつない」。人間が最後に抱える感情は、この切なさ、無常観なのかもしれない。
切なさは、苦しみや悲しみ、歓びさえもすべての感情を統合させた複雑な感覚だ。
抱える秘密の重さに皆、生き苦しくなっている。真っ当じゃない方が幸せに生きられる時もある。人はそんなに強くない。
それを加害者と被害者の区別なく、捜査員も含めて同等に扱っている。

話が進むにつれて、設定からの当初のフェチシズム的偏向は薄まり、深部が取り上げられ人物像にも焦点があたってくる。
人のエゴが次から次へと、けっこうきつい。目を逸らしちゃいけないよね。
青木の存在は私たちの良心だ。
読中「もっと想像しろ、まだ考えられることはあるはずだ」ずっとそう問いかけられている気がする。

雪子の歳…薪は同級生だと思うので、ちょっとショック。

もっと広く読まれていい作品。
小説、映画でじっくり描く方が向いているのでは。
                         2010/7/04、7/06UP

《こんなふうにおススメ》
こういう作品に出逢えると、漫画読んできて良かったと感じます。オススメ。
男性にも人気の作品。

8巻/
青木の婚約飲み会。薪から聞かされる第九の構想。
神奈川に起きた巨大地震。小学校での三件の事件。新人の36歳山本賢司。

情報が漏れていったのはなぜなのか、次巻で回収される伏線なのかな? いくつもの断片の連なり重なりと、ディープな人間心理がリンクしているのがこの物語の醍醐味なのだけど、それがこの巻は薄い感じがした。話作りはホント大変と思う。
                         2010/8/25、8/26UP

9〜10巻/
9巻。漏洩した情報の犯人を追う。薪の命の狙われ方がエスカレートしてくる。貝沼事件の生き残りで精神病院に拘束されている滝沢幹生。青木の姉夫婦が殺害される。手口は青木が担当した模倣犯に似ていた。
10巻。恵比寿夫婦惨殺事件。青木の憔悴。薪しか知らない秘密。事件は薪に叩きつけられた警告なのか。滝沢の正体。青木は三好雪子と婚約を解消する。薪の決心。機密レベル5の紛失、そして薪の失踪。

BAKUMAN バクマン。」で伏線を作り出すやり方が描かれて感心した。この作品はそんなのが網羅されていて、終わったと思っていた事件に伏線が張られていて、もう一度最初から読まざるを得なかった。細部にわたり見落とせず、内容も密度が濃いので時間かかった。
描写の細かさに改めて感銘。見事、参った。良く出来ている作品と思う。
なんだか全部が薪を陥れようとしている事件にさえ思えてくる。

所作のひとつひとつが美しくて、絵が上手いという以上に品があることにも気づかされる。
人の感情を察する作者の奥行が深くて、息が詰まりそうになった。
この作品が単なる格好いいサスペンスでなく、うわべの近未来SFでもなく感じるのは、人をしっかり描き、苦しみや葛藤、人との繋がりの愛しさに溢れているからだ。
ノック終わったら、何度も読み直したい作品。
関係ないけど、「ゴルゴ13」読みたくなってきた。
                         2012/3/10、3/25UP

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2012年03月24日

ちはやふる 16巻まで

【ちはやふる】 16巻まで  /末次 由紀

東王里小学校の六年生、綾瀬千早(ちはや)は、ミスコンに出ているひとつ年上のお姉ちゃんが自慢の、思ったことはなんでも口にしちゃう明るい少女。
福井からの転校生の綿谷新(わたやあらた)が、千早の幼馴染みでリーダー格の真島太一(ましまたいち)らにいじめられているのをみて、正義感から新の味方につく。一緒にイジメにあって、びしょぬれで新の家に辿り着き、千早はそこでかるたの魅力に取り憑かれる。
最初はふたりに反発していた太一もやがて折れ、三人はかるたをやりたくて、町のクラブの白波会の門を叩く。そこで千早たちは、新が名人の孫であり、今まで全国大会を制覇してきた猛者だと知る。三人は小学生の最後のかるた会に「チームちはやふる」で出場するが……。
小学校を卒業後は、病院の息子である太一は名門私立へ、新は祖父の介護で故郷に、別々の人生を行くことになる。チームの面白さを知った千早は、寂しくて仕方ない。
やがて高校生になり、また三人の人生が交差し始める。千早と太一は同じ高校になりかるた部を作る。高校大会に突入。

「BE LOVE」連載。
羽海野 チカの「3月のライオン」が将棋なら、こちらは競技かるた。

いやー、面白すぎる。最初から鳥肌が立った。作者が楽しんで描いているのがわかる。一見地味に感じる百人一首のセカイをここまでキラキラ描けるって……。
大コマでもないのに、見開きの絵の構成だけで訴えてくるものがあるのだ。すばらしい。
実は感動して、ずっと泣きっぱなしだった。ホントにチカラのある作家さんだと思う。
この作品は「マンガ大賞2009」で大賞を取った作品。この賞は、漫画好きが大賞を選出するというもの。こういうのは信頼出来ます。
今回は賞に釣られたのと、他にも理由があってずっとこの作家さんの作品は読んでみたかった。昔の作品からと思ったが、手頃な巻数だったので手にして……はまる。

原田先生の泣きっぷり、じーんときた。文化を継承していくって大変だもんね。
大江奏が入り、歌に意味がつき出してからも面白さに拍車がかかる。震えてくる。
全国大会の近江神宮を舞台に、ちゃんと神社の参拝の仕方も描いて、好感が持てた。
太一の良い男に育ったのには目を見張った。格好良すぎ。

表紙の色合い大好きだけど、これじゃどこをどーみても恋愛漫画にしか見えない、それが残念。
この作家さんに触れたかった、もうひとつの理由は、盗作問題を起こしたとして、長い休業を余儀なくされたこと。いくら本物の実力があっても、そこからの復活は苦しいものだったと思う。
日本は「やり直しがきかない国」なのだ。他人の失敗を許さない。そんなに誰もが、人生、順風満帆にいくわけがないのに。チャンスを掴んで敗者復活出来る懐を持つ、そういう国になれたら良い。
だからこそ、復帰後、この作品が評価されたと聞いて、ホントに嬉しかった。これからも応援しています。いや、ついていきます。
                         2009/4/16

《こんなふうにおススメ》
3月のライオン」は、零のトラウマ的なものでぐるぐるしちゃって、読んでて辛い時があるんだけど、こちらは勝負の面白さに、千早を巡る、太一と新の恋愛感情を含めた微妙なバランスもプラスされる。ここに男の友情も加わって絶妙。読んでいて、とても楽しいのだ。
めちゃくちゃおススメです。男性にも是非に。
                         2009/4/19UP

5巻/
千早の体調不良で二回戦を落とした瑞沢高校。太一はみなにハッバをかける。
個人戦に出場の北央高の須藤が千早に、千早の体調管理と「東京代表は弱いと思われる」と責める。
瑞沢高校のメンバーは、自覚も出て確実に強くなっている。

いよいよ、個人戦。史上最年少のクイーン、京都の若宮詩暢(しのぶ)が登場。二回戦で、千早とクイーンの対戦。太一は決勝戦に進出。
体育祭では運動部に交じって、唯一の文化部として、しかも見せ場のリレーで優勝。
太一と西田はA級を目指す。

久々ののんびり休日に、珈琲飲みながらの漫画三昧。至福。そんな時に、自分のご褒美にやっと読む。でないと、もったいなくて。「夏目」も出て、ご褒美キープも他にあるので、やっといただきました。今回も美味しゅうございました。

須藤ってほんとにS。恋愛にも絡んで、太一にぶっ飛ばされてほしい。
私には机くんの性格にそっくりの友人がいて、小学校からの友だちの男子。いっつも一言多くて、仲間に「オマエなんか、子どもの時から知ってなきゃ、友だちじゃねーよ」と言われ続けてる、今でも仲良し。
千早とクイーンの試合は、もう泣きそうになった。「ちはや」の札をクイーンの陣地に置く千早の、勝負魂に震えた。
千早がはじめて、新の背中を追うのではなく、クイーンをライバルに見据える。それに太一も気づく。
先生も変わったなー。
どのキャラにも感情移入出来る。好きになれる。それが嬉しい。次も期待。
                         2009/8/02、8/04UP

6巻/
「速さをやめろ。執着するな」と原田先生に言われる千早。それが持ち味と自負があっただけに落ち込む。その混乱のまま迎えたA級初試合。相手にも「速さだけの子で良かった」とまで言われてしまう。初戦敗退ながら学ぶことの多かった試合。
なんとB級は太一と西田、D級は机くんとかなちゃんで決勝戦。
新も始動。名人戦予選西日本代表を目指す。
千早は試験前で試合出場禁止を顧問に言い渡される。
太一は吉野会大会へ雪辱を晴らしに向かう。会場で新に出会い……。

私が間違ってました、ごめんなさい。この作品はスポーツ漫画です。そしてちょこっとラブ。たぶん。少女漫画じゃないです。本屋にも「少女漫画と思うな」とあった。どんなだよ。そしてどんどん面白くなっていく。
元々好きなものは最後まで取っておくタイプとわかっていたけど、ノック始めてますますそれが加速。今日はのんびりできた良い日だったので準備万端に読む。この作品はそんな気持ちを裏切らないのだ。
大好きな太一の表紙を眺めながらにらにら。Mac壁紙も太一になっている今。新も好きなんだけどねっ!

先日、とある雑誌の取材を受けて、インタビュアの男性作家さんが好きな漫画作品として上げてきたのがこれだった。10分くらい本題そっちのけで語り合ってしまった。こういう作品がヒットするのは嬉しいと共に盛り上がる。

かなちゃんの和歌、古典への取り組みの深さは感激する。沁み入る。着物出してきてすぐにも着たくなった。
机くんのデータベース試合も唸った。それぞれに持ち味。良い部員が揃ってるよな、瑞沢高校かるた部。
千早ねーちゃん、すげー!写真集だ!それを見てうっかり萌える新に爆笑した。
あー、読んでて幸せってありがたい。感謝です。夢中になって読める。分析する気持ちさえなくなっていく。周辺の話も面白いなんて上手すぎる。
                         2009/10/30、11/01UP

7巻/
駒野先生を振り切って太一の応援に行く千早。新と太一の再会、そしてそこに千早。太一は揺れ、千早は新に魅入る。そして新は……。
代表で応援に来た奏に叱られ、学校では駒野にも釘を刺される。やりたいことのためには、やりたくないこともやらなくちゃいけない。
原田先生にA級昇格を持ちかけられる太一は、正面勝負を望みそれを断る。
チームの助け合いの中、東西の日本予選始まる。そして名人、周防久志登場。

表紙はピンクでかなちゃん。嬉しいけど、しかも「このマンガがすごい!2010」オンナ編のトップに選ばれたのに、いいの? と、小声で言ってみる。
この面白さを知らないと表紙買いは厳しい気が……。てか、もともと表紙買いはハードル高い作品なんだけどね。

さて内容。なんでこんなに泣けるんだろう。
太一、こんなに動揺するんだ〜。語っていないのにそれぞれの一コマの表情だけで、新と太一の友情と、千早に対する想いのライバル心が手に取れてドキドキする。
かるたOnlyバカなのは千早だけでそこが可愛い。でも千早にとってかるたをすることが恋の表現、そんなフリがちょっとあってドキドキ。とすれば新はしっかり初恋だったんだ、千早が自覚ないだけで。それを太一は気づいている。だからあれだけ動揺するんだろう。
たいていのことは自信があるのに新にだけは勝てないと思うコンプレックス。千早のことでもインセンティブはないと思っていたのに、新の一言で意識も変わる。新にも太一を羨ましく思う気持ちがある。
やっと恋愛っぽくなってきました。個人的には太一が可愛くて仕方ない、頑張れ。

かなちゃんも駒野先生も肉まんくんも、良い味、素晴らしい仲間。本気で叱ってくれる相手は信頼できる。
千早も成長している試合ぶりに感動。
個人的に原田先生から受け取ったこと。最近、若手に任そうとしている自分がいて、でも託すじゃダメなんだな、足掻いて自分が頑張って背中を見せないと。反省した。
次巻は3月。ああ、長い。
                         2009/12/13、12/14UP

8巻/
東日本予選、千早と前クイーン山本由美との対戦。新は四回戦敗退。
千早は他校男子に告白される。
いよいよ名人・クイーン戦。そこには変わり果てた詩暢がいた。

表紙の印象変わった。注目度からかな?
かるただけに予測がつかないんだけど、クイーンの変わりようにはびっくり。あのアイスは伏線だったのか。実力に隙のないクイーンはこんなかたちのハンデでも、千早とは差がありすぎることを明確に表現、唸った。
陰陽師」でたっぷり描かれた天徳内裏歌合の歌が引用され、知識があるのとないのだと面白さって違うものなんだなー。もっと学びたい。
瑞沢かるたメンバー、ほんと好き。もし、このメンバーの誰になりたいかと問われたら、かなちゃんだよね。大人だよなー。
机くんの家族の話、良かった。考えちゃった、「楽しい時に“ここにいたらいいのに”と思う人」を。
ちょっとづつだけど、恋心も動き出す。
                         2010/3/12、3/13UP

9巻/
名人、周防を目の当たりに見る千早、そして太一に新。瑞沢メンバーも圧倒的な名人の強さに落ち込む。駒野の気づき、そして奏の夢。努力の先にあるものを目指す。
4月、新入部員が入ってくる。恋愛バカ、パワフル花野菫登場。男子は筑波が入部。

なんといっても、作者のノリツッコミのタイミングが気持ちいいんだよなー。
そして仲間だ〜。仲間は良いよなー。
女帝かっこよすぎ。高校の時にはこういう教師がかなりいて、ずいぶんと助けられたなぁ。先生、感謝です。
策士、かなちゃん!
千早の「好き」は超一級だな。この「欲深さ」は、「太一も新も好き」という話の伏線?
                         2010/6/11、6/13UP

10巻/
とうとう10巻。二回目の夏が始まる。地区予選。一年も本気になる。決勝トーナメント進出して、対するダークホース、朋鳴高校。率いる顧問は坪口さん。そして決勝。期せずして本気に?

みちるちゃん、優しい!
太一の「運がない」ってフラグか?くー、太一頑張れ。恋もGetしろ。
私も「だって」と「でも」は禁止しよう。
                         2010/9/12、9/13UP

11巻/
東京都予選決勝は北央学園と。そして全国大会へ。

「本当に高いプライドは人を地道にさせる」
ものすごく納得する。口だけ言うやつにはなりたくない。

読手も深い。

この作品、ほんとに好きだ。愛してる。まだまだやれるかもと勇気を貰えるからだ。
毎巻泣いている。

かなちゃんのアーガイルタイツ可愛かった。
ちはやぶるの解説のところ、大爆笑した。かなちゃん、可愛すぎ。
校歌の作者に感動。
瑞沢の教師たちはみな人格者だ。この作品、大人がかっこいいんだよね、それが嬉しい。
                         2011/1/03、1/25UP

12巻/
近江。瑞沢が対戦するのは千葉の外人部隊。新はまさかの団体戦に? 二回戦は東大合格率トップ校。

今回の近江は面白すぎる。
ツボは宮内先生と太一のニヤリ。女戦士の千早。

この作品読むと元気が出る。笑えて楽しく背筋が伸びる。
どんなに厳しい現状でも耐えられる気がする。感謝。
                         2011/4/02、4/12UP

13〜15巻/
13巻。近江での団体戦。いよいよ決勝トーナメント。瑞沢は、翔耀。机くんの力。明石第一女子と準決勝。千早の相手はクイーン戦に挑戦した逢坂恵夢。
14巻。新は謹慎。決勝戦は富士崎と。太一が打って出る。若宮詩暢は新に頼まれて。
15巻。まさかの千早の怪我。優勝は……。

ただ今、アニメ中。アニメの出来も秀逸。
この作品はホントに新刊が待ち遠しい。太一、報われてくれ。
                         2011/12/15、2012/1/24UP

16巻/
団体戦優勝。新は太一に「個人戦に優勝して、大学への推薦もらって東京に来る」と宣言。千早の怪我は思ったより深刻で。個人戦は左手勝負。ベスト8、相手は若宮詩暢。個人戦、決勝カードは。

千早と同じ気持ちだった。「新がいるー」。16巻目にして、新、千早の試合見る。感無量。新にとってのチームの意味、切なく理解した。
見どころは太一の覚醒。
                         2012/3/21、3/24UP

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タグ:末次由紀
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2012年03月23日

幸福喫茶3丁目 (完) 全15巻

【幸福喫茶3丁目】 全15巻  /松月 滉

チビで怪力な高村潤(うる)は16歳。
母の再婚で、新婚のふたりを邪魔しちゃ悪いと思い一人暮らしを決行する。
その一方、出てきたお客の幸せそうな笑顔を見たケーキ喫茶の「ボヌール」にバイトを決める。そこには無愛想なケーキ職人の進藤、何か食べないとすぐに眠ってしまうバイトの西川一郎がいた。
ボヌールを舞台にまったりと、時にはテンション高く巻き起こる様々な物語。

2巻にデビュー作の「推定青年少女」。
大月詩帆は年相応には決して見られない大人びた中学生。童顔でも明るい新聞配達少年の菅に出会う。こっちの方がよく背景などの細かいところが描き込まれている。

この作者の初コミックス作品。
今まで読んだ少女漫画とはテイストが違う。楽だー。台詞や文字が少ない。目一杯描き込まれていない。
作者がのんびり進むつもりなのか癒される。
もともと体質の中に笑いがあって、それを無理に出さずにのんびりいくとこんな作品も出来るのかもしれない。まったり系ギャグ…こういうのもありなんだなー。緩む。
『らき☆すた』もそうだけど、世の中は癒しを求めている、それがよくわかる。
ただそんな作風だけに、まとめて読むのは辛い。連載で、そのたびにほのぼのするのが良いのかもしれない。

笑いと萌えどころが上手い! だんだん男子が格好良くなっていっている。格好良さ、可愛さの見せ方が上手。
絵もシンプル。決してうまいってわけじゃないんだけど。線もほとんどないのに、表情も豊かで上手いなあ。

同じ調子で話にも変化はないのに冊数が進む程面白くなっていく、不思議な作家。
でも、こんなに進展を望まない漫画があっていいのだろうか? ラブシーンになったら祭りだな。
これ、漫画に読み慣れてないと良さがわかりにくいと思った。この時期に読めて良かった。初期なら挫折していた。

スタンス的にファンが多そうなのがわかる。
ファンを傷つけず癒し、共感をもたらす人間性がにじみ出てる。
                         2008/7/09

《こんなふうにおススメ》
超癒し系漫画です。

10巻/
いつか好きな人が出来たときのために、料理特訓(まずはお菓子、クッキーから)を始めた潤。進藤らの力を借りて、なんとか仕上げる。
潤に片想い中の安倍川草をバックアップしようと安倍川家が立ち上がる。
ボヌールの新作をみなで考える。潤は図書館で知らない男性から秋のケーキのレシピを貰う。
健志のバースデー話。

いろんな作品を読んでから、またこれを手にすると、全体的に「白い!」背景や人物がまさに手抜き感たっぷり(もちろんこれがこの作品の個性)に見えて笑ってしまった。
だけどそれに癒される。現代は、みんな頑張り過ぎなのかも。
でも、テンションの高い時には読めない。イライラしてくるのだ。なので、休み中まったりした気分の時に読み直し。
読んでいるとその不思議さが気になってくる。この作家さんを見いだした編集者さんは偉い、すごい。
間の取り方、普段会話の絶妙なツッコミとボケ、まったり感がなんともいえない。
感覚派作家なのかもしれない。

ところで、やっぱり潤は味覚オンチではないのか? いくら味クッキーはイヤ。
ボヌール、安っ! ミツカが支払った金額は、関係者割引としか思えない。
みんなのアイドル、潤を愛でる巻。
                         2009/1/02UP

11〜12巻/
11巻。潤は小さい時から気持ちを隠してしまうのが上手で。その潤が心底笑える環境に、と、クラスメイトやボヌールの仲間たち、家族が、なま温かく見守っているという話。
将来何になりたいかに悩むさくらと次郎、そして潤。
迷子になっていた加藤少年のその後も。

12巻は、潤の暗いトラウマが見え隠れし出す序章。
ミツカがボヌールを雑誌に紹介することになって……店長の松本南吉の過去にちょっとだけ触れる。
潤にケーキのアイディアを譲った桜庭の策略の始まり。

潤を愛でまくっているだけな話にだんだん癒されなくなってきた。
うーむ、困った。

以前よりも行き当たりばったり感を感じさせてくる。
だからなのか、12巻からダークなムードも出てきているのだけど、これは失敗するのでは? かなり不安だぞ……。

なんでさくらは、「調査」なんて単語を的確に知っているのに、「なりたいもの」が「だんごむし」とかになってくるんだろう?
作者、ウケ狙い過ぎ。

加藤少年の話はちょっと泣けた。

58、59話の表紙は描き込まれていて、かなりびっくり。
この二話分の表紙は繋がっている。

キャラ多すぎなのでは?

ちなみに、ボヌールはフランス語でシアワセらしい。
つまんないツッコミですが、ボヌールのお客様はあのサービスで怒らないのだろうか? 言わないと、モノが出てこない。ちゃんと客席見てろ、店員たちっ!とツッコミたくなる。
進藤は「ちゃんと仕事してくれれば……」と何かの折りには言ってるけど、潤たちは仕事してないように見えるぞ。
                         2009/5/04

13巻/
潤は直接、桜庭三明の会社、ブロッサムに対決に行く。そしてホテルに連れ込まれるが……。
学校の催しで遠足に行く潤。行く先で研修旅行に来ていた安倍川草と一緒になる。そして草は潤に告白する。
梨山で潤が見かけた女性は進藤にそっくりで。

一言で言っちゃえば、迷走しちゃってる気がする。あまりにも行き当たりばったり過ぎ。設定もキャラの出し方も唐突すぎ。
今までのように、ただたゆたゆと癒し系で流していけば良いのに、なんか大きなストーリーにしようとしているのだろうか? それなら、他の作品の時に挑戦したら良かったのに。

一応、伏線のようなものも張ってあるのだが、どんな展開になっても今までのほのぼのを取り戻せる程、すごい話になるとは思えない。とってもとっても残念。
どこまでも癒し系で行くべきだった。それが他の作品と大きな差別化だったのに。もったいなすぎる。

桜庭、熱烈なファンの読者に殺されるのではないか?
ここまでくると潤の天然がただのバカに思えて、悲しすぎて仕方ない。
ああ、もう感想書けない……。
                         2009/6/20、6/28UP

14〜15巻/
14巻。潤は進藤母に会いに行く。絵本作家の千年。潤の父を知る萩原久雪が越してくる。
15巻。萩原に突き落とされた潤。潤の父の死の原因。進藤は母に会う。桜庭との関係。進藤はフランスに留学、三年後。

なんかなー。すごく冷めながら読み、終えた。
シリアスなネタ入れなきゃ良かったのに。強引にまとめた感じ。

人の気持ちの本質に配慮がない良い子の最悪。それが潤に出てきちゃって気持ち悪いのだ。
水城せとなさんは「失恋ショコラティエ」で、そんな女子を「空気を読まなすぎるイノセントさ(純真無垢さ)」と表現してくれて、読者をすっきりさせてくれた。自分の行為は正義だと信じて、周囲を平気で傷つけて、でも「あの子のやることは優しさからだから」と無理矢理に納得させちゃう残酷さのような。
もともとは素直な作風で読者を癒してくれた本作。
どこでおもねっちゃったんだろう。残念。
                         2012/3/16、3/23UP

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2012年03月22日

会長はメイド様! 14巻まで

【会長はメイド様!】 14巻まで  /藤原 ヒロ

学校では有能な生徒会長、鮎沢美咲。プライベートでは家族を支えるために、メイド喫茶で働いている。その秘密を学校で人気のトップを誇る男子生徒の碓氷に知られてしまって。

花とゆめ。
こんなに連載が続くとは思わなかったんだろうな。安易な設定ではうまくいかなくて、苦心しているところが見られる。しかし、インパクトはあった。
3巻くらいまでは苦痛だったけど、なんとかまとまってきた気がする。「オトメン」、「桜蘭高校ホスト部」と、物語の進行は一緒。
                         2007/11

5巻/
バンドマンと合コン。メイド・ラテの買収を力を合わせて阻止する話など。

長期連載の見通しが立ったのか、面白くなってきた。
ツンデレ同士のふたりがだいぶ接近。碓氷の正体も徐々にみえてくる。まだしばらくはじりじり続くんだろうな、この関係。
なぜ、碓氷が鮎沢に執着するのか。その答えが出たところがこの物語の結末なんだろう。
                         2008/6/06、7/19UP

《こんなふうにおススメ》
今どきの記号的な作品。流行の傾向がわかる。

6巻/
運動部の部室掃除に始まり、初恋の人の美咲を追って転校してきた深谷陽向が登場。実は修行の林間学校。

叶爽太郎、カッコいいです。正直、碓氷より好み。碓氷は漫画チックだけど、まあ、全体的に男の子がカッコいい。男の子がカッコいいと読んでて楽しいですね。

コマの割り方、すごいうまいことに今更気づく。

それにしてもサド的王子様って人気なんですねー。
だんだん漫画の読み方がわかってきて、傾向も見えてきた。そうなると、この作品がいかにマーケットに沿ったものかがよくわかる。なるほど。

恋愛は一向に進まない。じりじりしっぱなし。
                         2008/10/29

UP追記>
そういえば、美咲の家庭事情って出てこないですね。碓氷はなんとなく御曹司らしいって感じですけど。シンデレラストーリーになるのかな?
                         2008/7/19

これもアニメになるんでしょうね。そんな気がする。
                         2008/10/29UP

7巻/
メイド・ラテのスィーツフルコースチャレンジパーティー。いわゆるデザート食べ放題大会。優勝した陽向が、好みのメイドと記念撮影できる権利をもらい……。美咲の苦悩が続く。
夢咲高校の文化祭に行く美咲たち。そこで碓氷と美咲はカップリングゲームに参加する。その間も美咲は自分の気持ちを持て余していて。
番外編は、「AOIと愉快な仲間たち」ネットアイドル葵、ネット上に流すDVDに挑戦するが。

メイド・ラテのパーティーのパティシエは碓氷。なんでこんなに何でもできるんだろう?(漫画だから)
美咲たちが考える作戦がいちいち安易。なんで?(漫画だから)

大っ嫌いと大好きは変換可能だって、神のみでも言ってた。

たまに寂しそうな表情を見せる碓氷は前巻から感じられたけど、たぶんこれが今後の大きな伏線。
ロミジュリのコスプレさせたい為のゲームだったのかっ!
ツンデレな美咲は健在。碓氷と美咲の、お互いのキモチを確かめあう、この作品最大のクライマックスがあるのに、自分のテンションが上がらなかったのはなんでだ? そんな自分が残念。

本筋じゃない話が多いので、一度整理してほしい。それがこの作品の方向性ではあるのかもしれないけど。読む側としては、マンネリで読み出している感がある。
                          2009/5/22、5/26UP

8巻/
美咲と碓氷はついにカップルに?
深谷陽向の美咲への熱は上がる一方だが、美咲と碓氷の関係が変わり始めたのにも気づく。美咲の家で、碓氷と深谷も食事。
生徒会役員選挙が迫る。幸村も立候補を決めて。会長の対立に叶爽太郎が立てられる。
三バカの番外編も。

中休み的な巻。さて、アニメになるそう。なんでもかんでもアニメにし過ぎでは? すでに惰性で読んでいる自分も痛い。
絵は綺麗になった。

美咲のいっぱいいっばいはちょっと可愛かった。
この巻で初めて出てきた美咲の家族。今まで周辺の話は出てきていないので仕方ないのかもしれないが、あんなに派手なこと(屋上から飛び降りたり)やらかしてきた割には、周囲に美咲と碓氷の関係が馴染んでないのが、かえって違和感。
                         2009/10/14、10/21UP

9巻/
生徒会選挙。校内はどんどん険悪に。叶の成長。深谷の恋の行方は?美咲のバースデイ。メイド・ラテのみなとカラオケ。碓氷と誕生日デート。

ただ今アニメ放映中。すまない、もう惰性で読んでいる。面白いとも思えない。
コスプレ三昧、でも萌えない。ごめんなさい。女装男子の人気ってやっぱすごい。
                         2010/4/15、4/24UP

10巻/
雅ヶ丘との生徒会交流会。雅ヶ丘の会長五十嵐虎に碓氷との関係をどうしたいか詰め寄られる美咲。
訳あり英語教師に宮園マリアが赴任してくる。球技大会。
碓氷の生い立ち(まだ謎)。
さくらから誘われたWデートは日帰り温泉旅行。

惰性と言わずして……。今更、碓氷の正体なんてどうでも(以下略)。
                         2010/6/07、UPも。

11巻/
さくらと空我、みさきと碓氷で日帰り温泉旅行。碓氷に五十嵐虎や宮園マリアが絡んでくるのは、碓氷を雅ヶ丘に転校させたいからと美咲に話す。執事喫茶立食パーティー。
番外編「会長は執事様!」男女逆転。「こんにちは妹です」美咲の妹紗奈(すずな)の日々。

ダメイドって言い方良いなぁ。番外編が予想以上に面白かった。あとがきも。
                         2010/8/10、UPも。

12〜14巻/
12巻。碓氷の異父兄のジェラルド。ジェラルドの差し金セディは本物の執事の家系。碓氷は監視される生活に。番外編に「センチメンタル イッくん」
13巻。クリスマス遊園地デート。告白。晴れて恋人同士に。碓氷が執着される理由。京都修学旅行。
14巻。続修旅。碓氷の決意を聞かされる。バレンタイン。公認カップルになる。碓氷は雅ヶ丘に転校。

私にはこの作品の面白さがわからなくて激しくダメな人な気がする。キャラの性格と行動にどうしても共感できない。感情移入も出来ない。美咲がイラッとして嫌いなんだよなー。
うーむ。絵は好き。
                         2012/3/01、3/22UP

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2012年03月21日

黒執事 13巻まで

【黒執事】 13巻まで  /枢 やな

19世紀、ロンドン郊外の大屋敷に住む名門貴族のファントムハイヴ家当主、シエル・ファントムハイヴ。彼はたった12歳で、英国一の製菓・玩具メーカーに伸し上がる。
そして有能で万能すぎる執事セバスチャン・ミカエリスがその当主を守っていた。その執事には秘密があって……。

月刊Gファンタジー。
現在、アニメ放映中。面白いらしい。観れていない。
掲載誌がスクウェアだからか、自由度が高い。だからか二次の匂いもして、でもそれはそれで楽しい。最近、こういう傾向増えている?
大手出版社と棲み分けなのかもしれない。

面白い、良く出来ています。
まず絵がうまい。コネタ、楽しい。衣装も凝っている。セバスチャン最強。ストーリー構成から、展開までちゃんと見せてくれる。ちょっとした記号も散りばめられているし、今の流行も押さえている。読者ニーズにもサービス満点。
人気が出るのもわかる。でも、ちゃんと個性がある、良い意味でクセがある。
全体のスケール感をわざと(?)ミニマムにしているのか、“サイズ”もいい。
うーん、なかなか。すみません、勝手なイメージで食わず嫌いしてました、ごめんなさい。かなりな絶賛ぶりですが、今までパターン化したような同じような少女漫画ばかり読んでいたせいで辟易してたこともある?

アニメチックな漫画だと思う。
ただの執事コメディかと思ったけど、ダークなアクションや奇抜なストーリーもあって。
イギリスのことはわからないと後書きにあったが、作者すごい。現代と混合、パラレルな世界だけど、基本は押さえてよく調べてる。こういう探究心、見習いたい。

そーいえば、なんで田中さんだけ日本人なんだろう?? 
セバスチャンが大熊を片手で担ぐ姿に大爆笑した。
                         2008/11/04

UP追記>
あんまり面白かったんで、アニメ第一話観ました。第一話のOP前にすでにセバスチャンのネタバレがあって、ちょっとがっかり。きっと何かあるとは思ったけど、ええっ!?って思えた1巻の終わりが楽しかったから。漫画先行をお勧めします。もちろんアニメも面白い……。

《こんなふうにおススメ》
いやー、今流行の執事系とかで片付けたくはないです。かなり面白かった。ほんとは好みの傾向じゃないんだけど。新刊、読みたい。

                         2008/11/04UP

5巻/
カリー対決。ソーマ王子とその執事アグニを助けるため(?)、表向きは英国王室御用達を得るために、セバスチャンがカリー品評会で戦う。
事件解決のために警察の訪問を受けるファントムハイヴ家。

コメディ漫画としての地位を確立している気がする。
カリー的表現がまるで「神の雫」のようで爆笑した。こういうオチ、すごく好き。うまい。そして味の品評もどこかの料理対決漫画と似ていて、遊び心満載のパクリにやられた。よく勉強もしてるし。
警察が来た時のアグニのうざさはすごすぎた。

ところどころのコマに出てくるシエルのおちゃめな存在感といい……なんて絵と構成の上手い作家さんなんでしょう。
アグニの血の涙、申し訳ないけど笑い転げました。作者さん、ありがとうございます。

映像をずいぶんと研究した人なのかもしれない。コンテの運びが映画チック。そこがまた印象に残る。
カバー表紙を外した時のジョークも毎回楽しみ。
                         2008/12/07UP

6巻/
女王陛下の命を受け、謎のサーカス団が街に訪れた後に消えていく子どもたちの行方を追うシエルとセバスチャン。

虎に丸かじられのセバスに大爆笑した。
ますますテンポも良くなってきて、面白さは変わらず。ツボを押さえている。
今までの弾けっぷりは少し落ち着いているけど、良い意味でこなれてきたように感じる。

それにしてもこの人気、いったいどこまで進むのやら。アニメになり、ゲームになり、そして今度は舞台になるんですってよ、奥様。すごすぎ。でも、目のつけどころはいい。テニミュに追随。

後書きにありましたが、作者の根性あり過ぎ。そのこだわりがこの作品を生んでいるんだろう。原作者会心のDVDのアニメ設定集は是非読みたい。
                         2009/4/01

7巻/
シエルとセバスチャンは、紋章から黒幕を探り当てる。
シエルは持病の喘息が悪化。看病の末に回復、黒幕の元に向かう。そこにはジョーカーがいた。

今までの表紙と方向が変わっていて、ちょっと驚く。
ほんとに魅せる絵の上手い作家さん。見開きの絵にぞくぞくした。
コメディよりシリアスの話の方が好み。

え? ファントム・ハイヴ一家って実はみんな怪しいの? というところで終わるのが、なんとも。次巻がまた楽しみに。

UP追記>
っていうか……連載を追っているんですが、ほんとにダークに……。良いんですかね? 大丈夫なんですかね? いろいろと、社会とか外野とかPTAとか。
まあ、何かと大げさに禁忌が増えちゃってますからね、最近。それに縛られるのもどうか、なんですが、ちょっと心配しちゃいました。
                         2009/6/28、7/05UP

8巻/
ファントム・ハイヴ家を子どもたちが襲撃。ハイヴ家の使用人たちの正体が明かされる。サーカス編終結。
仕立て屋ニナの妄想は読者サービス、と思う。

敵にしたらこれ以上ヤバイのはいないくらいハイヴ家の連中がすごい。怖すぎる。想像してなかった。

ジャンプ系の甘々作品に慣れた脳が痛くなってくる。
何を書いてもネタバレになるので感想が難しいけど、この圧倒的な切なさは人が抱える重みそのもの。今はいろんなコトやモノ、オブラートに包みがちだけど、実は現実の方が厳しいしむごい。それに向き合っているだけでもまだ価値があるんじゃないか。

一番好きな巻だった。
メイリンが美人過ぎてドキマギ。
                         2009/11/29、12/03UP

9〜13巻/
9巻。幽鬼城殺人事件。連続殺人。セバスチャンも殺される。
10巻。殺人事件にジェレミー牧師が乗り出す。
11巻。真相解明。スネークがファントム・ハイヴ家の一員に。豪華客船カンパニア号。暁学会。
12巻。死神ロナルド・ノックス。暁学会の死者たちがゾンビ化。
13巻。エリザベスの活躍。暁学会の黒幕。執事のレコード。セバスチャン、シエルに出会う。

めちゃ面白くなってきた。
ペン先の美しさに癒される。アクションも見応えある。
11巻の時間の巻き戻し表現、面白かった。作家さんの脳内にリズムがあるみたい。

一見、中休みの話だけど、それぞれの日頃は表現しない心情が描かれていて楽しかった。本来は初めの方に描かれるんだろうけど、活躍して後の共感があってこそ。
シリアスとコメディの融合すさまじく。

ミステリー仕立てにしてもセバスチャンがいるとトリックにならない。知っている読者はそれも楽しめる。
それにしてもセバスチャン、働き過ぎ。笑ったー。
タンスに猫は笑った。お約束を外さない。
梟ってなんで絵に描くとこんなにお茶目なんですかね。
エリザベス愛おし。
19世紀のイギリスで伊勢エビが食べられるのかちょっと疑問に思ったのは内緒。
13巻あとがきに驚愕。絵、すっごい上手いのに。天才?
                         2012/3/18、3/21UP

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2012年03月20日

ナナとカオル Black Label 01巻まで

【ナナとカオル Black Label】 01巻まで  /甘詰 留太

高校三年の夏休み、ナナとカオル。
ナナは受験を控えて苦手科目の日本史に悩んでいたが、SMショップの店長、橘満子が東大卒で日本史専攻、院まで出た才女と知り、勉強を教わることになる。
一方、カオルは本屋を出たところで男に声をかけられる。なんと憧れのSM作家の更科修太郎その人であり、更科はカオルが自分の新刊を手にしたところを見ていたのだった。
ナナとカオルは、それぞれから夏休みに田舎で過ごすのを誘われる。なんと、更科と橘は運命のパートナーだった。

ヤングアニマル増刊、嵐。
本編の「ナナとカオル」の夏休みバーション、スピンオフというより、サイドストーリー。
かなり大人なSM。

熟年でほとんどプロの更科と橘のSMを、ナナとカオルが「見学」するという話。っていうか、参加もしてるし。ナナちゃん、大丈夫なの? お母さんは心配よ、な気分になります。
本編現時点7巻なのだけど、そちらは高二で、こちらのほうが未来の話。進行的に、ふたりの関係も進んでいるんだと思う。

本編よりハードSM。嗜好がない私としては、こちらが先だったら本編読まなかった気がします。成人系にカテゴライズして閉じたと思う。別に成人系がNOなのでなく、微妙な立ち位置になりますね、この作品は。

橘さんが実は更科だったというオチを、本編読みながら期待していたので、うーん、そうだったのか、な気分にも。
本編ファンと、SMファンにオススメです。
これからも読むけど、私には敷居が高すぎた。
SMって深遠。
                         2012/3/17、3/20UP

《こんなふうにおススメ》
本編ファンの方に。

本編は、こちら。→ 「ナナとカオル

同人誌付きはマニア垂涎と思う。

タグ:甘詰留太
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2012年03月18日

鉄楽レトラ 01巻まで

【鉄楽レトラ】 01巻まで  /佐原 ミズ

一ノ瀬鉄宇(きみたか)は、ひとつだけの特技だったバスケットボールで同級生に抜かれていき、自意識をコントロールできず結果、中2から登校拒否、なんとか保健室登校して唯一合格した自宅から2時間かかる若葉台高校に入学する。
そしてかつて何もかもイヤになって、バスケットシューズを投げだそうとした日に出会った少女に、再会する。藤本宝は、鉄宇が諦めたバスケットの選手として活躍していた。鉄宇の捨てたシューズをお守りにして。
当時交換した宝のフラメンコシューズは、高一になった鉄宇と同じサイズの26センチだった。
高校では似たようなタイプの友人も出来た。
父の単身赴任先に転校した妹、銘椀(なまり)が戻ってくる朝、銘椀が怪我した理由を知る。「自分も変わる」鉄宇はフラメンコ教室の門を叩く決心をする。

小学館、ゲッサン。てつがくれとら。
佐原ミズ、初めての少年誌。
すごく好きな作家さんなので、とにかくなにも言わずに読む。

初読時は、主人公のキャラ絵に馴染めなかったけど、鉄宇の自分探しがこの画風に合っていて、納得するものがある。
ふっとした表情に定評のある作家さん。
妹の銘椀の力強さが良い。
物語は始まったばかり。これからが楽しみ。
                         2011/11/01、2012/3/18UP

《こんなふうにおススメ》
佐原さんを知らない方に読んでもらいたいと感じる。


タグ:佐原ミズ
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2012年03月16日

Landreaall 19巻まで

【Landreaall (ランドリオール)】 19巻まで  /おがき ちか

アトルニア王国エカリーブ。丘の上の歌う大樹が護る街。
魔の山の火竜を退治したと伝えられる20年前の冒険譚とロマンスの当事者は、DX(ディーエックス/真名、聖名は別にある)・ルッカフォートの両親で、今はこの国の領主。
第四位王位継承候補者でもあるDXは、樹に宿る洞詠士(フースルー)のマリオンに恋をする。マリオンの気持ちもそれに応えたため、護りの力が弱まってしまう。
マリオンの名から名付けられた妹のイオン、DXらと一緒に育った護衛の六甲とともに、火竜から護る術を探す旅に出る。
4巻からは、火竜との戦いから、世界での己を自覚したDXが視野を広げるため、王都のアカデミーに入学する。イオンも一緒。学園生活が始まる。

ゼロサム。
コミックダッシュ!で評価のもっとも高かった作品なのだ。さすが漫画を読み慣れている人たちが勧めるのは、ひと味もふた味も違う。面白い。
かなり膨大なサーガになりそう。何度も読んで咀嚼したい。味わい深いのだ。

設定も世界観もしっかり作り込まれている作家さん。そして発想の自由闊達さに元気をもらえる。
どんどん読み進められる。絵も好み。
作品そのものに独特な空気がまとわっていて、心地良く余韻をはらむ。願わくば10代の頃に出会って、大人になるということを見つめたかった。わくわくする冒険の中に、成長を促せられる学びが、自然に盛り込まれている。
夢に出てくる作品は良策なのだが、これもそう。いつの間にか、潜在意識が刺激されている。
見せられている場面は、たぶんほんの一部なのだ。その奥行きは深くて、目眩がしそうになった。“本当に”彼らの世界があって、それを覗き見ているように錯覚しそうになる、無理がなく肩の力が抜けている観察日記のよう。こんなふうに物語を綴れたら、どんなに良いだろう。
ノック後でも上位作品になるのは間違いない。

人気が出て、連載が延びたんだろう。学園生活モノは本来、最初に語られたりするんだけど、流れを見失ってぐたぐだになるより、これはこれで切り替えて面白くしている。素晴らしい。学園になってから、少し「ハリー・ポッター」に似てくる。

イオンが六甲を呼ぶ時、カタカナなのも伏線だったのか。
DX、いい男だなー。かなり好き。やばい、好きな二次元男ランキングに入る。どちらかというと、こういう息子がいたら幸せ。
お仕置きで木に吊されている幼いDXが可愛すぎてツボだった。
五十四(いつよ)さん、胸でかすぎっ!
三弾鍵が、天河神社の五十鈴にそっくりでびっくりした。
ルーディーの真実は可愛かった。
ファレル母、破壊力あり過ぎ。
女装ネタとか面白いと思ったことないんだけど、竜胆のはかなりきた。
猫はしかには笑った。
ティ・ティの指揮官ぶりには感激。

まだまだこれからも大きく期待。
                         2009/10/17

《こんなふうにおススメ》
こんなに面白いと思わなかった。
コミックスのファンタジーを舐めてました、ごめんなさい。
面白さがわかる漫画玄人さんに、特にオススメ。
                         2009/10/20UP

15巻/
DXは竜胆とともに自分の故郷に戻る。イオンも非常事態の学校から帰ってきていて、DXたちはコトの顛末を聞かされる。そこにライナスとルーディが現れる。共にそこまで旅してきたのは、玉階のクエンティンだった。ここまでが14巻。
DXと話がある間、イオンはライナスたちに街案内。
DXは、自分を王に推挙したいクエンティンと対峙。なぜ戦争が始まったのか、DXの両親とクエンティンから語られる。クエンティンの辛い過去。そして行方知れずの王女。
DXの家出の理由。
そして革命の真実とは。

イオンやリドが感じる違和感はとても素直で、商人であるライナスにはぴんとこない。その描き分けが上手い。
騎士道とは何かを語る男子たち、楽しい。今までの話を総まとめしてくれ、それぞれの立ち位置で想いを伝えあう。
上手く説明できないんだけど、この作品は心が“深いところ”に感じ入るのだ。そこまで配慮しあう情緒があるから“人間”なんだよなと思わせる。
こういう作品を十代のうちに読んで、心の柔らかいところを育てたかった。古典を読むのと似ている。

「前王がすっごく嫌い」ってところでこのクエンティンが好きになる。
考えてみたら、今までの自分の行動基準はこんな些細な感情で動かされてきたことに気づく。ああ、浪花節。
戦後すぐに生まれたDXの世代。なるほど、日本でいえば団塊の世代。勢いも想いも強い。
おまけ漫画楽しかった。
                         2009/11/28、11/30UP

16巻/
DXの父、リゲインの過去。革命の真実とは。夏も終わる。

最初から読み直したい。
ライナス、良いこと言う。家訓だという。「関わる人間すべてが得をするのが本物の商売」
クエンティンは洞詠士だったのか。
この物語、私は好きでたまらないのだが、壮大なファンタジーを文学で読み慣れていない人にはきついかも。
それにしてもネーム自由すぎ。ゼロサム連載はベストかも。他誌だとこんなに説明入れたら没だよね。
制服格好いい。
                         2010/6/10、6/14UP

17巻/
皆アカデミーへ帰る。ロビンの父探し。リドの天恵とは。六甲は学生として…。

アカデミーに戻ってホッとした。六甲はモテ期の予感。

それにしてもこの話、どこに帰着するのか? たぶん30巻は行く。きっとそれでも終わらない。

小気味良いとはこういう話をいうんだと思う。ほんとに好き。
怒ったDXも良かった。友だち想い。その後の後悔がこの物語の品格。
おがきちかってどんな人生を歩んできた人なんだろう。頭いいんだろうなー。
                         2011/1/25、1/28UP

18〜19巻/
18巻。ゼクセレン卿の妻シェランが路上で産気づき、ディアと修道院に運んだDXは出産に立ち会う羽目に。流れで芝居を観ることになったふたり。演目はDXの両親の恋物語。
馬上槍試合の女神杯。騎士候補生のトーナメントに参加するDXたち。ペナルティでフィルはDXの第一従騎士に。アブローゼ。女神杯始まる。
19巻。女神杯トーナメント決勝。レヴィとチルダ。DX、破竹の快進撃。

DXとディアのデートに癒される。このふたりが成就してくれたら幸せ、と連載読んでいてもまだ祈っている。
恋は複雑だと思うイオンに同意。

今更だけど、リドのしつらいの部屋、居心地良さそう。

フィルが可愛すぎる二冊。
そしてアブローゼがステキ過ぎる。
DXは名前を偽っていたことを王城騎士団に叱られるのだけど、ちゃんとペナルティを科せられる。そこは大人たちの技量。人を育てる本来の意味に考えさせられる。
DXの「どうしてこうなった」は読者も同感。

設定相変わらず細かくてすごい。
おまけの漫画最高。
台詞回しにほんとに脱帽。延々と続いて欲しい大河作品。面白い〜〜。
                         2011/12/30、2012/3/16UP

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2012年03月15日

メイちゃんの執事 17巻まで

【メイちゃんの執事】 17巻まで  /宮城 理子

中学二年生の東雲メイ。同級生の柴田剣人らに囲まれて、それなりに楽しい日々を送っていた。
突然、さぬきうどんの手打ち職人だった父と、おしどり夫婦の母が交通事故でこの世を去る。天涯孤独になった葬儀の日、本郷財閥の執事、柴田理人がメイを正統なお嬢様と迎えるべくしてやってくる。しかも、剣人の祖父が元筆頭執事であり、剣人は理人の弟だというのだ。父は本郷財閥の長男で跡取り、しかし母と駆け落ちしていたと聞かされる。
本郷家のお嬢様と世間に知れてメイは命を狙われる。友人たちと理人が怪我をし、メイは祖父の希望に従って、聖ルチア女学園に転校する。そこは専属執事同居の究極のお嬢様を育てる学校だった。

集英社マーガレット連載。フジ系でドラマにもなった作品。そのヒットのお陰で、50万部の発行部数から、累計200万部まで達する。

まさか中学生が主人公とは思わなかった。なのに、小中学生が読む少女漫画としては、思ったよりエロくて、過激。マーガレットなのに??
そして、「メリーさんの羊」が表題の元だったとは……。

設定がゲームのよう。下記にも書いたが、メイがルチアを集めていくと、ランクが上がっていくのだ。お嬢様としての。それが、執事のランクに比例していく。うーん、良いのか? そういうので。
これってなんでもランク付けする、競争社会の弊害にならないのか。
でも、読みやすく、途中で飽きることはない。

理人という名前の登場人物は、漫画のセカイに多いのだが、リヒトは独語で光の意味。それがかっこ良かったりするんだろう。ルチアも伊語で光。
光(ルチア。ここでは、ベルにセットする宝石のようなもの)を集める、という学園の決まり事がある。

執事をかけた決闘が多すぎなんですが、なんでもかんでもそれで処理しないで、他に設定出来ないものでしょうか?

剣人が可愛い、応援したい。剣人がメイの執事になってからすごく楽しかった。

理人の、なぜ詩織ではなくメイなのか、の必然性がまだ薄い。
いくらなんでも、真のお嬢様に見合うというだけで、長年仕えた人をあんなに簡単に捨てられるものだろうか? 実は詩織が、理人のトラウマをグリグリしていた、くらいないと説得力がない。

個人的好みでは、「執事様のお気に入り」の方が好き。

8巻からは高校三年生の二部が始まる。
                         2009/3/18

《こんなふうにおススメ》
ドラマにしやすいのもわかる。群衆劇だし、男女カッコいい子を揃えやすい。
あとは、好みですね。
                         2009/3/19UP

8巻/
まったくもって、このブログに書いてみるものだ。新刊がすぐに手元にやってきた。

メイは六年生(高校三年生、17歳)になる。
腹黒の本郷じいの企みで、学園に7名の留学生がやってくる。石油王の息子や、ヨーロッパの王子……だれもが驚く男子たち。
実は彼らは、祖父が画策したメイの婚約者候補たちだったのだ。

メイの見た目があんまり変化の感じがなく残念。
キャラ立ちしてなかったタミの秘密が明かされる。
当て馬男子たちがこぞって登場で、柴田兄弟がヤキモキする……しばらくこれが続くんだろうなー。先が見えて、つまらなくなってきた。

理人に華が無くなってきたのはどーするんだろー? 
剣人がまだこの巻には登場せず、寂しい。
                         2009/3/19

9巻/
ベルンシュタイン公国の王子であるクラリス。メイの婿候補であったが、実は国を存続させる為に性別を偽った王女で……。叔父の裏切りから公国存亡の危機になる。その叔父カールと、理人の決闘。ベルンシュタイン公国をメイが買う。敵対のクロシア国が混乱したのは、聖ルチアの仲間たちの機転と策略で。
婿候補たち、ルチアメンバーと渋谷観光。渋谷はイケメンたちの登場で大混乱。メイは一足早い誕生日プレゼントで理人から靴をプレゼントされる。
剣人登場。この4年間、剣人に何があったか明かされる。イギリス貴族の最高位、レッドフォード公爵家の養子になっていたこと。そこは母方の実家だった。そこで帝王学を学びながら、執事の勉強もしてきたのだった。そして長身の成長した姿で、メイの婚約者候補として現れる。
本郷家でも祖父が倒れ、誕生日までに結婚相手を決めなければならなくなったメイ。理人は自分を倒さねば誰も婿として認めないと宣言する。
番外編は「模範実技 Sランク執事 柴田理人の一日」 理人の一日の短篇。

やっとだよ、剣人の登場。でもなー、いきなりのお金持ち坊っちゃま設定はイヤ。この巻で嬉しかったのは、やっとやっと剣人が出てきてくれたこと、のみ。
理人の私服はダサイんじゃないでしょうか? まあ、私服着てないって言ってるし。
話を広げ過ぎて、あっという間に情緒もなく畳んじゃうとことか、安易さが目立つ。もはや私は見バエとキャラのみだけの剣人萌えを楽しんでいるに過ぎないかも。
次巻はやっと話が進みそう。オチが見えるのも寂しい。
                         2009/5/27、5/30UP

10巻/
メイの婿取りにはカラクリがありそうで。
メイのツイルソウルと占われるメイや剣人の幼馴染み中田彼方と、剣人は野球で対決することになる。
ちんたら婿選びに業を煮やした油王子はメイを誘拐?

すっかり惰性で読んでいる。ドキドキしたいよ。
                         2009/12/12、12/17UP

11巻/
執事に裏切られ暗殺されかけたイルと砂漠で遭難のメイ。理人と剣人は助けに向かう。そして学園の皆も自分たちができることをする。

「本物のお嬢様とは何か」には感じ入った。たらたら読んでいたのにうっかり感動させられた。それだけだったんだけど。
                         2010/4/10、4/21UP

12〜17巻/
12巻。メイは無事に皆を助けることが出来た。入院した柴田兄弟。メイたちが戻らない間に学園が占拠される。犯人はメイの婚約者候補?剣人がクビに。お嬢様のみ参加のデュエロ。
13巻。東と木場。占拠の真意。決着。
14巻。RPGゲーム「ハレルヤ」。クルミと超天才児ダミアン。みるくの出生。
15巻。メイの結婚相手は剣人に決まり、メイは理人と駆け落ち?
16巻。詩織と忍。飛と翔とは。
17巻。柴田兄弟のデュエロ。飛と翔の正体。行方知れずになったメイ。

たった6日間のことが作品では一年に笑った。
飽きてうんざりしてたけど、ハレルヤ編は面白い。泣けた。
奥様の手には笑った、確かに。
執事という職種は究極Mでなければ勤まらないかも。完全なる信頼関係としての主従。
                         2012/3/12、3/15UP
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2012年03月14日

妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス) 06巻まで

【妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス)】 06巻まで  /藤原 ここあ

旧家の令嬢である白鬼院凜々蝶(しらきいん りりちよ)は高校入学を機に家を出る。家に縛られ、常に自分の顔色を窺われる環境から逃れたかったのと、苛めのトラウマで心にもなくつい悪態をついてしまう「悪癖」を持つ自分を変えたかったのだ。
許された一人暮らしの場所は、「メゾン・ド・章樫(あやかし)」。ワンフロアが一世帯。屋上庭園があり、温泉大浴場付きの最高級マンション。そして一世帯に対しひとりのシークレットサービスがつくという鉄壁のセキュリティーを誇るが、周辺からはお化け屋敷と噂されていた。
独りになりたいが為の一人暮らしを望んだ凜々蝶の前に、「下僕(いぬ)とお呼びください」と、シークレットサービスの御狐神双熾(みけつかみ そうし)が現れる。手取り足取り至れり尽くせりの双熾を前に、凜々蝶は変われるのか。
そして、「メゾン・ド・章樫」の秘密とは……。その住人たちの正体とは……。
先祖に妖怪と交わった者がいたために、子孫で先祖返りした者たちの、時間の中の物語。

月刊ガンガンJOKER。
「いぬぼくシークレットサービス」と読む。
今、アニメやっていて、「めちゃ面白いよー」とあちこちで聞いた。私が「ギルティクラウン」に凹まされている間に皆楽しい思いをして!

藤原ここあさんの作品では、かつて「お嬢様と妖怪執事」にやられまくって、破壊力あり過ぎで、大喜びして、「これ連載して欲しいよなー」と思ったものだった……、と手にしたら! なんと、それを実現してくれたお話ではありませんかっ! わー、やったー。

妖怪資質を持つ人間たちが、本物の妖怪から身を守るために建てられた「メゾン・ド・章樫」。
ツンしゅんで鬼の凜々蝶。
凜々蝶一筋ヤンデレ気味で隠れドS九尾の妖狐、双熾。
マイペースな一反木綿の反ノ塚連勝(そりのづか れんしょう)。
女性好きのマニアックな雪女、雪小路野ばら。
食べることに人生をかける天然少女、がしゃドクロの髏々宮カルタ(ろろみや)。
不良に憧れる豆狸の渡狸卍里(わたぬき ばんり)。
ドSで変態な鬼の青鬼院蜻蛉(しょうきいん かげろう)。
掴み所がなくチャラけてみせる百目の夏目残夏(なつめ ざんげ)ら、メゾン住人たちの、面白おかしいラブコメと思いきや……。

第一章ラストで読者はその展開にすっかり裏切られる。まぁ、伏線張りまくってあったけど。作者さんも何度も言っていたけど。
第二章の始まりの方で凹んだ読者は多かったのではないだろうか?
現在、6巻まで。まだなんにも回収されていないし、この物語が帰着する先もまったく見えない。面白さは裏切られないと信じているので、楽しみに待ちたい。

後からじわじわくる。
第一章から、実は本編と言える第二章への移し方の切なさと悲しさは、それまでの伏線が良く出来ていたから。
キーワードは、「ひとり残った反ノ塚の理由」
やっぱりそこが肝なので書くことにした。壮大なネタバレなので別に「折りたたんで」記載した。興味のある方は、下の方にスクロールして、【ネタバレ満載の感想本編、続きを読む】へ。

先祖返りが生まれると家が繁栄するから、大切にされる反面、疎まれる凜々蝶たち。金持ちばかりなのに、主人とシークレットサービスに分かれているのはどうしてか?(ただの趣味的選択の気もするけど)
各地の「メゾン・ド・章樫」も絡んでくるのか?

「食べられる瞬間まで食べていたい」のカルタに萌えた。
反ノ塚の進路相談には、もうもう爆笑して10分くらい震えてた。漫画でこんなに笑ったの、初めてかもしれない(4,200冊くらい読んできて)。
このふたりはツボ。ほんとに好き。

凜々蝶の三段階戦法にはやられたなー。
ツンデレだと、ツンとデレを行ったり来たりする。デレは特別な手札だから、ツン、ツン、デレ、ツン、ツン、ツン、デレくらいに出し惜しみしなくちゃならない。飽きるし、ツンを自覚していないワガママさが出る。これに共感できるかがカギ。
ツンしゅんだと、ツンとしゅんの間を行ったり来たりして、たまーに、ごくたまーーにデレるだけで、その破壊力はすごくなる。この三段階は大きい。
それに、自覚のあるツンは読者が感情移入して、共感しやすい。反省してるんだな〜の見られ方は、多くの味方がつく。上手い。恐れ入った。

どうやら想像するに、アニメは第一章で区切りなのでは? 暴動という名の祭りになるのは必至。
7巻、早く読みたい。
                         2012/3/12、3/14UP
《こんなふうにおススメ》
ゆるい笑いがなんとも。この作家さん独特の空気に癒されます。

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2012年03月13日

岳 16巻まで

【岳】 16巻まで  /石塚 真一

民間の救助ボランティア山岳遭難防止対策協会に所属する島崎三歩は、見た目はおっとりとコミカルに見えるが、世界各地の巨峰に挑戦してきた猛者。長野市内北部警察署、山岳遭難救助隊チーフの野田正人はその三歩とは幼馴染み。若手隊員の椎名久美、三歩の登山仲間のザックらと、日本アルプス中心に巡る人間模様。

ビックコミックオリジナル。雑誌掲載時のタイトルは「岳 みんなの山」。第一回マンガ大賞受賞。
実写映画になることが決まっている。2011年公開とのこと。
ノックを始めたばかりの時友人に勧められたが大事にし過ぎて積んでいた。直に読書量1/3なのでそろそろと手にする。読み出して今の時期で正解と思った。

28歳になって初めて漫画を描いた作家さんとのことだが、絵も構成もストーリーも秀逸。
クライマーの作家さんのリアルな話が続いていく。
創作を超えた現実。風の音や、土を踏む音まで聴こえてきそう。ずっと唸りっぱなしだった。
現実に命をかけて山岳救命にあたっている方々がいらっしゃる。どうか皆さん、ご無事ですように。

久美の成長は頼もしい。
三歩の、山限定の格好良さ加減も上手い。
読んでいると美味しいコーヒーが飲みたくなってくる。

命を預けるからこそ見える景色もあるんだよな。死がいつも隣にいる。どんなに準備しても装備しても、運。
こういう体験を経て、人間のぎりぎりから自分自身の多くを引っ張り出すんだと思う。

山の魅力はばしばし感じた、けど、自分の面倒をろくにみられない私は、温かい時の標高の低い安全な山でいいや、と思う。それでも感動はたくさんある。
目標まで後少しでも、諦める勇気も必要だ。この命がけをみていると、なんとも言えなくなる。人を尊敬できる。感想など書けない。時間をかけて咀嚼して、それから自分の考えをまとめる、それが良いんだと思う。
おまけ漫画にほっとする。

漫画ノックをしていると、登山に似ていると思う時がある。
辛い時、前を登っている人のかかとを見ながら、何も考えず登る。ひたすらペースを守り登る。いつしか苦しさがふっと楽になる時がある。その時に気づかされること、やっていないと決してわからなかったことが身体の奥底にすとんと落ちる。その一瞬のために頑張る。
本来楽しむためにある漫画なのに、人よりショートカットしてわかりたいと思うから、こんな羽目にはなっている。
                         2010/2/08

《こんなふうにおススメ》
命に対して、見方が変わります。漫画を読み慣れない方にもオススメできる。
                         2010/2/14UP

11巻/
三歩バイトする。要救助かり、また山に挑戦する。久美の一日。ナオタ、友を送る。女性の遭難と家族。旧友訪れる。そして冬支度。

この作品ほどあらすじを書くの、意味ないものはないなぁー。そこここの情が大事なので、書くなら全部書かなくちゃならない。「読んで読んで〜〜」と言うしかない。
この作品に出会ってから、山の事故への見方が変わった。無事を素直に喜び、人生を後ろ向きに送って欲しくないと願うばかり。なんとしても命を諦めないで欲しいと思う……それは山でない街中でも、同じことだなー。
                         2010/3/08、3/19UP

UP追記>
今日、このタイミングで映画化発表がありましたね。三歩さんは小栗旬さんだそうです。え? とも思いますが、俳優さんも原作ファンらしいので楽しみです。
実はこの作品を最初に薦めてくれた友人は映画関係者でした。まだノックも始める前で、当時まだ三冊くらいしか出ていなくて、熱くこの内容を語ってくれたのを覚えています。年末、その権利について尋ねたら「別の会社が先にオファーしてて、そっちが決まっちゃったんだよね」と残念そうに一言。そんな想い出の作品でもあります。
この本に触発されて、山登りはムリだけど、幼馴染みとハイキングには出かけるようになりました。人生に影響してくる漫画ってすごい。
ちなみに、ノックも11巻で3,334冊。1/3に到達。こちらもクライミングです。
                         2010/3/19UP

12巻/
山小屋の主人梶と牧。ナオタは山岳救助隊とクリスマス。家族の想いと心配。山男たちの新年。三歩、パタゴニア。ボーダーの救出。

クライマーってすごいとこで眠るんだな、びっくり。
読んでいると、山男にゃ惚れるなよ、の意味がすご〜〜〜くわかる。私には絶対ムリだな。登場する人たちと同じように生きている方々を尊敬する。
                         2010/7/01、7/02UP

13巻/
ナオタ中学に入学。歌う神父。頂上風景。生まれる命と。久美の弁当。山の怪談話。元クライマーの就活。ロングスピーク、ダイヤモンドルート。

奧穂高岳、登頂したくなった。
山ガールに対して、岳メンなんだー。
                         2011/1/28、1/30UP

14〜15巻/
14巻。中学生になったナオタ、父を亡くした山に登る。ペットボトルに手紙を託して。岳天山荘の宮川三郎。三歩の支払い。阿久津とスズの結婚式。しぶとく生きる。ルーシーズのオードリー。
15巻。母の想い出。心配して待つ人。二重遭難。阿久津の事故にショックを受けた三歩は、自分のためだけにネパールに向かう準備を始める。

ナオタは山男にきっとなる。
宮さん、言うこともっともだと思う。モデルがいるんだ〜。
ワイオミング州のティートン、どんなところなんだろう。

生きるために生きる。それがもっとも大事なことなのかも。
私のためだけにする大事なことって、いったいなんだろう。冊数気にせず本を読むとか? もっと好きなこと……。
                         2012/2/20、2/25UP

16巻/
三歩はネパールのローツェ南壁登頂を決意。エベレストの隣で世界四番目の高さ。南壁は3,000mを越える巨壁。かつて三歩が救助した小田草介。同時期にエベレストに挑戦する。三歩のシェルパ、ゴンブの想い出。話は、ローツェの三歩と、オスカー率いるエベレスト隊、それぞれで進んでいく。

楽しみにしていた巻。山って大変。行程見ているだけでドキドキ。
エベレストのガイド登山って、700万ドルくらいかかるんだー。
キドニーパイって腎臓だったのね……。
                         2012/3/09、3/13UP

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:石塚真一
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2012年03月12日

あまんちゅ! 04巻まで

【あまんちゅ!】 04巻まで  /天野 こずえ

海の家、海女人屋。そこの孫娘、夢ヶ丘高校1年になった小日向光(こひなたひかり)は海が大好き。ダイバーであることが人生の基準になっている、前向きに日常を楽しむ女の子。
クラスメイトで東京から町に越してきたばかりの“てこ”こと大木双葉、担任の火鳥真斗(かとりまと)らとともに始まる、スキューバーダイビングのお話。

月刊コミックブレイド。
「ARIA」もまだ手をつけただけなのに、新刊を読み出す。

あー、なるほど。中表紙で海女と気づいた。だからあまんちゅなのか。
テーマは「楽しい」。

初回の海を見下ろすシーンの見開きがいい。潮の匂いを感じそうになった。
見開きが見開きである意味を感じさせてくれる。ダイナミック。

時間経過の描き方が絶妙。だからこそ、余韻が残る。

こんな田舎の高校で(しかも県立)、こんなコスプレみたいな制服はないだろう、ふつーではそう思うのだが、この作家さんの“萌えアニメキャラの服装”みたいなのをファンが期待してやまないので、ここはリアリティよりファンサービス優先。なのでツッコめない。
ロングスカートが標準装備なのも、クラシックメイド派の支持を得ている。オタクって細かいのだ。
デフォルメはまるでぬいぐるみ。

バスの行き先は伊東なので、伊豆半島が舞台。
ああ、海、キレイだよねー。
昔はよく潜ったなー。この十年くらいダイブしてない。
海面下10mくらいのところで仰向けになって、水面にキラキラ映る太陽の光を、魚の群れの中から眺めるのがうんと好き。
光の説明は、そんな体感覚を思い出させてくれる。
自分の好きを大事にする、それを忘れちゃいけないと思った。

他の感想を読んだら「浪漫倶楽部」に関係しているそうなので近々読みたい。
                         2009/9/25、9/28UP

《こんなふうにおススメ》
自然に触れたい時に。癒されます。

2〜3巻/
2巻。ダイビング部入部祝い。プール実習。てことぴかり、バディ誕生。ぴかりのインストラクター。そして二年生の先輩、愛と誠の双子二宮姉弟。
3巻。梅雨の過ごし方。てこのライセンス。暴力姉の愛にラブレター。ちゅぱりんぐ機能付きの子猫を拾う。名はお姫。いよいよ海へ。

てこの心象が綴られていく。そうか、実は初心者のてこが主役なのか。
最初は怖いんだよね、私もパニックになったな。初海ダイブは泣けた。パチパチ音がするのも想い出した。あれ、波が岩にあたって出る音だったのか〜。
「道の駅伊東マリンタウン」って実在するんだ!(作中は「タウンマリン」)行ってみたい!

読感は「ヨコハマ買い出し紀行」に似ている。日々の切り取りは和む。まとめ読みより、巻が発刊されるごとに楽しむ作品。
「ARIA」もこんな作風なのかな? 読みたくなった。マニアが支持の理由を知りたい。
                         2010/8/18、8/20UP

4巻/
真夏の日差しの下でだるまさんがころんだ。ちゃ顧問とお姫の日常。夏休みのガールズデート。てこの東京の友達たち。
久しぶりの新刊。元気になる漫画。

フィンにシュノーケルのカラーイラストの乙女たちが美しい。天野さんの描く世界、なんといってもパースペクティブがホント好き。風や光が視えるよう。
それと女の子の胸の形がちょー好き(笑)。それぞれのキャラに合った、性格も出ている服装がとっても楽しくて、おしゃれしたくなってくる。思春期の女の子の気持ち、そーだったなーと懐かしい。

延々と続くだるまさんがころんだネタは笑った。「遊び」がなくなるとホントにやばい。
観光コース、そのまま廻りたい。巨大エビフライ、モデルは伊豆の「和むら」。作中では、むら和になっている。食べたし。
あ゛ー。海、行きてー。
                         2012/3/11、3/12UP


タグ:天野こずえ
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2012年03月11日

彼女を守る51の方法 (完) 全05巻

【彼女を守る51の方法】 全05巻  /古屋 兎丸

2月23日、東京。
テレビマンを夢見る21歳、慶鳳大学三年の三島ジンは就活の会社説明会に向かう。早めにお台場に着いたジンは、ヴィジュアル系ロックバンドのファンがたむろする中に、中学時代の同級生、岡野なな子の姿を見つける。会社説明会後、再び姿を見るが、岡野が他のファンの嫉妬を買いリンチに遭っているのを助ける。
午後7時35分。マグニチュード8の大地震、東京首都圏直下型が襲う。現代日本におとずれた関東大震災。
ふたりは、そして人々はみな、助かるのか。家族は、友は、無事なのか。
お台場を越え知り合った澤田リカも一緒に、六本木、渋谷、新宿……。見慣れた東京が地獄の風景へ。次々遭う天災の恐怖。開発された未来都市は液状化したゴーストタウンへ。冬場の火災旋風。狂っていく人々。強奪にレイプ。蔓延る新興宗教にデマ。そして助け合いと励まし、希望。
ともすれば折れそうな心を支え、地元早稲田まで歩いて無事に帰れるのか。ジンは決意する。「岡野なな子を守って帰る」それを胸の灯火に、被災地、東京を歩いていく震災シミュレーションストーリー。帰宅難民の7日間。

実はこの作品、震災前からずっと手元に積んであったのだけど、最近のハリウッド映画買い付け後の日本の配給会社がつけるようなやっすいタイトルみたいな、そんなお題でまさかこんな内容の話だと思ってもみなかった。
絶対にタイトルで損している。

週刊コミックパンチ。2006年5月から、2007年7月まで連載。

第1巻後書きに、「宮城県沖に大地震の可能性は、30年内に99%」とあって震えた。
「マンホールが生える」のは、自分でも現実に見た光景だ。
監修は、防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏。
作者はこの物語の道を自分で何度も歩いたという。

そんなわけでここ半年くらい、この作品の布教活動中。漫画というより、危機管理マニュアルとして。

この一年、身に沁みたことだ。
東日本大震災を経験した身としては内容的に、「もっと人を信じて良いよ」とも言いたいが、「備えあれば憂い無し」
あれこれに考えさせられた。
震災で腑に落ちて理解したのは、「世界中に友さえいれば、なんとか生き延びられる」ということ。すぐには何とかならないが。
まず地震が起きたら、三日間は自立できる準備をしておく。水や食料、寝る場所確保。そして「生き延びるための最低限の体力をつけておく」

絵だからの迫力で、見慣れた親しい街並みが倒壊している衝撃。胸に刻んでおきたい。

地震が起きてから14分が生死の境目。
日頃からバッグの中に3つ、携帯の充電器、ラジオ、ペットボトルに水を持ち歩く。
家族友人たちと、災害用掲示板の使い方を確認しておく。
フリースやストッキングはすぐに脱ぎ捨てる。ヒールは折る。火だるまになる可能性が高い。
X字の亀裂の建物に近づかない。内部の鉄筋までダメージがある。
命に支障がなければ、眼球が飛び出す怪我でもすぐには治療されない。命の優先順位をつけられる。
火に背を向けるか直角方向に逃げる。
人気のないところには女性は行かない。怪我人が居るからと誘われてもひとりでついていかない。飲食物で誘われない。飲酒している男は信用してはならない。

同名タイトルで、スマートフォン用アプリも出ている。
彼女を守る51の方法―都会で地震が起こった日―スマートフォンで持ち運べる防災マニュアル
災害マニュアルには必ず目を通しておくこと。

とにかく考える。知恵を絞って行動する。そのためにあらかじめ準備しておく。
これから三年。これが現実になる可能性、70%なのだから。

震災一年。
ボランティアに明け暮れた。西に家を確保し多くの被災者の移住を手伝った。炊き出しをした。泥だし、片付け……。自衛隊の方々が、ご遺体を攫っているのを見つめた。
何かしようと思ったわけじゃない。そんな偉くない。結果的に巻き込まれて動くしかなかった。
胸の痛みが強すぎて、心が麻痺した。たくさんの叫び声、絶叫を聞いた。
それでも私は生きている。これからも生きていく。
生かしてくれて感謝。合掌。
                         2012/1/25、2012/3/11UP

《こんなふうにおススメ》
地震大国日本に住む、すべての人たちに。

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:古屋兎丸
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2012年03月10日

うさぎドロップ (完) 全10巻

【うさぎドロップ】 全10巻  /宇仁田 ゆみ

祖父の葬式にはじめて存在を知った、祖父の隠し子。しかも6歳の女の子りん。親戚がたらい回して施設に入れようとするのに耐えられず、つい引き取ると言ってしまった30歳独身男、河地(かわち)大吉。りんとの新しい生活を描いた作品。

フィールヤング。
幼いけれどそれなりにしっかりと考えをもったりん。大吉は普通の独身男でありながら、はじめての子育てに奔走するが、そのたびにりんにも助けられる。
お互いにシーソーのように調整を取りながら、家族になっていくのがすごい。「よつばと」のように最初から家族が構築されているのではなく、家族に「なっていく」のだ。
りんの母親は誰なのか? 本当にりんは祖父の娘なのか? 大吉の疑問は淡々と解き明かされていく。
こういう日常を何気なく描ける人はすごい。私にはできない。
描き込まれていない分、心情も伝わるし、疲れない。
自分が漫画家だったら、こんなのを描きたいと思わせる。速度、間が最高に良い。しっとりとあったかくしてくれる。
佐原ミズの「マイガール」と内容が若干かぶるが、それって現代に問いかけるテーマだからなのかもしれない。
                         2008/1/9(2008/8/05UP)

《こんな時におススメ》
漫画を読んで疲れたくないけど、良い作品を読みたい時に。
癒されます。
でも、読みっぱなしにはならない。親子の関係とは何か、考えさせられます。親子って誰もがなれるわけじゃないんですねー。

UP追記>
コミックスは4巻まで出ています。そこで今の章が終わり、それから連載は10年後が始まっているそう……あああ、どんな少女になっているの〜〜りんちゃーん!
                         2008/8/05UP

4巻/
小学校に上がった、りん。大吉と暮らしだして1年半になる。大吉にパパ友ができたり、一緒に縄跳びを練習したり。
りんが風邪をひいて苦しんでいる時に大吉のパニックは理解できる。二谷さんの台詞がじんとくる。子どもって野生的勘で誰に守ってもらえるのかわかっているんだよな。

大吉の気づきのひとつひとつがわかる、共感する。風邪をひいた時には慌てたのに、歯抜けの時期にはだんだん慣れてきたり、大人は子どもに鍛えられる。
子どもがいると世界が変わって視える。いろんな立ち位置で、世の中を見られるバランスを持てる大人になりたいと感じた。
良い作品。大好き。
                         2008/8/27、8/31UP

5巻/
10年後の第二部スタート。
りんもコウキも高校二年生のお年頃。
大吉のおっさん臭さはそのままなのであまり変わらないが、コウキママとの関係はもっと微妙に。それぞれの恋愛へと話は移行していく。

この巻は、10年間のりんとコウキの成長を振り返りながら、二人の関係の変化を描いている。大吉とママにもそれなりの時間の蓄積があった。

二部はいろいろと賛否両論らしい。私は好きなんだけど、ほのぼのしてた作風が好きだった人は、何もここでオトナのコミックにしなくても良いじゃん? っていうのがあると思う。それもそれで人は成長するもんだし、良いと思ってしまうけど。

今や、大吉の保護者がりん。しっかりした賢い美女に育っていて、お母さん(いつ、なった?)は嬉しいよ。りんのまばゆい成長にはドキドキしてしまった。もう日本国民の娘だね。いや、今は翻訳されてきっと海外でも……。

大吉はすっかりりんに甘えている感があるが、しっかり親しているし、なにより良い関係なのは、頼られた時には客観的なアドバイスをしていること。
変に父親ぶって、余計なエゴを出して、りんを縛ることもしない。偉いよなー。
大吉にも幸せになって欲しい。ママとどうなるのだろうか?
いつになったら、コウキママ、本名出るの?
                         2009/1/30

6巻/
コウキはりんに振られてしまい、紅璃(あかり)の妊娠騒動に巻き込まれる。中学生の頃の話も。
大吉とコウキママもお互いの関係に結論を出す。

ほのぼのの中でも切ない巻だったな。大吉とコウキママの優先順位は子どもたちが一番で、そのあたりは大吉の男らしさをみる。
しかし…こうなってしまうと、物語はどこに向かって進むのだろう。うーん、大吉とりんがくっつく展開だけはやめてほしい。
                         2009/8/14、8/21UP

7巻/
麗奈に彼氏候補。
大吉のぎっくり腰。世話になったコウキの母にお礼に行ったりん。その会話から、親子の関係に気持ちが動き、まだ見ぬ母に会ってみたいと考える。戸籍を取り寄せたのが大吉にバレて。そしてりんは母に会う。母に会って初めてりんは別の立場から大吉のことを考える。

目が離せない巻だった。って言うか連載読みしているので、改めてまた考える。通らなきゃならない道だよね。それにしても正子さんて……これだけ好きになれないキャラ描けるのもすごいよ。
単行本出るのが早い。この続きは今の雑誌連載になる。最近の戦略なのかな。こういうの多いですね。
                         2010/2/08、2/11UP

8巻/
りんは母親に会って。コウキは母の再婚に動揺し。りんは自分の感情を自覚する。麗奈と竹内くん。りんと妹。安原の想い。そして気づくコウキ。

実写映画化らしいです。
おにぎりがほんと美味しそうにみえる漫画。
鍵をどちらがかけるかってシーン、楽しかった。大吉とりんの対比の構図、唸る。母との子守歌のシーン、ぐっときた。これらのとこみな、上手いなぁと感心する。
いよいよ。
                         2010/12/10、2011/2/17UP

9巻/
りんの気持ち、コウキに気づかれる。それをうっかり大吉に漏らしてしまったところをりんに見られる。
大吉に拒絶されたりんは母に会いに行く。そして真実は。

はー、終わりました。よもやの(予想通りではあるが)展開。がっかりな気持ちと、まあいいよね、の両方。複雑。

りんママ見てて、前は否定してばっかりだったけど、「こういう空気読めない自分勝手な人っているよね」と冷静に思えた。
震災経験して、人を見れて、大人になったよなー。

番外編も出るらしい。
                         2011/7/20、2012/1/29UP

10巻/
害虫と益虫。コウキの怪我。りん母と新しい出会い。中学時代のコウキ反抗期。気になる本編のその後も。
最後は作者のインタビューつき。

番外編の一冊。本編補足ストーリー。
子ども時代の話で懐かしい。サイドストーリーではあるけど、ここまで描かれたら納得することも多くて理解が深まるそんな一冊。

子育ての大変さ、感じ入ります。子どもになんて答えればいいのか。大人の自分が計られる。

りんを語る大吉に、どう反応して良いかモヤモヤ。身近な人の見たくないモノ見ちゃうような……むっきゃーってなる感じのアレ。
もうだいぶ納得はできたんだけど、これを読むとますます、コウキママと大吉が一緒になってくれなかったこと、悔やんでいる読者は私だけではないはず。
                         2012/3/09

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2012年03月09日

BLEACH 54巻まで

【BLEACH -ブリーチ-】 54巻まで  /久保 帯人

空座町(からくらちょう)、黒崎一護(いちご)15歳、空座第一高校一年生。特技は「幽霊が見えること」。超A級の霊媒体質。町医者の家に生まれ、双子の妹の夏梨、遊子(ユズ)にもその能力はあるが、一護は突出していた。
家族のいつもの団欒後、一護の部屋に入ってきた黒装束の女が自らを死神と名乗る。迷える霊を魂葬し尸魂界(ソウル・ソサエティ)に送る。そして、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊を滅せさせるのが仕事だと言う。その虚が黒崎家を襲う。
一護は兄を気遣い倒れゆく妹を見て力不足に悔いるが、朽木ルキアと名乗る死神も虚にやられ、為す術もない。ひとつだけ、一護が死神になれば、虚と戦えるという。一護は死を選び、その身体にルキアの力が注ぎ込まれる。半分だけルキアの力を得るはずが、すべてを奪ってしまった一護。ルキアの力が元に戻るまで、死神業を引き受ける羽目になる。
巨大な斬魄刀(ざんぱくとう)を引っ提げ、虚に立ち向かっていく。井上織姫、茶渡泰虎(チャド)、石田雨竜(うりゅう)らクラスメイトもともに戦う仲間として、一護をパックアップしていく物語。
41巻までは、ルキアを助けに尸魂界に行く話、破面(アランカル)とのバトル。

週刊少年ジャンプ。アニメ、映画にもなり、ジャンプの看板のひとつ。
1話目の虚がエヴァンゲリオンの使徒に見えたのが、初見の感想。それから1年半くらい放っておいた。また最初から読み直し。

絵は個性的で、特徴をはっきり出しながら巧さが際だつ。デザインはレコードジャケットを思い起こす。
シリアスな中にギャグのタイミングも上手い。洋楽好きが滲み出ている、リズムを掴むのが上手いんだろうな。
構成全体は、と行き当たりばったり巻が強い。ジャンプの特性のアンケート至上主義で連載がどうなるかわからないものだと、手探りで始めるのは仕方ないんだろう。この辺りは「ONE PIECE」の凄さを改めて感じる。

死神の名だが役割は天使に近い。それだと少年漫画では可愛らしいイメージになってしまうのかも。
斬魄刀が始解、卍解と、二段階に分かれて変化する発想は面白い。
17巻あたりで絵のキレが変わってくる。同時にコマが大きくなり、絵の表現のみで語る映画的なシーンも増えていく。
バトルシーンはダイナミックでとにかく見事。しかし巻を重ねるにつれ延々と化け物じみたバトルが続くだけなのも辛い。

尸魂界(ソウル・ソサエティ)とこの世界の関係には、基本設定ぶち壊しているんじゃないかとツッコミどころが満載すぎて数多くの疑問を抱えるのだが、それらも伏線なんだろうとじっと耐える。41巻までには回収されていない。
ただ、読ませる勢い、それだけで突っ走っていく。その特性は他に見ない。瞬発力とスピードで魅せていく。凄い。
もっともプロットがもっと整理されて、この設定は先に伝えてくれればこのシーンが生きてきたのに……な場面は多数ある。アイディアが素晴らしいからもったいないのだ。基本が感性の人で、物語作りは苦手なのかも知れない。漫画は映画と似ていて総合芸術で、しかもそれをひとりでやらなくてはならない分負担もある。ジャンプでなかったら伸びなかった作家さんかも。

そして少年漫画として辛いのは、信じていた味方が敵であったパターンが多いこと。そのがっかり感は、子どもたちにはどうなんだろう? エンタテイメントとしても。
シーンの瞬発力的面白さが強いので、ストーリーの整合性はどうでも良いのかも知れない。辛うじて破綻せずに物語を保っているのがかえって凄くみえる。センスが良いんだろうな。
勢いと、オシャレな雰囲気だけで巻数が伸びているのなら、よほどアンケートが良いんだろう。

伏線無くての後出しは、こんなにがっかりするものなんだな、勉強になった。ここを丁寧に作らないと、キャラが蔑ろにされてしまうのだ。
オヤジが出てきた段階で何か冷めるものがあった。

コミックスの最初のリリックはとても好き。BLEACHとは、これだとすら思っている。

12巻の番外編、小島水色から見た一護とチャドの出会いの話、かなりじんとした。
13巻の一護と斬月の会話には感じ入った。
好きなキャラは裏原喜助とネル。ネルちゃん可愛い。

ふつふつ湧き上がる素朴な疑問なんですが、少年漫画って人が死ぬの、PTA的な意味でダメになったんですか? かえってそれ、教育上よろしくないんじゃないでしょうか?

ちなみに初音ミクが長ネギを持っている元ネタは、織姫が手にしている長ネギから。
                         2009/10/26

《こんなふうにおススメ》
スピード感はすごい。アニメ、映画にもなり、今の人気作品。
                         2009/11/02UP

42巻/
十番隊隊長日番谷冬獅郎(ひつがやとうしろう)と、第3十刃ティア・ハリベルの戦い。表紙もこの人。破面と死神たちの戦いは続く。平子真子(ひらこしんじ)とその仲間が藍染に立ち向かう。
この巻で語るとしたら、一度も主人公が出てこなかったこと。すげー。
                         2009/12/05、12/07UP

43巻/
檜佐木と東仙。“虚圏の神”。破面たちを倒し、藍染が出てくる。
戦いは続行中。連載読みの方々の忍耐強さを尊敬。
一護、ラストの一コマ。やっと次巻から?
                         2010/2/05、2/07UP

44巻/
一護と第0十刃。戦いは朽木白哉と剣八がとって代わり、マユリに、卯の花とともに現世に送られる。卯の花が語る藍染の斬魄刀の力とは。平子真子は現世で一護を待つ。
狛村と東仙。

一護久しぶりに見た。何巻ぶり? 次巻、楽しみ。
                         2010/4/04、4/09UP

45巻/
平子真子と藍染。藍染に挑む一護。そして隊長総出のバックアップ。

387話の扉絵に癒された。バトル長すぎなんだなー。でもバトル信条の作品だもんね。
壮絶。読んでいて胸が痛い。
                         2010/6/04、UPも。

46巻/
藍染の掌上とは? 一護の父親。崩玉(ほうぎょく)の可能性。始まりはどこにあったのか。

絵の上手い人がこの作品にはまるのは良く理解できる。一枚絵としても見応えあるもんね。
それにしても……仕込んでたネタを46冊目で回収? 長すぎだよ。後付け?
久しぶりにワクワクした。これからクライマックス。
                         2010/8/06、8/08UP

47〜48巻/
47巻。藍染とギンは尸魂界の空座町へ。断界での最後の月牙天衝。天鎖斬月。舞台は空座町。
48巻。ギンの意図。一護と藍染。

よくこんな設定思いつく。4千冊読んで、この作家さんのすごさがわかった。
ドン・観音寺最高。
この巻で「破面篇」終了。次巻から「死神代行消失篇」
                         2010/12/30、2011/2/19UP

49〜53巻/
49巻。新章。17ヶ月後。死神の力を失った「見えない」一護。高校三年生になる。銀城空吾登場。雨竜斬られる。相手は?XCUTION。完現術(フルブリング)
50巻。取引に応じる一護。リルカのドールハウス。月島秀九郎。
51巻。完現術へ、一護の修行。月島と対峙。チャド、織姫たちの決意。銀城と対する一護。
52巻。月島の完現術。皆が一護を襲う。味方は誰なのか。
53巻。銀城の正体。死神vs完現術者。

しばらくぶりのブリーチ。コマ構成もデザインも、上手いなぁ〜。いろいろとカッコイイ。子どもの頃にストーンズとかエアロスミス聴きだした時の気分になる。
読み慣れてくると巧いところが際立って見える眼が持てる。4,000冊超えて漫画読み初心者を脱却できたかな……。
ちなみにハリウッドで実写映画化されるらしいです。
まとめ読みで良かった。ちまちま読むよりいい感じ。そろそろ終幕なんですよね。

うなぎ屋店長、すげー好き。新章楽しい。
52巻の一護の衣装にびびった。特撮戦闘モノみたい。
こっえ〜〜、と口に出しちゃった。記憶をいじられる恐怖ってある。すごく怖い。過去の記憶と今ここの自分こそが、自分の存在だから。
                         2012/2/10、2/23UP

54巻/
死神vs完現術者、続行中。代行証の真実。死神代行消失編、終了。

うさぎのぬいぐるみの戦いは緊迫感なくて可愛すぎて笑った。
やっと大きな伏線回収、っていうか、なんで一護が死神代行になったかの理由が明かされた。長かった。次巻から最終章。
                         2012/3/04、3/09UP

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2012年03月08日

ONE PIECE -ワンピース- 65巻まで

【ONE PIECE(ワンピース)】 65巻まで  /尾田 栄一郎

 → 2分でわかるONE PIECE

この世のすべてを手に入れた海賊王のゴールド・ロジャー。その彼の死に際の言葉に魅せられて、世界は大海賊時代を迎える。ロジャーの遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求めて。
東の海、ドーン島の小さな港村フーシャ村で生まれ育ったモンキー・D・ルフィ。赤髪のシャンクスに憧れて、海賊になることを決意。
悪魔の実ゴムゴムの実をうっかり食べてしまって、身体がゴムのように伸びるゴム人間となり、一生泳げなくなるが、楽天的なルフィは船から落ちない海賊になろうと決める。
尊敬するシャンクスから預かった麦わら帽子から、麦わらのルフィと呼ばれる海賊になっていく。
ルフィと一癖も二癖もある仲間たちの冒険ファンタジー&コメディ。
剣士のロロノア・ゾロ、航海士のナミ、狙撃手で器用なウソップ、料理人のサンジ、船医のトニートニー・チョッパー、元は敵だった考古学者のニコ・ロビン、サイボーグの船大工フランキー、ガイコツになってしまった音楽家のブルックら、少人数でも最強の仲間との大冒険。

1997年から週刊少年ジャンプにて連載中。
コミックス歴代売上1位の人気作品。アニメも1999年から放映。

ノックを始めた時、読み出した作品。20巻くらいまで読んで、感想書かずに放置。
改めては、それなりに読み方がわかってからにしようと決意、やっと2500冊で1/4達成なので、手をつけ直す。
読み出した約2年前も大感激だったが、多少は読み慣れてきた今はもっと感じ入る。夢がある、とはこういう作品を言うんだろうな。

マルチなジャンルで活躍しているジャーナリストの友人は、アニメやゲームなどでも一家言持っている。
先日、某誌で「ハガレン」の大特集をやっていて、荒川弘さんのインタビューが秀逸で泣きそうになって、インタビュア&ライターの名を見たら、やっぱりその友人だった。
私が1万冊読むのを決意しかけた時、その友だちにオススメの1作品を聞いた。それが、これ。「ダントツじゃない?」とのこと。

絵の素晴らしさは異常。画力のすごさは語るまでもない。デザイン力も突出してる。ユーモラスで温かく、躍動感に溢れている。
色のバランスも品があって素晴らしい。
絵は二次元的で、黒ベタには光があたる表現もない。それがファンタジックな世界にすっと引き込んでくれる。
トーンもまったくに近いほど無いのは、たぶん幼い頃からずっと絵を描き続けている人なんだと思う。しかも絵がまだまだ上手くなっていくとは、いったいどういうことかと思う。
パースペクティブもフリーハンドのところがあって笑えた。立体空間構成能力が、突出しているのだと思う。この作家さんは建築学部だったそうだが、たまにそういう空間感覚が異常に優れた人がいる(私は建築士免許まで取ったけど、その能力がまったくなくて諦めたクチ)。
このワクワクは、昔出会った時の妹尾河童さんの本の絵の感覚に似ている。

キャラクターも個性的でしっかりと練られ安定している。多種多様で、どのキャラも作者に愛され使い捨てられない。
好きなのは、シルバーズ・レイリーとシャッキー。大人が格好いいってイイ。
ロジャーのように、死してなお、人を活かす人生は究極、理想。

そんな絵とキャラの魅力も言うまでもなくすごいけど、やはりコンテが素晴らしい。その構図の巧さでうっかり泣いてしまった箇所がある。名カットが多い。
特に、シャンクスから帽子を預かるシーン、ビビとの別れのシーン、エニエス・ロビーでロビンの気持ちを変えさせた一味のシーンなど(55巻まで)。

スケールアウト(IT的意味合いの方でない)、デフォルメも楽しい、わくわくしてくる。
毎回の扉絵のアットホーム感も和む。

食べているシーンは特に好き、自然に笑顔になってくる。
出てくる料理もフレンチ中心にこだわりが多く、食べるの大好きとしては見逃せない。

なんでこんなにこだわりが多いの?
46巻のサニー号詳細図は心躍った。

読者に対してのサービス精神は頭が下がる。たった一コマで知恵を語っていたり、何度も読み返さないと気づかない遊び心があちこちに溢れていて、遊び心の方は今回は発見できそうにない。そこには細かい設定がたくさん隠されていて、わくわくするのだ。
全部を説明しないことって、こんなに面白いんだなー。ノックが終わったら、この世界にまたじっくりと浸り直してみたい。
サービスといえば、読者の質問コーナーのSBS。読者と遊んでいるのが楽しいし、作品のファンが多いのを垣間見られる。読者のマニア度にも輪をかけて驚く。それを超える作者の設定の細やかさに呆れる。愛されているのがわかる。

ルフィの魅力のひとつ、“天然”がうざくないのは、それが育ちきらない子どもの部分からきているのではない、純粋な心根からの性格だから。そして仲間たちを理解し、その良いところを無理なく伸ばしながら、適材適所に生かしている度量は見事。まさに船長。
それぞれの仲間にもしっかり背景が描かれていて、船に乗る理由がある。脇役の登場人物も疎かにされていない。
大手ゼネコンの部長が会議の席で「『ONE PIECE』は、ビジネスマンにも必須ですよね」と話してくれて一緒に笑ったことがある。ホント、そうですね。

でも、こいつら不死身過ぎ。唯一の不満はそこだけど、それが浮かんでくる時点で、「いやいや、少年漫画のファンタジーだし」と、自己完結させようと読者に思わせるほど、他の要素がすごいのだ。
わらしべ長者的に船が大きくなっていくのも嬉しい。でも、メリー号との別れは爆泣きした。
大笑いして、ドキドキハラハラしながら、大泣きしてわくわくする、まさにエンタテイメント。

サンジとチョッパーが仲間入りするシーンは泣けた。
アラバスタのスパイダースカフェは、まんま「バクダッド・カフェ」で笑った。
ビビが反乱軍を止めるシーンに「ナウシカ」が被った。
アラバスタ王国編は読み応えがあった。この辺りから、物語の構成が大きくなっていく。
空島篇はまるでインディ・ジョーンズ。
キングブルはまるで「エルマーとりゅう」。
ゴーストの、影を取られる話は、子どもの頃に読んだエンデ作品とシンクロしてしまった。
女ヶ島の蛇の三姉妹は、宗像三女神ですね。
55巻のエンポリオ・イワンコフの「奇跡をなめるな」に心が震えた。

51巻まで読んで、「ずっと読んできて良かった」と実感。
連載を10年でテーマが視えてくるって、いったい……。
こうなると、まだクライマックスも見させてくれない前振りだったと感じる。どれだけ大きな話なんだろう?
100巻で終わるのかな? ついていきたい。
                         2009/9/21

《こんなふうにおススメ》
やっとUPできた……。もちろん、連載まで追いつきました。ここからはリアルに伴走したいです。1万冊読んでも、きっとベスト3に入ると感じます。こんな作品を世に出してくださってありがとうございます。
                         2009/9/26UP

56巻/
エースの公開処刑までカウントダウン始まる。インベルダウンでの死闘からルフィたちはエースを追う。マリンフォード海軍本部でいよいよ決戦。

イワンコフのインパクトは表紙からして強烈。友だちは美しすぎると言っていた(もちろんカラー的意味で)。ボンちゃんの男気。そしてエースの出自とは。
                         2009/12/04 12/09UP

57巻/
海軍本部と王下七武海VS海賊白ひげ軍団。エースとルフィが兄弟になった訳。白ひげを親父とするまで。白ひげをモノともしないルフィ。そして白ひげは。

役者総登場。圧巻。一番のクライマックスだろう。これだけの人物が揃うと麦わらの一味をバラバラにした意味を感じる。彼らだとまだ役不足に見え、この場にいたら皆死ぬよね。暴れる皆々が、この紙面が小さいと言っているようだ。
累計1億8560万部突破。この巻は初版300万部で過去の初版すべての記録を塗り替える。
                         2010/3/05 3/07UP

58巻/
白ひげ刺される。傘下の海賊の迷い。三大将に挑むルフィ、大決戦。
祖父のガープも立ちはだかる。ルフィはエースに辿り着けるのか。エースは……。

クライマックス過ぎて、胸が痛い。
エースは火炎の不動明王に見える。
                         2010/6/04、6/05UP

59巻/
エースはルフィを庇う。海軍本部崩壊。黒ひげ登場。騒ぎに便乗しインペルダウンの死刑囚、集団脱獄。“D”の意志。そして白ひげも。黒ひげは白ひげの能力を自分のものにする。すべての戦いを終わらせたのは、コビーとシャンクス。頂上戦争終結。
ルフィとエースの幼い頃の想い出。

ひたすら泣いた。扉絵の明るさに救われる。
                         2010/8/04、8/05UP

60〜65巻/
60巻。ルフィ、エースとサボの幼少時代。ゴミ山燃やされる。コトを知ったダダンの嘆き。ルフィの苦悩。レイリーの提案。麦わらの一味のそれぞれの消息。ルフィのメッセージ。
61巻。麦わらの一味、メッセージを受け取り準備に入る。それぞれの強い意志で修業に入る。ルフィはレイリーと。覇気。そして新章へ。
最後の海”新世界”編。2年後。偽者の麦わらの一味。サニー号で再出発。魚人島へ向かう。
62巻。クラーケン。魚人島。人魚姫。
63巻。しらほし姫の散歩につきあうルフィ。新魚人海賊団。海の森。魚人島の歴史。タイヨウの海賊団。解放と自由。
64巻。新魚人海賊団vs麦わらの一味。
65巻。ノアの落下。魚人島の未来。

久しぶりのONE PIECE。やっぱり、さすがと言わざるを得ない。

サボは生きていると思う。
失ったものばかり数えるなと諭すジンベエ。残っているものを確認する。
バイタルレシピ、弟子になりたい。
デュバルに感動。良いヤツ多い。
しらほしの兄たちの愛に泣けた。

麦わらの一味が揃うのが嬉しくて仕方ない。
64巻のルフィの登場は満を持して。そして2年の歳月を経た麦わらたちの実力。
魚人島編は差別の連鎖がテーマになっている。これは私たちの世界の問題でもある。
15周年だそうです。
                         2012/3/03、3/08UP

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2012年03月07日

純潔のマリア 02巻まで

【純潔のマリア】 02巻まで  /石川 雅之

中世フランスの田舎町。マリアの森に守られた村。
異端の手先で穢れた魔女と畏れられるマリアは、淫魔でありながら純潔の処女。元はフクロウな使い魔サキュバスのアルテミス、同じく使い魔しかしインキュバス未満のプリアポス。
戦が嫌いで戦場に淫魔を送って骨抜きにし戦力をなくさせるのだが、教会と揉み合ったり騒ぎを起こしている内に大天使ミカエルに目をつけられる。
果たしてマリアは純潔を守れるのか。

good!アフタヌーン。「もやしもん」の石川雅之の最新作。

独特の空気は健在。
この作家さんの作品では、いっぱしの正義が語られてもうざく感じない。それは傲慢なことか、線引きわかった上で言わせているからだと思う。
誰でも善いことしたいとは根っこでは感じている。だからその代弁がかわいく語られちゃうとそれはそれで嬉しい。

戦場で井戸端恋バナを咲かせるマリアとサキュバス可愛すぎる。
バジリスクかっこいいのにフクロウの造形がなんとも笑っちゃう。愛らしい。ほんとこういうとこ、好き。
チビこいエゼキエルもいじり甲斐ありそう。

作中で、アルテミスをアジアの神としていて気になり調べたら、元は古代ギリシア人の神ではなく(のちに習合)小アジア(アナトリア半島、今のトルコ共和国)の豊穣の神と知って驚く。なるほど。調べるほどに女神のアーキタイプを持っていて面白い。日本とも共通するのは鬼子母神や丹塗の矢など。特に豊穣の神と生贄信仰は世界各地に至る処にある。ずっとアポロンと並ぶ月の神の浅いイメージしかなかった。調べていくうちにギリシア神話にも宗像三女神のようなホーラと呼ばれる三神がいたりしてますます興味深かった。
ラ・ピュセルはジャンヌ・ダルクのこと。
                         2010/2/20、2/24UP

《こんなふうにおススメ》
今度は中世、しかもフランス。衣装の大胆さも活かされて楽しい。

2巻/
ミカエルの使いエゼキエル。マリアの煽りに乗せられてしまう。イングランドの騎行。北に赴くマリアたち。イングランドの魔女ビブが語る、戦争を終わらすと魔女が困る理由。マリアに肩入れし始めているエゼキエルは、自己混乱から矢文を燃やす。ジョセフはまた戦地へ赴く決意をする。マリアは。

処女でなくなったら魔女でもなくなるのはミカエルの制裁で、マリア限定。なるほど。
それでマリアは自由になれる。でも。

エゼキエルの混乱は、共感できる。古来、人類が神に抱き続けた疑問が重なる。

通信兵の名はジョセフ。フラグ立ち中。

衣装も楽しい。他の漫画家さんなら絶対にしないような描き込みの細かさ。
森薫さんにも匹敵。「もやしもん」はゴスだけど、こちらはゴルチエ全盛期みたいな。こういう凝ったの好きなんだろうなー。
ビブの髪型も可愛い。
読んでいるとすごくおしゃれしたくなってくる。

アニメにして欲しいけど、内容的に無理だろうなー。
                         2012/3/03、3/07UP


タグ:石川雅之
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2012年03月06日

BAKUMAN バクマン。  17巻まで

【BAKUMAN バクマン。】 17巻まで  /小畑 健(原作/大場 つぐみ)

真城最高(ましろもりたか)中学三年生14歳。あだ名はサイコー。絵が得意で、何度も表彰されている。しかし、何事にも最初から諦めてしまっているイマドキのティーンエイジャー。クラスメートの亜豆美保(あづきみほ)に密かに片想い。
その亜豆を授業中にスケッチしていたノートを、学年トップの秀才、高木秋人(あきと、あだ名はシュウジン)に観られる。そのノート返却の条件に、一緒に組んで漫画家を目指そうと誘われる。秋人は漫画好きのギャンブラー体質だった。
しかし、最高には断る理由があった。叔父が売れない漫画家だったのだ。だが秋人は、宝くじも買わなきゃ当たらないと説得する。最高は取り合わなかったが、いきなり秋人は最高を亜豆の家に引っ張っていく。秋人は亜豆が、声優を目指していることを知っていたのだ。
亜豆に「マンガ家になる!」と告白する秋人。目を輝かせる亜豆に思わず最高も叫ぶ。もし、それがアニメになったら、その声優をやって欲しいと。即答する亜豆に、そのまま最高は伝えてしまう。「そうなったら、僕と結婚してほしい!」。照れながらも亜豆はそれを約束してくれる。
最高と秋人の二人三脚が始まった。ふたりがライバルたちとともに、漫画家に駆け上っていくサクセスストーリー。

週刊少年ジャンプ。漫画とはどういうものなのか、それがわかる作品。
夢を持って進んでいる人には絶対にオススメしたい。

気になって気になって気になって仕方なかったが、「DEATH NOTE」だってまだ感想をまとめていないのに、中途半端なのはどうよ、と、手をつけないで積んであった。
「ヒカルの碁」だって先に読みたい……。しかし、とうとう我慢出来ず。

面白すぎる。どうしよう、好きな作品ベスト30に入る予感。そして、漫画好きにはたまらないコネタも満載。漫画読み慣れてから、トライした方が面白い作品。でも、もう止まらない。
もしかしたら、私には少し早かったかも? とも思ったけど、これを読んでからと読まずとは、漫画の読み方、捉え方がまったく変わる。ここに上げられている漫画はすべて読んでみたくなる。このノックに元気を貰えて嬉しい。

漫画家を目指している人は必見。漫画家になるために必要なことが描かれている。
内輪ネタまでバラしちゃって、しかも、ここまでやるのであれば、自分たちも業界や読者から「試されている」ことになる。これってすごい覚悟。この作者たちの関係をそのまま活かしたような作品。たぶん作者たちが共同作業してきた「DEATH NOTE」で感じた感覚からスタートしたのではないかと思う。

中学三年生でこんなに頭が良いものか? そこは驚くけど、こういう子もいないわけではない。
それと驚いたのは、ちゃんと「家庭」も描いている。当たり前のイマドキの家族の会話が、そのままそこにある。普通の家ってこんなふうなんだ、と思えた。
漫画はファンタジーが多くて、それはそのまま自分たちとだぶらない。でも子どもたちはこれを読んで、ものすごく共感するんじゃないかな? 将来のこととか、親にどう話すのかとか、自分の家を他とは比較出来にくいから、これはすごいことなのじゃないかしら?
ここの、最高がマンガ家になることを家族に相談するところ、正直言えば泣きそうになった。最高がベランダで父親に電話するシーンでは泣いた。

良い編集者に出会ったことも運。服部さん、優秀。人としてもバランス取れているし。
ちなみに、ここで描かれている編集者はすべて実在のジャンプ編集部の人物。編集部ってすごい。どんだけ戦場。まるで証券取引場の勢い、そのままではないか! 編集者には編集者の戦いがある。

ラブストーリーとしては、最高と亜豆はお互いに気持ちも確認しあっている両想いなのに、一緒にはいない。メールもたまに。電話も一回だけで、それも4巻で。
すれ違いどころか、まったく会わないで繋がるふたりってすごい設定。しかもお互いに婚約しているつもりだし。これでどこまで保たせるのか、かえって興味津々。かつてこんな“純愛”があったろうか? 究極の純愛を徹底してやるつもりなんだと感じる。

作品のテーマから学ぶことも多く、ついそればっかり追ってしまうけど、この作品自体の構成もとても良く出来ているのだ。
キャラも魅力的だし、ここで語られていることがそのまま通じている。

とうとう連載まで追ってしまった。我慢出来なかった。3巻の微妙な終わり具合に……。現在、5巻相当まで進行中。
連載していると、時系的にはいつまでもその時期に滞ってしまって「永遠の高校二年生」なんてのはよくあるのだけど、こっちは中味が進み過ぎ。
2009年の3月に中学卒業になっているので、5巻目の高校三年生はもうかなり進んでます。
2巻で一度、「こんなにHow Toっぽくて、ちょっとな」と思った部分もあったけど、これからがますます拍車かかって面白くなってくる。やられたって感じ。4巻目は悶えるほど、面白い。やっぱ、ジャンプってすごい。
最初は胡散臭く思った新妻エイジ、連載分ではもう可愛くて可愛くて仕方なくなっている。
                         2009/6/14

《こんなふうにおススメ》
賛否両論らしいですが、私にはめちゃくちゃ面白く感じます。
すでに周囲に勧めまくっています。良く出来てる。挑戦的なのも良い。
                         2009/6/18UP

4巻/
コンビ解散か? シュージンは約束の期日までネームが出来なかった。サイコーは引導を渡す。服部はなんとかもう一度ふたりでやらせたい。画策するが。
離れて沁みる相手の存在。ふたりがやろうとしていたこと、偶然にも探偵ものだった。コンビを密かに再結成。服部を逆に驚かそうと、ふたりは半年でネームを5話作ることに。見吉も協力する。
亜豆美保は、歌も歌うアイドル声優の道まっしぐら。
サイコーたちは春休みまでに8本のネームを仕上げ、金未来杯を目指すことになる。福田真太、中井巧朗、蒼樹紅、平丸一也、ライバルも揃ってきて。

実名がバンバン出てきてドキドキする。連載読みの今、ちょっと懐かしい巻。
どちらかというと業界ネタばかりで、私は面白かったけど、興味ない人にはつまらないかも。編集者ってほんとにすごいなー。
話の作り方が面白い。上手い。

わけわからん、間界野昂次。そーいえばどーなったんだ?
新妻エイジが可愛すぎて、ほんとにもう。

ただ、これだけヒロインに共感出来ない少年マンガも珍しいですね。あえて難点を言えば。
                         2009/8/06 8/11UP

5巻/
いよいよ「疑探偵TRAP」連載がスタート。二人とも16歳。
担当が服部から港浦吾郎(みうら)に変わる。熱さと勢いばかりの港浦に二人は不安も持つ。
アシスタントも決まり、ジャンプの新年会で同じ連載作家たちと知り合う。
蒼樹紅は間界野と組むと言い出し、中井は自棄になって蒼樹のマンション前の公園で漫画を描き続ける。
亜豆は事務所から写真集出すのを勧められていて悩む。
連載が始まって早々からアンケートに振り回される。試行錯誤しながらも人気は定着してきて。

この作品に出てくる編集者は実名で実在人物が多いのだけど、この港浦さんは違う。この後、主人公たちとある意味のバトルが始まるから、なのかも。
この巻は漫画の描き方説明が多い。仕組みに興味があるから楽しいけど、ジャンプのメイン読者はどうなんだろう。
連載追っていて感じたのは、高浜さん顔変わってないか?
平丸の担当の吉田さん偉い。
新年会のサイコーの決意は泣きそうになった。
ジャンプのアンケートシステム、ほんとに噂通りなんだな。こんなストレスのかかる仕事、きついよなー。絵を描くのが好きで、話も考えるのが楽しく、しかも競争好きじゃないとジャンプの作家って出来なさそう。
「ラッコ11号」って、「神のみ」みたいな漫画なのかも。ストーリーではなくて。
                          2009/11/05 11/06UP

6巻/
コミックス1巻の発売も決まり、連載も調子が上がってきて盛り上がっているところに、サイコー倒れる。手術も要して3ヶ月の診断を下される。しかしサイコーは描くのを諦めない。悩んだシュウジンは亜豆を病院に呼ぶ。
編集長は、「高校を卒業するまで休載」の決断。それに対し、新妻エイジに福田組、揃ってボイコットを宣言。ジャンプは5作休載の大事になる。

なんと早売り見つけて読んでしまった。わーい。通常発売は、年明け4日。
宝島社の「このマンガがすごい!2010」の今年のトップになる。

だいぶ登場人物の紹介が人数増えたなー。
面白さは加速。連載を巡って加熱、読んでいる方もオーバーヒート気味。
逢わない純愛にも一区切り。
                         2009/12/29 UPも。

7巻/
「疑探偵TRAP」打ち切り。二人は保険として大学に行くことに決める。
そして「亜城木夢叶に笑いは必要なのか」 担当編集者の港浦とバトル。異例の読み切り掲載。笑いかシリアスか。
アシスタントに来ていた高浜は連載が決まる。
蒼樹紅は恋愛モノに悩み、大学で岩瀬に声をかけられる。そして動物園でばったり会った蒼樹と高木秋人は意気投合、お互いの創作のために協力しあうことになる。

この作品の面白さは編集サイドがきっちり描かれていること。作家とぎくしゃくしてくるのがメインの巻。
エイジの言う「亜城木夢叶は主人公に自己投影しない」って、なるほど。これは物語作りに大きい。
この二人の努力はすごい。若い人を煽る作品。若くはないけど、もっと頑張れるなーと気合いを入れ直せた。
連載追いでの今の最高の悩みがここら辺ですでに出ていたのに気づき、感じ入る。
この原作者さん、女性にコンプレックスないだろうか? やたらつっかかる女子が多い気がする。岩瀬怖えー。やっと蒼樹さん好きになれた。
                         2010/3/07 3/09UP

8巻/
蒼樹紅は岩瀬を秋人に会わせる。岩瀬は秋人に、自分も漫画原作者になると宣言。
高浜のアシスタントに中井と加藤が入って仲良くなる。蒼樹紅は…。
秋名愛子名義の本から香耶に誤解をされる。最高と亜豆にも飛び火して溝が!
亜城木コンビはギャグに挑戦。
香耶と仲直りするためプロポーズする秋人。連載が決まったら結婚?
一方、蒼樹紅も連載を狙うことに。福田組の中井は。

連載を追っているから単行本は懐かしい感じがする。
ところで今更気づく…岩瀬のペンネームすごすぎ。
そして平丸さんの担当吉田氏、じわじわくる。すげーマネージメント。
やっぱり上手い、絵も話も。よくよく練られている。面白い。
                         2010/4/30、5/03UP

9巻/
服部は岩瀬原作、エイジ作画で仕掛ける。エイジ二本連載。最高たちもギャグ漫画「走れ大発タント」で連載が決まる。
秋人、見吉香耶の父に挨拶に行く。そして入籍。
エイジ、服部の想い。タントスタート。秋人、ギャグに苦しむ。服部の仕掛け。エイジは引っ張りだこ。
秋人と香耶の結婚式で。亜城木夢叶の決心。服部と港浦のタグ。

良く練られた作品、つくづく感心。ふたりが人に恵まれているのはその努力を周囲が認めているから。
エイジの頭の回転の速さは異常。天才っているんだよなー、ほんとに。エイジに仕掛けられたふたりの焦りは、すごくわかる。全身の血が沸騰したようになるんだよね、読んでて熱くなった。
服部さん、岩瀬じゃなくても惚れるよ。岩瀬の執着気持ち悪い。香耶は当初は苦手だったけど、いい女になった、可愛いし頼れる。
秋からアニメになるそうですが、教育テレビって、どうだろうか? 受験戦争の加速に荷担しそう。マンガって本来楽しむものなのに、こんなにアンケートのマーケティング中心なんてって思っちゃう。ビジネス側にいたとしても、だ。それでも編集部での話し合いのシーンは面白かった。
                         2010/8/04、UPも。

10〜11巻/
10巻。服部が裏で手を引いた港浦の編集。新連載の構想が決まっていく。サイコーとシュージンは服部を尾行。新連載へのネタが固まっていく。そして「完全犯罪クラブ」完成。“やり方”を変えるふたり。担当は服部に。岩瀬の決心。

11巻。連載を前にまだまだ質を上げていく。アシスタントに来た白鳥、森屋、折原。「PCP」連載。
「+NATURAL」はアニメ化に。主役は亜豆? サイコーはそれに耐え切れず。
亜城木夢叶のの欠点とは。秋名の真意。亜城木夢叶を煽るエイジ。ふたりの挑戦。

連載会議、私だったらこんなプレッシャーに耐えられない。

ここでいう完全犯罪って、ハルヒの校庭の落書き話も通じるよなと思った。「名探偵コナン」読みたくなってきた。
連載読みしているけど単行本ってまた視点が違って見えて面白い。
作中漫画にどっぷりしている時の話の方が好き。

エイジのライバル意識、すごい。まさに好敵手。
岩瀬、怖すぎだよー。
                         2011/2/04、2/15UP

12〜16巻/
12巻。「PCP」は過酷な試練を越えられるのか。ライバルの存在。秋人は「恋太&ピース」の原作も手がけることに。
13巻。スーパーリーダーズラブフェスタ。
14巻。18歳の七峰透が投稿してくる。邪道なやり方で連載へ。「PCP」と勝負。
15巻。七峰のアシスタントしていた中井。真城はクラス会へ。模倣犯から秋人のスランプ。
16巻。エイジVS福田組。岩瀬の危機。ベテランの持ち込み。

これは連載読みしているんだけど、感想のためにまとめて単行本読んで…気づいたことが多々。

岩瀬出てこなくなりましたね。うざくて嫌いだったので良いのですけど。
七峰透は、現代におけるネットと創作の関係から出る問題点をキャラ化していて面白い。悪意と高慢と自己愛の擬人化は、一見突飛に見えるけど現代の闇そのもの。「創作のルールはこういうものですよ」的な教科書みたいで引くところもあるけど、最低限の倫理ルールがわからない人が多すぎるからなんだろうな。
「シンジツの教室」は「進撃の巨人」騒動を彷彿させた。
七峰を咬ませ犬にしたのも、岩瀬の扱いと違って、大場さんの感情が透けてみえ興味深かった。

まとめて読むと密度の濃さに感じ入る。良く出来ている作品だと感動する。

吉田氏、ほんとすごい。編集というよりマネージャーだと思う。
単行本で読むと蒼樹紅が何で平丸を選んだのかわかる。そこまで彼女のモノローグがなかったのも秀逸。

この作品読むと元気出る。怠けてたなー、努力しようっと。

アニメへの企画の出し方が興味深かった。
制作会社が持ちかけるんだなー。編集長の権限て大きいんですね。
                         2012/1/22、1/25UP

17巻/
七峰の逆襲と目的。川口たろうと東の想い。七峰vs福田組再び。編集長交代。新作に取り組む亜城木とエイジ。

連載で読んでいて七峰の歪みとプライドとコンプレックスが強すぎて楽しくなかったの覚えている。同族嫌悪的執着。
「一話完結じゃない、一話完結」には唸った。
今はすっかり香耶ファン。彼女の蓄積ってすごい。
単行本まとめ読み推奨。
                         2012/3/04、3/06UP

【コミックセット】


【コミックス】

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2012年03月04日

のりりん 04巻まで

【のりりん】 04巻まで  /鬼頭 莫宏

「チャリ乗っているヤツは死ねばいい」
自転車嫌いを公言している丸子一典(まりこかずのり)は、自動車のスピード狂で短気、免停が多い。その日もうっかり自転車を轢きそうになる。ロードに乗っていた相手はそのままジャンプし、お互い人間は無傷。そんな離れ業を見せたのは織田輪(おだりん)。17歳のラーメン屋の娘。
それぞれ壊れた自動車と自転車の話し合いにラーメン屋を訪れた一典は、輪の母陽子に無理やりロードに乗せられる。キレて二度と関わりたくないと逃げ出したが、合コン途中の友人らに呼び出される。あげくにからかわれ、免取に。小さな町のイベント企画会社には一年乗れないのは大きな痛手。
一典が自転車を嫌うトラウマ、そして自転車部発足。28歳のりりん、自転車に魅せられていく。

イブニング。
「ぼくらの」で気になっていて、でもまだ読めていない。
マニアックな層に人気で、ずっと気になっていた作家さん。なので新刊出て、ここからスタート。

最初にのりりんと呼んだのは輪の母。
自転車カタログ的な「アオバ」では物足りなく、「弱虫ペダル」のような熱血スポーツ競技として自転車に向き合いたくない人には、特にオススメ。
もしかして生活の等身大に近いかも。入門にもベストかも。
ほんと、自転車ってブームなんですね。

とはいえ、内容も期待感溢れて面白い。
次巻も楽しみ。

うわー、いくら酔っているからといって合コン相手の女子、杏真理子最低〜。
後フォローあって良かった、でないと読んでてぶちギレてどーしよーもなかった。

この作家さん、気に病むタイプのとても優しい人なんだろうな。作品のはしばしに感じた。
                         2010/7/27

《こんなふうにおススメ》
等身大に自転車を楽しみたい人に特に。わくわくします。

2〜4巻/
2巻。陽子がけしかけた、一典と等々力潤とのスピード勝負約束。一週間の特訓。
3巻。いよいよ、一典と等々力潤の勝負。陽子の秘策。
4巻。自転車買うのに必要な物。丸子兄妹、揃ってマイ自転車デビュー。ロードバイク選び。ドマチの告白。小さい人の自転車。ロードを組む。

面白いのだけど、マニュアル漫画みたいになって考えさせられる。ドラマを読みたいのに、だんだん自転車趣味の人に面白い、蘊蓄満載のそんな漫画になってしまった。自転車に興味があるから入門の勉強になるけど、作品としてはどうなのよ? って思った。
BTOパソコンの面白さにも通じるんだろうな。
                         2012/3/03、3/04UP


タグ:鬼頭莫宏
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2012年03月03日

テルマエ・ロマエ 04巻まで

【テルマエ・ロマエ】 04巻まで  /ヤマザキ マリ

紀元128年ローマ。
建築技師のルシウス・モデストゥスはアテネで学び実力はあったが、ハドリアヌス皇帝の斬新な近代建築に街が変わっていくのに嫌気が差し、古き良き時代に懐古していく。そのために事務所を解雇、失業してしまう。
彼を慰めようとする友人のマルクスと連れだって公衆浴場に向かい、湯船に入ると変わった排水口を見つける。よく見ようと近づきその裂け目に吸い込まれてしまう。気づくとそこは現代日本の銭湯だった……。
ルシウスは日本の風呂文化からインスパイアされ、古代ローマ屈指の風呂専門の建築家になっていく。

月刊コミックビームにて不定期連載。この3月から連載化。
ローマ人と日本人の共通点の風呂好きをそのままテーマにしている。
今年(2010)のマンガ大賞受賞。マニアックな漫画読みの絶賛で、こすヨメγ2010でも見かけていた。
漫画を読まない人にも面白いはず。「マンガ大賞」が良いと思うのは、結果として、この「漫画読みでない人も面白いと感じて、漫画を好きになれる」作品を選んでいること。これって大事だと思う。漫画読みの人たちには候補基準は賛否両論かもしれない。でも私のように大人になってから読むようになった人には、その世界に誘われるきっかけとしてありがたいことだと思う。

作家さんは希有な経歴で現在はポルトガル在住らしい。自宅に浴槽がなく、それへの渇望から描き出したとあった。
タイトルは「ローマの公衆浴場」。日本語に直訳するとTHERMAEは温泉とされることが多いが、どうも意味は微細に表現される単語らしい。
話のきっかけは「マ王」のトイレに流されて異世界へ行き王になる主人公を思い出すが、こちらは大人の読み応えがあって面白い。

真面目な(?)ギャグが可笑しい。ルシウスの生真面目だけど、とんちんかんさが笑いを誘う。かなり笑った。
銭湯絵の富士山を見て「ボンベイのヴェスビオス火山ではないか!」に大ウケ。
キャラクターシャンプーの隣でロダンの“考える人”状態のルシウスのような対比だったり、ぴりっとしたギャグも秀逸。
ウォシュレットに感動するルシウスに声をあげて笑った。
いちごの布団にくるまっているところも。
「この男の勧める酒なら断れまい」にも。「快感追求の熟練度」に大爆笑した。

現代日本といっても、ルシウスが流される時代には幅がある。最初は設えからたぶん70年代半ばくらいで、高度成長に湧いている頃かも。それも楽しい。

作家さんが海外生活が長いせいか、日本文化を眺める視点が外から入って新鮮。
小ネタも面白い。当時のローマでは男色趣味は「ギリシャ的だ」とバカにされていたこと。なるほど。

月刊コミックビームで、連載化を記念して3月発売の号に特製てぬぐいが付録でついてくる。欲しくて悩んでいる。
                         2010/3/18

《こんなふうにおススメ》
笑います。楽しいです。大きなお風呂に入りたくなります。
日本の風呂文化にも感じ入りました。

2巻/
ルシウス、妻に逃げられる。
男根信仰で仕事する友人のマルクス。
弱った皇帝を元気づけたいルシウスはバナナワニ園に。
次の皇帝の人気取りのために新しい浴場を設計するのに悩むルシウスはスライダーを経験。スタンプラリーとラムネ。

最初から吹いた。男根信仰は日本にも多い。日本でのコンセイサマは東北に多い。温泉地とこの信仰が結びついているのは初めて知る。唐辛子もその変形だったとは!!
面白さのテンションが落ちないのが素晴らしい。
                         2010/10/09、2011/1/13UP

3〜4/
3巻。次期皇帝候補のアエリウス・カエサルの人気を妬む元老院は、ルシウス暗殺に乗り出す。ルシウスが招集されたのは治安の悪いヴェスビオスの麓。温泉街編。樽風呂。黄金風呂。
4巻。アエリウス逝く。ラテン語を話せる美女、小達さつき。ルシウス、温泉旅館で働く。

実写映画化も近々。ただ今、アニメ中。
ハドやんに笑った。古代ローマオタクのさつき、すごい!
合間のコラムは変わらず秀逸。日本語も美しい。
そんなわけで、積んである塩野七生に手を出すか悩み中。
                         2012/3/02、3/03UP


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2012年03月02日

よつばと! 11巻まで

【よつばと!】 11巻まで  /あずま きよひこ

5歳の女の子よつばと、血は繋がらないが彼女を育てる“とうちゃん”の父親、気の優しい三姉妹のいる隣人宅、彼らを取り巻く大人たちの日常。
よつばの“初めて”がいっぱい詰まった毎日。

よつば、かわいすぎる。悶える。
大笑いした。癒された。そして、なんだかとっても泣けた。
子どもっていいな。よつばは無敵だ。こんな子いたら楽しいだろうけど、親の度量も試されるだろう。子どもだったかつての自分にも重なる。日々の発見が嬉しくて感動で。時間も空間も永遠にみえた。
いったい彼女は、これからどんな大人になるんだろう。それがとっても楽しみ。そしてその反面。彼女を取り巻く、そして彼女ら世代を迎える未来は明るいのだろうか?
4巻の、ブレーカー落ちたお父さんにはほんとに同情する。
少子化の時代、世界中の子どもを分け隔てなく育てるのは幸せなことだろうな。多くの大人たちに、これで癒されてほしい。
                         2008/3/4

《こんな人におススメ》
子ども心を憶いだしたい人に、是非。
《こんな時におススメ》
癒されたい時、日本の将来を真面目に考えたい時にも。
                         2008/7/19UP

8巻/
相変わらず楽しいよつばの日常。牧場に行った余韻に浸るよつば。あべこべごっこ。風香の文化祭に行く。
「子どもってそうだよねー!」と共感をすることありまくり。癒されるー。
台風に向かって両手を上げる父ちゃんに爆笑するも、気持ちがわかる! 隣りのお母さんのツッコミ最高。
子どもの好奇心てすごい。いまだに多少残っているけど、私の場合は自分のスペックの低さとそれがバランス取れていないのが問題(苦笑)。
テーブル下に隠れるジャンボ、最高。ちょっとした表現がうまい、感情が伝わってくる。どのキャラクターも面白い。
よつばの反応が面白いので、オトナたちがやたらとよつばを可愛がるのもおかしい。わかる。
そしてオトナたちが本気で子どもと向かい合っているのに感動する。
やっぱりこの作品、大好き。読めて幸せだ。ありがとう。
                         2008/9/25、10/1UP

9巻/
予定を立てる。初めてのぬいぐるみ。初めてのコーヒー。焼き肉。そして気球大会を観に行く。

よつばは毎日初めてだな。子育て中の人にプレゼントしたい。煮詰まっていたらとくに。辛い日々にも楽しさが見つかりそう。
よつぱ家族にジェラルミンがきた。
「ハゲてもハゲられるな」の台詞に爆笑した。意味わかんないけど、気持ちはわかる。負けちゃいけない。
気球に行けなくて拗ねる風香、可愛すぎる。
なんで子どもっていつまでも遊べるんだろう。ほんとに不思議で羨ましい。
一年に一冊は長すぎる。せめて二冊に……(わがまま)。
                         2009/12/17、12/19UP

UP追記>
amazonのレビューを読んで。
9巻の違和感を語っている方々が多い。主に、今までは“よつば”目線だったのが、大人の視点の解釈が入ってきて、これなら他の漫画作品と差別化にならないとの意見。
なるほど、数をこなすのがメインになっている身としては読み込みの足りなさは致し方無しですが勉強になります。面白い。
ちなみに私には面白く、その大人目線も楽しめました。
                         2009/12/19

10巻/
よつばと遊ぶとーちゃん。よつば、ホットケーキと格闘する。家電屋さんで。うそつき虫。みうらの家に。

なーごーむー。いろいろと疲れた時はやっぱよつばだな。

わかるわかる、子どもってそうだよね、が、随所に展開、気持ちいい。元のよつばの雰囲気に戻った。
真剣に遊ぶとーちゃんが偉すぎ。こういう人に育てられるとよつばが出来る。ジャンボもやんだも良い味出してる。みんな優しい。

ダンボーを動かそうと10円出したよつばの目に意思を感じたっ!
はー、幸せだった……。
                         2010/12/26、2011/1/05UP

11巻/
手打ちうどん。宅配ピザの注文。シャボン玉。栗拾い。よつばのマイデジカメ。ジェラルミンの手術。

お腹空いている時に読んではいけない巻。ピザ、子どもとふたりで2枚ってすご過ぎ。
ヨガボール、めっちゃ欲しい。置くとこないのに。最近マッサージクッション買ってマイブーム。
よつば、和む。育てるのは面白いけど大変そう。
                         2011/11/30、2012/3/02UP
【コミックセット】


【コミックス】

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