2012年05月05日

ナナとカオル 08巻まで

【ナナとカオル】 08巻まで  /甘詰 留太

杉村薫と千草奈々は、同級生でお隣さん同士。ナナ、カオルと呼び合う、幼い頃は仲良しのふたりだったが、高校生になってからは疎遠に。
親同士は仲が良く、母子家庭の杉村母は写真家、千草母は警察関係の仕事。
ナナは美しく育ち、高身長でプロポーションも抜群。成績優秀の優等生で友だちも多い、生徒会副会長。
カオルの方は、チビでオタク、キモムラと呼ばれて蔑まれていた。モテない仲間たちと日々エロ話に興じているが、ナナにはずっと好意を持っていた。
ある日、カオルの趣味に呆れ果てた母親が深く考えずに、「それらを」預けた先が、ナナ。ナナが中を開けてみると、本皮のボンテージが出てくる。カオルはSMオタクだったのだ。
好奇心からそれを着てみるナナ。それは自分のために誂えたようにぴったりで。
「カオルは、私を妄想しているのか?」 そう思い当たったナナだが、嫌悪感より興奮する自分に戸惑いを覚える。
うっかり鍵がかかって脱げなくなった衣装を、外してもらいに勇気を出してカオルの部屋に行く。カオルは驚くが、ナナの好奇心も見抜く。
疲れ果てて眠ったナナだが、翌日のテストでずっとスランプだった成績が上がり、「息抜き」できたことを知る。
それからふたりの秘密の「息抜き」が始まっていく。

借りてあった本にあって、なんとなく手にしたのだが……。成人系? と思ったが、ヤングアニマル。
なので、こうして感想にする。
この作品がヒットしていると聞いていて、ちょっと気になっていた。
帯には「エロいよ……」 これが全体のキャッチコピーらしい。

昔なら、まだまだ漫画を読みなれていない頃なら、手にしてちょっと開いても読まなかったと思う。でも、開いただけじゃ、得られるモノが少ないことがわかってきた最近。
そして、まだまだ読み慣れていないんだなと感じるのは(現在、読書量2100冊)、まだまだ作家さんの名前だけじゃ作品の傾向がわからないこと。
何冊乱読したら、全体像が視えてくるのだろう?

ソフトSM作品らしい。
なにより感心したのが、作者がSMを「愛している」こと。全体に愛が広がっているのだ。
それが「面白い!」と思える要因。

話は至ってシンプルで、「息抜きしたくなる」ナナのタイミングを見計らって、カオルがいろいろ仕掛けていく。その繰り返し。
その度にだんだんとハードルが高くなる。
でも、カオルには「ナナを傷つけない」信念があり、自分の趣味よりもナナ優先がある。
ナナにはベースに「安全パイのカオル」があって、安心し切っている部分と、カオルの愛情に甘えている節がある。

SM行為を続けていく中で、自分の中にある欲求に目覚めていくナナの描写が上手い。
こういう行為がかえって、人間の中に潜む素直な欲望をあぶり出すというのが、正直目からウロコだった。ただの変態行為じゃなかったんだなー。
例えばナナを縛り上げるカオルが、ひとつひとつナナの状態を確認しながら進む。それは縄を「創る」作業から儀式的なものがあって、これはひとつの美学なんだと思った。
今まではあまり理解出来ず、ある種の嗜好かと漠然と感じていたのだが、かつて文壇、芸術系の人たちが多くはまっていったのもわかる気がした。
縛る行為が、痛みを分散させて、再び痛みを通して肉体を再確認し、そこに神経を行き届かせて、生きるということを実感していく。また精神的にも、ネガティブなところから、それをポジティブに変換させていく様など、確かに文学に通じていく。

一言で言えば、「面白い」
誰にもおススメできる内容ではないけど、良く出来ている作品。
ただの変態漫画じゃないです、かなり佳作。

たまに学園生活も挟んであってカオルの優しさの描写もあり、メリハリも効いている。
続きも読んでいくと思う。
でも、さすがに自分では体験したいって思わないなー。
                         2009/6/09、6/22UP

《こんなふうにおススメ》
正直、面白かったです。
前だったら、この面白さはわからなかったかもしれない。

3巻/
文化祭。館涼子(たちりょうこ)登場。三人での息抜き。

今回も読み応えあり。人を人たらしめているのは言葉を使うから。それを奪う、口枷は精神と肉体を拘束する。なるほど。
不器用なナナに、けっこう大人で優しいカオル。文化祭の話は好き。エッチな話ばかりじゃなく、こういう描き込みが性格の特徴を浮き彫りにして厚みが出る。
気持ちいいことは正しいって、すごい。
                         2010/5/15、5/18UP
4巻/
露出の多い水着編。
SMショップの橘を助けて、開口器を勧められるナナ。
追試でカオルはナナ先生に教わる。いよいよお尻叩き。

追いついた。3巻は息抜き巻だったんだな(どんな息抜き)。
ナナとカオルのSMがどんどんエスカレートしていく。SMとは信頼。それは理解した。
真面目な完璧主義者ほどはまりやすいと聞いたけど、それもよくよく描けていて納得。
じわじわとプロセスを描くところがエロいんだな。エロさ健在。
                         2010/5/31、6/01UP
5〜7巻/
5巻。スパンキング。大晦日に涼子はカオルの部屋に押しかけ、道具の手入れや準備に余念がないことを知る。ナナとカオルのそれぞれのお互いへの想い。カオルは凉子に頼まれて練習。初詣でばったり。ナナの嫉妬と、矢神先輩の疑惑。
6巻。ナナの嫉妬。座薬騒動。
7巻。全身拘束具。

館涼子がうざくてダメ。そのぶんナナが可愛く見えるのは仕様なのかも。咬ませ犬として秀逸。

SMってセックスの代替行為じゃないんだなー。深い。
実写映画化、アニメ化も。なんかすごい……。
                         2012/2/20、3/19UP

サイドストーリーの「ナナとカオル Black Label」も既刊。

8巻/
肉の塊と化した大好きなナナを踏みたい、カオルの欲望。
連絡が取れないナナを探して、周囲は走り回る。ナナの重圧を知っているカオルは皆に説教してしまい……。その手前、恥ずかしくなったカオルのやる気。少しずつ変化が始まる。
陸上大会。涼子vsナナ。

気づきと成長の著しい巻。
Mとして、日々のプレッシャーが強すぎる、逃避できないからこその一時逃避、その願望の強さ。鎧を脱ぎ捨てることでの自己再確認。
Sには、コンプレックスも切り離せなくて、屈辱を味あわせることで自らの無力さを確認する二重の自己確認。
SM行為から浮かび上がる、それぞれの本心を自己確認していく心理描写が深くて唸った。

カオルの捨て身は男らしいけど、周囲には理解しづらい。
なんか、この作品も創作なんだけど、奇異で好奇な視線の先を超えたリアルがある。
                         2012/5/02、5/05UP

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ラベル:甘詰留太
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2012年05月04日

ヴァンパイア騎士 16巻まで

【ヴァンパイア騎士】 16巻まで  /樋野 まつり

優姫(ゆうき)は5歳の時、吸血鬼に襲われる。絶体絶命をピンチを助けてくれたのは、純血種のヴァンパイア玖蘭枢(くらんかなめ)だった。
記憶を一切失っていた優姫を引き取った黒主灰閻(くろすかいえん)。彼が理事長として経営している黒主学園は、一般の人間が通う普通部(デイクラス)と貴族階級以上のヴァンパイアが通う夜間部(ナイトクラス)に分かれていた。
黒主は人間と吸血鬼の間に平和をもたらそうとしていた。その娘として育った優姫。11歳になった頃、吸血鬼ハンターの名門の血筋を持つ錐生零(きりゅうぜろ)が引き取られてくる。親をヴァンパイアに惨殺され、身よりを失った零。一緒に育つ二人。
高校生になって、夜間部がヴァンパイアの部だと知られないように、理事長命令で表向きは風紀委員、実は守護(ガーディアン)が使命の役割を、二人で担うことになる。夜間部は優姫を助けた玖蘭枢が牛耳っていて。

LaLa。

少女漫画だから設定にツッコミはあまり入れたくないんだけど、夜間部の吸血鬼たちから、昼間部の生徒を守るガーディアンが生徒二人って、あまりにも学園の保守が甘くないだろうか?
そして、デイクラスの生徒、バカが多過ぎ。最初はそれが気になって物語に馴染めなかった。

ツッコミどころは満載。でも、それはそれで良いかなと思えてしまうくらい、これはほんとに面白い。
とらわれの身の上」が個人的にイマイチで、この作者さんの作品に手を出せないでいたのだ。
しかしアニメになったり、人気が高いのでこの作品は気になっていた。相変わらずの行き当たりばったり感も否めないのだが。

絵はほんとに上手い。構成も、構図も、レイアウトも秀逸。男子もイケメン揃いでカッコいいし、女子も可愛い。優姫を巡ってイイ男たちが入り乱れるのもお約束。
しかもメインの二人の間を揺れるのも、乙女系の王道。つまり竹内まりやの名曲「けんかをやめて」は、まんま女の子の願望なのかもしれない。

優姫が零に血を吸わせるシーンがエロい。ある意味、処女性の喪失。吸血鬼は相手の血を吸うことで「想いを満たす」とある。優姫がそれを知らずして零に血を吸わせていることも、枢を怒らせる理由なんだろう。
すごいな、血を吸う行為がセックスの代替の表現、その発想はなかった。萌えどころはそこだったのか! 
兄妹の許嫁や、禁忌も上手に使っていて、良く出来ていると思う。イマドキの萌えキーワードたっぷりって感じ。

この制服、コスプレしたい人が多そう。でも、描きにくそう。好きじゃないとここまで凝れない。

理事長の、零への呼び方が、3巻から呼び捨てでなく「錐生くん」になったのはなぜ? なぜ、急に他人行儀? その後も呼び名がころころ変わる。シーンは関係ない模様。

もっと寮生活やデイクラスも描いて欲しい。と、思っていたけど、そんな展開じゃなくなりましたね。

アニメも一話、観ました。どんな乙女ゲーム……と、思ってしまった。
                         2008/12/30

《こんな人におススメ》
最近の少女漫画って、乙女ゲーム的なキーワードの羅列が多い気がします。言い過ぎを許してもらえるのなら、キャラ設定さえもそれで、断片だけで話を進めてしまう無謀さを感じたり。
その中でもストーリーをちゃんと構築しようとされていて好感。物語を読みたい人におススメ。
                         2008/12/30UP

10巻/
零は優姫に銃を向ける。
元ハンターの黒主灰閻と、ハンター協会の確執。デイクラスにナイトクラスの真実が伝わる。
英と暁、瑠佳らの枢との思い出。
元老院(ヴァンパイア)と協会(ハンター)の癒着から、零の両親が殺された真実を探り出す……次巻に。明るい番外編も。

改めて感じる、絵に個性があって上手いなぁ。
零と優姫の間にも愛と呼べるモノがあって、運命が哀しすぎる。暗い分、明るい番外編に救われる。
この作品、できれば一気読みのが良いのかも。11巻はここから一年後らしい。
                         2009/10/08、10/11UP

11巻/
優姫と枢は、優姫が生まれかつて暮らした屋敷に向かう。
そして一年後、零は協会の吸血鬼狩りをすることで、寮ではなくささやかに暮らす自由をもらっていた。飢える身を持て余しながら。
枢は新体制で協定を結び直したいとハンター協会に和睦を申し入れる。黒主は将来的に零を協会長に推す決意をした。
そして夜会が催される。若葉沙頼は海斗の手引きで夜会に。優姫と零は一年ぶりに再会する。

中に入り込みすぎて話は進まない。終了してからの一気読みの方がいい気がしてきた。
優姫と零に幸せになって欲しい派になってきた。
                         2010/3/08、3/21UP

12巻/
夜会。優姫のお披露目。若葉沙頼との再会。ハンターのひとりが自決へ追い込まれ…何が起きているのか。更の企みと告白。
優姫はこっそり家を出て行動に移す。零と海斗は。

終了してからの一気読み推奨。
                         2010/7/31、8/02UP

13巻/
零は壱縷の墓に。優姫は藍堂とともに、純血種である橙茉家当主に会いに行くが途中で襲われ、零に助けられる。
枢とは何者なのか。藍堂は零に連行され。零の番外編も。

正直読んでいてもあまりもう意味がわかっていない。はー。
                         2010/12/31、2011/3/02UP

14〜15巻/
14巻。始祖としての枢の過去を見る優姫。始祖が愛した女の命から産み出された、吸血鬼を屠る武器。白蕗更の思惑。零たちハンター協会は枢の魂胆を聞き出そうと藍堂を責めるが。更は縹木の当主を襲い、枢は藍堂の父親を亡き者とする。駆けつけた藍堂と優姫の前で。黒主は優姫を重要参考人として拘留。枢は不明。
15巻。優姫はナイト・クラスの再開を提案。優姫が無法者の吸血鬼を追う隙に、更がナイト・クラスに侵入。枢がいなくて飢えた優姫に零は血を提供する。

ツッコむところ多くて消沈。読みかけたものは読み通す縛りがなければ挫折してます。
なんだろう、作家さんの独り語りを読んでいるよう。早く終了したらいいのに。
主役の優姫が魅力的じゃないのがきつい。
作品は読者のためにあるものなんだなぁ、近頃そんなことに気づく。
                         2012/3/01、4/10UP

16巻/
優姫は零の首筋に牙を立て、取引をする。枢の真の目的。黒主は枢と対峙。更の闇タブレットは出回って多くが僕と化すが、優姫の血が解毒になるとわかり。零は更に操られるのか?

血を吸う時って心が読めるんだー。感想書けるほど、内容が理解できてない。
                         2012/5/03、5/04UP

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ラベル:樋野まつり
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2012年05月03日

ヘタコイ (完) 全10巻

【ヘタコイ】 全10巻  /中野 純子

駒井静(こまいしずか)は盆栽にぬか漬けが趣味、彼女いない歴20年、一浪して大学に入学した一年生の20歳。あだ名はご隠居。
20歳の記念に一人旅した温泉。貸し切り露天風呂で、泥酔して全裸で倒れている女性を第一発見する。
その時、すべてを晒していたのが、親友で高校の先輩矢治(やじ)と、そのルックスに惹かれて入会してしまったサークル「旅と温泉愛好会」通称、旅泉(たびせん)のマドンナ、篠原流香(るか)だったことを後で知る。
流香と同級生でルームメイトの野島那智、新入生の倉橋リナ、レナ姉妹、静の弟のイケメン高校生勇(ゆう)らを交え、ヘタレな静の恋はいかに。

週刊ヤングジャンプ。恋するヘタレ、ヘタレな恋で、ヘタコイ。

描いている人が女性だし、と、気軽に読みはじめた私が悪うございました。こんなに最初から女性のヌードがバシバシ出てきて、これは成人漫画なのか? と掲載誌を確認し直したほど。こういう作品に出会うと、青年系と成人系の区別があまりわかってなくてドキドキする。
同人誌並みのエロさじゃなければ、青年系漫画の範囲ってこと?(補足/こういうジャンル、お色気系って言うんですね。やっと理解しました)

矢治って最低。こういうヤツいるよね。女の敵。

同居人がいる時には、男を連れ込んじゃいけないのはルームシェアのルール。

しかし、1巻を読了する頃にははまってた。

「観覧車がこんな気まずい乗り物だったとは」に爆笑した。
いっぱいいっぱいのコマじいは可愛いんだけど、ほんとにヘタレ過ぎ。まあ、大学生の初めての恋愛なんてこんなものかも。

流香の設定は、なんだかキモチ的にヤサシイワタシの、弥恵にダブる。

くるみの存在はちょっと嬉しい。
コマじいのこと、流香は潜在的になめてるんじゃないか? なので、ちょっとは焦ればいい、 そんなアクマなこと考えました。ごめんなさい。

4巻、大進展らしいので早く読みたい……。
                         2009/5/22

UP追記>
今、こういうのあるの、ご存知ですか? 検索していて発見。びっくり。
集英社の、ヴォイスコミックステーション「VOMIC」です。ネットで無料で、音声でコミックを試し読みできるというもの。人気声優さんたちが声をあてています。いろんな作品があって、見まくっています。なるほど、これで面白いと思ったら、購入すればいいのか。(まあ、イメージが違っちゃって、かえって購入にいかない場合もあると思うけど)
すごいよね。声優さんたちもアニメ化に向けて、イメージ付けしたいところでもある。
ヘタコイは……さすがに、流香の裸にはモザイクがかかっていて、笑った。そして、コマじいが、下野さんでかなり嬉しかった……。

《こんなふうにおススメ》
コマじいに感情移入しちゃっているので、流香に対して酷い感想だ……。そのくらい、面白かったです。
この主人公、そんなヘタレには見えないんだけど。
                         2009/5/25UP

4巻/
流香と静がキス。流香は素直に嬉しいと思う。
静は、中高時代に片想いしていた島津なぎさと再会。
そこへ流香の想い人だったOBの土屋剛基(たけき)が戻ってくる。そのまま静の家に居候をはじめて。

もうすぐ5巻発売なのに、やっと読めた4巻。
静が急に格好良くみえる。もともと格好良かったんだけどね。
読みやすいし、よく出来てる。かなり感情移入しちゃう。とくに静が土屋が帰国しているのを内緒にするシーン。早く言わないと揉めるぞ、とハラハラした。「おいっ!静〜〜っ!」と、なんどもツッコむが、はたと気づく。そうだよ、これはヘタコイなんだよね、ここしばらく静がヘタレじゃなかったのでうっかりした。ヘタレで良かったんだ。でも苛々する。作者の手中にすっかりはまっている。
                          2009/10/15、10/17UP

5巻/
土屋となぎさが静兄弟の家に転がり込んで同居生活始まる。
土屋は流香に会いに行き…。流香は好きな人が出来たことを言うが、土屋にキスされる。それを静は見てしまい。
なぎさは同棲相手と別れる。そして静となぎさは。なぎさとの出逢いの「カタコイ」も。

男女に友情は成り立つか。成り立つ派なんだけどな。
じれじれじれ。暴れたくなった巻。ご隠居のばか。
短編で、読者のなぎさの信頼を取り戻した感。騙されないぞ、流香ファンとしては(いつなった?)。
新刊に追いついていない。早く読みたい。
                         2010/4/22、4/27UP

6巻/
静と島津なぎさは慰め合いと気づきながらも付き合う。土屋と流香は。
大学は新歓を迎える時期になり。

那智、良い子だなー。こまじい、ヘタレ! と思ってもそれがタイトルだからいいのか。
                         2010/5/20、5/21UP

7巻/
なぎさは偶然にも土屋と同じバイトをすることに。そして事実を知る。
タビセンに新入生。先輩矢治の制裁。新歓旅行。こまじいの自覚。決心。

矢治の存在がやっと認められた巻。
こまじい、ヘタレじゃないじゃん、偉いよ。四角関係バトルになると思ってたもん。
純愛モノだったんだなー。さすがの青年誌。
後書き読んで、作者の潔さに笑った。
                         2010/10/28、2011/1/15UP

8巻/
静と流香のすれ違い。琴乃の試合と恋。
サイドストーリー化して違和感を感じたら、後書きで理由判明。
                         2011/9/05、9/07UP

9巻/
五十嵐くんの恋。勇と勝負。勇も変わる。流香は就活。学祭。温泉ツアーへ。
次巻で最終。タイトルがタイトルなので、実は両想いなのに焦れ焦れどうよ、みたいなツッコミは無用。連載だと辛そう。個人的には悲劇エンド希望。
                         2012/2/01、2/14UP

10巻/
タビセンは学祭打ち上げツアー。熊から逃げた流香は遭難。風邪気味の静は必死に探して意識不明に。やっとの告白は……。
番外編……。流香、旅行代理店に就職決定。付き合って5ヶ月なのに何もなく、しびれを切らして流香が静を温泉旅行に誘う。

特別読み切り「通りの角を曲がるまで」
ハルナと彼氏のてっちゃん。同じ大学の、学部もクラスも同じで、アパートも隣同士の20歳。おおらかで友だちも多くチャラ男でない彼だけど、わずか1年で倦怠期? 振り回されっぱなしで好きなのは自分だけ?

完結。ベタな展開は想定内ですが、良かったのではないでしょうか?
嬉しいはずのおまけの番外編は長すぎ。これはどうしたことかのエロ漫画になっているけど、後書きでいろいろと大人の事情を知る。難しい時代になってきたのですね〜。
楽しめました。
                         2012/5/01、5/03UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:中野純子
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2012年05月02日

Baby Steps ベイビーステップ 21巻まで

【Baby Steps ベイビーステップ】 21巻まで  /勝木 光

完璧主義の四角四面、ひたすら努力で小学校から9年間オールAの丸尾栄一郎15歳、大杉高校一年生。几帳面にノートを作るのが得意。今までその人生になんの疑問もなかった。
学年一の人気美少女、鷹崎奈津がクラスにノートを借りに来て、栄一郎のものを貸すことになる。
その日帰宅すると母が近所のテニススクールのチラシを持ってきて。そこで練習をしていたのはナツだった。強引にそのまま無料体験に引っ張り出される。ところが栄一郎は小学生にバカにされる中ウォーミングアップで倒れてしまう。帰りがけ、栄一郎はナツに「何をやっている時が楽しいのか」尋ねられて。ナツはプロテニスプレイヤーを目指していた。ナツはその「南テニスクラブ」通称STCのジュニア育成のコースだったのだ。
先輩の江川逞(タクマ)らと出会い、体力作りの運動だったはずが、次第に栄一郎はテニスに魅せられていく。

週刊少年マガジン。表題は「最初の一歩」の意。
夢中になって、一冊読み終えたのに気づかなくて、最後のページになってびっくりした作品。こんなのはじめて。面白い。
しかもそれは序の口だった。6巻から増して面白くなっていく。こんなテニス素人でさえそうなのだ。

超がつくほどド真面目な栄一郎が、自分がやれることを最大限使ってひたすら努力を重ねる。視力は良いけど、やはり粘り強さと努力がなければ上手くなれない。勉強での努力がそのままテニスに役立っていく。
ノートを駆使した頭脳プレーになっていくところは、まるでテニスの「おお振り」。阿部の頭脳と三橋の努力が、栄一郎の中にある。

テニスというスポーツは、「全てのボールを取って」それを「コントロールできれば」理論的には負けない。でも、その先に「理論で埋まらない現実」がある。
栄一郎のすごいところは、壁がどんなに厚くても諦めないのだ、まずやってみる。トライしてとことんやってみて、そこから再検討する。その不器用さが武器になる。見習うところが多い。
だからこそ6巻で栄一郎が池爽次の試合を見ながら、テニスのことだけで生きている姿を良いなぁと思うのに、感動した。そこから面白さが増すのだ。

はじめて展開の流れは基本、栄一郎の成長で、試合も栄一郎のものばかり。他のキャラの話も読みたい。
逞と荒谷のなんて短すぎ。池のプロデビュー戦も。ナツのとかも見たい。読者って、ほんとにワガママですよね。

余談ですが、この作家さん、女性の気がする。なんとなくですが。

大昔にスポーツ漫画読んだ頃と違うな、最近のはほんとに面白くなってきてますね。
                         2010/1/13、1/17UP

《こんなふうにおススメ》
最近注目のスポーツ漫画。惹き込まれます。

10〜12巻/
10巻。アレックスと栄一郎の試合。データだった優先の栄一郎の身体の本能覚醒。プロとしてのアレックスのプライド。帰国。タクマに試合を申し込む栄一郎。
11巻。タクマとの試合で気づくサーブの重要性。猛練習の日々。神奈川県ジュニア選手権大会。まずは一回戦。
12巻。栄一郎と宮川、二回戦。決勝に向けてナツと試合。この巻には番外編も楽しい。

手に汗握る展開に。勝負試合は楽しい。
栄一郎のようなタイプのビジネスマンにほんとなりたいよ。
ちょっと恋もあって楽しかった。あー、最初から読み直したい。
                         2010/9/08、9/08UP

13〜14巻/
ナツとの練習試合で感覚を学ぶ栄一郎。そして荒谷との決勝。14巻番外編は栄一郎と影山が親友になったいきさつ。

ほんとにいろんなことを学べる作品。プロジェクト抱えている時などはなお面白い。この作品も今が絶好調の面白さ。唸る。
                         2010/11/12、2011/2/07UP

15巻/
清水アキの戸惑い。
全日本ジュニア前。栄一郎の決意。プロとなったタクマと試合。
告白。
関東ジュニアテニス大会、第一回戦。いろいろと予定外。そして井出。アクシデントからのスタート。

大勝負のシーンだけじゃなく、練習をしっかり見せてくれるのがこの作品の好きなところ。「おおふり」もそう。
ラブロマンス(進展するのか?)も。ふふ。良かったこと、全部+にできる二人、すごすぎ。こういうのがホントの強さなのかも。こういう人になりたかった。
                         2011/4/14、4/19UP

16巻/
井出との緊張感溢れる試合、続行中。

プレッシャーを味方につけるイメトレの方法がすごい。心理学要素たっぷり。
プレッシャーの重圧を感じながら、少しだけ不安を残し、行動に繋げる。役立ちそう。
                         2011/4/30、5/03UP

17〜19巻/
17巻。vs井出。全日本ジュニアに勝ち残った強豪のシード争い戦、スタート。第四回戦。vs木朔夜。怒りのコントロール。
18巻。準決勝。vs難波江。
19巻。vs難波江。結果は。

井出との試合は面白かった。理性と本能のバランス。
そして木との試合のメンタルは、仕事上の人間関係ストレスに似ている。メンタルは「無気力→怒り→重圧(プレッシャー)→挑戦」とのこと。覚えておきたい。
これは大人が読む作品な気も。
生きて行く上で冷静さって必要。実感。
私がテニスのルールに詳しかったらもっと楽しめるのに。
                         2012/1/29、2/02UP

20巻/
栄一郎は惜しくも4位。ナツは優勝。全日本ジュニアまでは三週間。栄一郎とナツはデート。強化練習。栄一郎は坐禅を組む。三昧の心。インターハイの偵察。鹿梅工業の神田。栄一郎は池と試合。プロへの気持ち。全日本ジュニア大会。

ナツのプロポーションに見とれました、ありがとうございます。なんか50巻くらい行きそうな気がしてきた。こちらも覚悟しよう。
                         2012/2/28、3/01UP

21巻/
全日本ジュニア始まる。緊張で迎えるが、なんとか勝ち進み、二日目に対するのはリスクヘッジの岡田。自分のテニスとは。

テニスに詳しかったらもっと楽しめるんだろうなー。栄一郎のレベルが上がり、テニスは無知の私は追いつけない…面白いのに。頭使わないと強くなれないのはわかる。
栄一郎の強みは、弛まぬ努力と謙虚さ、と思う。
                         2012/5/01、5/02UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:勝木光
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2012年05月01日

オトメン(乙男) 15巻まで&

【オトメン(乙男)】 15巻まで&  /菅野 文

正宗飛鳥は剣道では全国制覇、柔道や空手でも段を持つが、カッコイイ王子様タイプ。多くの女性たちの憧れでもある。しかしその実体は、レース編みが大好きで、料理が得意、美しいもの可愛いものを愛する乙女な心を持つ青年だったのだ。
そこに警官の父に育てられた、喧嘩も強い男勝りな都塚りょうが転校してくる。男女の役割が逆転したラブコメディ。

花とゆめ。取り立てて軸になるストーリーがあるわけではなく、こんなメンズもありでしょ? という話。楽しく笑って、それで良いんじゃない? という開き直りで、OKですよね。
飛鳥とりょうに、見かけはナンパなクラスメイト、実は売れっ子少女漫画家の橘充太が絡む。番外編の「らぶちっく」は、その充太のペンネーム「幸花(さちばな)ジュエル」名義。
「オトメン」という言葉はすでに一人歩きしていて、最近は格好良くかわいい俳優を、オトメン俳優と言ったりしている。この言葉、もっと流行ると思う。
                         2007/11

番外編「らぶちっく」/
作者は幸花ジュエル。飛鳥とりょう。彼らを男女逆にして描かれた少女漫画。

4巻/
娘りょうの誕生日に乙女らしいものを演出したい不器用な警察官の父に飛鳥が指南する。
海の家を手伝う話。秘密の花園、などなど。
乙女な趣味って、私の血には流れていない。それって若干損をしている気がする。
                         2008/3/6

5巻/
やたら行事が入る。今回は文化祭。だんだん少女漫画の王道に?と思ったら後半はそうならなかった。エロエロの王道用のエプロンが気になって仕方ない。
橘の漫画大賞の話は笑った。ミラ先生最高。そういえば。漫画にニコニコ動画がこんなにはっきり描かれたことはなかったかも。はじめて見た。
                         2008/5/19

《こんなふうにおススメ》最近の少女漫画のスタイルです。独特のキャラ設定があって、お話はその時々でなんでもありっていう。この作品は楽しく読ませてくれます。
こういう男の子、最近多くなってきた気がします……。

                         2008/8/02UP

6巻/
充太の妹、久利子に告白する巻。ひとりは、飛鳥を師と仰ぐ有明大和。それがきっかけで黒川樹虎も花嫌いの久利子に興味を持つ。
人気バンドのボーカルで、飛鳥にそっくりのハナマサも登場。

正直、この漫画がどこに向かいたいのかわからなくなってきた。ノックをやってなかったら、この巻で挫折する。
登場人物のキャラ設定だけで話が進んでいて、ストーリーは無視の状態。ばらばらと、キャラ付けの補完のみで進んでいく。内容の無いカードゲームみたい。
しかも、「少女漫画度合いもいい加減にしろっ!」と言いたくなるような、かなり無茶苦茶な設定も……。うーん、残念だなー。もっとダイナミックにストーリー重視で、オトメンという世界観を確立して欲しかったのに。
                         2008/12/04、12/07UP

7巻/
ハウスダストとファッキンボーン、ライブ対決。ファッキンボーンのジョージはハウスダストのハナマサの実兄だった。そしてそのふたりは……。
剣道部合宿所幽霊騒ぎ。
充太は担当からサイン会を迫られている。ファンレターに初恋の人の名があって揺れる。
りょうの気持ちを確かめるため、充太は飛鳥が転校すると噂を流すが。

世の中では9巻が売られているのに、もたもた。なんかね、どーしても買いたい! という面白さはもうないんですよ。友人から借りるのを頼ってしまう。
本気のバトル、ハウスダストが飛鳥に頼る時点ですでに間違ってる。そしてこのオチ。もしあの場所にファンとしていたら、ぶち切れる。作者のやりたい感動モノにはならない。
ケーキはめちゃくちゃ可愛かった。
さて、この面白くなさはどーしたら良いのだろうか。絵は良いんだよなー。いささか男子の胴が長すぎる気もするが。
いっそ充太視点で、飛鳥たちを動かせば良かった。充太が出てくると画面がしまる。
                         2009/10/02、10/05UP

8〜9巻/
8巻。りょうが祖父の看病で福岡に転校するという。悲しみを隠したまま、仲間たちの壮行会が続く。
もうひとりのオトメン、多武峰一(とうのみねはじめ)のメイク初心者千夜への特訓。
冬休み、りょうのいる福岡に向かう飛鳥。りょうの父に負けず劣らずの強面の祖父、平八。平八と同志になった飛鳥。りょうは戻ってくることになる。
日本のオトメン化にブチ切れた飛鳥母が甥の春日を学校に入れ、ファッショな校風にしていく。
9巻。銀百合学園内ファッショ続く。そんなある日、充太のネタ帳が春日の手に渡る。幸花ジュエルであることがバレてしまうのか? 追い詰められる充太と、春日のトラウマ。

やっと最新刊まで追いつく。
熊に対抗して、ぬいぐるみの熊を出した飛鳥に爆笑した。台詞も最高。それでちょっとテンションが上がってきた。乙女な飛鳥が可愛い。
飛鳥母は勝手だなー。やるなら最後まで責任持て。春日に押しつけるな。
「一漫画家に一執事は常識」にウケた。
すっかり期待してないので、どうでもいい感想でごめんなさい。テンション高く面白い作品を描き続けるってほんとに難しいんだな−。
                         2009/10/17、10/23UP

10〜12巻/
春日が送り込んだ教師たち。乙女系、萌松音羽の意地。科学者、吉備野麻奇の実験。アメリカ人だが大和魂の日本史教師、ミフネ・ナイト。保険医フェロモン王子、大路朱雀。ことごとく銀百合改造に失敗。母が帰国する。
飛鳥は好きなことができずにフラストレーション。こっそり日曜日にケーキ教室へ。ビオレのシェフの秘密。
銀百合の詩人。

10巻番外編は「ガラスのオトメン」笑った。絵柄もばっちり。
11巻の番外編は「らぶちっく」

久しぶりに読んだので、9巻読み返した。
ドラマにもなる。

そのまま、ありのままの自分がテーマ。自分の大切なものは何か。
甘樫とケーキ屋オーナーの関係が楽しみで、なーんとなく筋書きが読めたところで真相が12巻。オトメン飛鳥の謎が解ける。そろそろ終わりなのかな。
                         2011/4/03、4/13UP

13〜14巻/
13巻。怪我をさせてしまった坂田の代わりに、女人禁制男子校桜銅高校の弱小柔道部にコーチとして通うりょう。柔道部の助っ人で試合に出る羽目の飛鳥は、りょうと対戦になってしまうのか。クリスマスにバレンタイン。将来に悩む飛鳥。りょうにプロポーズ。
14巻。樹虎の恋。久利子を誘い海外旅行、もう一組は飛鳥とりょうのカップル。プッカナボナの幻の花、デラメズラを探しに。春日の願い、幸花ジュエルに告白。多武峰の迷い。

気楽に読めて楽しい。自分らしく生きるとは何か。一生の課題ですな。
                         2012/3/20、3/27UP

15巻/
多武峰は父から後継を命ぜられる。充太から譲られたブライダルパーティーに参加する飛鳥とりょうだが、その席は多武峰一の政界進出表明の場でもあった。ハプニングから父親にメイクアップアーティストの道を認められる。
みんなで海、大和は幼馴染みと再会し、りょうを彼女として嘘を吐く。祭りへ連れて行く羽目になるが。

多武峰さん、すごいです、メイクして欲しい。
急に田村由美調には笑った。
「潔さ」を格好良さという。今巻の標語。「恋は戦争」。
変わらず表面的だけど、楽しい巻でした。
                         2012/4/30、5/01UP

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:菅野文
posted by zakuro at 11:45| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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