2012年02月24日

夏目友人帳 13巻まで

【夏目友人帳】 13巻まで  /緑川 ゆき

夏目貴志は、両親を早くに亡くし親戚縁者を点々としていた。幼い頃から妖怪が見え、それらはたまにちょっかいを出してくる。ところが最近それが頻繁になってきていた。
彼らは夏目を「レイコ」と呼ぶ。母ですら記憶にない祖母の名前だ。
その日も妖しに追われて飛び込んだ神社の結界をうっかり破ってしまう。中から出てきたのは招き猫を長年依代にしていた化け物だった。「友人帳」と持っているかと尋ねてくる。その帳面はレイコのもので、悪意を持ってレイコが調伏した妖怪たちの名前が描いてあった。
夏目は事情がわかってくる中、その名前を妖怪たちに返してやろうと決意する。猫の姿をした化け物、斑(まだら)は「先生と呼べ」と強要、ニャンコ先生とともに始まる夏目の冒険物語。

形式は「蟲師」のように進んでいく。一話完結方式。
相変わらず、導入も何もかもうまい。姿態が美しく、読んでいて幸せな気持ちになる。面白い、早く続きを読みたい。くー!!
ツユカミさまが消えるときは思わず泣いた。燕の話も、泣かせるものが多い。とにかく妖怪たちがユニークでかわいらしい。どんどん感情移入していく夏目に同化してしまう。
藤原さん(夫)が謎だったけど、5巻でお目見え、嬉しかった(笑)。
孤独に生きていたレイコはなぜ様々な呪法を知っていたのか。死因は何だったのか。なぜ友人帳を作ったのか。夏目はどう成長していくのか。ニャンコ先生との関係はどうなっていくのか。楽しみが尽きない。
                         2008/4/18(2008/7/18UP)

6巻/
頑張った自分ご褒美にしようと読まずに取っておいた作品。そのくらい好き。
今回は小学生のカイとの出会い。廃墟から悲鳴が聴こえて夏目はそれを追っていく。棺桶のような箱に子どもが閉じ込められていた。しかしカイは自分を閉じ込めたのが夏目だと勘違いする。忘れ物を渡そうと夏目は小学校まで出向くが。カイと夏目を巡って、名取りやタキも登場する。
番外編でチビ狐が夏目に会いに街まで行く話。ヒノエとレイコの出逢いの話。

短篇は「まなびやの隅」 
野田かな子は、現国の教科係。現国の菅(すが)先生は無口でクール。生徒から鉄仮面と呼ばれていた。かな子はどんどん先生を好きになっていく。

カイの話もだけど、狐は泣けた。優しさだとか、人を想う気持ち、思い遣りについてとても考えさせられる。大事なものを大事と思うのは、自分の心で、その気持ちに対して責任を取る。でも、いつの間にか相手に期待していくんだよね。どんどん欲張りになっていく。そして大事な相手を傷つける。それでもどこかで、その素なる自分の気持ちに気づけていくといいなと思えた。
                         2008/8/18

UP追記>
アニメが2008年7月よりスタート。この情緒感たっぷり、行間に様々な感覚を埋めてしまう緑川作品を、はたしてどう創るのか、興味津々でしたが、想像以上に素晴らしかった。
スタッフ優秀。素直に作品をそのままアニメにしようという努力が伺えて、第一話から泣きそうになりました。しかも、一話より二話目の方が断然良かったという……すごいですね。期待です。
                         2008/7/18

UP追記2>
6巻を読んだ後、アニメの放映がすぐに始まりました。仔狐が夏目に会いに行く話で、もう泣けた泣けた。重ねて感情が迫ってきました。すごいタイミング。嬉しかったです。
                         2008/8/28UP

《こんなふうにおススメ》
おじいちゃんおばあちゃんの家の日なたの匂いがしてくるんですよ。あと、プールの後にバスタオルに包まれた時の感覚。懐かしさとか、大事な感覚、蘇ってきます。

7巻/
妖祓い人の的場家。同業者からも煙たがられる容赦ない存在。
夏目の街で、妖が次々と襲われ血を抜かれていく事件が多発。自分を助けてくれた羽の妖を放っておけなくて夏目も首を突っ込んでしまう。
名取周一も巻き込んで、的場家との因縁が始まっていく。
もうひとつの話は、夏目を慕う妖たちが酒飲み会を開く。未成年の夏目と楽しむ為に、影踏み遊びをするちょっとほろりとするホノボノ話。

短篇は「夏にはため息をつく」
矢島は炭酸飲料を飲むと身体能力が高くなり、跳躍力が上がる得意体質。幼馴染みの委員長に告白しようと想いを固めるが……。

この作品の感想は変わらない。胸をきゅっと突く切なさが、湧いてくる。
今回はいよいよ夏目も、いろんな意味で意思を持って決断を下していかざるを得ない序章のようなものだった。鬼ゴッコの和みとセットで読み応えあり。
短篇は初期の作品。なんだか読んだことがあるようなデジャヴを感じた。
                         2009/2/03

UP追記3>
アニメの2期。2009年1月からスタート。人気ありますね。
サウンドトラックですが、映画「バクダット・カフェ」の音楽によく似ています。音って耳につきますよねー。
                         2009/2/04UP

8巻/
学校での文化祭。ニャンコ先生は妖祓いの矢で怪我の療養中。その合間にも夏目は妖に襲われるが、周囲の理解もありいつの間にか夏目は救われている自分に気づく。
今更な気もするが田沼と多軌(たき)は初顔合わせ。夏目を庇って、田沼は妖に憑かれてしまう。多軌らも協力し、憑いた妖の“鏡”探しを手伝うことに。
藤原家に来る前に、夏目を取り込もうとした妖。辛うじて封印してきたのだが、夏目を追ってくる。
番外編は、ちょびからみた夏目の日々。

今までは傍観者であろうとしてきた夏目が「帰りたい場所ができた」と、周囲の人たちと積極的に交わろうとし始める。夏目の成長を感じる。
全編、夏目の話なのも嬉しい。
                         2009/8/16、8/24UP

9巻/
渡り妖怪の“ケマリ”と夏目、心通わせる。
猿面の妖に攫われた夏目。そこを仕切っていたのは。

「わたしのかわいい肉球がアスファルトでヤケドしてもいいのか!?」に笑った。
夏目が周囲に頼りだしているのが嬉しい。他の漫画だと、ここら辺までは2話くらいで消化されちゃう。「なんでそんな受け入れるのが早いの?」などの疑問を残して。これはじっくり描かれている分、気持ちもゆっくり追いつける。でもそろそろ次が見たい。
                         2010/2/09、2/13UP

10巻/
西村と北本といるところに、かつて小学校の時に一緒だったという榊西高の柴田が現れる。公園で出逢った女子高生の村崎を人間なのかと聞いてきて。
月分祭。名取は豊月神を探しに行く。

ここまでの設定であれば派手な話に展開できるのに、ゆったりとした物語運びは、作家さんの品の良さ。やっぱり良いなー。
                         2010/7/11、7/15UP

11巻/
田沼とタキ家の蔵掃除。人形の妖の仕返し。
両親の写真と、夏目家の売却。

友だちや大事な家族の絆がテーマになってきている。タキたちの、偉そうなにゃんこ先生の扱いに笑った。
ふんわりと切なくて、最後はいつも泣かされる。
アニメ3期が始まるらしい。
                         2011/4/20、4/21UP

12〜13巻/
12巻。古堂に想い出を持つ妖ヨビコ。老婆と影茶碗。瓶の中に閉じ込められた夏目はオミバシラ様の生贄に。それを助けに行ったのは田沼。
13巻。的場からの招待で会合に。西村、北本との出会い。

アニメもまたやっている。
自分なりの繋がり方を考え出す夏目の成長。友だち大事。振り返ってみると友情が人生を支えてくれたことに気づく。
12巻ラストのシルエットの名取さん、カッコイイ。
                         2012/1/29、2/24UP

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:緑川ゆき
posted by zakuro at 00:00| Comment(2) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。2度目の書き込みです。(最初はどの作品だったでしょう?)

震災に遭われたとのことで、お見舞い申し上げます。

『夏目友人帳』素敵な作品ですよね。
感謝と祈りと痛みと赦し、そういう気持ちが根っこにあって抑えられない負の感情を包み込んでいる…という感じがします。
大切な存在を守るために、鬼になるのか仏になるのか。的場と夏目の選んだ道の違いが周囲の人(妖)たちにどういう影響を与えるのか。
展開が楽しみなお話です。
ちなみにうちの田舎もこんな環境だったりします(笑)

いろいろなことがまだ予断を許さない状況ですので、くれぐれも無理をなさいませんように。
お体に気をつけて。
Posted by あずき at 2011年05月11日 13:43
あずきさま

いつもありがとうございます。返事が遅くなり申し訳ないです。
お見舞いも心から感謝です。

>ちなみにうちの田舎もこんな環境だったりします(笑)

すごい!
母の実家はそんな感じです。

新刊でましたね。まだ手にしていません。
ちょっと冗漫な感じで気になっていますが、どこに夏目が帰着していくのか、あずきさんと同様、楽しみにしています。

これからもよろしくお願いいたします!
暑くなってまいりました。ご自愛くださいませ。


Posted by zakuro at 2011年07月10日 00:41
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