2008年07月24日

フルーツバスケット(完) 全23巻

【フルーツバスケット】 全23巻  /高屋 奈月

母が事故死して、テント暮らしを余儀なくされた女子高生の透。
勝手に棲みついているその土地は、学校の憧れの王子、草摩由希らの家のものだった。
そのテントが土砂で流され、家事を条件に居候することになったが、草摩家には実は多くの秘密があり。

勧められていて、想像していた内容がまったく違って驚いた。聞いていた話は「イジメの物語」。確かにそんな部分もあるが……。
ノリは『ホスト部』の感じもあるんだけど、無駄も多いのだけど、心に沁み入ってくるシーンが多いのは、大事なことをきちんと伝えているからだと思う。
漫画連載だから仕方ないのかもしれないが、伏線張らずの後出しが多い。どうにも後から構築していったのが見えて、それがきつく唐突に感じる。
カレカノ』のようにサイドストーリーも多すぎる。軸をぶらさない他の漫画(BASARAとか、天の河だとか)が秀逸に思えてくる。
それでも、この作品は面白いと言える。絵はバランスが悪かったり、描き分けがきいていなかったりするけど、そこは個性とも言えるので、保留。
特に難点は、ネームの位置が読みにくいことが多々あること。とはいえ、話全体は印象に残る。最後まで失速しなかったのも大きな評価。
言葉の表現力で、作者が古典を読み慣れている印象もある。

透が敬語なのは、子どもたちに対して、大事かも。自然と覚える。良い台詞も多い。
透みたいな性格で、世の中すべてはわたっていけないけど、そこはとても漫画的だけど、それでもそういうピュアなものを信じていこうというのは、大事だと思う。
大人しそうに周りに振り回されているようで、自分の考え、やりたいことはしっかり通す。その優先順位がはっきりしているのは大きい。
ちなみに、フルーツバスケットとは「なかま」のこと。

これは少女漫画全体の感想なのだが、漫画を読んでこなかったものとして感じるのは、別マはオーソドックスな万民受けのエンタテイメントで、花とゆめは侮れなくて、少フレは少女趣味の過激、という分類で良いのだろうか。
                         2008/3/1

《こんな人におススメ》
思春期の女の子に。
《こんな時におススメ》
いろいろと影響を受けたい時に。






ラベル:高屋奈月
posted by zakuro at 21:12| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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