2011年03月01日

マイガール (完) 全05巻

【マイガール】 全05巻  /佐原 ミズ

笠間正宗は、大学付属の高校時代に出逢った陽子という彼女がいた。4歳年上の陽子に憧れていた正宗。つき合えることになったが、やがて陽子は別れを口にし、正宗の大学受験の日にイタリアに留学してしまう。
以来、人生に張りがなくなり何となくの日々。
それから5年、大学を出て就職し一年めの23歳、陽子の母から電話があった。陽子が事故で亡くなったとの知らせだった。
葬儀の席でひとりの少女に逢う。彼女は陽子の子どもだった。裏切られていたのかと一瞬目の前が暗くなったが、その娘コハルは正宗の子どもだと聞かされて。
子どもが出来た陽子は、正宗の人生にマイナスの影響が出ないよう、ひとりで産んで育てていたのだった。
正宗はコハルの希望を受け入れ、自分も望んで、彼女と暮らすことにする。

週刊コミックバンチ。

1年くらい前に1巻を読んで感想を書いたと思っていたら、なかった……。
泣けて仕方ないのは、ストーリーもだけど、佐原ミズさんの余韻の残る絵の影響だと思う。
大好きな作家のひとり。彼女が描くものなら、どんな作品でも読み込もうと思ってしまう。オチなく描きっぱなしも多いんだけど。
切なく、儚く。絵のチカラっていうものを教えてくれた作家さんなのだ。

さて、この作品。
奇しくも『うさぎドロップ』に世界観が似ている。しかも、あちらの方がよりリアルな子どもの日々。
こちらの作品は、どちらかと言えば大人の事情に焦点が合っている。

1巻は、コハルと正宗の出逢いと、コハルの幼稚園の友だちの秋と離婚問題を抱える両親のやり取り。子どもが大事なことを大人に教えるというもの。
2巻は、小学校にあがったコハル。正宗も彼女がいる生活が当たり前になってくる。
同じアパート内で広い部屋に越したふたり。大家のお祖父さんとの生活や、正宗の親との関係が描かれる。
小学校の友だちのお姉ちゃんの妊娠騒動から、コハルは自分がこの世に生まれてきて良かったのか悩む。6歳の子どもはどう考えるのだろう? と、疑問も出るのだが。

正宗とコハルはひたすら陽子の面影を追って行く。ダブルで、なのでそれが切なすぎる。
ずっと好きだった大事な人、忘れられない人がもう想い出の中にしかいないって、辛すぎるだろうな。
それも理解の上で、もっと明るいエピソードも欲しいと感じる。
                         2008/9/04

《こんなふうにおススメ》
別名義の夢花李(ゆめか すもも)を知っている方も多いのかも。夢花李の一般作品もありますので、どうに分けているんでしょう。
絵が儚げで余韻が残ってステキ。『ほしのこえ』の新海誠さんも絶賛。
                         2008/9/09UP

3〜5巻/
3巻。母陽子の通った女子中学校を目指して猛勉強のコハル。入塾テスト。
4巻。母に似た女性に面影を追うコハル。正宗は見合いをする。コハルと話した正宗。迷いとともに前に進むことにする。
5巻。正宗を愛するコハルの願い。正宗は同僚の片桐と付き合うことにする。片桐の葛藤。コハルが行方不明に。

最初から読み直し。
ジャニーズ嵐の相葉雅紀でドラマ化もされる。
この作品、ファンタジー部分もいっぱいなのに、切ないんだよね、ひたすらに。泣いた。

淡い絵にも癒される。
あーやっぱり好きだ、ほんとに好きツボ押されまくる作家さん。絵も雰囲気も構成も何もかも、好み。冷静になれない。
4,000冊読んで、一番好み。出会えて良かった。
好きな作品の一位ではないけど、総得点一位の大好きな作家さん。

まずは完結おめでとうございます。未完が多いので、これはすごく嬉しい。
ショック受けたくないから、途中で追うのをやめていた。

5歳から中学生までのコハルの成長。正宗とコハルは少しずつ家族になっていく。
周囲の優しさも交えたハートウォームなお話に帰着した。
                         2011/2/28


ラベル:夢花李 佐原ミズ
posted by zakuro at 00:18| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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