2011年02月03日

のだめカンタービレ(完) 全25巻

【のだめカンタービレ】 全25巻  /二ノ宮 知子

片付けられない女で変態な“のだめ”(野田恵)は、生活能力はまったく皆無の音大生。幼稚園の先生を目指して、暢気に日々を過ごしていた。しかし実はピアノだけは天才的な潜在能力があったのだ。
ある日、音楽的にも人生においても何でも完璧、勝ち組の天才王子様、千秋真一を家の前で拾ってから、すっかりフォーリンラブ。千秋のそばにいたくて、必死になる。
音楽一家に育って何不自由なかった千秋真一は、夢みていた指揮者への道に挫折気味。すっかり腐っていた俺様千秋の前に現れた謎のオンナ、のだめ。
運悪く、その不気味なオンナは隣人で……持ち前のつい構ってしまう精神で、嫌々ながら相手にしているうちに……うざいと思いながらも、そのピアノの音色に惹かれてしまう。
だが、のだめと出逢ってから、なぜかいろんなことがうまく行き始めたのだった。
憧れていた指揮者への道を歩き出した千秋、それを追うのだめは、ピアニストを目指すことを決意する。
9巻まではラブコメ的な日本の音楽大学編、そして10巻から本格音楽修行のパリ編に突入。14巻を過ぎたあたりからは完全に音楽漫画になっていく。

テレビドラマでも大ヒット。主演の二人の代表作となる。
テレビアニメは、2008年秋現在、二期のパリ編がスタート。

私の人生を変えた作品と言っても過言ではない。
今のように漫画を読みだし、今の仕事のジャンルにも進むきっかけになったのは、実はこの作品と出逢ったからなのだ。漫画に縁のなかった私に、勧めてくれた叔母に感謝。叔母は、この作者さん、二ノ宮さんのご母堂様と友人。

きっかけはそうだったけど、読んでみたら面白くて夢中になった。他の作品も読破してしまった。毒の入り具合が好きなのだ。それ以来、二ノ宮作品はファンなので、評価は甘々。いや、好きすぎてまともな感想が述べられないと言う方が正しい。でも、甘々や贔屓目を差し引いても、とても良く出来た作品。
笑いとシリアスのツボが絶妙で、楽しみながらもテーマに惹き込まれてしまう。
これだけ長くなっても、だれないのはすごい。編集者や周囲の支えも大きいのだろう。

連載を追っている作品でもある。絵が苦手な人は多いらしいけど、私はこのさっぱり感がとても好き。
そして、断然パリ編の方が好き。音楽的にも頷いたり驚いたり……勉強になる。千秋とのだめの成長も著しくドキドキする。二人の想いが音楽への情熱と重なっていく。
とくに、パリ編での吹っ切れたようなのだめがすごい。のだめのモノローグがない分、これからの展開がますます楽しみ。
                         2007/9

19巻/
のだめと千秋の別居後、のだめのサロンコンサートをすっぽかした千秋。夜中にのだめの家に詫びにいって。
リッピの追悼で指揮をするヴィエラ。
ウィーンにシュトレーゼマンを訪ねる二人。久々に清良にも会って。
ターニャの恋。そして峰龍太郎が、清良のコンクールを応援しにパリに来た。

清良とのだめが初対面なのが不思議。イラストではとうに会ったことになっていたから?
音楽で身を立てるって難しい。芸術とはそういうものなんだけど。
どんなに努力してもダメなことって、人生にはある。しみじみしてしまう。
                         2007/11/15

20巻/
ターニャと清良のコンクール。ユンロンは落ちてしまい国に帰ることに。
黒木くんの告白?
のだめはコンクールを観て運命の曲と出逢うが、その曲名を聴いて千秋は青くなる。千秋がRuiと共演する曲だったからだ。それを知ったのだめは落ち込むが、千秋と言い争い……話し合っているうちに千秋はのだめのレッスンに向き合うことにする。そのうち、千秋にはオクレールの本心が見えてきて。

コンクールとかコンテストとか……ほんとに辛いよなー。必死に好きなことで頑張っていても、非情に評価されていく。仕事でコンペに参加していると、いつまでこの辛さにつきあっていくんだろうと考えたりするもの。
のだめは「早く終わらせたがっているような気がする」と思う千秋。それもわかる気がした。終わらせたがっているのは作者もそうかも。
千秋とのだめが二人でしっかり向き合って、ずっと会話しているのって、もしかしてこの巻が初めて? でも、やっぱり音楽を通じて繋がっている二人なんだなぁ。こういうカップルってぎりぎりエッジを歩いている。きついよね。
そして、音楽を“理解する”ってほんとに大変。自分の中の深さも試される。改めてそう感じた。

ほんとに好きな作品で、いつも枕元にあったくらいなんだけど、しばらく放置しておいていた。他の作品を読んでからまた読み直してみると、二ノ宮作品って独特な作風なんだなーとわかる。
絵はさっぱりしているし、間がなんとも。やっぱ、好きだわー。
                         2008/3/15

21巻/
のだめに拒絶され、のだめと過ごしていた部屋を出た千秋。Ruiとの公演が間近に迫る。
自分がやりたかった運命の曲。ウィトールオケでの千秋とRuiの最高のコンチェルトを聴いたのだめは、千秋にプロポーズする。疲れ果ててしまったのだった。そこに現れたシュトレーゼマン。のだめを誘う。

何があっても別れる話にならないのは、もしかして一番大事なものが二人にとって音楽だからかもしれない。
千秋のコントロール下でない自分の音楽をしたいと望むのだめ。のだめの自立は嬉しいけど、なんか寂しい。
しかし、Ruiとの演奏を聴いて自暴自棄になってしまうのもわかる。ここに来て、一気にまた面白くなってくるのがすごい。
読んでいてだいぶ苦しい。それは乗り越える辛さが充分に描かれているからだと思う。
Lesson121の扉絵のネギに笑った。
                         2008/8/15

《こんなふうにおススメ》
好き過ぎてうまく言えない。どんな人にも勧めたい。作中の音楽も聴きたくなります。
現在、作者産休で、休載中。進行は、22巻分のLesson126まで。お大事に、健やかなご出産でありますように。
                         2008/10/08UP

22巻/
のだめ、行方不明騒ぎ。千秋も知らない。千秋にのだめがプロポーズした朝から行方がわからず、千秋はもんもんと悩む。実はシュトレーゼマンに拉致されていたのだった。
ずっと千秋を追いかけてきたのだめ。今までの努力、学んできたこと、そして重ねてきた恋、それらが走馬灯のように蘇るのだめ。シュトレーゼマンのオケのソリストで世界に出る。ロンドンでデビュー。公演は大成功を収め、一夜にしてのだめは世界の時の人になってしまう。そして千秋からも独立?

休載があって一年振りの本。今回の表紙はシンバル。
連載を追いかけながら、ずっとずっと待っていたのだめの躍進。長かったー。パリ編はほとんど千秋の活躍だからだ。
それにしても切ない巻。のだめのデビューは泣けた。思わずまじでYouTube検索しそうになった。
オクレール先生の、のだめへの愛情も泣けた。
コメディ色もところどころ健在。ガラカメネタとか。
やっぱり、私の少女漫画No,1だと思う。終わってほしくない〜〜><
                         2009/8/12、8/13UP

23巻/
一応の最終巻。なぜ一応かというと、現在番外編が描かれているから。

千秋親子の再会。しかし真一は行方不明ののだめでそれどころではない。父に自分は振られたのか訊く。優先順位を自覚した真一。
のだめはアパルトマンに戻りヤドヴィと競演。子ども相手ののだめの日々。
真一はのだめと結婚する意思を固めるが。しかしのだめの本気のピアノを聴いて……。
のだめに協奏曲を持ちかけるが断られて、そこで無理やりニナの家まで連れて行き、2代のピアノの前に座らせる。ふたりが演奏するのは、出逢ったばかりの最初に弾いたモーツァルト。

あっさりスルーだったな、なぜ憎しみまで感じさせる父への想いがあるのに、姓を千秋と名乗るのかの謎。
三善の家を継ぐ従兄弟に配慮したのだろうとも思うけど、小学生の真一にそれができたとは思えない。で、スルーして、父との確執もあっさり終わらせてしまった。
それだけ真一にとってのだめの存在が大きいということ。

千秋真一を泣かせたベートーベン、ピアノソナタ31番→演奏聴けます
彼が一番ののだめのファンなのだとわかるシーン。
抱きついてくるのだめをかつては殴り飛ばしていたのに、今はしっかり抱き留めるんだもんなー。じんわり。

音楽ってクラシックでさえもコミュニケーションなんだ。
良い作品に出逢えて良かったです。ありがとうございます。
                         2009/11/27、12/01UP

24巻/
千秋は峰に誘われて、日本でオペラを振ることになる。懐かしい面々たち。

いや、嬉しいんですけどね。番外編です。24巻表記ですが。
千秋カンタービレです。千秋とのだめは淡々とこなしていきますが、周囲の人の葛藤が面白いというところ。
ファンとしてみれば、読めれば嬉しいけど、ね。ま、そこのところは濁してみる。
                         2010/4/30、5/09UP

25巻/
白い薔薇歌劇団、オペラ編。演目は「魔笛」。千秋は悩み、のだめは我が道を行き「世界のNODAME」に。またもや奇跡を起こすのは。それぞれの決着。

のだめのハルヒコスプレに癒された。
くろきんとターニャの番外描き下ろしも必見。

納得した。ここまで書いてのだめなんだ。オールスター勢揃い(ミルヒーはいないけど)。だけどみんな悩んで、そして成長し進んでいく。それは、いつもの「のだめ」なんだよね。
いい意味で読者を裏切り喜ばせたと思う。最後に「魔笛」だった意味も。
ありがとうございます。読み続けて良かった。

気になる絵の間違いも毎巻変わらずそのままだけど(峰が半袖になったり長袖だったり)いーんです。
男心と女心も勉強になったし。大変だけど、成長し合えるパートナーっていい。

ほんと、この作品を好きで良かった。
で、主人公は千秋真一だったという……。
                         2010/12/15

【コミックセット】


【コミックス】


ラベル:二ノ宮知子
posted by zakuro at 23:00| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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