2009年01月14日

銀魂 18巻まで

【銀魂(ぎんたま)】 18巻まで  /空知 英秋

江戸の街。鎖国が解禁になって20年。宇宙人がはびこり、科学技術の進化などの恩恵はあったが、侍は剣を捨て、浪人ものとなっていった。
新八は姉と、父の残した道場をバイトで必死に存続させていた。
銀さんこと、坂田銀時。甘いものに目がなく、万事(よろずごと)を引き受けて、のらりくらりと暮らしている。
新八はバイト先のトラブルで銀時と出会い、父の遺言の侍魂を感じる。
そこに、バイオレンス娘、神楽もチームに入ってきて。

1巻にはデビュー作「だんでらいおん」も。
風呂場でうっかり死んでしまったおじいさんが、妻に対して想う愛情。

2巻読み切り「しろくろ」 
呪い屋の坂田とみ子と、説教妖怪。銀さんの原点がここにある。

これが初連載だと思えない。構成もキャラも絵も良い。上手すぎる。似顔絵もそっくりで爆笑した。
ひとつのコマに、その台詞をたすける絵があるだけでなく、その絵にちょっとしたお遊びまで入っていて、読者としてはツッコミ甲斐がありすぎるのだ。そこはなんと言っても秀逸。
まだ1,600冊程度しか読んでないけど、それをやっていたのって高橋留美子くらいだったのではないか? 
作中のツッコミの入り方、最高。シモネタ満載なんだけど、気持ち悪くなることはない。作中のまったり感がそれを相殺しているのかな? 
ただ笑ってるんだけど、最後にはちょこっとだけジーンとさせたりする。上手い。

少年漫画にありがちな、女の子は可愛くないけど、周囲が「可愛い!」と言い切って無理矢理脳内設定してしまうこともなく、めちゃくちゃ可愛いいし。
キャラも大量に出てくるんだけど、すべて描き分けている。しかも男性キャラにも色気がある。これは大事。
前はこのあたりの見分け方が私にはできなかった。

うーん、しくった。売れている漫画だから後でもと、そのまま放置してしまってた。しくじったなぁ。友だちの息子(中学生)と、うちのスタッフから長いこと勧められていたのに。
こんなに勢いとテンポがあると思わなかった。面白い。
このまま『こち亀』になって欲しい。

すでにキャラと世界観というプラットフォームが完成しているので、どんなフォーマットでも受け入れられる。

この作品が語られる時には、いつも出てくる定番な話題ではあるけど、毎回の表題が教訓になっていて笑える。

真選組は対テロ用特殊部隊の武装警察。池田屋が立派なホテルで笑った。
定春もかわいいけど、エリザベスかわいすぎ。

そうか、『銀魂』というのは、魂に納めた真っ直ぐな剣(侍魂、志、信念、仁、命みたいなものなのか)を銀さんの中に見つけた新八の、それを追い求める物語、武士道なのか。
元々は白夜叉と畏れられた攘夷志士であった銀時。
表情良いなぁ。銀さん、一話からかっこいい。
勝手なようで、みな大いなるおせっかい焼き。
そして自分で決めた信念からは逃げない。最後までその人を背負っていく。
ところどころ出てくる台詞は、生きる道の深さがあってじんとくる。

溜飲が下がったネタがいくつか。
まず神楽が「酢昆布を一年分上納しろ」と脅したら「一日の摂取量がわかんねー」と入るツッコミ。
ああ、もうもう>< 
ですよねー。子供心に、クイズ番組の商品で「○○を一年分差し上げます!」って聞くと、「それは毎日食べるものなのか? 一日にどのくらい食べるとされているのか?」と悩んだものだった。同じこと考えてたなんて。

振り向き様のエリザベスのキュートさに悶えた。
銀さんそっくりの赤ん坊にも叫んだ。

この作家さんがもう凄く好きになりました。
ちなみにWikipediaにあったジャンル区分は「SF人情なんちゃって時代劇コメディ」。爆笑した。(ちなみに、このジャンルは10巻の中で作者が語っているもの)
15巻の自動車教習所話はツボに入って、しばらく戻ってこれないくらい笑った。
16巻、17巻は泣けた。

唯一不満を言えば、文字が多くて読みづらいこと。一気読みが辛いこと(実は18巻まで読むのに半年という時間がかかった)。
これは作風なんだと思うので仕方ない。そう言うと作者は喜びそうだけど。
これは連載で楽しみ、一巻ごとに新刊を楽しむ作品ですね。
とはいえ矛盾しているけど、もうひとつ困ることは、平行して読んでいる作品がある時は、ちょっとお休みして他も読みたいのに、ちょうど次の巻に引っ張るような終わり方をするので、他の作品になかなかいけないこと……うまいなあ。これは編集のセンスもある?
                         2008/12/30

UP追記>
新刊まで手元にあるのに……。
挫折して、読んだところまでUPします。
だって、半年抱えてるんだもん。ここで一区切り。
                         2009/1/14


ラベル:空知英秋
posted by zakuro at 16:50| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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