2009年02月02日

コドモのコドモ(完) 全03巻

【コドモのコドモ】 全03巻  /さそう あきら

小学校5年生、11歳の春菜。
公園デビューからの近所の仲良しヒロユキと、性の知識がまったくないまま、遊びで「くっつけっこ」をして妊娠してしまう。
幼いままの春菜と対称に、身体はどんどん出産に向かっていく。
担任の八木は学級崩壊に悩み、家族はボケの始まった祖父を抱え日常で精一杯。
小学生の妊娠があり得ないという思い込みで、大人たちはまったくそれに気づかない。
春菜の妊娠を知ったクラスメイトたちが力を合わせ、出産に臨む。

実際にはあり得るだろうな、あっただろうなというストーリー。

でも、子どもが生まれたから、すべてが良い方向に向かい出すのは、安易な気もする。
子は宝だよね、かすがいだね、というのはその通りだけど、もちろんゴタゴタする「オトナの事情」ってやつは、ヒロユキの両親に代表されてチラっと書いただけだというのも理解出来るし、ここでの作者の視点は「観察者」であるのも承知だけど、やっぱりそのまま「良かったね、みんな幸せだね」とは思えないかな。
その後味の悪さは残る。

話としては面白かった。

まあ、よくよく考えてみれば、イマドキの若い親なら、その子どもを殺してしまうかもしれない。
あまりな春菜の幼さが、そのまま母性に変わるとは思えない。
やはり、それは受け入れる器の成長というのがあるのだ。

そんなことも踏まえた上で、大人の思い込み、実は独りよがりだったり、子どもの勝手さ、幼さなどは、とても共感出来たし、上手いと感じた。
                         2009/2/01

《こんなふうにおススメ》
子どものリアルな日常を巧みに描いている部分は、特筆すべき。
子どもを取り巻く社会に対しての問題意識も、です。



ラベル:さそうあきら
posted by zakuro at 15:05| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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