2009年03月14日

うる星やつら(完) 全34巻

【うる星やつら】  全34巻  /高橋 留美子

諸星あたるは、能天気でずぼらでスケベ。この世の災厄のすべて負い、本能で生きている男。
ある日、地球侵略を目論む異星人の鬼族が、地球人に対して、地球を賭けた鬼ごっこを提案。それに、無差別に選手として選ばれたのがあたる。
汚い手を使って勝利したのは良いが、勝負相手の鬼っ娘ラムに誤解からプロポーズしたと思い込まれてしまう。
あたるの家に居候し出したラムと、幼馴染みのガールフレンドしのぶ、ラムの不思議でおかしな友人たちや、一癖も二癖もあるキャラクターの巻き起こすドタバタSFコメディ。

1978年(昭和53年)連載開始。今より30年前である。
懐かしい。子どもの頃を憶いだす。
これはコミックス全巻持っていて、繰り返し読んだ作品。
漫画好きじゃなくても、高橋留美子は日常のキホンだった。
アニメも観に行ったなー。

オトナになって、ノックも波に乗ってきた時に読んでみて、どんな感想を持つのかそれに興味があった。
まず子どもの頃に読んでいた印象では、そんなに最初の頃は絵が上手くないイメージだったのに、いやいやすごい上手いじゃないですか!
味がある。最初からすごい人だったんですね。
構図も独特だし、ほんとに上手い。構成も良く出来ているし、名作。コメディの教科書のよう。
キャラクターも個性たっぷりで、それぞれに魅力的で、よくこんなに思いつく。しかもこれ、毎週毎週週刊誌で……。
漫画というものを読み慣れてきたからこそわかる、このすごさ。
高橋留美子さんって天才的な作家さんなんだと、改めて実感。
彼女が漫画界に登場した時、同業者の方々、焦っただろう。
そしてこんなに面白い作品だったとはー。感動。

ラムちゃんの初登場がなんともキュート。永遠のアイドルだよね、ラムちゃん。
萌えキャラ元祖なのではないか。

もしかして、あたるってえらい強運の持ち主じゃなかろうか?
この元祖ヘタレ男は、こんなにいろんなことがあっても普通の生活をしていられている。ありえん。

子どもの時には気づかなかった。サクラは巫女(神道)で、チェリーは坊主(仏教)なんだ。
こんなに八百万が仲良くやっているのも、この作家さんの魅力。
衣装や小道具もちゃんと調べてあって、元ネタを上手に活かしている。
民俗学や文化風俗の歴史も絶妙に取り入れてあって、知識が増えたオトナだから面白い。
サクラの婚約者がオヅノだったり。ほんとに良く出来てるよなぁ。
こういうのを読んで育ってきた日本人だったんだと改めて実感です。幸せなことだよね。

2巻の10年後(昭和64年。ちなみに今年2009年は、昭和換算すると84年にあたるので、すでにそれも20年前になる)の日本の物価が、アイスクリーム1,000円になっていて、物価というものは上がり続けるイメージだったのだ。
時事ネタや当時の風俗、お笑いネタなども入っているので、リアルタイムに読んでないとその辺りのネタはわかりにくいが、それを差し引いても面白い。

しかし、ちょっとちょっとオトナなんですよ、内容は。
今だと物言いがつきそうな。少年漫画で。
今は大人が子ども化しているんだろうな。だから物言いがつく。

面堂家の海の別荘は私も行ってみたいぞ。

昨年の夏に、銀座で行われた高橋留美子展
漫画オタの友だちと見に行きました。
すごいでしたよ。圧巻。
なにより影響を受けた漫画家さん多数。私の大好きな荒川 弘さんも、最初に買ったコミックスがこれなんですって。感動しました。

こういう作家さんと同世代に生きていて嬉しい。
高橋留美子さん、本当にありがとうございます。
                         2009/3/03

《こんなふうにおススメ》
漫画脳が多少育ってから読み直すと、この作家さんのすごさがわかる。
ほんとに……。

【コミックセット】


【新装板をUP!】

タグ:高橋留美子
posted by zakuro at 02:46| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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