2012年04月09日

ノノノノ (完) 全13巻

【ノノノノ】 全13巻  /岡本 倫

野々宮悠太の名前で、高校に性別を偽り入学、ハイジャンプでオリンピックを目指す。その正体は、野々宮ノノ。女子はジャンパーの選手にはなれない。双子の兄の名前で、北海道から長野に越してきたのだった。
長野のウィンタースポーツの盛んなこの高校には、同級生に同じジャンパーの全国大会日本一の天津暁、フィギュアでメダリストの興梠(こうろぎ)みかげもいた。
彼らにスポーツ雑誌の編集者の与田らが絡み、オリンピックを目指す。

やばい、久々にキタ。最初の3ページで鳥肌が立つというヤツです。きっと面白い、その予感。与田みたいなことを言うけど。そう感じて、裏切られなかった。

絵がたまに怖い。
野々宮の性格がイマイチ確定しきれていないのだけど、そんなことも忘れるくらい面白い。
スキー競技は面白いし、それ以外のエピソードも楽しい。

コウロギ、いいヤツだなー。可愛い。
獅子舞のところは、ちょっとうるっときた。
コウロギの試合も描いて欲しい。
この高校の女子の制服、どんなコスプレだと思った。
そらさんも優しい。

コマにもう少し溜めがあると良いのに。特にクライマックスのところで、2カットくらい余分に描かれていると、もっとドラマティックになる。
それって編集者の力量? でも、それを上回るくらい、今後の展開が楽しみ。

連載、気になる。今でさえ、連載追っているのが増えているのに、これ以上はもう怖い。でもね、やっちゃいましたよ。最新まで読んじゃいました。連載。だって、野々宮の怪我、気になっちゃったんだもん。
ネタバレだけど、6巻は暗いぞ。でも、現在進行中の7巻の半ばまで読めて良かった。そのあたりの流れは秀逸。
                         2009/3/30

《こんなふうにおススメ》
スポーツ競技の闇の部分も描かれていて、かえって好感が持てる。
これからどんな展開になるんだろう。とっても楽しみ。

6巻/
ノノ、まさかの大転倒で救急車で運ばれる。このままだと悠太の正体がノノだとバレてしまうと焦った岸谷。気絶したままのノノ。
父、由良悠介とノノが抱えてきた壮絶な過去の回想篇。怪我の後遺症を抱えながら、金メダルを目指して飛んだ父。大失敗のジャンプで、日本全国からの非難が集中する。その父は悠太を通して世間に復讐しようと考える。しかし、才能は妹のノノに出て……。由良一家が崩壊していく様を描く。

連載を追っているので、この巻は辛すぎて読み直しには時間がかかった。不幸な一家をじっくりと描いた、とにかく辛い一冊。
でも、なぜノノが悠太の名を語るようになったか、男になってジャンパーとして生きていくのか、それが語られるとても大事な巻でもある。
実際に、こんな話はあるのだと思う。
モーグルの上村愛子選手が、高校生の美少女で持ち上げられた後、金メダルの里谷選手の陰に隠れるようになって、非常に辛い時期を送ったことをインタビューで読んだことがある。決して失敗したわけではないのに、それだけ精神的ダメージを受けるのだ。
甲子園の選手も、自責の念だけでなく、周囲の扱いで引っ越しを余儀なくされることも聞く。
自分で努力しないで、周囲に期待しているだけな人ほど、そういう仕打ちをするよね……。
読み応えのある作品で、これからも期待。
                         2009/6/10、6/27UP

7巻/
ノノは退院。天津と岸谷は決定、残るは一席のインターハイの座。皇帝とノノが争う。
“ノリコ”はルックスの怖さを指摘、イメチェンした皇帝。皇帝には皇帝の事情があって。いよいよインハイ。長野予選。

ずっと憎まれ役だった皇帝が一気にいい人になる巻。表紙も皇帝。
だいたいノノは自分の立場をわかっていなさすぎ。ノリコになる時間があったら自分のこと考えろって言いたい。別に女の子の姿観たいわけじゃない。
なんかパターン化しちゃってて、せっかく面白いのに残念。
                         2009/8/22、8/29UP

8巻/
ノノはジャンプを恐怖に感じ、皇帝との勝負に差が開く。天津の応援に耳を傾けるが、兄の亡霊もそばに出て。でも兄が語ってくれたのは。
天津の駆け引き。精神戦。皇帝とノノ、どちらがインターハイの切符を手にするのか。
天津は全日本ジュニアに招聘される。

恐怖を克服するノノ。自分の立ち位置を再確認する。
天津、凄すぎ。もうこの発想はプロレベル。これで一気に皇帝との勝負が面白くなる。
ところで、スポ根だけじゃなくエロいところも入れるのはニーズに合わせてだろうけど、女子読者はキモいと思いがちの方向。男子の妄想全開なんだよなー。爽やかエッチな感じに転換希望。岸谷、合掌。
                         2009/11/25、11/28UP

9巻/
ノノの奥信高校のライバル校のひとつ、北海道の雪野高校に現時点では最強と呼ばれる高校生の赫(てらし)が海外から戻ってくる。
ノノは誕生日の晩に、極悪非道な火野に脅されてレイプされそうになる。助けにきた岸谷は火野に刺されて。
ノノへの嫉妬が募る普通科の生徒にリンチされそうになったノノを助けたクラスメイトの佐藤健。

由維の「私には?」に笑った。久々にこの作品で笑った。
ノノに「ばか?」と聞きたい。
普通のスポーツ漫画にしてもらえないかな。もう読むの挫折しそう。ノノのヌードもエロいシーンももういいよ。表紙に騙されて買いそうな人がいて気の毒。
                         2010/1/21、1/23UP

10巻/
新潟、守門高(すもんこう)。コーチの元オリンピック選手の下里の下で不正な試合。ベテラン槇野慎二は?
岩手からは、遠野実業の伊東賢一。秋田の月山商業の禰宜田に鷲坂。北海道雪野高校、赫、真岡。インハイに向けてライバル手揃う。
開幕。
天津は世界に飛び立ち、コンチネンタルカップで優勝。

少しは面白さが戻ってきているんだけど、もうノルマのように惰性で読んでいる自分がいる。サービスシーンも嬉しくない…。
スポーツというより、TSもの好きな人に。
ツッコミどころ満載だけど、まあいいや…。岸谷フラグが気になる。
                         2010/4/25、4/29UP

11〜13巻/
11巻。インターハイ。悪天候の中、ジャンプすることになったノノ。しかし買収された審判は他の選手も不利にしていく。不正と実力。
12巻。一位の棄権。尻屋と赫。ノノの会心のジャンプ。岸谷の怪我。
13巻。死を覚悟した岸谷。ノノは日本代表のひとりに。

各登場人物のトラウマもテーマになっているのか、そちらをメインに描いているのだけど、作家さんのキャラの心情の掘り下げがわりと表面的で予測できちゃうので、読者が感情移入できるほど伝わってこない。キャラみんなが根本の性質に個性なく、同じ思考の回路なんだもん。金太郎飴みたいな。

気持ち悪さと不愉快なシーンが、あえてスポーツをテーマにした作品に描かれるから辛い。
まあ、でも、いつから「スポーツ=爽やか」になったんですかね、その内なる思い込みにも疑問はあるけど、そんなシーンに合うテーマで描いていただけると嬉しいです。

こんなにスタートと読後のイメージが変わった作品は稀。
特に、キャラたちが楽しそうにジャンプスキーしていないところが残念。プロじゃないんだから、高校生なんだから「好きだからやる」って気持ちを大事にして欲しい。12巻で、 ジャンプが好きと自覚したノノがいて少し救われた。
パスポートの性別とかツッコミどころは多いけども気づかなかったことにする。
                         2012/3/31、4/09UP

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:岡本倫
posted by zakuro at 00:00| Comment(2) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もこれははまりました!
ついに最新刊の第6巻まで買ってしまいました。第6巻は暗かったですね。帯の「涙なしで、この巻を読み終える人がいるだろうか。」とのキャッチ、こういうのは売るために大袈裟に書かれているので私はあまり信用しないんですが、ちょっと胸が潰れそうでした。
第5巻までが変態ラブコメとスポ根で惹き付け、時折ほろりとされるシーンが挿入されるという感じだったので、ずーんと暗くなりましたね。
この後、ノノと皇帝の一騎打ち? 続きが楽しみです。

コウロギの試合、私も見てみたいです。
Posted by Wrlz at 2009年06月03日 14:50
ホントに面白いですよねー!
先入観がまったくなく読み出したので、私にとっては思わぬ拾い物で、得した感じの作品です。

新刊読みました〜。まだUPしていないけど。
暗くきつい巻ですけど、これが描かれないとやっぱりわからないところも多いし、大事な巻ですよね。

あまり辛くて連載読み出しちゃいました(苦笑)。
また変態ラブコメに戻りますので、楽しいですよっ!
皇帝にだんだん感情移入してきますよねー。
Posted by zakuro at 2009年06月04日 00:40
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