2009年05月02日

ストップ!! ひばりくん! (完) 全04巻

【ストップ!! ひばりくん!】 全04巻  /江口 寿史

坂本耕作は、母春江の臨終の言葉を守り上京、大空家に居候の身となる。
着いて知った、そこは「関東極道連盟 大空組」だったのだ。逃げるのを考え始めた耕作だが、美少女の姿を見かけて思いとどまる。
夕食時、紹介された美人姉妹たち。長女のつぐみ、次女で高校三年生のつばめ、まだ幼いすずめ。
そこに現れた、耕作が一目惚れした相手は……ひばり。女の子より美女ぶりの、れっきとした男子で耕作と同級生だった。
しかも“彼”は、学校では女子で通していて……。
闊達で自由奔放なひばりを中心に、耕作は騒動に巻き込まれていく。ギャグコメディ。

連載スタートは1981年。掲載誌は週刊少年ジャンプ。
話の内容的には未完。
これ、約30年前の作品ですよ。今でも充分に通じる。当時は早かったんじゃないかなー。
いわゆるBLギャグってことでしょ。恐るべし、江口寿史。

やっぱり上手い。大ファンでしたよ。ほんとに好きだったなー。
ファッションもオシャレだったんですよ、当時はね。多くの女の子のバイブルだったと思う。
音楽も空気もここにあって、時代を表現していたサブカルだったのだ。
人物のちょっとしたポーズにも惹かれてた。
このひばりの性格が、もうちょっと過激になれば、涼宮ハルヒになる気がする。

かなりぶりに読んだのに、ページのヒトコマひとこま、ほとんど覚えていたのには驚いた。
懐かしすぎる。

担任の岩咲ひろみ先生の持ち出したナタは、今だったら「ひぐらし」ネタ。
まあ、今だと規制が入りそうな表現も多い。面倒くさい時代になったとも思う。
今なら少年誌ではNGかも。

熊本弁の応酬、すごい。
可愛理恵ちゃん可愛い。すずめもいけてて可愛い。
畳の上で靴を履く、笑った。
ドン・コルリオーネの使う日本語大好き。

当時、子どもだった私でも、不条理であっても、耕作とひばりが恋愛関係になってほしいというか、男に戻って欲しくないと考えていたことを憶いだした。
友だちもみんな「ふつー」なのに、同意見だった気がする。
日本人は同性愛に寛容だと、世界的にも知られているけど、これはDNAなのだろうか?

そして、ひばりくんが羨ましかった。
考えてみれば、少年のカラダに女の子のココロという、非常にリスキーで悩むべくして存在しているのに、誰よりもキラキラしていて、自由だったからだ。
そして素直に耕作を好きと言う。その自由さは憧れだった。

ストーリーと構成に関しては、最初のテンションを保てないのがこの作家の弱点。
西森さんのことは強く言えない……。
後半部分はイラストレーターとしての本領も発揮してくる。

完全版の方には、後書きもある。
江口氏の言葉、そして解説の大槻ケンヂさんに共感。同じ想いでした。
当時の風俗を知っていて良かった。あの時代に生きて良かった。
この後の話を、30年近くずっとずっと読みたいと思っていたけど、皆の心にひばりくんが生きていれば良いのかもしれない。
                         2009/5/01

《こんなふうにおススメ》
青春でした。これはもう、うまくいえない。

【完全版コミックセット】


【文庫版】
絵が出ているのはこれだけだった……。



ラベル:江口寿史
posted by zakuro at 00:18| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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