2009年05月13日

神社のススメ(完) 全04巻

【神社のススメ】 全04巻  /田中 ユキ

里見信二郎は神道系の大学を出て、そのまま舞の指導や剣道を教えていたりしていた。
実家の神社は兄が継ぐものと思っていたが、兄は行方不明に。
信二郎は神職に奉職することにして、神下(かみしも)神社に出仕として就職する。その神社には、奥村宮司、菅野禰宜、新田権宮司、巫女長の秋本、巫女の美園、巫女で権宮司の娘の了子、俵権禰宜、そしてバイトで高校生の真鍋千穂がいた。
千穂か了子か。里見を巡るラブコメの要素も。
出戻りの権禰宜の気仙沼らも増えて、神社の仕事がよくわかる物語。

神社がよくわかる本。
いや、まじでこれ、少女漫画だと思ってました。勘違いしてました。
月刊アフタヌーン掲載。帯におお振りの宣伝があって気づいた。

神田明神監修の巫女さん入門にもこの作家さんで挿絵が。
かつて少しだけ読んだことがあった気がしていたけど、読み出したら別の作品だった。

すごい、めちゃ勉強になる。面白い。巻が進むにつれて面白さが増す。
神社の日常を、まったりと読みながら楽しめる。
3巻には神社見取り図もあって細かい。神下神社は海の傍でもあるらしい。設定秀逸。
一年の行事がとてもよくわかる。神社入門書に最適。
そういう意味だったのかと、絵で見せられる説得力がある。

どんな仕事もほんとに大変ですね。
神職と僧侶と神父の会合にも爆笑した。跡取り問題はどの宗教でも切実。
また氏子や檀家、外野がいろいろ口煩いのも多くて、大変な仕事だと思う。

漫画としても読みやすく、作者のコンテの工夫もあって好感。
例えば何気ないところなのだが、了子が千穂とレストランで向き合っている時、水を飲んだ後、そっとグラスの汚れを指でなぞるシーンがある。千穂と向き合って落ち着かないが、マナーも忘れない了子らしさを感じさせる。
それを建前と本音の使い分けにリンクさせてて上手い。

さて、神社もビジネス……確かにそうだけど、私の知っている神職さん方は、まず神道(かんながら)の心をとても大切にしていらっしゃる方々ばかりだった。そうでなければ結果、お金だって集まってこない。
とはいえ、内部事情に詳しすぎると思った……神社に勤めていたことのある作家さんらしい。
だとしたら、内と外はだいぶ違うってことなんだろうな。ありえる。
特に面白いのは聖俗併せ持って、神社に奉仕する方々も人だということに気づくのだ。そりゃそうだよね、今は昔と違って知識もあまねく皆持っている。

権禰宜の俵さん、美園の四コマも楽しかった。美園、面白すぎ。
里見の成長も良かった。
最後の舞は、もっと描いて欲しかったと思うのは欲として。
                         2009/5/12

《こんなふうにおススメ》
最近、歴女なるブームや、カミゴトもそうですが。
基本を学べます、面白い。

【コミックセット】


【コミックス】


【ここにも挿絵が……】


ラベル:田中ユキ
posted by zakuro at 17:04| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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