2012年03月31日

僕等がいた (完) 全16巻

【僕等がいた】 全16巻  /小畑 友紀

高橋七美(ななみ、ナナ)15歳。高校に入学して友だちを作ろうとしたが、いきなりすべる。席近くの山本有里に声をかけたが、シンパシーまでいかず。
他の女子は男子の噂話ばかりで、その話題の中心は、一度は好きになる確率がクラスの女子の2/3と言われる矢野元晴だった。その矢野のことは、七美にはけっこうヤなやつに見えて。ムカついていたのだけど、いつの間にか惹かれていた。
ハイキング行事の時、矢野の彼女が山本の姉の奈々で、しかも昨年の夏に事故で死んだと知る。
12巻までに、七美たちの高校生編も終わって、大学をさらりとやって、一気に社会人に突入。

5巻番外編に「Run,baby,run.」 矢野と竹内匡文の中学の頃の友情。

小学館ベツコミ。
最初に言っておきます。噂には聞いていましたが、侮ってました。ごめんなさい。

コマの送り方は少女漫画の見本のよう。ういういきゃーきゃー系なのかと思ったら、不安要素、辛い予感もあってかなり期待しながら読み進め、裏切られなかった。
くっわー、やられた。
展開が早くてじれじれじゃない少女漫画にあまり免疫がないから、ところどころで読みながらパニックを起こす。いいのか? ほんとにいいのか? とツッコミ入れながら読んじゃう自分が痛い。溜めがないぞ。七美、好きになるの早すぎ。

なんか、ナナと矢野のやり取りを見ていると、友だちの息子とその彼女みたいな感覚になってくる。やばいじゃん、それって。イマドキの子たちを、生暖かく見守ってしまう気分なのだ。まあ、いいか。他の少女漫画ではないんだけどな、そういうの。

コネタ的なところから。
こんなに矢野はモテモテ(死語)なのに、ナナは他の女の子からイヤガラセされないのだろうか? そういったサイドにぶれなかったのはすごい。
竹内の配慮、なにかとGJ。私だったらきっと竹内とつき合うね。こういう男は女を安心させて幸せにする。とか言ってたらまじで恋愛に絡んできた。うぅぅ。
クラス替えしないんだ。いつまでナナは議長なんだ?
7巻で、よく脳内で天使と悪魔が会議したりするけど、そのシーンをナナの親友でやらせた設定は秀逸、上手い。

矢野が可愛すぎる。矢野を愛でる漫画。私の中の二次元男子キャラの理想は「ラブ★コン」の大谷だけど、それとは番外ってノリで、矢野は応援したい。

会話もけっこうリアルですごい。
最初の頃の話は……。恋したてのラブラブ期、離れ難くてずっといつまでも一緒にいて。相手が自分に、自分が相手になってしまったような感覚があって。そんな時期あったよなーと、遠い目で読んでしまうぜ。
このじれじれじゃなく、じりじりにやられると思わなかった。このあたりはすごく楽しい。
8巻以降、きつい。ひたすらきつい。
この先、どんな方向に進むんだろう? これは作者も連載していてきついよね。ただ今、12巻までで休載中。約二年? ファンの方に合掌。皆さんがこの放置に耐えていらっしゃるのもきつい。

私の中では、少女漫画ベスト10に入る勢いですが、とにかく後をひく。行間の深みがすごいのだ。
例えば、「奈々と七美って名前、一緒だよね」などの台詞は一切出てこない。これ、すごくないですか? 狙って描いているのに、でも、あえてそこに触れない。友だちも誰も触れないのだ。触れてしまうと壊れてしまうくらいの扱いで、矢野も意識して「高橋」とか、「ナナちゃん」とたまに甘えて呼ぶくらい。奈々には「奈々」だったのに。ここの回収を、犬のララ美でやったのも深い。
万事がこんな調子なのだ。あえてネタ振っておいて、余韻と行間で読者に読ませる。少女漫画ってそこ、今までベタベタじゃなかったですか? 勇気だ。

余韻がすごすぎて、夢にまで何回も出てくる程の感情移入。なかなか抜け出せない程、きつい。読んでいて、何度も悶絶死しそうになった。感想もなかなかまとめられなかった。安易に人に勧めていいのかわからないほど。
めちゃくちゃ面白いんだけど、恋愛というものが描かれていく過程と、その内容がリアルすぎるのかもしれない。
これ、コンプリートだったら、一ヶ月廃人になってしまっていた気もする。でも連載中でも、人に勧めるのに、この辛さも共有させるのもきつい。こんな作品、はじめて。
同じ、奈々と七美でも、絶対に「NANA」よりこっちの方が面白い。それだけは断言したい。

この夏から再開らしい。どうかどうかご無理なさらずに、応援しています。
ああ、やっぱり感想、上手く書けなかった……。
                         2009/5/19

《こんなふうにおススメ》
あまりにも感情移入し過ぎて、どう薦めていいのかわからない。とにかく、すごい。
ちなみにアニメにもなっています。まだ観ていない。
                         2009/05/22UP

13巻/
七美の同僚で、矢野が引っ越した先での高校の同級生の千見寺亜希子が、デザイン事務所にいる矢野と再会、それを聞いた七美は動揺する。
竹内は七美の24歳の誕生日にプロポーズ。
矢野には会わないと突っぱねていた七美だったが……。つかの間の再会。「きれいに別れよう」とケリをつけたふたりだが。

2年ぶりの新刊。ファンはどれだけこの一冊を待っていたんだろう。きつかっただろうなー。
こんなに読んでいて苦しい作品もない。作者さん、すごい。

生涯でこんな恋ができたら幸せだろう。でも諸刃だね。本気ってきついのだ。だからこそ手に入れられるモノがある。
ひとつだけつっこんでいいすか? 二度と泣かないと決心した後の号で涙するのはどうかと。でも、女の子ってそんなものです。
この巻で七美のことがほんとに好きになった。頑張れ。
それにしてもハッピーエンドにならなさそうな予感。禁じ手のエンドはやだなー。
                         2009/11/22、11/26UP

14巻/
矢野と竹内。
アキとナナは奮発してイタリアン。飲み過ぎて酔っぱらい、アキは竹内を呼び出したと思ったら、実は矢野で。
ナナと竹内の破局。矢野の真実。

相変わらずの重さ。ちっともハッピーエンドと思えず。どうに決着つけるのかその方が興味。
                         2010/9/05、9/06UP

15巻/
釣りに行き気持ちを整理する矢野と竹内。竹内はあえて七美の背を押す。矢野はパニック障害を再発させる。千見寺は矢野に突きつける。矢野は酔って七美に会う。有里の母の死。

親友と恋人の狭間の竹内が苦しすぎる。でも、七美が竹内とそういう関係にならなかったのも最近解る大人な私。自分で自分の気持ちなんてコントロールできないもんなんですよね。大人にオススメの作品と思う。
次巻で終わり。2012年実写映画化されるそうです。大人も見応えある作品になったら良いな。
                         2011/7/20、2012/2/10UP

16巻/
矢野は山本との生活を解消。竹内が残した指輪の意味。すれ違う矢野と七美。七美は駅の階段で落ち、意識不明に。矢野は愛知からタクシーを飛ばす。故郷に帰るふたり。

最終巻。ドキドキしながら読む。
私はアキに近いなあ。
指輪バトンは、先輩の説明あって納得。深い。

客観的に読めてないので気持ち的に難しいけど、どうやってもこの作品を終わらせるって大変。
そんな中、これで良かったんだと思えるエンディング。もっと感動したかったけど。
もう少し時間が経ったら最初からちゃんと読み直して、もっとまともなこと書きたいです。完結おめでとうございます。
                        2012/3/27、3/31UP

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:小畑友紀
posted by zakuro at 00:00| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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