2009年06月06日

藍より青し(完) 全17巻

【藍より青し】 全17巻  /文月 晃

花菱薫は名立大学法学部三年生。
大学入学時に花菱家と縁を切る。薫は内縁の妻の子どもで、花菱家の父が死んだ後に引き取られるが、当主になるべく虐待に近い教育で育てられたのだった。
それで幼いときから決められた許嫁である名家のお嬢様、桜庭葵とも婚約解消になったのだが、葵は薫を諦められず家出してくる。花菱に戻ることはないと言い切る薫。でも、純粋なまま思い続けてくれた葵の気持ちには揺らぐ。
葵は家出がバレて、連れ戻されるが、また薫のところに戻ってきてしまう。すべてを捨てても薫の傍にいると宣言する葵に葵の母は折れ……桜庭家の別荘のひとつをふたりに貸し出す。
しかし、そこでふたりの生活が始まるわけではなく、葵の教育係の神楽崎雅(かぐらざきみやび)の監視のもと、葵が大家、薫が店子という関係が始まる。
そして、薫の大学の写真部の仲間のティナ・フォスターや水無月妙子が次々と店子で入居してきて。葵のライバル、美幸繭(みさきまゆ)も現れて。
ふたりは結ばれることができるのか。

ふたりを中心になごなごしたお話。
アニメにもなる。ヤングアニマルで連載。

青年系には稀にみる純愛モノと聞いて、どーしても読みたくなった。
最近、うっかり読んだのがお色気ばかりで辛かったからだ。でも読み出して、けっこう色っぽいシーンが多くて、ばしばしヌードも出てくるので要注意。うーむ。巨乳キャラばかりだし。
純愛ではあるけど、寸止め漫画だったのか。
主人公の優しい男子が、可愛い女の子に囲まれて暮らすのはお約束。
作品自体は、とても読みやすい。

葵は、三越のような200年続いた呉服屋で、大きくデパート経営もしている桜庭家のひとり娘。
その設定なのに、着物の描き方が洋服仕様なのがすごく気になる。ちゃんと着付けたらそんなふうにはならないぞ、と気になって仕方ない。
紬と書かれているのだけど、絵はどう見てみてもそうは見えない。これは作品終了までには改善されるのだろうか?(残念ながら改善されませんでした)

薫が皆にモテモテ(死語)だけど、ヘタレってわけでもない。葵に対する気持ちは一途だし、周囲に邪魔が入り過ぎなだけ。
なんで薫は葵との写真まで飾っているのに、薫の部屋は皆が自由に出入りしているのに、ふたりの関係がバレないんだろう?
葵みたいな嫁なら私も欲しいぞ。

ネタバレになっちゃうけど、ティナは自己完結して欲しくなかったな。当たって砕けてそこから新しい自分になって欲しかった。
ちゃんと振られた方が女の子は前に進む。これは男性目線だと思った。中途半端なままで動けるのは男性の方。

なぜ、薫の義弟も、「薫」である必要があったのか、そこまで明かされていたら良かったのに。そこの葛藤が描かれなかったのが残念。

タイトルは筍子の言葉から。
それぞれの話のタイトルにも日本の言葉が充てられていてストーリーとリンクしている。
表題の意味は最終巻で葵が薫に語る。

楽しく読める、良く出来ている作品。
                         2009/6/01

《こんなふうにおススメ》
シリアスなシーンも出てきますが、深く掘り下げすぎることもなく、主人公ふたりの純愛ペースで進みます。
楽しく読めて読者を選ばないので、多くの方におススメできます。

【コミックセット】


【コミックス】


ラベル:文月晃
posted by zakuro at 12:38| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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