ヨーロッパのあるお金持ちの家、純粋で騙されやすいとミモザ・グリーン・ハーネットを心配していた祖父が亡くなる。
ミモザは莫大な遺産を12歳で受け継いだ為、命を狙われることになる。受け継いだ中に、ミモザを守るボディーガード仕様の人工知能型ロボットのカイル・マクシミリオンがいた。
ミモザの命令だけはパーフェクトにこなすカイル。エネルギー源はチョコレートとお酒。カイルがミモザを守る日々が始まる。
ロボットだけに感情が欠落してニコリともしないカイルのことが、ミモザは気になってたまらない。祖父が亡くなってから、たったひとりの家族と思うようになる。
『ココロのベスト30』で、Wrlzさんが勧めてくださった作品。ありがとうございます。
ミモザの純粋ピュアが、周囲を明るくしていくのが見どころ。
まだまだ子どものミモザが可愛かった。
オトナになってきてからの話は、恋愛になっていくんだけど、好みとしてな若干テンションが下がる。
運転手さんの「子ども相手に手加減なしっ!」のツッコミに笑った。
警部はホントに良い人だなー。
カイルは人に恵まれている。良かったね、と素直に言える。
カイルの明治時代の書生みたいな格好はどうにかならないものか。
番外編のカイルの情熱と、それに比べると冷静なミモザにちょっと違和感を感じるが、それがイマドキの女の子でもある。
2009/5/31
《こんなふうにおススメ》
時代はだいぶ古そうなんですが、ミモザの設定はイマドキの女の子。
キモチが逆転すると冷静になるのが、イマドキっぽい。
まだまだカイルに夢中のミモザも見ていたかったけど……
幼い頃のミモザが可愛すぎる。
ラベル:森生まさみ
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カイルの「チョコレートとアルコールとホンの少しの彼女の命令があれば生きていける」という切なさ、気に入ってます。
読んでいて、『フランケンシュタインは僕に云った』/伸たまき(『青また青』採録)という作品があるんですが、自分のような者はたった一言の命令があれば生きていけますと言ったフランケンシュタインを思い出しました。
初めて森生まさみさんの読み切りを「LaLaDX」で読んだ時、作品の雰囲気から20代後半くらいの若い人を連想したんですが、『恐竜な歯医者さん』(2008.11)が出た時にデビュー20周年と知りました。この単行本に採録されている読み切り『レンタル ラヴァー』も気に入ってます。
「LaLa」の作家さんは「花とゆめ」の作家さんと比較すると執筆が不定期で、連載も途切れがちなんですよね。
大抵は、不具な主人公に光があたる、そんな設定ですが、その不自由さを、幼くて力がないために狙われる立場と、生い立ちから心が欠けてしまった青年に照らしたのは上手いと思いました。
作家さんが、一冊の本を出すことがいかに大変なのか、漫画を読み出してから切実に感じるようになりました。
それでも、毎年たくさんの本が出版されることもすごいです。
こんな小さな国でしか使用されていない言語なのに、日本語って。