2012年03月06日

BAKUMAN バクマン。  17巻まで

【BAKUMAN バクマン。】 17巻まで  /小畑 健(原作/大場 つぐみ)

真城最高(ましろもりたか)中学三年生14歳。あだ名はサイコー。絵が得意で、何度も表彰されている。しかし、何事にも最初から諦めてしまっているイマドキのティーンエイジャー。クラスメートの亜豆美保(あづきみほ)に密かに片想い。
その亜豆を授業中にスケッチしていたノートを、学年トップの秀才、高木秋人(あきと、あだ名はシュウジン)に観られる。そのノート返却の条件に、一緒に組んで漫画家を目指そうと誘われる。秋人は漫画好きのギャンブラー体質だった。
しかし、最高には断る理由があった。叔父が売れない漫画家だったのだ。だが秋人は、宝くじも買わなきゃ当たらないと説得する。最高は取り合わなかったが、いきなり秋人は最高を亜豆の家に引っ張っていく。秋人は亜豆が、声優を目指していることを知っていたのだ。
亜豆に「マンガ家になる!」と告白する秋人。目を輝かせる亜豆に思わず最高も叫ぶ。もし、それがアニメになったら、その声優をやって欲しいと。即答する亜豆に、そのまま最高は伝えてしまう。「そうなったら、僕と結婚してほしい!」。照れながらも亜豆はそれを約束してくれる。
最高と秋人の二人三脚が始まった。ふたりがライバルたちとともに、漫画家に駆け上っていくサクセスストーリー。

週刊少年ジャンプ。漫画とはどういうものなのか、それがわかる作品。
夢を持って進んでいる人には絶対にオススメしたい。

気になって気になって気になって仕方なかったが、「DEATH NOTE」だってまだ感想をまとめていないのに、中途半端なのはどうよ、と、手をつけないで積んであった。
「ヒカルの碁」だって先に読みたい……。しかし、とうとう我慢出来ず。

面白すぎる。どうしよう、好きな作品ベスト30に入る予感。そして、漫画好きにはたまらないコネタも満載。漫画読み慣れてから、トライした方が面白い作品。でも、もう止まらない。
もしかしたら、私には少し早かったかも? とも思ったけど、これを読んでからと読まずとは、漫画の読み方、捉え方がまったく変わる。ここに上げられている漫画はすべて読んでみたくなる。このノックに元気を貰えて嬉しい。

漫画家を目指している人は必見。漫画家になるために必要なことが描かれている。
内輪ネタまでバラしちゃって、しかも、ここまでやるのであれば、自分たちも業界や読者から「試されている」ことになる。これってすごい覚悟。この作者たちの関係をそのまま活かしたような作品。たぶん作者たちが共同作業してきた「DEATH NOTE」で感じた感覚からスタートしたのではないかと思う。

中学三年生でこんなに頭が良いものか? そこは驚くけど、こういう子もいないわけではない。
それと驚いたのは、ちゃんと「家庭」も描いている。当たり前のイマドキの家族の会話が、そのままそこにある。普通の家ってこんなふうなんだ、と思えた。
漫画はファンタジーが多くて、それはそのまま自分たちとだぶらない。でも子どもたちはこれを読んで、ものすごく共感するんじゃないかな? 将来のこととか、親にどう話すのかとか、自分の家を他とは比較出来にくいから、これはすごいことなのじゃないかしら?
ここの、最高がマンガ家になることを家族に相談するところ、正直言えば泣きそうになった。最高がベランダで父親に電話するシーンでは泣いた。

良い編集者に出会ったことも運。服部さん、優秀。人としてもバランス取れているし。
ちなみに、ここで描かれている編集者はすべて実在のジャンプ編集部の人物。編集部ってすごい。どんだけ戦場。まるで証券取引場の勢い、そのままではないか! 編集者には編集者の戦いがある。

ラブストーリーとしては、最高と亜豆はお互いに気持ちも確認しあっている両想いなのに、一緒にはいない。メールもたまに。電話も一回だけで、それも4巻で。
すれ違いどころか、まったく会わないで繋がるふたりってすごい設定。しかもお互いに婚約しているつもりだし。これでどこまで保たせるのか、かえって興味津々。かつてこんな“純愛”があったろうか? 究極の純愛を徹底してやるつもりなんだと感じる。

作品のテーマから学ぶことも多く、ついそればっかり追ってしまうけど、この作品自体の構成もとても良く出来ているのだ。
キャラも魅力的だし、ここで語られていることがそのまま通じている。

とうとう連載まで追ってしまった。我慢出来なかった。3巻の微妙な終わり具合に……。現在、5巻相当まで進行中。
連載していると、時系的にはいつまでもその時期に滞ってしまって「永遠の高校二年生」なんてのはよくあるのだけど、こっちは中味が進み過ぎ。
2009年の3月に中学卒業になっているので、5巻目の高校三年生はもうかなり進んでます。
2巻で一度、「こんなにHow Toっぽくて、ちょっとな」と思った部分もあったけど、これからがますます拍車かかって面白くなってくる。やられたって感じ。4巻目は悶えるほど、面白い。やっぱ、ジャンプってすごい。
最初は胡散臭く思った新妻エイジ、連載分ではもう可愛くて可愛くて仕方なくなっている。
                         2009/6/14

《こんなふうにおススメ》
賛否両論らしいですが、私にはめちゃくちゃ面白く感じます。
すでに周囲に勧めまくっています。良く出来てる。挑戦的なのも良い。
                         2009/6/18UP

4巻/
コンビ解散か? シュージンは約束の期日までネームが出来なかった。サイコーは引導を渡す。服部はなんとかもう一度ふたりでやらせたい。画策するが。
離れて沁みる相手の存在。ふたりがやろうとしていたこと、偶然にも探偵ものだった。コンビを密かに再結成。服部を逆に驚かそうと、ふたりは半年でネームを5話作ることに。見吉も協力する。
亜豆美保は、歌も歌うアイドル声優の道まっしぐら。
サイコーたちは春休みまでに8本のネームを仕上げ、金未来杯を目指すことになる。福田真太、中井巧朗、蒼樹紅、平丸一也、ライバルも揃ってきて。

実名がバンバン出てきてドキドキする。連載読みの今、ちょっと懐かしい巻。
どちらかというと業界ネタばかりで、私は面白かったけど、興味ない人にはつまらないかも。編集者ってほんとにすごいなー。
話の作り方が面白い。上手い。

わけわからん、間界野昂次。そーいえばどーなったんだ?
新妻エイジが可愛すぎて、ほんとにもう。

ただ、これだけヒロインに共感出来ない少年マンガも珍しいですね。あえて難点を言えば。
                         2009/8/06 8/11UP

5巻/
いよいよ「疑探偵TRAP」連載がスタート。二人とも16歳。
担当が服部から港浦吾郎(みうら)に変わる。熱さと勢いばかりの港浦に二人は不安も持つ。
アシスタントも決まり、ジャンプの新年会で同じ連載作家たちと知り合う。
蒼樹紅は間界野と組むと言い出し、中井は自棄になって蒼樹のマンション前の公園で漫画を描き続ける。
亜豆は事務所から写真集出すのを勧められていて悩む。
連載が始まって早々からアンケートに振り回される。試行錯誤しながらも人気は定着してきて。

この作品に出てくる編集者は実名で実在人物が多いのだけど、この港浦さんは違う。この後、主人公たちとある意味のバトルが始まるから、なのかも。
この巻は漫画の描き方説明が多い。仕組みに興味があるから楽しいけど、ジャンプのメイン読者はどうなんだろう。
連載追っていて感じたのは、高浜さん顔変わってないか?
平丸の担当の吉田さん偉い。
新年会のサイコーの決意は泣きそうになった。
ジャンプのアンケートシステム、ほんとに噂通りなんだな。こんなストレスのかかる仕事、きついよなー。絵を描くのが好きで、話も考えるのが楽しく、しかも競争好きじゃないとジャンプの作家って出来なさそう。
「ラッコ11号」って、「神のみ」みたいな漫画なのかも。ストーリーではなくて。
                          2009/11/05 11/06UP

6巻/
コミックス1巻の発売も決まり、連載も調子が上がってきて盛り上がっているところに、サイコー倒れる。手術も要して3ヶ月の診断を下される。しかしサイコーは描くのを諦めない。悩んだシュウジンは亜豆を病院に呼ぶ。
編集長は、「高校を卒業するまで休載」の決断。それに対し、新妻エイジに福田組、揃ってボイコットを宣言。ジャンプは5作休載の大事になる。

なんと早売り見つけて読んでしまった。わーい。通常発売は、年明け4日。
宝島社の「このマンガがすごい!2010」の今年のトップになる。

だいぶ登場人物の紹介が人数増えたなー。
面白さは加速。連載を巡って加熱、読んでいる方もオーバーヒート気味。
逢わない純愛にも一区切り。
                         2009/12/29 UPも。

7巻/
「疑探偵TRAP」打ち切り。二人は保険として大学に行くことに決める。
そして「亜城木夢叶に笑いは必要なのか」 担当編集者の港浦とバトル。異例の読み切り掲載。笑いかシリアスか。
アシスタントに来ていた高浜は連載が決まる。
蒼樹紅は恋愛モノに悩み、大学で岩瀬に声をかけられる。そして動物園でばったり会った蒼樹と高木秋人は意気投合、お互いの創作のために協力しあうことになる。

この作品の面白さは編集サイドがきっちり描かれていること。作家とぎくしゃくしてくるのがメインの巻。
エイジの言う「亜城木夢叶は主人公に自己投影しない」って、なるほど。これは物語作りに大きい。
この二人の努力はすごい。若い人を煽る作品。若くはないけど、もっと頑張れるなーと気合いを入れ直せた。
連載追いでの今の最高の悩みがここら辺ですでに出ていたのに気づき、感じ入る。
この原作者さん、女性にコンプレックスないだろうか? やたらつっかかる女子が多い気がする。岩瀬怖えー。やっと蒼樹さん好きになれた。
                         2010/3/07 3/09UP

8巻/
蒼樹紅は岩瀬を秋人に会わせる。岩瀬は秋人に、自分も漫画原作者になると宣言。
高浜のアシスタントに中井と加藤が入って仲良くなる。蒼樹紅は…。
秋名愛子名義の本から香耶に誤解をされる。最高と亜豆にも飛び火して溝が!
亜城木コンビはギャグに挑戦。
香耶と仲直りするためプロポーズする秋人。連載が決まったら結婚?
一方、蒼樹紅も連載を狙うことに。福田組の中井は。

連載を追っているから単行本は懐かしい感じがする。
ところで今更気づく…岩瀬のペンネームすごすぎ。
そして平丸さんの担当吉田氏、じわじわくる。すげーマネージメント。
やっぱり上手い、絵も話も。よくよく練られている。面白い。
                         2010/4/30、5/03UP

9巻/
服部は岩瀬原作、エイジ作画で仕掛ける。エイジ二本連載。最高たちもギャグ漫画「走れ大発タント」で連載が決まる。
秋人、見吉香耶の父に挨拶に行く。そして入籍。
エイジ、服部の想い。タントスタート。秋人、ギャグに苦しむ。服部の仕掛け。エイジは引っ張りだこ。
秋人と香耶の結婚式で。亜城木夢叶の決心。服部と港浦のタグ。

良く練られた作品、つくづく感心。ふたりが人に恵まれているのはその努力を周囲が認めているから。
エイジの頭の回転の速さは異常。天才っているんだよなー、ほんとに。エイジに仕掛けられたふたりの焦りは、すごくわかる。全身の血が沸騰したようになるんだよね、読んでて熱くなった。
服部さん、岩瀬じゃなくても惚れるよ。岩瀬の執着気持ち悪い。香耶は当初は苦手だったけど、いい女になった、可愛いし頼れる。
秋からアニメになるそうですが、教育テレビって、どうだろうか? 受験戦争の加速に荷担しそう。マンガって本来楽しむものなのに、こんなにアンケートのマーケティング中心なんてって思っちゃう。ビジネス側にいたとしても、だ。それでも編集部での話し合いのシーンは面白かった。
                         2010/8/04、UPも。

10〜11巻/
10巻。服部が裏で手を引いた港浦の編集。新連載の構想が決まっていく。サイコーとシュージンは服部を尾行。新連載へのネタが固まっていく。そして「完全犯罪クラブ」完成。“やり方”を変えるふたり。担当は服部に。岩瀬の決心。

11巻。連載を前にまだまだ質を上げていく。アシスタントに来た白鳥、森屋、折原。「PCP」連載。
「+NATURAL」はアニメ化に。主役は亜豆? サイコーはそれに耐え切れず。
亜城木夢叶のの欠点とは。秋名の真意。亜城木夢叶を煽るエイジ。ふたりの挑戦。

連載会議、私だったらこんなプレッシャーに耐えられない。

ここでいう完全犯罪って、ハルヒの校庭の落書き話も通じるよなと思った。「名探偵コナン」読みたくなってきた。
連載読みしているけど単行本ってまた視点が違って見えて面白い。
作中漫画にどっぷりしている時の話の方が好き。

エイジのライバル意識、すごい。まさに好敵手。
岩瀬、怖すぎだよー。
                         2011/2/04、2/15UP

12〜16巻/
12巻。「PCP」は過酷な試練を越えられるのか。ライバルの存在。秋人は「恋太&ピース」の原作も手がけることに。
13巻。スーパーリーダーズラブフェスタ。
14巻。18歳の七峰透が投稿してくる。邪道なやり方で連載へ。「PCP」と勝負。
15巻。七峰のアシスタントしていた中井。真城はクラス会へ。模倣犯から秋人のスランプ。
16巻。エイジVS福田組。岩瀬の危機。ベテランの持ち込み。

これは連載読みしているんだけど、感想のためにまとめて単行本読んで…気づいたことが多々。

岩瀬出てこなくなりましたね。うざくて嫌いだったので良いのですけど。
七峰透は、現代におけるネットと創作の関係から出る問題点をキャラ化していて面白い。悪意と高慢と自己愛の擬人化は、一見突飛に見えるけど現代の闇そのもの。「創作のルールはこういうものですよ」的な教科書みたいで引くところもあるけど、最低限の倫理ルールがわからない人が多すぎるからなんだろうな。
「シンジツの教室」は「進撃の巨人」騒動を彷彿させた。
七峰を咬ませ犬にしたのも、岩瀬の扱いと違って、大場さんの感情が透けてみえ興味深かった。

まとめて読むと密度の濃さに感じ入る。良く出来ている作品だと感動する。

吉田氏、ほんとすごい。編集というよりマネージャーだと思う。
単行本で読むと蒼樹紅が何で平丸を選んだのかわかる。そこまで彼女のモノローグがなかったのも秀逸。

この作品読むと元気出る。怠けてたなー、努力しようっと。

アニメへの企画の出し方が興味深かった。
制作会社が持ちかけるんだなー。編集長の権限て大きいんですね。
                         2012/1/22、1/25UP

17巻/
七峰の逆襲と目的。川口たろうと東の想い。七峰vs福田組再び。編集長交代。新作に取り組む亜城木とエイジ。

連載で読んでいて七峰の歪みとプライドとコンプレックスが強すぎて楽しくなかったの覚えている。同族嫌悪的執着。
「一話完結じゃない、一話完結」には唸った。
今はすっかり香耶ファン。彼女の蓄積ってすごい。
単行本まとめ読み推奨。
                         2012/3/04、3/06UP

【コミックセット】


【コミックス】

posted by zakuro at 00:14| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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