2009年07月01日

東京家族(完) 全05巻

【東京家族】 全05巻  /山崎 さやか

原田壮はベストセラー作家。テレビでもインタビューを受ける程の売れっ子で、それを観た過去の女たちが訪ねてくる。
皆、子どもを連れて。彼らは壮の子どもだというのだ。
彼女たちに、若い時は貧乏で辛い思いをさせたと、壮は母親がみな違う子どもたちを引き取ることに。
しっかり者でまとめ役の長男で大学生の力。ルーズでだらしない長女の栄子、高校に入学した神経質の城太、肌の色の違うおっとり者で中学生になった勇、小学生で双子ののぞみとのぞむ。
6人の子どもたちと、38歳まで独身だった男との生活が始まる。

漫画アクション。
一巻途中まで、「NANASE」を描いた作家さんだと気づかなかった。

壮が子どもを引き取る時に、もう少し葛藤やら必然性やらあると良かった。
それがなく、行き当たりばったりのなんとなくだったので、子どもたちにも感情移入しにくい。
リアリティをイマイチ感じられなくて辛かったのだが、だんだん巻を追うごとに、家族それぞれに焦点があってきて面白くなってきた。

こんな大家族で上手くいっているのは、壮がやたら売れっ子人気作家で、年収が二億近い(小説家なのにそれって、どんなに売れっ子なんだろうか)からなんだろう。
一度はみんながバラバラになってしまうのではないかと心配したが、いろいろあっても家族になってきてホッとした。

でも、最後までつきまとった違和感。なぜだか考えてみた。
いきなり母親に“捨てられた”子どもたち。あなたに父親はいるのよ、と連れてこられて、しかも兄弟姉妹がたくさん居て。それですんなり納得してしまえるものだろうか?
皆がみな、あんなに良い子でいられるのか?
いくら漫画だからと言っても、大人向けの作品なのにそこはすっ飛ばしちゃうのか?
家族を描きたかったのだとしても、それはやはり有耶無耶にしちゃいけない気がした。
                         2009/6/28

《こんなふうにおススメ》
新感覚家族、のように煽られていたが、それってどうなの? と、思う。
あえて家族を考える今、大事なとこは飛ばせない。
それでも、家族って良いよね、とは思う。



ラベル:山崎さやか
posted by zakuro at 00:25| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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