2009年07月07日

赤ちゃんと僕(完) 全18巻

【赤ちゃんと僕】 全18巻  /羅川 真理茂

榎木家の長男、小学5年生の拓也は、一ヶ月前に母が事故で亡くなり、33歳の父とともに赤ん坊の弟の実を子育てする羽目になる。
父は仕事で忙しく、育児は拓也にのしかかる。
拓也もまだまだ遊びたいし、甘えたい盛りの子ども。それが辛い日々だったが、実に必要とされている自分を感じ、兄として成長していく物語。

2巻短篇。「タイムリミット」
三宅響呼。好きになった吉田くんが3日後に転校する。三年間の片想いが積もる。
デビュー作。

4巻短篇。「Secret Boyに手え出すな!!」
BL? デビュー二作目。
野木真は、真面目で非の付けどころのない富士枝銘(めい)に片想い。転んだ時に手を差し伸べられたのだ。
しかし彼は、興奮すると人格交代する、三重人格者という厄介なモノを抱えていた。
好きになったのがたまたま男子(はーと)のノリ。ちなみに掲載は花とゆめ。

6巻短篇。「ばかでかるくてわがままで」
頭は悪く性格が軽い篠原亜紀。彼氏の浦和洋はしっかりしているが、一見ダサくも見える。我侭な亜紀はいつも洋を振り回すばかり。
女の子は、相手に好かれている実感があるとワガママになるもの。

15巻短篇。「夏と君のイラジエーション」
続祭は幼馴染みで大人しい舞田桜の言動がいちいち癇に障る。好きな気持ちは充分なのに。先輩が舞田にアタックすると聞いて。

累計発行部数、1770万部。少女漫画歴代売上15位(2009年6月現在)。
花とゆめ。テレビアニメにもなる。

基本構成が一話完結。
長期連載の中で、いつから読んでも大丈夫だったのも人気の秘密だろう。子どもから大人まで楽しめる、イマドキ希有な物語。
拓也と実の兄弟の日常を中心に、家族というものを描いた作品。ふたりの兄弟を応援する漫画。

ノートに描いた切り抜きなどもあって時代を感じさせる。
他の作品の合間あいまにちょこちょこ読み進め、読了までにだいぶ時間がかかってしまった。そんな息抜きができる貴重な作品。

拓也は連載スタート時はまだ10歳。男の子なら甘えたい盛りのはずなのに、必死に子育てする拓也が健気。そして最初の巻の方では、それを哀れにも感じてしまった。
2巻でびっくり。実って2歳だったんだ。1歳くらいかと思ってた。絵、幼すぎないか?
お兄ちゃん大好きになっていく実が可愛い。拓也は偉い、ホントに偉いぞ。君を抱きしめたいぞ。たっぷり子どもをやってて良いはずなのに、一足早く大人にならざるを得ないってちょっと辛いことなんだよな〜。

拓也の友人たち、ジャイアンみたいなゴンちゃんは可愛いし、クールな藤井くんもいい。その弟や妹たちも楽しい。
こんな兄弟姉妹、少子化の昨今、貴重だ。

7巻で父親の春美の仕事っぷりが出てくる。
サイドストーリーではない、周囲の風景が描かれていくとそれはそれで厚みが出る。
江戸前、仕事しろ。

描かれる男性陣は、天然で、大人でも少年っぽい人が多い。
男ってやっぱ子どもだよね、そんな感じに表現されている。

なんでこんなに連載が続いたんだろうとずっと疑問だったか、和むんだな。
赤ん坊と小動物にはみな和んで幸せな笑顔を引き出せる……それってCM界の常識と同じ法則。なるほど。

中盤からは、子どもがぶち当たる大事なテーマにも触れ出していて、しかも丁寧に描かれていてとても好感が持てた。
内容的に子どもだけじゃなく、大人としても考えさせられるテーマも多かった。
大人でもそれは難しいんじゃないか? と思う部分も。
作家さん、頑張った。描くということは伝えるってことだもんね。

ラストは山場を持ってきたかったからなのだろうけど、うーん、ここまでする必要があったのだろうか?
                         2009/7/03

《こんなふうにおススメ》
少女系では確かに異色なテーマかも。
影響を受けた人は多かったらしいですね。るろ剣でも、赤ちゃんのモデルにした、とあった。

↓ アマゾンに表紙があがっていなかったので、コミックセットのみ。

【コミックセット】


ラベル:羅川真理茂
posted by zakuro at 11:31| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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