2011年01月03日

アラタカンガタリ ~革神語~ 09巻まで

【アラタカンガタリ ~革神語~】 09巻まで  /渡瀬 悠宇

次なる秘女王の後継者を選出する儀式(まつり)に、その女王を送り出せない秘女族。この三十年の間に、女子が産まれなかったのだ。
やむなく、男子アラタを秘女王として送り込み、その間に女子を探そうとするが、儀式の最中に前の秘女王のキクリ秘女が、守護神の十二神鞘のひとり、カンナギに切られてしまう。十二神鞘は儀式を機会に謀反を起こしたのだった。
しかし、その冤罪を浴びてアラタは逃げ、その先は神開(かんど)の森。伝説では「人を喰う」と言われている。

一方、特出した才能を持つ日ノ原革(ひのはらあらた)は、現代の高校生。
入学式の日に同級生を痴漢疑惑から救い、順風満帆にみえたが、中学時代に嫉妬からいじめにあった生徒が入学、一気にどん底に突き落とされる。
人生を恨み尽くした時、異次元にワープする。
神開の森は、人を入れ替えるものだった。
アラタは現代の高校生に、革は罪人として追われる身に…。

週刊少年サンデー。
困った、やばい、面白すぎる予感。1ページめからそれがあった。
どれだけすごい作家さんなんだろう。今度は少年誌かー。すごい。

キクリ秘女は、日本神話でいう菊理姫。いわゆる調停の神だ。
奉られているのは泰澄が開いた白山で、高句麗がなまって菊理になったという説もある。
イザナギとイザナミの調停をした神話が知られていて、その時、なんという言葉でふたりを諫めたかが、今でも日本神話の謎になっている。
そんなこともあり、最初からわくわくした。

革に入れ替わって、神話から冒険ファンタジーになる。
出てくる世界のスケールが大きくて唸る。

動物描写も面白い。
異世界の衣装は戦隊モノみたいだ。
名前はみなアイヌっぽい。すでにアニメ化が決まっているんだろうな。

しかし、なんですかね。野生児って魅力ですね。
アラタが活躍するのは3巻に少し。もっと出て欲しいなー。
これからが楽しみ。
                         2009/8/16、8/23UP

《こんなふうにおススメ》
少女漫画からの作家さんなのに(偏見すみません)、スケールがすごくて面白い。
代表作が多い作家さんでも知られているので、他も読んでみたい。

4〜9巻/
4巻。カンナギと共に旅することになった革たち。ヨルナミ国の入り口は子供ばかりの国で。
5巻。門脇は天和国の六神鞘に召喚され、革と対峙することに。
6巻。商業街スズクラ。門脇と入れ替わり21世紀に来た六神鞘のハルナワ。ヨルナミの属鞘ヒルコ。
7巻。ヨルナミの住む玉依ノ宮。風の神鞘クグラの領地カセフノ。
8巻。風の神鞘クグラの領地に女装して入り込む面々。
9巻。クグラとエト。ミクサとともに秘女族の里へ。

まとめての続巻読みなので最初から読み直し。かなり忘れていた。
そんな作品、とても多そうで空恐ろしい。

少年の成長物語として良く出来ていると改めて思う。ヘタレ少年のRPG。大きな愛の物語。

やはり上手い。カットの使い方とか構成だとか、唸るなぁ。
軸はしっかりして、ストーリーは壮大で、笑えて楽しいし、エンタテイメントとしてほんとに優秀。さすがだ。
設定の作り込みが見えすぎて、読者をどう誘導するかまで透けて見えてエグさも感じるが、秀逸だからこそ思うことかも。

キャラの苦しみは現代社会病理と重なる。心の闇の描きだしは、「櫻狩り」にも通じるなぁ。

日本神話好きなら出てくる名がとても楽しく感じるはず。
ヒルコカッコいい。脇キャラ充実してる。
個人的な話としては、ちょうど悩みのある時にこれを読めてよかった。
                         2011/1/02、1/03UP




ラベル:渡瀬悠宇
posted by zakuro at 00:10| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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