2009年08月31日

DRAGON BALL(完) 全42巻

【DRAGON BALL ドラゴンボール】  全42巻  /鳥山 明

人里離れたところに棲む子どもの孫悟空は、おじいさんの形見とともにひとりで暮らしていた。
そこにやってきた少女ブルマは、龍球(ドラゴンボール)を探していると言う。それは7つあり、全部揃うと神龍が現れ、ひとつだけ願いを叶えてくれるのだ。
悟空が日々語りかけ大事にしていた形見こそ、そのドラゴンボールのひとつだった。
それを譲れない悟空はブルマとともにドラゴンボールを探す旅に出ることになる。

道中で亀を助けて、亀仙人(武天老師:ぶてんろうし)から筋斗雲を貰ったり、豚のウーロン、泥棒稼業をしていたヤムチャ、猫のプーアルら仲間も増えて…。
ピラフ大王の陰謀から地球を救った後、孫悟空はクリリンとともに亀仙人の元で修行を積み、やがて地球を救うべく、大きな戦いの中に巻き込まれていく。

週刊少年ジャンプ。1985年から11年の連載。
日本で二番売れたコミックス(※)で、累計約1億5000万部。世界では3億5000万部の人気コミック。アニメに映画も大ヒット。
これを読んで育った子どもが、今を支える漫画家に育っている。
 ※ 現在のトップは「ワンピース」で1億7500万部。それまでは、この作品が1位。

昔、アラレちゃんが好きで読んでたなー。
絵の上手さはすごい。特にメカ。そしてキャラクター。わくわくしてくる。
図柄もポップで読みやすく80年代に流行ったポスターみたい。アニメ化しやすい絵ですよね。
特に驚いた顔が特徴的でユーモラス。
さすがにトーンを使わない絵というものに驚いた。ペンが自由に動いている感じ。

コンテもどんどん良くなっていくし、スピード感もたまらない。
3巻のランチ登場のカーチェィスにわくわくし、戦いも11巻の悟空と天津飯との決勝から面白さが加速していく。
後半のバトルの絵は、動画を観ているよう。
28巻でトランクスが登場あたりから、映画の「ターミネーター」っぽくなってきた。
セルはゴキブリの羽根みたいで気持ち悪かった。
後半はすっかりゲーム脚本になってしまう。

戦いの場面は、そこに状況を見渡す第三者がいて、戦う主体と客体が入れ替わりながら進み、わかりやすいのも特徴。
テンションの高い戦いでは、モノローグすらなくひたすら絵で魅せていく。

感動した台詞。
亀仙人の武道を学ぶ意味。「武道を学ぶことによって心身ともに健康となり、それによって生まれた余裕で、人生をおもしろおかしく、はりきって過ごしてしまおうというものじゃ!」
これだけで亀仙人の凄さがわかる。
「神の目にも見えない」には爆笑した。

面白いけど、これ以降に秀逸な作品が増えてそちらのパワーがすでに大きく、話自体はそんなにすごいと感じなかった。
とはいえこんな変わった話、ふつーに思いつくとも思えない。
天才肌が考えつくような構成。
既視感がなぜか「星の王子様」なのだ。
カリン様から神の宮殿に行くところ、そして界王の住む場所の設定は、考えつきにくい。

ご都合主義の綱渡りなのだが、それが一貫しているので素直に楽しめる。
この作品があってこそ、後進が育ったのでしょうね。

気になったのは、作者の「暗い話にしたくない」
気持ちはわかるのだが、生死が曖昧なこと。
辛いのは読者だってイヤだけと、死を重く受け止めた方がいいのでは?
死んでもいろんな方法で会えたり、すぐに生き返るのも死に対して希薄な感じがする。
やはり、多くの子どもが読むものだから。

それから、困ったときにはすぐにドラゴンボールなのも気になる。
まぁ、「ドラえもん」に通じるものがあるのかもしれない。

一見、真似できそうな絵に見えるけど(誰もが真似して見本にするそうですが)なかなか奥の深い絵で、描けば描くほどそれに気づかされそう。
この作品から、今の漫画業界が出来上がってくるまでの試行錯誤がわかる。

現在ハリウッドで映画化進行中。
しかし…これをどうやって実写化するのか? 内容はだいぶ変わるらしいんだけど。
                         2009/8/16

《こんなふうにおススメ》
漫画界をいまだ代表する作品。読むべし。

【コミックセット】


【コミックス】


タグ:鳥山明
posted by zakuro at 12:29| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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