2009年09月05日

伝染コンプレックス

【伝染コンプレックス】  全01巻  /きづき あきら

・「氷が溶けて血に変わるまで」
カラオケ屋にオールでひとりでいる女子高生。バイトの身だが日に日に理由が気になる。

・「sucide note」
ミチとリナは14歳の二卵性姉妹。継父に弄ばれる日々に絶望して死ぬことにする。

・「WHITE」
ひな子は何もわからなかった子どもの頃に遊びで兄とセックスをする。しかし、年頃になって自分だけそれにこだわっているのが悔しい。

・「YELLOW」
弟なのに、春樹が好きでたまらない。

・「BLUE」
両親が離婚して、兄妹だけでたまに会う。妹の真琴の視線が強くなっているのに気づいていた。

・「Prohibition」
姉に強引にキスする弟。

・「MOON RIVER」
松田瑞樹は土手でお嬢様学校の羽田真依子に声をかけられる。義足をなくしてしまった少女。

・「BITTER CAKES」
みほは、友人のなつきの新婚家庭にお邪魔する。彼女は盲目だった。

・「LOVE HORIZON」
ユキは松野にすれ違い、声をかける。高校の頃好きだったその人は、すっかり女性の姿になっていた。性同一性障害だと聞かされる。

・「ふってくる日」自分とそっくりの人形が降ってくる。

・「ノーカウント」兄妹のキス話。

前半は近親相姦を中心にした短編集。
ここに描かれているテーマは、不本意に被害に遭う近親の性暴力が多い。絵が可愛らしい分、胸に響く。
そして許されない恋に悩む葛藤も。読んでてけっこうきつかった。

「Prohibition」は台詞がなくて、絵だけでは普通のポエトリーな恋愛シーンに見える。
最後の台詞でぞっとする。

後半は、心身的不自由さをもっている人の話になる。
健常者の“優しい自分”に酔う話じゃなく、そこにエゴが透けて見えてそれを誤魔化さないのが秀逸。
対等ってことを考えさせられる。その分、読後感はきつい。

「MOON RIVER」は和んだ。自分の言動も見直した。

ケーキって見えてないと確かに気持ち悪いモノ。
そういうこと、考えたことなかった。

「ふってくる日」の発想、すごい。

描き下ろしと絵が違ってて驚いた。
絶版モノを新装。
                         2009/9/04

《こんなふうにおススメ》
どう薦めていいのかわからないけど、読んで良かった。知って良かったと、私は思った。



ラベル:きづきあきら
posted by zakuro at 02:54| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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