2012年04月13日

乙嫁語り 03巻まで

【乙嫁語り】 03巻まで  /森 薫

19世紀、中央アジア。カスピ海周辺の地方都市。
山を越えて遠くの村から嫁いできたのは、8歳年上の娘だった。アミル・ハルガル20歳。花婿はカルルク・エイホン12歳。
シルクロードの遊牧民と定住民が織りなす物語。

隔月刊の「Fellows!」にて連載。
とにかく絵が見事。素晴らしすぎる。正直、感動して泣きそうになった。
細工や装飾の見事さといったら! このテンションでずっと描かれるのですか? と心配になってしまうくらい。
良い仕事だなー。読んでいる人に頑張ろうって気持ちまで起こさせる。作品に作家さんの愛情が、随所に滲みだしてきて、幸せになる。
すっかり絵は洗練されてきていて、これを観ていると「エマ」では極力初巻からのイメージを崩さないよう努力されていたとわかる。

実は先月に発売になった後、盛り上がりも一段落していたし、ゆっくりUPする予定だったのだ、しかしこれをみてしまったからには! →「コミックナタリー 森薫特集」 観て〜〜!
動画で、絵を描かれている作業が観られるんですよ!! 絵心のない私ですら、大興奮。
すぐに感想UPしたくなってしまったのだ。(基本的に何をUPするかは半月前には決めているので番狂わせだけど嬉しい)

話の素晴らしさはもう安心して読んでいられるので楽しくて仕方ない。
アミルは可愛らしいし、カルルクは末頼もしい。まだまだ幼いカルルクだけどしっかり妻を守っていこうとしているし、カルルクが風邪をひいただけで狼狽えるアミルも可愛らしいのだ。
良い夫婦になっていくんだろうなと微笑ましい。
カルルクはどんな男に成長するんだろう。ショタ嫌いなのに、うーん、とても嬉しいのがここにいます。

次巻が出るのはまだまだ先の様子。
楽しみに待ちたい。
                         2009/11/23

《こんなふうにおススメ》
これがどんな作品に育つのか、正座して期待。
次巻まで一年か……。

2巻/
アミル、友だちができる。パミルはしっかりもので、婚期を逃しがち。
アミルの実家から、アミルを連れ戻そうと伯父たちがやってくる。町総出でアミルを守る。そしてカルルクなりの男らしさも。そしてアミルの心の変化。
布支度。イギリス人の居候、スミスの旅が始まる。

絵の素晴らしさは言うまでもなし。
なごなごしていた話がダイナミックにもなってきた。アミル実家の横暴さに、町の人たちが立ち上がる連帯は頼もしい。
嫁心がつくって言葉があるのか調べちゃった。ちなみになさそう。意味はなんとなくわかる。里心の反対語。

布支度は読み応えあり。もう異世界に飛ばされる。感化されやすいから刺繍したくなる。
スミスは、参与観察法で研究。次巻からはスミスの話とのこと。
                         2010/6/16、UPも

3巻/スミスの旅。
待ち合わせ場所に案内人がおらず、探している間に馬と荷物を盗まれる。同じ場所で盗難に遭ったタラスのパオに世話になる。老いた義母と暮らすタラスは、兄弟5人に嫁いだ女だった。スミスはタラスの義母に、タラスを貰ってくれるよう頼まれる。断り切れず、こっそり旅に出るのだが、スパイ嫌疑で捕らわれたりするうちに決心。しかし事態は二転三転。スミスはアリとアンカラに向かう。「パリヤさんはお年頃」も収録。

秀逸さに心が解ける。文化の違いでの考え方が表現されている巻。スミスさんの存在、大きい。私たちの現代的な感覚からの違和感をそのまま肩代わりしてくれ、理解が深まる。
表紙絵に驚く。100年前の「南部菱刺し前かけ」(青森南部の昔のエプロンですね)の刺し子刺繍の衣装にそっくりで、思わず展覧会で声を上げてしまった。文様の流れを追うだけでも、民族や文化に触れるなぁ。楽しい。いつかそんな研究したい。
買い食い、めちゃ楽しそう。食べ物美味しそうな作品は大好き。
                         2012/3/11、4/13UP


タグ:森薫
posted by zakuro at 01:11| Comment(4) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>「コミックナタリー 森薫特集」

私もあの動画を見て、大興奮してしまったひとりです。

森さんの華麗な技に見惚れて、リピート再生必死の動画ですね!


>次巻まで一年か……。

待ちきれないので、「fellows!」を買いはじめました。

……それでも、「2ヶ月に1話」のペースなんですけど。(笑)
Posted by ひで at 2009年11月25日 14:19
ひでさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

>「コミックナタリー 森薫特集」
>森さんの華麗な技に見惚れて、リピート再生必死の動画ですね!

ですよね!!! 大感激しました。
しかも、あれが3時間ちょっとの作品だなんて。神業に思えました。

>待ちきれないので、「fellows!」を買いはじめました。

ひでさん、ごめんなさい、これも爆笑しました。
私も連載追い出しちゃいましたよー。
待てません!!><
それでも、確かに長いんだけど……。

これからもどこまでマニアックに行くのか、楽しみなところですね。
でも、森さんが素晴らしいのは、話はマニアックにし過ぎないで
エンタテイメントを届けるそのさじ加減。
格好良すぎます。
Posted by zakuro at 2009年11月25日 23:43
>これからもどこまでマニアックに行くのか、楽しみなところですね。
>でも、森さんが素晴らしいのは、話はマニアックにし過ぎないで
>エンタテイメントを届けるそのさじ加減。格好良すぎます。

19世紀の中央アジア。

……少なくとも私には馴染みのない文化。非常にマニアックな舞台設定です。

でも、森さんというフィルターを1枚通すだけで、中央アジア文化への理解が深まったり、

そこで暮らす人たちが魅力的に見えてくるから不思議なものです。

改めて漫画家森薫の凄さを思い知った作品です。ちょっと大袈裟でしたかね。(笑)
Posted by ひで at 2009年11月30日 13:33
ほんとに、漫画って、新しい世界の敷居を低くしてくれますよね。
それで広がる未知なる世界があって、それにいつもドキドキします。

こんなに多くの作品に恵まれる、日本に生まれて良かったと思うこの頃です。
Posted by zakuro at 2009年12月02日 00:22
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