2012年03月13日

岳 16巻まで

【岳】 16巻まで  /石塚 真一

民間の救助ボランティア山岳遭難防止対策協会に所属する島崎三歩は、見た目はおっとりとコミカルに見えるが、世界各地の巨峰に挑戦してきた猛者。長野市内北部警察署、山岳遭難救助隊チーフの野田正人はその三歩とは幼馴染み。若手隊員の椎名久美、三歩の登山仲間のザックらと、日本アルプス中心に巡る人間模様。

ビックコミックオリジナル。雑誌掲載時のタイトルは「岳 みんなの山」。第一回マンガ大賞受賞。
実写映画になることが決まっている。2011年公開とのこと。
ノックを始めたばかりの時友人に勧められたが大事にし過ぎて積んでいた。直に読書量1/3なのでそろそろと手にする。読み出して今の時期で正解と思った。

28歳になって初めて漫画を描いた作家さんとのことだが、絵も構成もストーリーも秀逸。
クライマーの作家さんのリアルな話が続いていく。
創作を超えた現実。風の音や、土を踏む音まで聴こえてきそう。ずっと唸りっぱなしだった。
現実に命をかけて山岳救命にあたっている方々がいらっしゃる。どうか皆さん、ご無事ですように。

久美の成長は頼もしい。
三歩の、山限定の格好良さ加減も上手い。
読んでいると美味しいコーヒーが飲みたくなってくる。

命を預けるからこそ見える景色もあるんだよな。死がいつも隣にいる。どんなに準備しても装備しても、運。
こういう体験を経て、人間のぎりぎりから自分自身の多くを引っ張り出すんだと思う。

山の魅力はばしばし感じた、けど、自分の面倒をろくにみられない私は、温かい時の標高の低い安全な山でいいや、と思う。それでも感動はたくさんある。
目標まで後少しでも、諦める勇気も必要だ。この命がけをみていると、なんとも言えなくなる。人を尊敬できる。感想など書けない。時間をかけて咀嚼して、それから自分の考えをまとめる、それが良いんだと思う。
おまけ漫画にほっとする。

漫画ノックをしていると、登山に似ていると思う時がある。
辛い時、前を登っている人のかかとを見ながら、何も考えず登る。ひたすらペースを守り登る。いつしか苦しさがふっと楽になる時がある。その時に気づかされること、やっていないと決してわからなかったことが身体の奥底にすとんと落ちる。その一瞬のために頑張る。
本来楽しむためにある漫画なのに、人よりショートカットしてわかりたいと思うから、こんな羽目にはなっている。
                         2010/2/08

《こんなふうにおススメ》
命に対して、見方が変わります。漫画を読み慣れない方にもオススメできる。
                         2010/2/14UP

11巻/
三歩バイトする。要救助かり、また山に挑戦する。久美の一日。ナオタ、友を送る。女性の遭難と家族。旧友訪れる。そして冬支度。

この作品ほどあらすじを書くの、意味ないものはないなぁー。そこここの情が大事なので、書くなら全部書かなくちゃならない。「読んで読んで〜〜」と言うしかない。
この作品に出会ってから、山の事故への見方が変わった。無事を素直に喜び、人生を後ろ向きに送って欲しくないと願うばかり。なんとしても命を諦めないで欲しいと思う……それは山でない街中でも、同じことだなー。
                         2010/3/08、3/19UP

UP追記>
今日、このタイミングで映画化発表がありましたね。三歩さんは小栗旬さんだそうです。え? とも思いますが、俳優さんも原作ファンらしいので楽しみです。
実はこの作品を最初に薦めてくれた友人は映画関係者でした。まだノックも始める前で、当時まだ三冊くらいしか出ていなくて、熱くこの内容を語ってくれたのを覚えています。年末、その権利について尋ねたら「別の会社が先にオファーしてて、そっちが決まっちゃったんだよね」と残念そうに一言。そんな想い出の作品でもあります。
この本に触発されて、山登りはムリだけど、幼馴染みとハイキングには出かけるようになりました。人生に影響してくる漫画ってすごい。
ちなみに、ノックも11巻で3,334冊。1/3に到達。こちらもクライミングです。
                         2010/3/19UP

12巻/
山小屋の主人梶と牧。ナオタは山岳救助隊とクリスマス。家族の想いと心配。山男たちの新年。三歩、パタゴニア。ボーダーの救出。

クライマーってすごいとこで眠るんだな、びっくり。
読んでいると、山男にゃ惚れるなよ、の意味がすご〜〜〜くわかる。私には絶対ムリだな。登場する人たちと同じように生きている方々を尊敬する。
                         2010/7/01、7/02UP

13巻/
ナオタ中学に入学。歌う神父。頂上風景。生まれる命と。久美の弁当。山の怪談話。元クライマーの就活。ロングスピーク、ダイヤモンドルート。

奧穂高岳、登頂したくなった。
山ガールに対して、岳メンなんだー。
                         2011/1/28、1/30UP

14〜15巻/
14巻。中学生になったナオタ、父を亡くした山に登る。ペットボトルに手紙を託して。岳天山荘の宮川三郎。三歩の支払い。阿久津とスズの結婚式。しぶとく生きる。ルーシーズのオードリー。
15巻。母の想い出。心配して待つ人。二重遭難。阿久津の事故にショックを受けた三歩は、自分のためだけにネパールに向かう準備を始める。

ナオタは山男にきっとなる。
宮さん、言うこともっともだと思う。モデルがいるんだ〜。
ワイオミング州のティートン、どんなところなんだろう。

生きるために生きる。それがもっとも大事なことなのかも。
私のためだけにする大事なことって、いったいなんだろう。冊数気にせず本を読むとか? もっと好きなこと……。
                         2012/2/20、2/25UP

16巻/
三歩はネパールのローツェ南壁登頂を決意。エベレストの隣で世界四番目の高さ。南壁は3,000mを越える巨壁。かつて三歩が救助した小田草介。同時期にエベレストに挑戦する。三歩のシェルパ、ゴンブの想い出。話は、ローツェの三歩と、オスカー率いるエベレスト隊、それぞれで進んでいく。

楽しみにしていた巻。山って大変。行程見ているだけでドキドキ。
エベレストのガイド登山って、700万ドルくらいかかるんだー。
キドニーパイって腎臓だったのね……。
                         2012/3/09、3/13UP

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:石塚真一
posted by zakuro at 00:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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