2012年03月07日

純潔のマリア 02巻まで

【純潔のマリア】 02巻まで  /石川 雅之

中世フランスの田舎町。マリアの森に守られた村。
異端の手先で穢れた魔女と畏れられるマリアは、淫魔でありながら純潔の処女。元はフクロウな使い魔サキュバスのアルテミス、同じく使い魔しかしインキュバス未満のプリアポス。
戦が嫌いで戦場に淫魔を送って骨抜きにし戦力をなくさせるのだが、教会と揉み合ったり騒ぎを起こしている内に大天使ミカエルに目をつけられる。
果たしてマリアは純潔を守れるのか。

good!アフタヌーン。「もやしもん」の石川雅之の最新作。

独特の空気は健在。
この作家さんの作品では、いっぱしの正義が語られてもうざく感じない。それは傲慢なことか、線引きわかった上で言わせているからだと思う。
誰でも善いことしたいとは根っこでは感じている。だからその代弁がかわいく語られちゃうとそれはそれで嬉しい。

戦場で井戸端恋バナを咲かせるマリアとサキュバス可愛すぎる。
バジリスクかっこいいのにフクロウの造形がなんとも笑っちゃう。愛らしい。ほんとこういうとこ、好き。
チビこいエゼキエルもいじり甲斐ありそう。

作中で、アルテミスをアジアの神としていて気になり調べたら、元は古代ギリシア人の神ではなく(のちに習合)小アジア(アナトリア半島、今のトルコ共和国)の豊穣の神と知って驚く。なるほど。調べるほどに女神のアーキタイプを持っていて面白い。日本とも共通するのは鬼子母神や丹塗の矢など。特に豊穣の神と生贄信仰は世界各地に至る処にある。ずっとアポロンと並ぶ月の神の浅いイメージしかなかった。調べていくうちにギリシア神話にも宗像三女神のようなホーラと呼ばれる三神がいたりしてますます興味深かった。
ラ・ピュセルはジャンヌ・ダルクのこと。
                         2010/2/20、2/24UP

《こんなふうにおススメ》
今度は中世、しかもフランス。衣装の大胆さも活かされて楽しい。

2巻/
ミカエルの使いエゼキエル。マリアの煽りに乗せられてしまう。イングランドの騎行。北に赴くマリアたち。イングランドの魔女ビブが語る、戦争を終わらすと魔女が困る理由。マリアに肩入れし始めているエゼキエルは、自己混乱から矢文を燃やす。ジョセフはまた戦地へ赴く決意をする。マリアは。

処女でなくなったら魔女でもなくなるのはミカエルの制裁で、マリア限定。なるほど。
それでマリアは自由になれる。でも。

エゼキエルの混乱は、共感できる。古来、人類が神に抱き続けた疑問が重なる。

通信兵の名はジョセフ。フラグ立ち中。

衣装も楽しい。他の漫画家さんなら絶対にしないような描き込みの細かさ。
森薫さんにも匹敵。「もやしもん」はゴスだけど、こちらはゴルチエ全盛期みたいな。こういう凝ったの好きなんだろうなー。
ビブの髪型も可愛い。
読んでいるとすごくおしゃれしたくなってくる。

アニメにして欲しいけど、内容的に無理だろうなー。
                         2012/3/03、3/07UP


タグ:石川雅之
posted by zakuro at 23:26| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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