2010年02月26日

並木橋通りアオバ自転車店 (完) 全20巻

【並木橋通りアオバ自転車店】 全20巻  /宮尾 岳

並木橋通りの端にあるアオバ自転車店。
その自転車店のリニューアルオープンの頃に生まれた、商売上手な看板娘峠アオバは小学四年生。自転車バカの朴念仁だけど尊敬する父の工一とともに店を切り盛りしている。
深窓の令嬢だった母は生まれつき身体が弱く、工一と恋愛結婚の末アオバを産むが、今はサナトリウムで療養中。
アオバ自転車店に訪れる人々と自転車との人間模様。

1巻短編「あの空とおんなじ」
自転車に魅せられた作者とお嬢さんのワカバちゃんの実話。20年前のプジョーのミニサイクルが息吹を吹き返す。

ヤングキング。1999年から連載。
装丁的には20巻で完結しているが、続きはこのまま「アオバ自転車店」に改題、巻数も01巻からただ今連載中。

自転車の豆知識を生かした癒し系。
一話読み切りで、自転車を通して人生に彩りがついていく。思い出だったり、人生のやり直し、新しい出会い、気づきなどが描かれる。
並木橋は仮想の街で、渋谷とは関係ない。三鷹市の街がモデルらしい。

少しずつで一気読みしない方が楽しい。読みやすい。
毎回よく話をまとめられると思う。個性的な登場人物たち、そしていろんな自転車が出てきて楽しい。

自転車の奥深さは圧巻。「弱虫ペダル」に「血と肉と骨で、人類最速」と言葉があるけど、この作品を読むとそのために人々がどれだけ苦心を重ねたかがわかる。
実は自転車を買おうと思っているのだが、安めのママチャリでも良いと思っていた考えを捨てるきっかけになった。自分の自転車、探してみようかな。
新しかったり、専門的だったり、珍しいものの紹介も多いけど、もっとも多く乗られているだろうママチャリの何気ない話もあって嬉しい。
自転車はもちろんだけど、小物などどれもが現実に存在するものばかりなのも魅力。
17バイシクルのエクスウォーカーは気になりすぎ。やばい、欲しい。ミニベロ気になる。
気になりすぎていろいろ検索中。ああ、楽しそう。たぶん購入する。

好きなテーマのせいか最初こそ気負いがあったが、だんだん余裕の隙間に入る笑いがリズムを持つ。大泣きはしないけど、毎回うるっと感動させる。
何よりステキなのは、読んでいてほっとするし、楽しい。
プジョーの話のあれこれは奥深く、撤退と製作の話にはびっくり。

ところでこのアオバの性格はいったい誰に似たんだろう?

この作品は雑誌で読んだ方が楽しいかも。毎号開いてしんみりしたり笑ったり。
日々の歳時記のような作品。
                         2010/2/22

《こんなふうにおススメ》
癒されたい時、人情に触れたい気分の時に。

【コミックセット】


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タグ:宮尾岳
posted by zakuro at 01:23| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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