2010年03月04日

B.O.D.Y. (完) 全15巻

【B.O.D.Y.】 全15巻  /美森 青

二年二組佐倉凌子(りょうこ)16歳。隣の席になった藤竜之介が気になる近頃。彼は地味目で愛想もないと親友のアスカと雪には圏外、でも凌子は真面目そうなところが気になっていた。
竜之介への気持ちを自覚した翌日化粧にも気合いが入ったが、彼は学校を欠席。しかし帰り道、女性に拉致されそうになっている竜之介を見かける。しかもその女にキスまでされていて。凌子はパニックになりながら竜之介を救出、事情を聞くと彼は出張ホストのバイトをしていると話す。凌子はそれがきっかけになり再三からかわれるように。
そんな凌子を竜之介は面白がって好きになりそうだと言う。カッときた凌子は軽くて嫌いなタイプ、絶対好きにならないとゴミ箱で張り飛ばす。竜之介はその「絶対」に対し「好きにさせる」と宣言する。
そしてマラソン大会の時に凌子は理想の王子、稲葉に出会い一目惚れ。ふたりはどうなるのか。

2巻短編「さぁ今日も学校だ」
高校一年生の広沢明(あかり)。女子大付属の学校のためか男女比は女子が多く、しかも女子クラスの7組になってしまう。自棄になってラブ禁止と騒ぐが気になる男子が現れて。

別冊マーガレット。
基本は、主役のふたりがくっついてから巻き込まれるジェットコースターストーリー。

ネタは王道。最初は読み辛いけど、読むなら最後までがオススメ。途中で止めると「なんだかな」で終わってしまう。
少女漫画らしい、恋する気持ちって良いよねは、12巻以降にやっと出てくる。13巻がクライマックス。これ、連載読みだったら辛かったかも。それで耐えられるのはマゾで「僕等がいた」に近い。

絵はキレイ。好き嫌いはないと思う。キャラは格好良くてかわいい。
最初は手書きの細かい文字が多くて読みにくく、めんどい。10代の子たちにはそれがきっと楽しいのだろう。
それと何でも自分仕様に完結しちゃう思い込みの激しいタイプは、この作品かなり好きになれるかも。

読み始めはリズムが合わずなかなか乗れず、失敗かなと思った。ツッコミどころ満載でなんかイライラしてきてだめだー、と。何にもしないで(かき回すだけして)後始末もつけないで吠える人がNOなので、主人公がうざくて共感が一切出来ず(後半は凌子はかなり大人になる)。読んでしまってすみません、って感じで、全巻目の前にあるしほんと泣きそうになった。
最初の4巻までは苦痛、5巻後半からまあまあ、このあたりからコマも大きくなって見やすく話も全体を追うようになっていく。長期連載が視野に入って作家さんにも余裕が出たのかも。漫画連載って難しいものですね。

ストーリーは悪くない。
最初の巻のあたりの調子の出ない感じは、少女漫画で読むのにつまずきそうな作品にみられる、ちょっとずつの歪みが原因だと思う。例えば、凌子の直情型言動はこのままではただうざい。これがもっと素直な明るいバカキャラだと可愛い。それが「花男」のつくしなのかも。
なんで竜之介を好きになったのか、どこが良いのかが描かれているけどまだ感情移入まで至らない。読者が唸るエピソードがあってこそ、凌子が突っ走れば頑張れと思える。そこまで好きになれたら幸せだよね、という羨ましさも交じった共感を得られるのだ。
少女漫画にはこの「羨ましさや憧れが交じった共感」は必須だと思う。一歩間違うと憎くなればなお最高。

中盤からは登場人物の動きから話が起きるより、全体の流れにキャラが乗っていくのでリズムができた。
中盤以降は、次々に癖のある若い読者に嫌われそうな憎まれキャラが登場し、彼らに文句をつけながら、ふたりの恋を応援していくスタイル。古くからの王道(「ロミジュリ」や「愛と誠」みたいな)。

恋愛漫画ってけっこう大変なものなんだな。今まで軽く読んできたことを反省。
そうそう、本人は「正直」だと思っていても、実は「無神経」なだけだったりする。あるよねー。
エロとも聞いたが、まったくもって無問題。一番エロかったのはシーサー。
誰にも兄弟姉妹がいなくて不思議だった。

少しはほめたい。洋服がめちゃかわいい。10代のための作品。
                         2010/2/25

《こんなふうにおススメ》
若い人向けの作品。

【コミックセット】


【コミックス】

ラベル:美森青
posted by zakuro at 16:30| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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