2010年03月16日

めぞん一刻 (完) 全15巻

【めぞん一刻】 全15巻  /高橋 留美子

時計坂の一刻館に管理人として音無響子がやってくる。彼女は訳ありの未亡人だった。
一刻館で下宿、生活しているのは、妄想癖のある優柔不断な浪人生後に大学生の五代裕作、謎の男四谷、スナックに勤める開放的な六本木朱美、酔うと宴会モードに突入世話好き一の瀬のおばさん夫婦とその息子の賢太郎。
彼らを交えて、そこに五代のガールフレンドの七尾こずえ、テニスコーチの三鷹瞬らが絡んでどたばたの、ちょっと大人のラブコメディ。

ビックコミックスピリッツ。1980年から87年まで連載。テレビドラマ、アニメ、映画にもなる。

めちゃくちゃ懐かしい。この作品はクラス中で連載を読んでいた。理由は、クラスメイトの仲良しにかなり歳が離れたお姉さんがいて、そのお姉さんの仕事先が小学館のビックコミックスピリッツ編集部だったのだ。まだ世の中がわかっていなくて、この時に編集という仕事があるのを知った。そんな才女の姉を持つ友人は、発売日より早くこの雑誌(&サンデー)を入手、学校に持ってきて皆で回し読みした。
年代的にはあまり記憶にないのだが、最初はたぶん単行本で、後半は連載追いだったのだと思う。その仲間たちと映画の「うる星やつら」も観に行ったなー。
ああ、懐かしい。そんな思い出の作品。

いったいどれくらいぶりに手にしたのだろう。ほぼ20年ぶりに近い再読はかなり印象が違って興味深い。
気になるところが以前とは違う。そこがまず面白い。
はあぁー、たぶん一の瀬のおばさんだって30代半ばくらいだよね。登場人物がほとんど年下の域だよなー。かるくショック。

作品はやっぱり面白い、それが素直な感想。
テンポもバランスも最高。ストーリーにも無理がなく、くすっと笑えて温かい気持ちになる。オチもにやりとさせるものが多い。
脂の乗り始めた頃だったんだと思う、文句のつけようのない作品なのだ。名作。
後年、この作品のオマージュが多い、金字塔的国民漫画になっている。
こういう素直に楽しめるお話が今は少ないように思う。

改めて読んでみて……思い込みが激しくて、子どもっぽく流されやすい管理人さんが可愛い。こういう隙だらけの女の子、モテるよね。その天然ぶりが嫌みじゃないのが秀逸。うーむ。男子だけでなく女子の心も攫っちゃうのは当然にみえる。
それに小動物や子どもが可愛すぎるのも、この作家さんの楽しさ。
普通に考えるとダメでどうしようもない人たちばかりなんだけど、分け隔てない愛が注ぎ込まれていてなんとも。

時間を経ただけでなく歳とともに印象に残る部分が違うのも発見。
けっこういろいろと覚えてる。とくに連載と重なっていたシーンは構図まで暗記していた。
ネクタイ直すとこ、懐かしかった。
制服飲み会も。
惣一郎さんてすっごく年上(二回りくらい)のイメージだったけど、一回り弱だったんだ。そんなに違和感ある恋愛じゃないよね、大人になると。

子どもの時は笑って楽しめたけど、五代と管理人さんの流され方はたま〜にいらっとくる。
これで世の中の優柔不断な方々に大きな勇気を与えたのだと思うけど。

ほんと名作。
最後はうっかり泣いた。
                         2010/3/14

《こんなふうにおススメ》
読まなきゃならない作品と思えます。

【コミックセット文庫版】


【コミックス文庫版】

ラベル:高橋留美子
posted by zakuro at 00:15| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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