2012年04月01日

高杉さん家のおべんとう 05巻まで

【高杉さん家のおべんとう】 05巻まで  /柳原 望

高杉温巳(はるみ)31歳男性。地理学の博士号は取ったがどこにも採用されず、折しも不況の波。大学に残りながら中学校講師のバイト生活。
叔母の美哉とは年が近かったために姉弟のように育ったが、温巳が高三の時、両親が事故死、美哉もやがて姿を消す。
音沙汰なかった温巳の元に、美哉の死亡が伝えられ、遺言により一人娘の中学一年生、久留里(くるり)の未成年後見人に指名される。
温巳には従姉妹にあたる久留里との日々を食生活目線から描く。
温巳の同級生香山玲子の娘なつ希は、久留里のクラスメイト。中学で人気の丸宮光(みつる)は久留里に片想い。

短編は、大学の特別研究員小坂りいなさんの「小坂さんのある日」。

コミックフラッパー。
面白いよと数人の口コミで手にする。一般大衆的には話題になっていないのに、良いと聞くと心が騒ぐよね。
いやいや、ほんと面白い、想像以上。

人間関係に疎い温巳がフィールドワークから得た経験で、まだ幼い久留里を理解していこうとするところ。
食漫画としてパターン化される話の作り方でなく、人物を浮き彫りにしながらネタにも凝っているのが素晴らしい。

弁当というフックだけで、絆や家族、生き方も語られる。弁当、深すぎ。
小坂さんの「あんなに小さい空間なのに、地平線に見える時がある」に納得。小坂さん、ファンです。
弁当作りは「ほんの少し未来をしつらえる作業」にもじんときた。

そして地理学にも興味! フンボルトさんってどんな人なんだろう。

なんとも掘り出し物に当たった気分だ。
「小さな達成感の積み重ねが人間を強くする」何度も頷く。
人を「記述」する。そのくらい大事に人に向き合いたい。そして「記述とは自分の無力さをかみしめて挑む作業」。

無口で凝り性な久留里も可愛すぎ。
舞台は名古屋か?
かなりオススメ作品。
                         2010/5/10

《こんな人におススメ》
オタク気質の人にもツボ。考えたい時にも。

2巻/
温巳、めでたく助教。キノコ狩り。久留里に名で呼ばれたい。クリスマスに初詣。久留里は二年生に。お泊まり、フィールドワークに子どもたちも。味噌汁。

キノコって取り方(採取ではないそう)があるんだなー。そして山の問題。
行事は家族あってのものだ。温巳のプランの裏目っぷりがリアルで笑った。
タケノコご飯レシピ、どれも試したい。嬉しい時の瞬発力は大事だ。
フィールドワークが仕事だけあって、出先がリアルでこれも楽しみ。こういう作品がヒットして欲しい。後書きも要確認。
                         2010/6/23、UPも

3〜4巻/
3巻。滝打たれ巡検。温巳を嫌うゼミ生の丸山兄の元の理由。美哉の戸籍。温巳は動揺する。学会。串原ヘボ祭り。
4巻。もてなす意味。東京に巡検。デザート。場所の記憶や想い。水泳リベンジ。温巳は久留里を連れラオスに。

読み応えあって毎回面白い。
猿投七滝で滝に打たれているんですが、ここ実際にあるとこ。行ってみたい。
子どもたちの方がめちゃくちゃ大人で笑う。
久留里の猫化かわいい。
出てくるレシピは弁当になるかが基準。そうめん、弁当になるんだー、びっくり。
学校の先生も、今はメンデルの法則、教えにくいだろうなー。温巳の講義は大人な私でもびびる。じっくり聞くととても面白いんだけど。そしてそこに興味がある人なら、もっと楽しめる作品。
ラオス編は、こんな旅はなかなかできないから正直羨ましかった。
                        2012/3/18、UPは5巻と。

5巻/
温巳の著作出版会議。S女子大講師公募。キャラ弁と進路。丸宮の卒論。久留里の修学旅行。高校入試。中学卒業。御手洗先生定年謝恩会。

学術書出す経緯わかって、なるほど興味深い。
ゆかり、買いに行こう。すんき、気になる。サツマイモのリンゴジュース煮は定番になりそう。
なんか、久留里さんがもう高校生って信じられない気持ち。

元々は「花とゆめ」で少女漫画描いていた作家さんらしい。十数冊入手。
でも、これが一番面白い感じがする。なんというか、地理学がお弁当に生かされている。
                         2012/3/30、4/01UP


ラベル:柳原望
posted by zakuro at 00:02| Comment(2) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
柳原さん花ゆめコミックスもオススメです!
まるいち的風景とかも是非読んでみてください!
Posted by サキ at 2010年06月22日 23:08
サキさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

柳原さん、今回初めて読みました。
この作品は掲載誌の性格からなのか、繊細な絵と対称的な骨太さでファンになりました。
是非、他も読んでみようと思います。

ありがとうございます。
Posted by zakuro at 2010年06月23日 01:19
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