2010年05月31日

水鏡綺譚

【水鏡綺譚】 全01巻  /近藤 ようこ

狼に育てられ行者の元で修行したワタルは、師の死とともに旅に出て修行をしている。野盗に襲われ娘たちを攫われた村を助け、ひとり身寄りのない鏡子がワタルの後をついてくる。鏡子を家まで送る旅程の中で起きる不可思議な物語。

ASUKA。
珠玉の一冊。一話読み切りの短編形式で進む。
夜話のようで心地良い。まるで丁寧な仕事を重ねたタペストリーのよう。

修験の修行を終え、旅に出て立派になりたいワタルと、魂の抜けてしまった妖艶で美しい少女の鏡子。
民俗的な話の合う絵柄に、懐かしい昔話に似た物語。風情溢れて楽しい。

さっぱりした構成が逆に話を引き立てる。
淡々とした中に流れる、人の業や儚さが切ない。

物語の中の小道具として、真言や呪法が出てきたりするが、どれも興味深い。
とくに阿国歌舞伎というより綾子舞のような踊りがあったり、よく描かれていて面白い。
秀逸。
                         2010/5/25

《こんなふうにおススメ》
民俗学ファンも楽しめるはず。こういう作品がもっと読みたい。


ラベル:近藤ようこ
posted by zakuro at 07:04| Comment(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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