2010年07月14日

寄生獣 (完) 全10巻

【寄生獣】 (完) 全10巻  /岩明 均

高校生の泉新一は何物かわからない生命体に右手を寄生されてしまう。本来は新一の脳を食べて寄生しようとしていのだが、新一がその異常に気づき咄嗟に腕を縛ったのだ。右手のみを食べて成熟した寄生物は、新一の右手そのものとなって存在することになる。
同時期、多数の場所で異様な殺人事件が起きていた。ガールフレンドの村野里美は新一の変化に気づき不審がるが、否応なしに新一は未確認生物に乗っ取られた生物と人類の闘いに巻き込まれていく。
果たして彼らは、地球に対して毒となった人間を駆除する新生物なのか?

88、89年とモーニングオープン増刊、月刊アフタヌーンで90年から連載。
オススメランキングでは上位に上がっているし、ここでお尋ねしている「ココロのベスト30」でも上げてくださっていて気になっていた。
絵が苦手で放置のまま。やっと手をつける。読み出したら読みやすかった。

このタイトルは、パラサイトしている未知なる生物のことではなく、人間そのもののこと。
現代社会は多くの矛盾がまかり通っている。動物愛護も環境保護もどれも人間基準の歪なものばかり……まったくだ。
本当にこの地球のことを考えたら、私たち人類がもっとも害だと個人的に考えている。ゴミを出す時に罪悪感にかられるの私だけではないはず。
それをかっこいい小綺麗な言葉で固める違和感をずっと感じていたのだ。

田村玲子は、生きる意義を探求するもっとも人間に近しい存在かもしれない。
後藤がターミネーターそっくりで怖い。

個々の認識はみな違って視えるところは、そうだと感じる。
この地球上に同時期に存在するものは、実はわかりあえないことも、尊重すべき同居人でしかないことも理解している。

よく考えられた面白い作品だと思うのだけど、私が普段から考え感じていた内容がそのまま描かれたバトルで、深い感動や目新しさはとくになかった。内容に「そうだよね〜」と納得して閉じた。
頭の中をシャッフルさせてくれたり、目ウロコな体験を期待しすぎたなぁ。普段から何かと考える癖がないのなら、そのきっかけにはなるかも。
                         2010/8/09

《こんなふうにおススメ》
面白いと思う。ただ、日頃から問題意識があると目新しさは感じられず、納得のみに終わるかも。それ故に人生や仕事において意識して行動している人には頷くだけになる。
若い世代にオススメ。

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ラベル:岩明均
posted by zakuro at 21:05| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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