2011年09月02日

女帝 (完) 全24巻

【女帝】 全24巻  /和気 一作(原作/倉科 遼)

火の国熊本。目をひく美貌、成績優秀で東大も確定といわれる立花彩香は、スナックをやる母に女手ひとつで育てられる。
初恋の相手で地元の名士の息子、杉野謙一と校内での性的トラブルから、杉野の父に睨まれ、幼い頃からライバル視された国会議員で大臣の娘、北條梨奈から陥れられ、母の突然死をきっかけに高校を中退、大阪のミナミで水商売をスタートさせる。
母の死の際、死んだと聞かされていた父が実は生きていることを知る。その父と、梨奈たちに権力に復讐することを胸に秘め、夜の世界のトップ「女帝」を目指し、銀座のママとして登りつめていく物語。

面白かった。途中でやめられなかった。
同じ原作者の「嬢王」にがっかりして、読み応えのある作品を探していた。
原作者の「彩」のつく名前に執着するのも理由が?

実話がかなり混じっている。たぶんほとんどの女性たちにはモデルがいるんだと思う。昔、紹介されてお会いしたことのある方々もいらしたし、彼女たちの物語は、かつて経済界のトップの方々から聞いていた話とダブるからだ。それも相まって、面白さが加速。「そういうことだったんだー」と納得した。

4巻から面白くなってくる。8巻は真理。人の生き方、営業のやり方としても学ぶ。

ただ、作られたキャラクターとしては、出てくる女性たちが短気すぎるのが気に掛かる。
もっと女はしたたかでズルいのだ。そして都合が良いのも女のほう。
ここまで執着、粘着するのは男だ。
ここに描かれる女性像は、「女って実はとっても怖いよね」と表面で思い込んでしまった男の浅はかさの部分でのイメージ。実際にはこんなに短気でヒステリックだとやっていけないし、ほんとのズルい女はもっとしたたか。だからもっと小回りが効く。表に見えてこない。
「嬢王」でも感じられたけど、こういうところは原作者の思い込みが強いよなー。例えば梨奈。ここまで粘着してライバル視するなら、彼女自身が別な分野で成長して視野も人間性も高め、最後には彩香と理解し合えるような、そんなやり手のライバルとして育てて欲しかった。実際にもそういう女性たちは今は多いのだ。描かれているような懐の深さで、夜の世界でもそれはあると思う。

巻が浅いときに出てきたドンペリを飲むシーン。シャンパンにワイングラスが出てきたのはがっかり。こういうところで素に戻る。

佐和ママの幕の引き方は理想。
終わりに向かうに連れて、彩香の神聖視され方にはちょっと疑問。
概ね、満足。面白かったです。
                         2011/4/20

《こんなふうにおススメ》
女性のサクセスストーリー。

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posted by zakuro at 21:05| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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