2012年01月23日

友達100人できるかな (完) 全05巻

【友達100人できるかな】 全05巻  /とよ田 みのる

時は2009年。小学校教諭の柏直行は、直に妻サチとの間に子どもが産まれる36歳。妻のつわりが酷くて早期入院した日、地球侵略に宇宙人がやってくる。宇宙の規約では、愛を持つ種族は侵攻できない。その検体として選ばれてしまった直行は、自分が子どもの頃育った1980年の東京下町に飛ばされる。大江戸第二小学校の三年生の小学生として、地球存続のために愛の存在を立証しなければならない。それは小学校を卒業するまでに、友達を100人作るミッション。出来なかったら地球滅亡。
直行にコンタクトした科学者の宇宙人は、道明寺さくらという名の同級生として、直行のデータを取ることに。リピートしたのは直行だけではない。本来は37歳の椎名ユカリ、36歳井森湯治も。
かつての自分の場所で、直行はミッションを遂行できるのか。

アフタヌーン。
こすヨメ」で話題になっていた作品。ずっと読みたかった。
漫画読みの選ぶ作品はほんとに興味深い。自分ひとりじゃ探せなかった。これもオススメの類を裏切らずに没頭。

イラストチックなわかりやすい絵も魅力があるし、ありそうで思いつかなかった話の着眼点にも惹かれるけど、何しろ出てくるキャラクターが皆愛おしくなる。直行の教師柄がうざいのも素晴らしい。

読み進めると気づくが、作品テーマは、ミッション完遂よりも子ども時代の忘れていた記憶と感性の再確認だ。
大人になってすっかり忘れてしまった夢を見る心や、括りのない子どもの視線、後先考えない冒険、それらが溢れていて、懐かしい。
私の夢ってなんだったかな。

震災以降、いろいろ考える。とくに身の丈を。自分の出来ることしか出来ないし、何より「みんなのために」ではなく、「大事な人のために」が、「広がっていく」のだということに。
ここで語られる愛は4つ。「無償の愛 アガペ」「男女間の愛 エロス」「友愛 フィロス」「家族愛 ストルゲ」。このどれもを満喫し充実して死ねたら良いのに。

横チンの読んでいる本は、全部読みたい、読み直したい。
井森湯治の銭湯は、江戸川の春江湯。行きたい。

子ども同士のツッコミどころに笑った。なんでこんなの描けるんだろう。子どもを尊重できる、そんな作品。
親になる人に読んで欲しい。これから父親になるという直行の設定もそこにある気がしている。

読後感は、充足する。心が温かくなる。泣けた。そして友達に優しくしたくなる。
この作家さん、応援。
                         2011/8/10

《こんなふうにおススメ》
人を信じたくなる作品です。

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ラベル:とよ田みのる
posted by zakuro at 11:10| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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