2012年04月18日

銀の匙 Silver Spoon 03巻まで

【銀の匙 Silver Spoon】 03巻まで  /荒川 弘

北海道の大蝦夷農業高校、酪農科学科に入学した八軒勇吾(はちけんゆうご)は、その広大な土地で早々に迷子になる。
札幌の進学校から嫌気がさして、全寮制の農業高校へ。自分の夢を持てず、繊細で人に振り回されがちなハチは、クラスのマドンナで乗馬部の御影アキ、実家は鶏舎経営でハチに数学を教わる常盤恵次、野球部でアキの幼馴染みの駒場一郎、獣医を目指す相川進之介、大喰らいで農場経営の壮大なプランを持つ策士の稲田多摩子らとともに、学園生活を送り成長していく。

週刊少年サンデー。荒川弘が初の週刊連載、しかもサンデーにて。
ほぼ、ノンフィクション。

中勘助の「銀の匙」が、高校生頃からの一番の愛読書なので、まずタイトルに感動。

ケルト言い伝えなんかで知られる言葉だけど。ここでのタイトルは、「食べることに困らないありがたさ」的な意味なのかな。2巻までは言及されず。

荒川作品は、ほんとに大人がかっこいい。尊敬って、口で言うことじゃない気がする。

北海道、スケールアウトし過ぎ。大きさ尺度が壊れてる。
農業高校、体力あり過ぎ。そして半端ない。学校まるごと自給自足可能。「百姓貴族」にあったけど、北海道は自給率200%。
夏休み編は実践農業。

感動しまくるハチは、読者のそのまま。私たちの投影。
「百姓貴族」でも感じたけど、農業って容赦ない。可愛がって名前までつけた仔豚がベーコンになる。そこに私たちの生活が成り立っている。感情移入の危うさ。センチメンタルな感傷は、人間のエゴだと感じる。ここに出てくる人たちの、諦めているのでなく手放している感覚がほんとにすごい。
「夢を持つということは、同時に現実と闘うことになるのを、覚悟すること」
農家さん、漁師さん、関わる人々に感謝いっぱい。ありがたし。

答えはひとつじゃない。ほんとに一番常識と思われていることは、北海道農業の非常識。逆も真。
これも国民の教科書にしたらいいよ。そして10代に一年くらい農業留学義務づけが良いのかも。

工業の方も、ステキな生徒たち。
校長先生、可愛らしすぎ。
牛小屋日記はやっぱり爆笑。
卵かけご飯は魔力ありすぎだよね〜。究極食材でのピザ作りすげー。みんなで作っていくのも楽しい。
是非とも「もやしもん」とコラボしてほしい。空腹時に注意な作品。
                         2012/1/31、3/05UP

《こんなふうにおススメ》
日本国民の必読書。生きる基本に向き合う作品。

おめでとうございます。「マンガ大賞2012」受賞。
                         2012/3/23

なんと、3巻の限定版は、「燕三条製の銀のスプーン」つきですよ!!
ほしい! ここの銀製グラスでビールを飲めば泡立ちも味も違うというし、iPodの鏡面磨きもここ。世界に知られる燕三条。宮内庁御用達のスプーンを作るとこ、ですよ。
とはいえ、薄めの銀メッキだろうけど、良いんです、気分です。
そして、なんといっても、牛マーク付きだそうです。正直、ポチッとしてしまいました。
 ↓                       2012/4/13UP


買ってしまいました、こんな感じ。嬉しい。かなりしっかりしてて素晴らしい出来です。磨きやすそう。
想像より大きかったです。裏には蝦夷ノーの印。愛用します。
   saji.jpg

3巻/
多摩子の農場で牛の出産に立ち会った八軒。
兄の慎吾が御影農場にやってくる。慎吾は東大を辞めて放浪中。
八軒は搾乳中、パイプを繋ぎ忘れて牛乳をダメにしてしまう。バイト料は貰えないと落ち込むが。
新学期。お祭りバトル。いよいよ豚丼は食肉に。八軒の決心。

「賢いヤツは自分の成長のために金を遣う。金の遣い方で男の価値はわかる」というおばあちゃんに唸る。
生前のヴェルサーチのお金遣いに、マドンナがコメントを寄せていた記事を読んだことがある。同じコトを言っていて、お金って稼ぐより、遣う方が難しいんだと知った。究極。

「価値観の凝り固まった群れに異物が入ると、群れは進化する」その通りだ。
と畜場の話までちゃんとやるところがすごい。甘くない。その上に私たちの生活が成り立っている。   
                         2012/4/18、UPも

【コミックス】

タグ:荒川弘
posted by zakuro at 12:00| Comment(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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