2012年04月17日

超訳百人一首 うた恋い。 01巻まで

【超訳百人一首 うた恋い。】 01巻まで  /杉田 圭

文暦二年。嵯峨野、小倉山。
宇都宮頼綱が、親戚の藤原定家に、小倉山荘の襖を飾る色紙形を依頼する。ひとり一首、百人一首。
31音にこめられた千年に渡る想い。その百人一首の恋物語を、ひとつずつ丁寧に読み解き、楽しく美しく切なく解き明かした秀作。
第1巻の超訳、爆笑できます。

メディアファクトリー、描き下ろし。
この夏にアニメ化決定。月刊コミックジーンで、スピンオフのパロディ4コマ「うた変。」の連載も始まる。

まずは、一言。素晴らしい!

ニコニコ動画で活躍の絵師「cdm」として、歴史系MAD動画制作で人気を博した作者のデビュー作。ファン待望のプロデビュー。
ニコ動がきっかけでのデビューなんて、そういう時代なんだなーと感無量。そんな背景も最初は知らないで、手に取って、「とっても面白いよ、歴史もわかる」と友人に勧めた。ほんとに面白かったのだ。

完成度が高い。内容も深い。絵も美しい。実力派の作家さん。
友人に「歴史詳しいでしょ? 『竹取物語』が語られた背景を教えて」と、尋ねられ、藤原家の興亡を6時間かけて話したのだった。そして一緒に渡したのがこれ。

藤原定家が小倉百人一首を編纂したところから物語は始まり、百人一首それぞれの歌が作られた背景と和歌の意味、主に恋物語が綴られる。
頼綱の「たかが身内の依頼で、内輪向けのアンソロジー」に爆笑した。そうだよねー、そうなんだよね〜。
そういう歴史的世界観をとっても大切にしながら、でも高みに上げすぎないで愛でている、そんな杉田さん自身を愛おしく感じてしまう。
みんな、これ、読んだ方が良いですよ。読みやすくてわかりやすいです。

デビュー作と思えない、解釈も(そうともとれるよねー、も含めて)、コンテもプロットも、あまりにも達者で、一気にファン。
優秀で策略家の多い藤原氏族の中でも、生粋の文化人で風雅な人と後世でも評判の定家が、この作品では可愛すぎるのだ。
事始の最初の運びには正直泣けた。そして笑える、楽しい。
ちはやふる」ファンにもお勧めしたい。競技カルタで知っている和歌が、どんな意味を持っているのか、一緒に楽しめます。意味がわかると、もっと感慨に耽れます。第1巻の最初の一首が、在原業平朝臣の「ちはやぶる〜」です。この作品、かなちゃんの座右の銘になっているかもしれない。

今の子どもたちって羨ましい。こんなのあったら、もっと昔も勉強してたよ。
読後はほっこり優しい気持ちになれる、人を愛したくなる。超オススメ。
まだまだ続巻出ています。
                         2011/8/10、2012/4/17UP

《こんなふうにおススメ》
気楽に読んで。こういう作品が、文化や学問の敷居を低くしてくれ、楽しませてくれると感じる。期待。

【コミックス】


【DVD特装版】


うた変。 ↓

ラベル:杉田圭
posted by zakuro at 13:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画-少年青年系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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