2012年04月25日

僕と彼女の××× (完) 全08巻

【僕と彼女の×××(ぼくとかのじょのペケ3つ)】 全08巻  /森永 あい

誰もが振り返る絶世の美少女、その実はがさつで下品で乱暴で、誰からも敬遠されている女子高生、桃井菜々子。クラスメイトの上原あきらは、見た目はカッコ良いが、気弱で地味で大人しいともっぱらの評判。泣き虫で繊細で几帳面なあきらは、そんな凶暴な菜々子の性格・人格を知りながらも、運命の人と憧れ、恋していた。
ある日、学校を休んだ菜々子にプリントを持って行ったあきらは、菜々子の祖父でマッドサイエンティストの萬造に人体実験されてしまう。実験は失敗し、あきらと菜々子は中味が入れ替わってしまう羽目に。
男らしくなり頼りがいのある青年になったあきら、儚げで優しい美少女になった菜々子を注目し始める友人たち。菜々子の親友の椎名真琴は、そんなあきらを好きになってしまい、ふたりはつきあい始める。あきらの親友、千本木進之介は菜々子を口説き。本物の上原あきらの恋の行方は。

「ぼくとかのじょのペケ3つ」と読む。
月刊ステンシルから月刊コミックブレイド。さらに月刊コミックブレイドアヴァルスに移籍。
巻数は8巻だが、2001年2月からの10年の連載期間。ファンの方、お疲れ様です。
番外編がWebコミックになって2012年6月からスタートとのこと。

TSもののラブコメディ。
このテーマは古くからあって、映画では小林聡美が主演の「転校生」、漫画作品では弓月光が懐かしい。最近はわりと多く描かれていて、ひとつのジャンルになっている。

たいていの作品は入れ替わったことで、はちゃめちゃな事件になる顛末だが、今作は外見と中身が一致して実は周囲はHAPPYとなる……上原あきらの気持ちを除いて。早く元の身体に戻って、本物の桃井菜々子と恋愛したいのは、あきらだけ。と、いうもの。

今までTSって“ファンタジー”として面白いのかと思っていたけど、アイディンティティに直結する、ジェンダーフリーならではの深いテーマなんだな〜と感慨深かった。
見た目と中身。それがばらばらになっても、個として認め、受け入れられるか(受け入れてもらえるか)。何をもって自分自身とするのか。何をもって好きで、何をもってダメなのか、などなど。男女入れ替わったら、ホルモンバランスで性質は変わっていくのかとか(性同一性障害から性転換治療になると、ホルモン投与していくわけで、そうなると多少なりとも人格に影響は出ると体験した人から聞いた)。人は何をもって人を好きと認識するのだろう?
そして「大奥」でも描かれるように、男女逆転することで見えてくる思い込みがパラダイムシフトする。

さすがに10年間の連載なので、絵は若干変わっているものの、テンションはそのままで楽しさもぶれない。すごい。キャラも古くなっていない! 読みやすいしホントに楽しい。

内容とは逸れるけど、面白くて大好きな作家さん。表紙は変わらずに「変」で安心。
女の子は可愛らしいし、とくに執念深い鬼畜系男子(でも根は優しい)を描かせたら天下一品だと思う。今回は千本木が担っていた。きっと作者はドMと思う。
                         2012/3/10、UPは全巻一緒。

8巻/
遊園地でスコップも無事に救出。あきら(中味)の千本木への気持ち。あきらは桃井に、本当はずっと好きだったことを告白。今の姿のままで暮らすことを決めるが、スコップ拡大の際にまた入れ替わってしまい。椎名にバレるが、前の入れ替わりまでは気づかれず。嬉しい反面、千本木の顔がチラつく。

ラスト巻。そっかー、どんなふうな終わり方か気になっていたけど。ラストは連載と、単行本では違っていたらしい。連載分を読んでみたかった。番外編で結着つけるんだと思う。
                         2012/3/25、4/25UP

《こんなふうにおススメ》
ラブコメ読んで笑いたいときに。

【コミックセット】


【コミックス】

タグ:森永あい
posted by zakuro at 03:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画-少女レディース系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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